2017年4月19日

4月1日 ニュース「STAP細胞論文で理化学研究所が会見」関連

[ラジオ第1]2014年4月1日(火) 午前10:25~午前11:00(35分)

今後1年かけて行う再現実験は、理研の予算から約1300万円を拠出し、丹羽氏ら6人が担当。血液や心筋、肝臓などの細胞からSTAP細胞を作製してみる。7月末に中間報告、来年3月末に最終報告を出す計画だ。

またしても、エアー細胞なんちゃって再現「エアー実験」に1300万円も蕩尽するのか…
組織まるごとアコギな連中のやることときたら…

(追記4/7)

笹井芳樹・理研CDB副センター長
「非常に説得力のあるデータが1個1個ある。でもちゃんと裏取りされている。これは作ったような話でできるものではない。」
(2014年1月28日プレスリリース記者会見)
https://www.youtube.com/watch?v=uHGdoSo1FlA

ついつい口が滑って、心の奥底に押し込めてあった本音がポロリと出ちまったわけではないですよね?(笑)。

「組織」の命運を背負わされたヒトビトによる、いつもの相変わらずの出来レース・ミッションのつもりだったのだが、どこかで歯車が狂った… まさかニョロリ理事長に世間に向けて頭を下げさせるための「工作」でもあるまいし…

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これで「最終報告」!?


STAP細胞 調査委「論文にねつ造など不正」
2014年4月1日 13時29分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/k10013406921000.html

>STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の調査委員会は、1日記者会見し、小保方晴子研究ユニットリーダーらが、発表したSTAP細胞の論文にデータのねつ造などの不正があったとする調査結果を発表しました。


問題の核心は、けっして論文の重箱の隅をほじくるようにして指摘する枝葉末節部分局所の恣意的意図的な改ざん、捏造、すり替え、盗用などがあったかどうかではなくて(もちろんそれも大事だが)、
ほんとうに実験をやったのか? 
実験の結果(事実、ファクト)に基づいて作成された論文だったのか?
そして、「STAP細胞」の存在の真偽

ますます疑惑は深まるばかり…
理研当局は、「ネス湖のネッシーを発見した」と不正な「ネッシーの写真(画像)」を、上手に切り分けて論じる詭弁レトリックを貫いてるみたいなのね(笑)。


2014年4月1日
独立行政法人理化学研究所
研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140401_1/

2014年4月1日
独立行政法人理化学研究所
研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について(その2)
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140401_2/

要旨

独立行政法人理化学研究所(以下「研究所」)は、発生・再生科学総合研究センター(以下「CDB」)の研究員らがNature誌に発表した2篇の研究論文に関する疑義について、様々な指摘があることを真摯に受け止め、調査委員会を設置して調査を行ってきた。

本報告は、調査委員会より、これまで調査を行ってきた6項目について、調査報告がなされたので公表するものである。

調査委員会の6つの調査項目のうち、2つについて研究不正があったと認定されたことは誠に遺憾である。関係者に対しては、研究所の規定に基づき厳正に対処していくとともに、必要な再発防止策を検討・実施していく。

なお、調査報告内容については、調査委員会より報告された「研究論文の疑義に関する調査報告書」を参照。


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科学研究における不正行為とその防止に関する声明
平成17年11月2日 理研科学者会議

(中略)
科学研究の不正は科学者に対して社会から託された夢と希望を自ら踏みにじる行為であることを改めて強く認識し、科学をこよなく愛する理化学研究所の研究者として、以下のことを宣言する。

1.科学の真理を追求するうえで、いつも他を欺くおそれがないよう自らを律する。
2.他者の不正を決して黙認しない。
3.指導的立場に立つ研究者は、研究に不正が入り込む余地のないよう日々心を配る。また、不正のないことを示すための客観的資料・データ等の管理保存を徹底する。
4.研究論文の著者は、その論文の正しさを客観的にいつでも誰にでも説明する責任がある。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu12/siryo/attach/1334735.htm


いまとなっては底なしに空虚な言葉…

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理化学研究所「特定国立研究開発法人」指定

は、見送りではなく先延ばしだってさ(笑)。

1940年体制「理研コンツェルン」の残骸物はさっさと解散廃止してしまったほうが国益だろに…
いまや、そこかしこが得体の知れないものに覆いつくされている気がするのね…


政府内のオカルト研究会
@おカルト資本主義国家(笑)。

これに関わったヒトビトはまだゾンビのごとくあっちこっちに潜んでうごめいていますよ…


「STAP細胞」に関するツイート






笹井芳樹CDB副センター長「非常に説得力のあるデータが1個1個ある。でもちゃんと裏取りされている。これは作ったような話でできるものではない。」
https://www.youtube.com/watch?v=uHGdoSo1FlA


「小保方晴子」のニュース
http://www.2nn.jp/word/%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9%E6%99%B4%E5%AD%90

「STAP」のニュース
http://www.2nn.jp/word/STAP

「理研」のニュース
http://www.2nn.jp/word/%E7%90%86%E7%A0%94

「理化学研究所」のニュース
http://www.2nn.jp/word/%E7%90%86%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



「理研コンツェルン」(ぐぐる先生)

宇部…


「日本鯨類研究所」(ぐぐる先生)

>一般財団法人日本鯨類研究所(にほんげいるいけんきゅうしょ、略称:日鯨研)は、水産資源の適切な管理・利用を目的にクジラなどの国際調査を行う法人。1941年に民間研究機関、中部科学研究所として設立され、1987年に財団法人日本鯨類研究所となった。2013年には、一般財団法人日本鯨類研究所に移行した。旧所管官庁は、水産庁
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%AF%A8%E9%A1%9E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


これもまた「1940年体制」の遺物残存物…


「捕鯨」のニュース
http://www.2nn.jp/word/%E6%8D%95%E9%AF%A8

オランダ・ハーグ、国際司法裁判所、国連、外務省…




(2014年4月1日)(追記4/2、4/5)

212 件のコメント:

  1. “STAP細胞” 理研が最終報告へ
    3月31日 15時19分

    理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」について、論文の画像やデータに不自然な点が相次いで指摘されている問題で、理化学研究所は4月1日、記者会見を開き、調査の最終的な報告を公表すると発表しました。

    神戸市にある理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループがことし1月に発表したSTAP細胞の論文については、画像やデータに不自然な点が相次いで指摘されています。
    このため、理化学研究所は外部の専門家も含めた6人で作る調査委員会を設置し、事実関係の調査を進めてきましたが、1日に記者会見を開き最終的な報告を公表すると発表しました。
    今月14日に公表した中間報告で、調査委員会は6つの疑問点のうち2つについては不正は認められず、残り4つについて、さらなる調の報告で調査委員会がどのような判断を下すのか注目されます。
    この最終的な報告については、下村文部科学大臣が来月中にも予定されていた理化学研究所の「特定国立研究開発法人」への指定の前に公表すべきだという考えを示していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140331/k10013385281000.html

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  2. STAP細胞研究に不正 理研調査委が発表
    4月1日 10時29分

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の調査委員会は1日、小保方晴子研究ユニットリーダーに2つの点で研究に不正行為があったとする調査結果を発表しました。

    2点について改ざんとねつ造

    今回、調査委員会は、以下の2つの点についてそれぞれ改ざんとねつ造に当たる不正があったと判断しました。
    このうち改ざんと判断されたのは、研究の核心部分の一つでSTAP細胞が体の細胞からできたことを示すための実験結果の画像が一部切り貼りされたうえ、縦の長さを変えるなどの操作が行われていたものです。
    これについて「科学的な考察と手順を踏まないものであることは明白だ」として、改ざんに当たる不正と判断しました。
    またねつ造と判断されたのは、STAP細胞の万能性を示したとする写真が、小保方さんの博士論文の写真と極めてよく似ていた点で「実験条件の違いを小保方氏が認識していなかったとは考えがたい」としています。

    若山氏と笹井氏の責任重大

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の調査委員会は、STAP細胞の論文の共同著者の山梨大学の若山照彦教授と理化学研究所の笹井芳樹副センター長の2人ついて研究での不正行為はなかったが、データの正当性と正確性などについてみずから確認することなく論文投稿に至っていて、その責任は重大だとしました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/k10013406921000.html

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  3. STAP細胞 調査委「論文にねつ造など不正」
    4月1日 13時29分

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の調査委員会は、1日記者会見し、小保方晴子研究ユニットリーダーらが、発表したSTAP細胞の論文にデータのねつ造などの不正があったとする調査結果を発表しました。

    理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが発表したSTAP細胞の論文を巡ってはこれまでの調査で、細胞の万能性を示す研究の核心部分の写真が、小保方さんの博士論文の別の実験の写真と極めてよく似ていたことなどが分かっていて、調査委員会が不正の有無について調べていました。
    これについて1日会見した調査委員会の石井俊輔委員長は、万能性を示す写真が別の実験のものと極めてよく似ていた点について間違えて使ったという小保方さんの説明は納得できず、データの信頼性を根本から損なう危険性を認識しながら行っていたといわざるを得ないと指摘し、ねつ造に当たる不正と認定しました。
    またSTAP細胞が、体の細胞からできたことを示したという実験結果の写真が一部、切り貼りされていた点についてもきれいに見せたいという目的があったとして改ざんに当たる不正と認定しました。
    また調査委員会は、論文の共同著者で理化学研究所の笹井芳樹副センター長と山梨大学の若山照彦教授の2人ついても、研究での不正行為はなかったがデータの正当性と正確性などについてみずから確認することなく論文を投稿していてその責任は重大だと指摘しました。
    理化学研究所は野依理事長らが記者会見し小保方さんらの処分についてどう対応するのか明らかにする予定です。
    今回の調査では、そもそもSTAP細胞が出来ていたのかどうかについては明らかになっておらず、こうした疑問に対し、理化学研究所が、今後、どのような調査を行い明らかにしていくのか注目されます。

    「科学への誠実さ欠如」

    小保方氏の不正行為について調査委員会の報告書は、「到底容認できない行為を重ねて行っていて、研究者としての未熟さのせいだけにできるものではない」と厳しく指摘しています。
    そのうえで、「研究者倫理とともに、科学に対する誠実さ・謙虚さが、欠如していると判断せざるを得ない」と断じています。
    また、実験の際に記すノートについても、「記述があまりにも不足しているなど、第三者が実験内容を正確に追跡し、理解することが困難だ」と指摘しました。

    ねつ造と改ざんの定義

    文部科学省は8年前、研究の不正行為についてのガイドラインをまとめています。
    このガイドラインは「ねつ造」について、存在しないデータ、研究結果などを作成すること、と定義しています。
    また、「改ざん」については、研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究活動によって得られた結果などを加工すること、としています。
    理化学研究所は、この文部科学省のガイドラインを踏まえて、不正行為の防止のための規程を設けていて、この中でも「ねつ造」、「改ざん」は同様に定義されています。

    2点について改ざんとねつ造

    今回、調査委員会は、以下の2つの点についてそれぞれ改ざんとねつ造に当たる不正があったと判断しました。
    このうち改ざんと判断されたのは、研究の核心部分の一つでSTAP細胞が体の細胞からできたことを示すための実験結果の画像が一部切り貼りされたうえ、縦の長さを変えるなどの操作が行われていたものです。
    これについて「科学的な考察と手順を踏まないものであることは明白だ」として、改ざんに当たる不正と判断しました。
    またねつ造と判断されたのは、STAP細胞の万能性を示したとする写真が、小保方さんの博士論文の写真と極めてよく似ていた点で「実験条件の違いを小保方氏が認識していなかったとは考えがたい」としています。

    不正でない2点とは

    理化学研究所の調査委員会は、今回の報告で、次の2点については、「不正行為はなかった」などとしています。
    まず、実験の方法を記した部分が別の論文からの盗用ではないかと疑われていた点について、調査委員会は「出典を明記することなく、別の論文からコピーして記載しているが、これはあってはならないことだ」と指摘しています。
    しかし、この実験方法は一般的に行われていて、手法も多くの研究室で共通のものであることから、研究不正行為と認定することはできないと判断しています。
    次に、この実験の方法を示した部分に、実際の実験手順と異なる記述があったことについては、「小保方研究ユニットリーダーが共著者に確認することなく、また、共著者も十分な確認をすることなく、論文発表に至ったためだ」と原因について、結論づけました。
    そのうえで、実験は実際に行われ、意図的に実際と異なる実験手順を記載したわけではないとして、この点についても、「研究不正行為と認定することはできない」と判断しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/k10013406921000.html

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  4. 小保方氏「ねつ造認定 とても承服できない」
    4月1日 13時29分

    STAP細胞を巡る問題で、不正があったと認定されたことについて、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、「調査委員会の調査報告書を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で、『研究不正』の対象外となる『悪意のない間違い』であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことはとても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません」とするコメントを発表しました。

    また小保方研究ユニットリーダーは、レーンの挿入については、「Figure1iから得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。
    そもそも、改ざんするメリットは何もなく、改ざんの意図をもってFigure1iを作成する必要は全くありませんでした。
    見やすい写真を示したいという考えからFigure1iを示したにすぎません」とコメントしています。
    さらに、万能性を示す写真が博士論文の別の実験のものと極めてよく似ていた点については、「私は、論文1に掲載した画像が酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。
    真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。
    したがって、画像データをねつ造する必要はありません。
    そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私がみずから点検するなかでミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです」としています。
    そのうえで、「論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/t10013411301000.html

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  5. 「科学社会の信頼性損なう」理研理事長が謝罪
    4月1日 18時16分

    理化学研究所の調査委員会がSTAP細胞の論文にねつ造などの不正があったと認定したことを受け、理化学研究所の野依理事長らは1日会見し、「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こしたことに対し改めておわびを申し上げます」と謝罪しました。

    理化学研究所の調査委員会は、1日、小保方晴子研究ユニットリーダーがSTAP細胞の論文でデータのねつ造と改ざんの2つの研究不正行為を行ったとする調査結果を発表しました。
    また論文の共同著者で理化学研究所の笹井芳樹副センター長ら2人についてもデータの正当性と正確性などについてみずから確認することなく論文を投稿していて責任は重大だと指摘しました。
    これを受けて理化学研究所の野依理事長らは記者会見し、「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こしたことに対し改めておわびを申し上げます」と述べ謝罪しました。
    そして「今回の不正は、若手研究者の倫理観、経験の不足とそれを補う立場の研究者の指導力の不足などが引き起こした」としたうえで、「運営責任者として責任を感じている。場合によっては私を含む役員の責任を厳正に判断する必要がある」と述べました。
    また、会見に出席した理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長はSTAP細胞が存在するのかどうかについて今後1年ほどをかけて検証実験を行い明らかにしていきたいと述べました。
    理化学研究所は、今後、調査結果に対する不服申し立ての手続きを経たうえで、不正が確定すれば、小保方リーダーをはじめ理化学研究所の共同著者などの処分について懲戒委員会を設置し審議することにしています。

    若山教授「自責の念覚える」

    不正が認定されたことについて論文の共同著者で山梨大学の若山照彦教授は「本日、理化学研究所が発表した調査報告書に対し、私は当時の研究室の主宰者としてデータの正当性、正確性を見抜けなかったことに自責の念を覚えております。今回の調査報告書の内容を真摯(しんし)に受け止め、今後このようなことが起こらないよう徹底したデータの正当性、正確性の管理に努めます」とするコメントを出しました。

    丹羽氏「心よりおわび」

    調査委員会の報告について、論文の著者の1人で、理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダーは、「STAP現象に関する私共の論文の不備について、調査委員会よりご指摘をいただいていることを真摯(しんし)に受け止め、そのような事態に至ったことについて心よりおわび申し上げます。STAP現象につきましては、今後、理研において予断なく検証実験を進めて参ります。また、多方面の研究者の皆様との議論を深め、その再現に資する実験手法の知見等も発信して参りますので、研究者コミュニティーにおかれましては、STAP現象の科学的な検証に何卒ご理解とご協力の程をお願い申し上げます」とするコメントを発表しました。

    笹井氏「大変厳しい評価受けた」

    今回の調査結果について、共著者の1人で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長は、次のようなコメントを発表しました。
    コメントでは、「大変厳しい評価を受けました。これらの判断を受けたのは非常に残念であり、心痛の極みであります。共著者の1人として心よりおわび申し上げます」と謝罪しています。
    そのうえで、こうした事態に至った原因について、「データの過誤は、論文発表前に全く認識せずにおりました。このことには忸怩たる思いでございますが、これらは自らの研究室以外で既に実験され、まとめられていた図表データであり、他の実験結果との整合性が高いものであったため、画像の取り違えやデータ処理の不適切な過程について気付き、それを事前に正すことには限界がありました」と説明しました。
    また、小保方晴子研究ユニットリーダーの博士論文に使われたものと、極めてよく似ていた画像が使われていたことが、当初、申告されていなかったと調査委員会に指摘されたことについて、「画像の不正流用の組織的な隠蔽などの事実は一切ないことを述べさせていただきます」としたうえで、「質問に対する回答と解説を私のほうから用意することを鋭意検討しておりますので、何卒ご理解いただけますれば幸甚でございます」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/k10013421211000.html

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  6. こいつら、完全に世間をなめてかかってきてるな…
     

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  7. 理研理事長 文部科学大臣に「ねつ造」報告
    4月1日 18時40分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の野依良治理事長は1日夕方、文部科学省を訪れ、データのねつ造などの不正があったとする調査報告の内容を、下村文部科学大臣に説明しました。

    理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが発表したSTAP細胞の論文を巡り、理化学研究所の調査委員会は1日、ねつ造や改ざんの不正があったとする調査報告をまとめました。
    これを受けて、理化学研究所の野依理事長は1日午後5時すぎ、文部科学省を訪れ、下村大臣に、この報告の内容を説明しました。下村大臣と面会した野依理事長は、「当人だけの問題ではなく、理化学研究所の組織運営についても再点検したうえで、高い規範を再生しないといけない」と話しました。また、今後の対策として、野依理事長を本部長とする改革推進本部を設置することなどを報告したうえで、「何よりも倫理の教育が大事だと思っているので、その在り方を根本から考え直し、実効性ある体制を作っていきたい」と述べ、再発防止に取り組む意向を伝えました。
    今回の報告について下村文部科学大臣は、今月中にも予定される理化学研究所の「特定国立研究開発法人」への指定の判断の前に、まとめるよう求めていました。野依理事長との面会のあと、記者団の取材に応じた下村大臣は、新法人への指定について、「今月中の閣議決定は難しい。『見送り』ではなく『先延ばし』し、理化学研究所の努力をもうちょっと見守りたい」と話しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/n63850810000.html
     

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  8. STAP論文 不正巡り「厳しい内容」…きょう最終報告 小保方さん責任焦点
    2014年4月1日3時0分 読売新聞

     多くの疑問が指摘されている「 STAPスタップ 細胞」の論文について、理化学研究所の調査委員会はきょう1日午前、最終報告を都内で公表する。論文の核心部分で見つかった不自然なデータに関し、研究不正があったと認定するかどうかが焦点だ。理研から31日に説明を受けた文部科学省幹部は「厳しい内容になる」と話し、小保方晴子・理研ユニットリーダー(30)らが責任を問われる可能性もある。

     調査の対象となっているのは、1月末に英科学誌ネイチャーに掲載された2本の論文。調査委は3月14日に公表した中間報告で、論文で不自然な画像や文章の盗用などが疑われた6項目のうち、2項目は「不正なし」と判断した。

     一方、残り4項目では、小保方リーダーらが追加で提出したデータも含めて調査を継続。意図的なデータの操作が行われた不正に該当するのか、悪意のないミスにとどまるのかを検討した。

     STAP細胞が存在するかどうかは今回判断せず、今後、追加の実験で作製できるかを確認する。

     理研は、優秀な研究者を高額の給与で集めるなど、運営上の裁量を広げる新制度「特定国立研究開発法人」の指定法人の候補になっている。このため国は、研究不正があったかを判断する最終報告を4月中旬までにまとめるよう、理研に求めていた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYTPT50074

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  9. 小保方さんの責任焦点…報告「厳しい内容に」
    2014年4月1日7時57分 読売新聞

     多くの疑問が指摘されている「 STAPスタップ 細胞」の論文について、理化学研究所の調査委員会はきょう1日午前、最終報告を都内で公表する。

     論文の核心部分で見つかった不自然なデータに関し、研究不正があったと認定するかどうかが焦点だ。理研から31日に説明を受けた文部科学省幹部は「厳しい内容になる」と話し、小保方晴子・理研ユニットリーダー(30)らが責任を問われる可能性もある。

     調査の対象となっているのは、1月末に英科学誌ネイチャーに掲載された2本の論文。調査委は3月14日に公表した中間報告で、論文で不自然な画像や文章の盗用などが疑われた6項目のうち、2項目は「不正なし」と判断した。

     一方、残り4項目では、小保方リーダーらが追加で提出したデータも含めて調査を継続。意図的なデータの操作が行われた不正に該当するのか、悪意のないミスにとどまるのかを検討した。

     STAP細胞が存在するかどうかは今回判断せず、今後、追加の実験で作製できるかを確認する。

     理研は、優秀な研究者を高額の給与で集めるなど、運営上の裁量を広げる新制度「特定国立研究開発法人」の指定法人の候補になっている。このため国は、研究不正があったかを判断する最終報告を4月中旬までにまとめるよう、理研に求めていた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50012

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  10. 驚きと憤りでいっぱい…小保方氏がコメント発表
    2014年4月1日13時4分 読売新聞

     小保方リーダーのコメント要旨

     調査委の報告書を受け取り、驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理研の規定で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、 捏造ねつぞう と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理研に不服申し立てをします。

     このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません。

     (画像の加工は)、改ざんの意図を持って作成する必要はなく、見やすい写真を示したいという考えから掲載したに過ぎません。

     画像の取り違えについては、実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純ミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50079

    返信削除
  11. 小保方氏が画像「捏造」、理研調査委が最終報告
    2014年4月1日13時21分 読売新聞

     STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会は1日、論文の画像に意図的な改ざんと 捏造ねつぞう にあたる研究不正があったとの最終報告書を発表した。

     不正は筆頭著者の小保方晴子ユニットリーダー(30)が単独で行ったと認定した。これを受けて記者会見した理研の野依良治理事長は「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こし、おわびする」と謝罪し、著者へ論文取り下げを勧告して関係者を処分する方針を明らかにした。

     調査委はSTAP細胞が本当に作製できたかどうかは「今回の調査対象外」とし、今後の再現実験の結果を待つとした。理研は1年かけて再現実験をする方針で、まず4か月をめどに中間報告を公表するという。

     理研は2月、調査委員会を設け、小保方リーダーや、主要な筆者である理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長、丹羽仁史プロジェクトリーダー、元理研研究者の若山照彦・山梨大教授の計4人から話を聞いたりデータの提出を受けたりしてきた。3月の中間報告では疑問が指摘された6項目のうち2点を「不正なし」と判断し、今回は残る4項目を検証した。その結果、画像の意図的な改ざんと捏造をそれぞれ1項目ずつ確認したと結論づけた。

     東京都内で記者会見した調査委員長の石井俊輔・理研上席研究員らによると、捏造としたのは、STAP細胞が筋肉や神経細胞など、様々な細胞に変化する能力を持つことを示した4枚の画像。この画像について「3年間の実験ノートが2冊しかなく、由来を科学的に追跡できなかった」と指摘し、小保方リーダーが別の実験に基づき2011年にまとめた博士論文に関連する画像を切り貼りしたものだと認定した。

     小保方リーダーは調査委に「間違えて使った」と答えたというが、調査委は「STAP細胞の多能性を示す極めて重要なデータで、その信頼性を根本から壊すことを認識しながら行った」と指摘した。

     また、STAP細胞がリンパ球から作られたことを示す遺伝子データの画像は、一部を他の画像から切り貼りしたものだとし、「データを奇麗に見せたいという目的で行われた加工」として改ざんと認めた。 こうした行為は、小保方リーダーが単独で行ったとし、「改ざんは容易に見抜くことはできなかった」と、笹井副センター長ら3人の論文著者に研究不正はなかったと判断した。ただ、笹井副センター長と若山教授に対して「データの正確性を確認しなかった責任は重大」と指摘した。

     一方、野依理事長は記者会見で「不服申し立てを行う権利の保障など所定の手続きを経て、論文取り下げの勧告を行う」と話した。関係者の処分についても「懲戒委員会で厳正に行う」と説明した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50054

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  12. 小保方氏捏造 「画像取り違え 考えがたい」 理研最終報告 博士論文と酷似
    2014年4月1日15時0分 読売新聞

     ネイチャー誌の論文で 捏造ねつぞう と認定されたのは、STAP細胞が様々な細胞に変化することを示す画像だ。小保方晴子ユニットリーダーの博士論文(2011年)の画像に極めて似ており、理化学研究所の調査委員会は、博士論文に関連する画像を使ったものと判断した。

     二つの論文では、細胞の種類や実験条件が全く違う。博士論文では骨髄の中の細胞を細いガラス管に通したのに対し、ネイチャー論文では 脾臓ひぞう の中にある細胞を酸性の溶液に浸していた。

     小保方リーダーは調査委に対し、画像を取り違えたと説明したが、調査委は「酸に浸す方法がネイチャー論文の中核的メッセージであり、図の作成にあたり、実験条件の違いを小保方氏が認識していなかったとは考えがたい」と指弾。「重要なデータの信頼性を根本から壊す危険性を認識しながらなされた」として、捏造と判断した。

     一方、STAP細胞がリンパ球から変化したことを示す重要な画像も、改ざんと判断された。遺伝子解析の画像の一部に、別の画像の一部を切り取って重ね、合成されていた。

     単なる切り貼りでなく、元の画像だけ縦方向に1・6倍に引き伸ばしていることなどから、調査委は「科学的な考察と手順を踏まない手法で、(画像を)きれいに見せたいという目的性をもった加工。データの誤った解釈へ誘導する危険性を認識しながらなされた」と厳しく指摘した。

      ◆組織の責任免れず

    理研の調査委員会は、STAP細胞があらゆる細胞に変化できる「多能性」があることを証明した画像の一部を、捏造と判断した。「STAP細胞を作製した」とする論文の根拠が大きく揺らいだ。日本の科学研究に対する国際的な信用が、失墜しかねない非常事態だ。

     調査委は、不正は小保方晴子ユニットリーダーが単独で実行したと認定した。しかし小保方リーダーを重要な研究の中核に据えた理研の組織責任は免れない。

     国は4月中旬、日本の科学研究の先導役となる新設の「特定国立研究開発法人」を指定する意向で、その閣議決定前に最終報告の提出を求めた。だが最終報告は、疑惑を解明する出発点に過ぎない。理研はSTAP細胞を再び作製する再現実験を行う方針だが、最終的に証明するまでには1年近くかかる見込みだ。理研には不正の原因を洗い出し、改革する責任もある。課題は山積している。(科学部 山田聡)

     ◆小保方氏のコメント要旨

     調査委の報告書を受け取り、驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理研の規定で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、捏造(ねつぞう)と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理研に不服申し立てをします。

     このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません。

     (画像の加工は)、改ざんの意図を持って作成する必要はなく、見やすい写真を示したいという考えから掲載したに過ぎません。

     画像の取り違えについては、実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純ミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYTPT50311

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  13. 小保方氏が画像捏造  STAP論文で…理研最終報告 研究不正と断定
    2014年4月1日15時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会は1日、論文の画像に意図的な改ざんと 捏造ねつぞう にあたる研究不正があったとの最終報告書を発表した。不正は筆頭著者の小保方晴子ユニットリーダー(30)が単独で行ったと認定した。これを受けて記者会見した理研の野依良治理事長は「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こし、おわびする」と謝罪し、著者へ論文取り下げを勧告して関係者を処分する方針を明らかにした。一方、小保方リーダーは「理研に不服申し立てをする」とのコメントを弁護士を通じて公表した。

    細胞存在 理研検証へ

     調査委はSTAP細胞が本当に作製できたかどうかは「今回の調査対象外」とし、今後の再現実験の結果を待つとした。理研は1年かけて再現実験をする方針で、まず4か月をめどに中間報告を公表するという。

     理研は2月、調査委員会を設け、小保方リーダーや、主要な筆者である理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長、丹羽仁史プロジェクトリーダー、元理研研究者の若山照彦・山梨大教授の計4人から話を聞いたりデータの提出を受けたりしてきた。3月の中間報告では疑問が指摘された6項目のうち2点を「不正なし」と判断し、今回は残る4項目を検証した。その結果、画像の意図的な改ざんと捏造をそれぞれ1項目ずつ確認したと結論づけた。

     東京都内で記者会見した調査委員長の石井俊輔・理研上席研究員らによると、捏造としたのは、STAP細胞が筋肉や神経細胞など、様々な細胞に変化する能力を持つことを示した4枚の画像。この画像について「3年間の実験ノートが2冊しかなく、由来を科学的に追跡できなかった」と指摘し、小保方リーダーが別の実験に基づき2011年にまとめた博士論文に関連する画像を切り貼りしたものだと認定した。

     小保方リーダーは調査委に「間違えて使った」と答えたというが、調査委は「STAP細胞の多能性を示す極めて重要なデータで、その信頼性を根本から壊すことを認識しながら行った」と指摘した。

     また、STAP細胞がリンパ球から作られたことを示す遺伝子データの画像は、一部を他の画像から切り貼りしたものだとし、「データを奇麗に見せたいという目的で行われた加工」として改ざんと認めた。

     こうした行為は、小保方リーダーが単独で行ったとし、「改ざんは容易に見抜くことはできなかった」と、笹井副センター長ら3人の論文著者に研究不正はなかったと判断した。ただ、笹井副センター長と若山教授に対して「データの正確性を確認しなかった責任は重大」と指摘した。

     一方、野依理事長は記者会見で「不服申し立てを行う権利の保障など所定の手続きを経て、論文取り下げの勧告を行う」と話した。関係者の処分についても「懲戒委員会で厳正に行う」と説明した。

    小保方氏 不服申し立てへ

     小保方晴子ユニットリーダーは1日、最終報告書への反論書面を発表した。小保方リーダーは、報告書を3月31日に受け取ったことを明らかにしたうえで「改ざん、 捏造ねつぞう と決めつけられたことは、とても承服できません」と述べ、不服申し立てを行うとしている。問題を指摘された部分を修正した論文を、3月9日に著者全員の名義でネイチャー誌に送ったことも明らかにした。理研は中間報告の会見で、小保方リーダーが論文の撤回に同意したと説明したが、代理人の三木秀夫弁護士は全面的に否定している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYTPT50276

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  14. 不正「小保方氏1人で」 STAP理研報告
    2014年4月1日15時0分 読売新聞

     「第3の万能細胞」と世界の注目を集めた研究成果には、明白な不正があったと結論づけられた。発表直後から多くの疑問が指摘された「 STAPスタップ 細胞」を巡り、理化学研究所の調査委員会が1日、公表した最終報告書。意図的な「改ざん」や「 捏造ねつぞう 」について、調査委は、研究チームのリーダー・小保方晴子氏(30)が単独で行ったと認定した。小保方氏は記者会見に姿を見せず、科学界を揺るがす不正をした理由は明らかにされなかった。

    実験ノート 3年で2冊だけ

     理研内の専門家3人と外部の有識者3人の計6人全員が顔をそろえ、東京都内で午前10時半から始まった調査委の記者会見。200人を超える報道陣を前に、石井俊輔委員長は「不正行為は小保方さん一人で行った」と述べ、あくまで小保方氏による「改ざん」や「捏造」が今回の問題の背景にあるとの考えを示した。

     3月14日の中間報告発表の際には「調査中の段階」などと繰り返し、研究成果を弁護するともとれる発言をしていた石井委員長。この日は「結果をきれいに見せたいという目的から画像の切り貼りを行った」と聴取結果を明かしながら、研究不正と判断した理由を説明した。

     石井委員長は、実験結果を記録するノートが3年間で2冊しかなかったことも明かし、報道陣から「実験をやったのか」と問われると、「実験は行っているが、断片的な情報で日付も入っていない」と話した。データ改ざんについても「科学的な考察と手順を踏んでおらず、研究者を錯覚させる危険性があった」と語り、こうした不正について、「故意だと判断している」などと述べた。

     不正が見つかった2本の論文の共著者は計14人。調査対象は小保方氏を含む4人で、論文を投稿した当時、いずれも理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に在籍していた。

     ただ、残る3人は「データを確認せず、論文を投稿した責任はあるが、不正には関与していない」などとされた。石井委員長は「共同研究者は信頼関係で成り立っている。疑いを持ってみなければ見抜けるものではなかった」と語り、今回は複数のグループによる共同研究で「互いに遠慮があってチェックが働かなかったのでは」と述べた。

    小保方氏の姿なく 研究室は閉鎖状態

     最終報告の結果は3月31日、小保方氏にも伝えられた。この時の様子について、石井委員長は1日の記者会見で「調査委員会の問題ではない」と述べるにとどまった。

     STAP細胞の成果を初めて披露した1月末の記者会見で、「新たな医療技術に貢献できると考えている」と胸を張った小保方氏。神戸市のセンター内にあるピンクや黄色の壁紙が張られた研究室や、仕事着のかっぽう着姿を披露して注目を集めたものの、問題発覚後は一切、公の場に姿を見せていない。

     理研によると、調査委による小保方氏への聞き取り調査は数回ほど。論文への疑惑が次々に持ち上がった3月以降は、「心身ともに消耗した状態」(理研幹部)になったという。中間報告の発表時には「自分の気持ちを話したい」と希望したというが、理研は調査対象者を理由に同席させなかった。小保方氏は、現在も神戸にいるとみられるが、最近は研究室に出入りすることはなく、研究室は事実上、閉鎖状態が続いている。

    識者 「日本の科学信用落ちた」

     理研の調査報告に対し、識者からは日本の科学に対する信頼の低下を懸念する声が上がった。

     幹細胞研究に詳しい福田恵一・慶応大教授(循環器内科)は、「日本発の論文は質が高いとされ、誇りとしていただけに、日本のサイエンスにとって、国際的な信用を落とすことになった。信頼回復は容易ではなく、非常に残念な結果だ」と話す。「不正を行う例は、ほんの一部に過ぎないが、今回の一件を教訓にして、若手の研究倫理教育の充実など、正しい方向に生かされるよう期待したい」と語った。

     これまでにSTAP細胞の再現実験を3回行い、いずれも失敗した関西学院大理工学部の関由行専任講師(発生生物学)は、「理研の調査委は、指摘された疑惑だけしか検証していないが、他にも不正が隠れている可能性は否定できない。今回の論文に掲載されたすべてのデータを徹底的に検証すべきだ」と話す。

     STAP細胞が本当に存在するかどうかについては「現時点では、存在しないとは言い切れない」としながらも、「論文の信頼性が大幅に低下した今、再現実験を続ける意味を感じない」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYTPT50335

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  15. STAP不正「小保方さん一人で」…理研報告書
    2014年4月1日15時19分 読売新聞

      「第3の万能細胞」と世界の注目を集めた研究成果には、明白な不正があったと結論づけられた。

     発表直後から多くの疑問が指摘された「 STAPスタップ 細胞」を巡り、理化学研究所の調査委員会が1日、公表した最終報告書。意図的な改ざんや 捏造ねつぞう について、調査委は、研究チームのリーダー・小保方晴子氏(30)が単独で行ったと認定した。小保方氏は記者会見に姿を見せず、科学界を揺るがす不正をした理由は明らかにされなかった。

     理研内の専門家3人と外部の有識者3人の計6人全員が顔をそろえ、東京都内で午前10時半から始まった調査委の記者会見。200人を超える報道陣を前に、石井俊輔委員長は「不正行為は小保方さん一人で行った」と述べ、あくまで小保方氏による改ざんや捏造が今回の問題の背景にあるとの考えを示した。

     3月14日の中間報告発表の際には「調査中の段階」などと繰り返し、研究成果を弁護するともとれる発言をしていた石井委員長。この日は「結果をきれいに見せたいという目的から画像の切り貼りを行った」と聴取結果を明かしながら、研究不正と判断した理由を説明した。

     石井委員長は、実験結果を記録するノートが3年間で2冊しかなかったことも明かし、報道陣から「実験をやったのか」と問われると、「実験は行っているが、断片的な情報で日付も入っていない」と話した。データ改ざんについても「科学的な考察と手順を踏んでおらず、研究者を錯覚させる危険性があった」と語り、こうした不正について、「故意だと判断している」などと述べた。

     不正が見つかった2本の論文の共著者は計14人。調査対象は小保方氏を含む4人で、論文を投稿した当時、いずれも理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に在籍していた。

     ただ、残る3人は「データを確認せず、論文を投稿した責任はあるが、不正には関与していない」などとされた。石井委員長は「共同研究者は信頼関係で成り立っている。疑いを持ってみなければ見抜けるものではなかった」と語り、今回は複数のグループによる共同研究で「互いに遠慮があってチェックが働かなかったのでは」と述べた。

    STAP細胞の研究論文に関して記者会見する理化学研究所の調査委員会の石井委員長(奥)(1日午前、東京都墨田区で)=伊藤紘二撮影
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50068

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  16. 小保方晴子ユニットリーダーのコメント全文
    2014年4月1日19時51分 読売新聞

     調査報告書に対する、小保方晴子ユニットリーダーのコメントは次の通り。(原文にない説明を一部補足=〈〉内)

         ◇

     調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。

     このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません。

     レーン3の挿入〈画像の切り張り〉について

     Figure1i〈論文中の遺伝子解析の画像〉から得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも、改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って、1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えから1iを掲載したにすぎません。

     画像取り違え〈博士論文と酷似の画像使用〉について

     私は、論文1〈STAP細胞の作製方法を示した論文〉に掲載した画像が、酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。

     真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって、画像データをねつ造する必要はありません。

     そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです。

     なお、上記2点を含め、論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。

    以上
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50144

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  17. そもそも、アレをネイチャーに掲載させて、大々的にプレスリリースかけることが最初から良識を疑われることだったのに…

    スットボケバックレ口裏あわせの悪質極まりない研究者ギルド界隈のヒトビトが結託してるも同然の所業…

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  18. 理研という組織の内部に所属している人間ばかりではなく、「調査委員会」委員に任命されるような外部の人間たちですら、個別部分の不正は指摘すれども、あの論文全体に構築されたストーリーのインチキいかさまは指摘しない、そういう知的水準のヒトビトだったということを如実に世間にさらしてしまうことになったな…

    みんなグルになって世間を欺かんとしているということだな。

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  19. 365日、エープリルフールネタをふりまく組織だということだ(笑)。

    ウソネタで税金をたんまり食らう税金泥棒組織、税金強奪盗賊団リケン…

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  20. 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)
    http://www.cdb.riken.jp/jp/index_stap.html

    ■STAP論文について(センター長より)
    ■報道の皆様へ ■論文に関する指摘について
    ■記者発表資料について ■実験手技解説について
    ■本所サイトへ(STAPまとめ)


    ■ STAP論文について
    この度は、当センター職員が発表した研究論文に不適切な点が多々あり、大きな混乱を生み出しましたことについて、センターの責任者として心からお詫び申し上げます。今回報告いただいた調査委員会の中間報告を真摯に受け止めております。
    誤りを指摘された論文著者は、論文の訂正をNature誌に投稿しているところではありますが、種々の誤りの中に、論文の信頼性を著しく損ねる誤りが発見されました。これにより、本論文を速やかに撤回し研究をやり直すことが最も重要であると私は判断し、論文撤回を著者に勧めました。ただし、論文の撤回は、全ての責任著者の合意を経た上で、撤回についての最終判断はNature誌に任されております。
    本論文がこのような状況に陥ったことは誠に遺憾であります。私共は、今回の出来事を教訓とし、これまで以上に、研究の実施及び論文作成等における倫理観の育成、適正な情報管理を行うための心構えを再確認し、再びこのような事態が起こらないよう最善を尽くして参ります。STAP細胞の真偽については、独立の研究グループによって検証・再現されることが唯一の手段であります。科学者コミュニティによる積極的な検証を是非ともお願いしたく存じます。

    2014年3月14日
    独立行政法人理化学研究所
    発生・再生科学総合研究センター
    センター長 竹市雅俊

    ■ 報道の皆様へ
    STAP細胞論文の主たる著者らに非常に多くの取材のご依頼やお問合せを頂いておりますが、現在、論文に関する調査が行われていることや体調が万全でない者もおり、個別に対応するのが難しい状況にございます。報道の皆様にはご不便をおかけ致しますが、何卒、ご理解、ご協力の程お願い申し上げます。
    また、著者らの自宅周辺での取材、プライバシーに踏み込むような取材、近所にお住まいの方々やご家族、ご友人の迷惑となるような取材・報道はお控え下さいますようお願い申し上げます。

    お問い合せ先:
    理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 国際広報室
    Email cdb-pr[at]cdb.riken.jp
    Tel 078-306-3310, 3092 Fax 078-306-3090

    ■ 論文に関する指摘について
    STAP細胞に関する2報の論文(Nature 505, 641-647、676-680)の図表等に関する様々な指摘については、理化学研究所として真摯に受け止め、諸内外の有識者による調査が行われています。調査報告の記者発表資料は下記でご覧いただけます。
    [調査中間報告(2014年3月14日)]
    [調査報告について-その1(2014年4月1日)]
    [調査報告について-その2(2014年4月1日)]

    ■ 記者発表資料について
    2014年1月28日に行われた本件の記者発表において、補足資料「STAP細胞が明らかにした新しい原理の補足解説」が発表者より配布されました。この資料において、STAP細胞とiPS細胞の誘導効率に関して誤解を招く表現がありましたので、報道各社、関係者の皆様に深くお詫びすると共に、同資料を撤回させていただきます。
    なお、iPS細胞の誘導効率は、2006年に京都大学の山中教授らが報告した当初は約0.1%でしたが、その後さまざまな改良が加えられ、現在では20%を超える報告もされています。

    ■ 実験手技解説について
    研究グループではSTAP現象の再現に関する詳細な実験手技解説(Technical Tips)をNature Protocol Exchange および研究室のホームページで公開しています。
    [Nature Protocol Exchangeへのリンク]
    [研究室ホームページ]

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  21. 2014年3月27日
    独立行政法人理化学研究所
    研究論文(STAP細胞)に関する情報等について
    http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140327_1/

    調査委員会による中間報告、実験手技解説など報道発表資料等をまとめて掲載しております。

    報道関係の皆さまへ(2014年3月27日)

    STAP細胞論文の主たる著者らに非常に多くの取材のご依頼やお問合せを頂いておりますが、現在、論文に関する調査が行われていることや体調が万全でない者もおり、個別に対応するのが難しい状況にございます。
    何卒、ご理解、ご協力の程お願い申し上げます。
    また、著者らの自宅周辺での取材、プライバシーに踏み込むような取材、近所にお住まいの方々やご家族、ご友人の迷惑となるような取材・報道はお控え下さいますようお願い申し上げます。

    代表メールアドレスへのご意見等について(2014年3月27日)

    研究成果の発表及び疑義が指摘されて以来、大変多くのご指摘、ご意見をいただきありがとうございます。
    いただいた意見は真摯に受け止め、今後の活動に活かさせていただきます。
    本来であれば、個別に返信しなければならないところですが、大変多数のご意見をいただいており、すべてにお返事できる状況ではありません。
    何卒、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

    STAP細胞関連のお知らせ

    研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について(その2)(2014年4月1日)
    研究論文の疑義に関する調査報告書(全文)
    研究論文の疑義に関する調査報告書(スライド)
    野依良治理事長声明文
    竹市雅俊センター長声明文
    研究不正再発防止について
    STAP現象の検証の実施について

    調査報告を受けての著者のコメント
    小保方晴子研究ユニットリーダーコメント
    若山照彦山梨大学教授コメント/理研客員主管研究員コメント
    笹井芳樹副センター長コメント
    丹羽仁史プロジェクトリーダーコメント

    研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について(2014年4月1日)
    研究論文の疑義に関する調査報告書(全文)
    研究論文の疑義に関する調査報告書(スライド)

    研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について(2014年3月14日)
    野依良治理事長コメント
    竹市雅俊センター長コメント
    著者コメント
    調査委員会調査中間報告書(全文)
    調査委員会調査中間報告書(スライド資料)(2014年3月31日修正)

    STAP細胞論文の調査について(2014年3月11日)

    STAP細胞作製に関する実験手技解説の発表について(2014年3月5日)

    体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見(2014年1月29日)

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  22. 「科学社会の信頼性損なう」理研理事長が謝罪
    4月1日 19時28分

    理化学研究所の調査委員会がSTAP細胞の論文にねつ造などの不正があったと認定したことを受け、理化学研究所の野依理事長らは1日会見し、「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こしたことに対し改めておわびを申し上げます」と謝罪しました。

    理化学研究所の調査委員会は、1日、小保方晴子研究ユニットリーダーがSTAP細胞の論文でデータのねつ造と改ざんの2つの研究不正行為を行ったとする調査結果を発表しました。
    また論文の共同著者で理化学研究所の笹井芳樹副センター長ら2人についてもデータの正当性と正確性などについてみずから確認することなく論文を投稿していて責任は重大だと指摘しました。
    これを受けて理化学研究所の野依理事長らは記者会見し、「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こしたことに対し改めておわびを申し上げます」と述べ謝罪しました。
    そして「今回の不正は、若手研究者の倫理観、経験の不足とそれを補う立場の研究者の指導力の不足などが引き起こした」としたうえで、「運営責任者として責任を感じている。場合によっては私を含む役員の責任を厳正に判断する必要がある」と述べました。
    さらに野依理事長は調査委員会の報告を受けて、「不服申し立てを行う権利の保障など、所定の手続きを経たうえで研究不正と確認された論文一篇について、取り下げの勧告を行います」と述べました。
    会見に出席した理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長はSTAP細胞が存在するのかどうかについて今後1年ほどをかけて検証実験を行い明らかにしていきたいと述べました。
    理化学研究所は、今後、調査結果に対する不服申し立ての手続きを経たうえで、不正が確定すれば、小保方リーダーをはじめ理化学研究所の共同著者などの処分について懲戒委員会を設置し審議することにしています。

    若山教授「自責の念覚える」

    不正が認定されたことについて論文の共同著者で山梨大学の若山照彦教授は「本日、理化学研究所が発表した調査報告書に対し、私は当時の研究室の主宰者としてデータの正当性、正確性を見抜けなかったことに自責の念を覚えております。今回の調査報告書の内容を真摯(しんし)に受け止め、今後このようなことが起こらないよう徹底したデータの正当性、正確性の管理に努めます」とするコメントを出しました。

    丹羽氏「心よりおわび」

    調査委員会の報告について、論文の著者の1人で、理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダーは、「STAP現象に関する私共の論文の不備について、調査委員会よりご指摘をいただいていることを真摯(しんし)に受け止め、そのような事態に至ったことについて心よりおわび申し上げます。STAP現象につきましては、今後、理研において予断なく検証実験を進めて参ります。また、多方面の研究者の皆様との議論を深め、その再現に資する実験手法の知見等も発信して参りますので、研究者コミュニティーにおかれましては、STAP現象の科学的な検証に何卒ご理解とご協力の程をお願い申し上げます」とするコメントを発表しました。

    笹井氏「大変厳しい評価受けた」

    今回の調査結果について、共著者の1人で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長は、次のようなコメントを発表しました。
    コメントでは、「大変厳しい評価を受けました。これらの判断を受けたのは非常に残念であり、心痛の極みであります。共著者の1人として心よりおわび申し上げます」と謝罪しています。
    そのうえで、こうした事態に至った原因について、「データの過誤は、論文発表前に全く認識せずにおりました。このことには忸怩たる思いでございますが、これらは自らの研究室以外で既に実験され、まとめられていた図表データであり、他の実験結果との整合性が高いものであったため、画像の取り違えやデータ処理の不適切な過程について気付き、それを事前に正すことには限界がありました」と説明しました。
    また、小保方晴子研究ユニットリーダーの博士論文に使われたものと、極めてよく似ていた画像が使われていたことが、当初、申告されていなかったと調査委員会に指摘されたことについて、「画像の不正流用の組織的な隠蔽などの事実は一切ないことを述べさせていただきます」としたうえで、「質問に対する回答と解説を私のほうから用意することを鋭意検討しておりますので、何卒ご理解いただけますれば幸甚でございます」としています。

    山中教授「残念に思う」

    一方、STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の調査委員会が論文のデータにねつ造などの不正があったと発表したことについて、iPS細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授は、「今回、理化学研究所の調査により、STAP細胞の論文に信頼を損ねる行為が報告されました。このような結果になったことは、残念に思います。STAP現象については、論文の作成過程の検証や再現実験の結果を、引き続き待ちたいと思います」というコメントを出しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/k10013421211000.html

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  23. 理研の“高額報酬”法人への指定 今月中は困難
    4月1日 22時51分

    STAP細胞を巡る問題で、科学技術政策を担当する山本沖縄・北方担当大臣は、データのねつ造などの不正があったする調査結果の報告を受けたあと記者団に対し、今月中に理化学研究所の「特定国立研究開発法人」への指定を決めるのは難しいという認識を示しました。

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の野依理事長は1日、内閣府を訪れ、科学技術政策を担当する山本沖縄・北方担当大臣に、データのねつ造などの不正があったする調査結果を報告しました。山本大臣は、「報告書で『改ざん』や『ねつ造』ということばが出てきたのは大変ショックであり、厳しく受け止めざるを得ない」と述べました。
    そのうえで山本大臣は、研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」への理化学研究所の指定について、「理化学研究所がこれからどう改革していくのか見極めたうえで決定する流れにならざるをえない」と述べ、理化学研究所の今後の対応を見て、慎重に判断する考えを示しました。
    これに対し、野依理事長は「なぜ不正が行われたのか、再発防止を徹底したい」と述べました。
    報告を受けたあと山本大臣は記者団に対し、理化学研究所の「特定国立研究開発法人」への指定について、「こういう状況のなかで4月中は難しい」と述べ、今月中に指定を決めるのは難しいという認識を示しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/t10013426881000.html

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  24. STAP論文問題、理研が再現実験を開始
    2014年4月1日22時17分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文に 捏造ねつぞう や改ざんなどの不正があったと認定した最終報告で、理化学研究所の野依良治理事長は1日、東京都内で記者会見し、STAP細胞の存在を検証する再現実験を理研内で始めたことを明らかにした。野依理事長は、理研の小保方晴子ユニットリーダー(30)ら論文著者に論文取り下げを勧告する方針だが、小保方リーダーは不服を申し立てる考えだ。一方、下村文部科学相は、「(組織のどこに問題があるかの)調査は不十分だ」と述べ、第三者による追加調査を求めた。
     再現実験は、理研が今夏に中間報告を、来春までに最終的な結果をとりまとめる予定だ。論文著者の一人、理研発生・再生科学総合研究センターの丹羽仁史プロジェクトリーダーが担う。竹市雅俊センター長は記者会見で「簡単な実験ではない」と述べ、第三者の再現実験は難しく、まず理研が実験を行う考えを示した。

     論文取り下げの勧告について野依理事長は、「不服申し立てを行う権利を保障し、所定の手続きを経た上で行う」と話した。

     理研の内部規定は、不服申し立てを調査報告の通知から10日以内に受け付ける。理研は小保方リーダーに3月31日に最終報告の内容を伝えており、小保方リーダーの代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方リーダーが期限の9日までに不服申し立てをするという。

     理研は申し立てを受けて再調査を行った場合、おおむね50日以内に結論を出すが、再調査を行わない場合もある。これらの結果を踏まえて懲戒委員会を設置し、関係者の処分を決める。

     また、理研は再発防止策として、外部有識者による委員会を新設し、若手研究者の教育などを進める。

     論文は、小保方リーダーや米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授らが1月末、英科学誌ネイチャーに発表。その後、多くの疑問が指摘され、理研は2月、調査委員会を設置した。

     調査は、小保方リーダーや丹羽リーダーのほか、主要な筆者の同センターの笹井芳樹副センター長、若山照彦・山梨大教授を対象に実施し、画像の改ざんと捏造を1項目ずつ確認した。

     調査委員長の石井俊輔・理研上席研究員によると、STAP細胞が様々な細胞に変わる能力があることを示した画像4枚を捏造と断定した。小保方リーダーが別の実験でまとめた博士論文の画像と酷似しており、「データの信頼性を根本から壊すことを認識して使用した」と指摘した。

     また、STAP細胞の遺伝子データの画像の一部は切り貼りしたものとして改ざんと認めた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50158

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  25. STAP細胞論文に捏造や改ざん…理研調査委

    STAPスタップ細胞の論文で多くの疑問が出た問題で、理化学研究所の調査委員会(委員長=石井俊輔・理研上席研究員)は1日、STAP細胞の多能性を証明する論文の核心部分の画像など2か所に意図的な改ざんや捏造ねつぞうがあり、研究不正があったとする最終報告書を発表した=メディア局ストリーム班撮影 2014年4月1日公開
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/movie_VD00001562
     

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  26. 科学技術振興機構(JST)「大学発新産業創出拠点プロジェクト」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89+%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%99%BA%E6%96%B0%E7%94%A3%E6%A5%AD%E5%89%B5%E5%87%BA%E6%8B%A0%E7%82%B9%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

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  27. 文部科学省「先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89+%E5%85%88%E7%AB%AF%E8%9E%8D%E5%90%88%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%89%B5%E5%87%BA%E6%8B%A0%E7%82%B9
     

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  28. 「セルシード 東京女子医大 TWins」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%8C%BB%E5%A4%A7+TWins

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  29. 「再生医療 経済産業省」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8C%BB%E7%99%82+%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%94%A3%E6%A5%AD%E7%9C%81

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  30. 経済産業省「再生医療の実用化・産業化に向けて」
    内閣府「細胞シートによる再生医療実現プロジェクト」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8C%BB%E7%99%82+%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88+%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%94%A3%E6%A5%AD%E7%9C%81

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  31. 「奇跡の細胞シート」プロジェクト(笑)。
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88

    JSTブレークスルー・レポート
    貼るだけで治療ができる奇跡の細胞シートが再生医療の治療を変える!/科学技術振興機構
    http://www.jst.go.jp/seika/bt06.html

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  32. インチキ医科様は「ワクチン」のみにあらず…

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  33. STAP細胞「存在の真偽 早急に検証を」
    4月2日 4時20分

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の調査委員会は1日、論文にねつ造などの不正があったと認定しましたが、そもそもSTAP細胞ができていたのかどうかについては明らかになっておらず、専門家は「理化学研究所は早急に検証実験を行い、真偽を明らかにする社会的責任がある」と指摘しています。

    理化学研究所の調査委員会は、1日、小保方晴子研究ユニットリーダーがSTAP細胞の論文でねつ造と改ざんの2つの研究不正行為を行っていたとする調査結果を発表しました。
    しかし今回の調査では、そもそもSTAP細胞ができていたのかどうかについては、調査の対象から外され明らかになっておらず、理化学研究所は今後1年程度かけて検証実験を行い、明らかにしたいとしています。
    これについて研究者の倫理問題に詳しい東京都市大学の北澤宏一学長は「ねつ造があったと言われれば、科学者としては“STAP細胞は存在しない”と考えるのが常識だ。ただ、これは科学的な証拠がないという意味で、絶対にできていないかと言われれば、それは分からないということになる」と話しています。
    そのうえで「大勢の人に大きな期待を持たせた発表であり、理化学研究所は速やかに検証実験を行い真偽を明らかにする社会的責任がある」と指摘しています。
    一方、今回の調査結果について小保方さんは「改ざん、ねつ造と決めつけられたことはとても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします」というコメントを発表しています。

    米教授「証拠ないかぎり撤回反対」

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所が発表した調査結果を受けて、論文の共同著者の1人でハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は1日、在籍する病院を通してコメントを出しました。
    この中でバカンティ教授は、「理化学研究所の調査は論文に間違いや適切でない判断があったと結論づけているが、これらの間違いは論文の科学的な中身や結論に影響を与えるものではないと考えている。間違いを正すことは必要だが、科学的な発見が誤っていたという証拠がないかぎり論文は撤回されるべきではない」として、論文の取り下げに反対する考えを改めて示しました。
    また、先月、STAP細胞を作製する詳しい手順を自身の研究室のウェブサイトに掲載したことに触れ、一部の大学でこの手順を使って再現する実験が進んでいるとして、「最終的には科学が答えを出すことになる」としています。

    ネイチャー「コメントできない」

    理化学研究所が発表した調査結果について、STAP細胞の論文を掲載したイギリスの科学誌「ネイチャー」は、NHKの取材に対して「理化学研究所から調査の内容を受け取り精査している途中なので、内容についてコメントできない」とコメントしています。
    そして、ネイチャーが独自に行っている調査についても「調査中はコメントを差し控えたい」としています。
    また、小保方さんが「先月9日に、論文中の不適切な記載と画像についてすべて訂正を行い、ネイチャーに訂正論文を提出している」とコメントしていることについて、「論文の訂正などについてはコメントを控えたい。ネイチャーは今回の論文の問題について真剣に受け止めている」とコメントし、訂正論文を受け取ったかどうかについて、明言を避けました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140402/k10013429631000.html

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  34. 一種の「原理主義者(根本主義者)」の類いだな…

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  35. 【社説】STAP問題 再発防止へ全体像を解明せよ
    2014年4月2日1時17分 読売新聞

     日本の科学研究に対する国際的な信用を損なうゆゆしき事態である。

     STAP細胞の論文について、理化学研究所の調査委員会が「意図的な改ざんと 捏造ねつぞう があった」とする最終報告書を発表した。

     理研は、論文の筆頭著者である小保方晴子ユニットリーダーらに論文撤回を勧告するという。

     「第3の万能細胞」として世界的に注目を集めた発表から、わずか2か月で、理研の権威は大きく傷ついた。なぜこのようなことになったのか。理研は引き続き、STAP細胞の存在の真偽も含め、全容解明に努めてもらいたい。

     調査委は、関係者からの聞き取り調査などを行い、画像の加工などについて、小保方氏単独の不正行為があったと断定した。

     特に深刻なのは、STAP細胞の万能性を示す証拠とされた画像を「捏造に当たる」と結論づけた点だ。論文の信ぴょう性が根底から揺らいだと言えよう。

     調査委は、論文の共著者の理研関係者について、小保方氏が示したデータのチェックなどに不十分な点があったとも指摘した。

     論文の発表時に理研は、若手の斬新なアイデアをベテランの共著者が支えたと強調し、研究所一丸となった成果を誇っていた。

     だが、調査結果から浮き彫りになったのは、研究者間の意思疎通を欠いたまま進められたずさんな論文作成の実態だ。

     理研は、不正な研究を防ぐため、実験手順やデータを記録する実験ノートの適切な記載と保管、論文の著者間の責任分担確認などを徹底させる規定を設けている。

     それにもかかわらず、小保方氏の実験ノートは、3年間で2冊だけで、日付も記入されていない断片的な内容だったという。

     小保方氏は調査結果について「とても承服できない」とのコメントを発表した。理研に不服申し立てを行うという。反論があるのなら、小保方氏は公の場できちんと根拠を説明せねばならない。

     理研を「特定国立研究開発法人」に指定する政府の方針にも影響が出よう。優秀な研究者を高給で集める新制度だが、理研がガバナンス(組織統治)を確立し、再発防止を図ることがまずは必要だ。

     今回の問題は、科学報道のあり方に課題を突きつけた。論文発表は、「仮説」の検証過程であり、後に誤認が判明することも多い。常識を覆すとされる成果でも、その可能性はある。

     客観的で冷静な報道の重要性を改めて肝に銘じたい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50175

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  36. [スキャナー]STAP存在謎残す 完全否定せず トップ主導で検証
    2014年4月2日3時0分 読売新聞

     理化学研究所の調査委員会が、 STAPスタップ 細胞の論文の中核とも言える画像に 捏造ねつぞう や改ざんがあったと判断した。しかし、STAP細胞の存在自体までは否定しなかった。本当に存在するのか――。結論は簡単には出そうにない。(科学部 木村達矢、大阪科学部 阿部健)

     ◆発表から2か月

     「論文のすべてのデータが否定されたわけではない」。1日の記者会見で理研発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は強調した。

     STAP細胞は、ES細胞(胚性幹細胞)、iPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」として1月末に華々しく発表された。血液などから採取した細胞を、弱酸性の溶液に浸すなどの簡単な処理によって作製。これが、様々な種類の細胞に変化できる「万能性」を持つという内容だった。

     ◆最後の支え

     ところが、理研の調査では、血液細胞から作られたことを示す画像が「改ざん」と判断された。さらに、論文で「万能性」を示した4枚の画像は「捏造」と認定された。論文の大きな柱が次々と崩れたことになる。

     にもかかわらず、STAP細胞の存在を否定しきれないのは、STAP細胞から作ったとされるマウスの実験データがあるためだ。論文共著者の若山照彦・山梨大教授が、小保方晴子ユニットリーダーから受け取った細胞の塊を受精卵に注入し、キメラマウスを作製することに成功。竹市センター長は「キメラマウスができれば、細胞に多能性があることを確実に証明できる」と話す。

     しかも、その細胞は、ES細胞やiPS細胞ではできないとされる胎盤にも変化していた。若山教授が受け取ったのがSTAP細胞とは違う細胞だったとの疑いも一部で指摘されているが、ES細胞などでは、この実験結果を説明しにくい。STAP細胞の存在に期待を残す理研にとって、最後の支えとなっている。

     ◆困難

     理研は今後約1年間、野依良治理事長の主導でSTAP細胞の再現実験に取り組む。しかし、道は険しい。そもそも、作製法自体が揺らいでいる。理研は、論文では示されていなかった詳しい作製法を3月5日に公表したが、同20日には、STAP細胞を使って、サルの脊髄損傷の治療実験を行っているとされる米ハーバード大の関連病院が、別の作製法を発表した。

     理研は、生後1週間以内のマウスの血液細胞を使う、小保方リーダーらの作製法で再現実験を行う方針。まず、様々な臓器や組織の細胞に変化できる「万能性」を示す遺伝子が働いているかどうかを確認する。うまくいけば、キメラマウスや増殖性を持たせたSTAP幹細胞の作製に進む。

     だが、幹細胞に詳しい熊本大の 粂くめ昭苑しょうえん 教授は、「STAP細胞は、論文が撤回された時点で学術的には存在しなくなり、仮説のレベルに戻る」と話し、理研が時間をかけて再現実験を行うことに疑問を示した。

     ◇キメラマウス キメラはギリシャ神話に登場する頭がライオン、しっぽが蛇の怪獣が語源で、遺伝子が異なる2匹の細胞を体内に併せ持つマウス。万能細胞が様々な組織や臓器に変化するかどうかを確かめるために、実験動物として、よく利用される。

     
    調査対象以外も疑問点

     理研の調査委員会が公表した最終報告書は、STAP細胞論文にかかわる6項目の疑問点について調べた。しかし、専門家などから他にも、STAP細胞の存在にかかわる重大な問題が指摘される中、調査を6項目に絞った理由は明確にされていない。

     調査委が取り上げていない問題の一つが、酸性の液に漬けた細胞が、万能性を持ったことを示す緑色の蛍光を発したというデータの解釈。強いストレスを与えた細胞が死ぬ時にも、同様の蛍光を発することがあり、本当にSTAP細胞ができていたのかを疑問視する声が出ている。

     STAP細胞が存在する可能性を示すデータとして、理研が重視するキメラマウスの作製実験も揺れている。

     山梨大の若山教授が小保方リーダーから受け取り、実験に使った細胞がSTAP細胞と異なるかもしれないとの疑いが、マウスの遺伝子解析をきっかけに浮上した。若山教授は、手元に保存していたSTAP細胞由来の幹細胞の詳しい分析を、第三者機関に依頼した。

     小保方リーダーが理研に残した試料を調べれば、STAP細胞の有無がはっきりする可能性がある。だが、理研の竹市センター長は、この日の記者会見で「必要に応じて調べる」と述べるにとどまった。

     研究不正に詳しい中村 征樹まさき ・大阪大准教授は「最終報告という呼び方が誤解を招くが、今回は問題を解明する出発点に過ぎない。理研は責任を持って疑問を解明するべきだ」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50082

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  37. STAP再現実験開始 理研 今夏に経過公表 論文不正断定
    2014年4月2日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文に 捏造ねつぞう や改ざんなどの不正があったと認定した最終報告で、理化学研究所の野依良治理事長は1日、東京都内で記者会見し、STAP細胞の存在を検証する再現実験を理研内で始めたことを明らかにした。野依理事長は、理研の小保方晴子ユニットリーダー(30)ら論文著者に論文取り下げを勧告する方針だが、小保方リーダーは不服を申し立てる考えだ。一方、下村文部科学相は、「(組織のどこに問題があるかの)調査は不十分だ」と述べ、第三者による追加調査を求めた。

     再現実験については、4か月後の今夏に途中経過のまとめを行い、1年後の来春までに最終的な結果を公表する。論文著者の一人、理研発生・再生科学総合研究センターの丹羽仁史プロジェクトリーダーが担う。竹市雅俊センター長は記者会見で「簡単な実験ではない」と述べ、第三者の再現実験は難しく、まず理研が実験を行う考えを示した。

     論文取り下げの勧告について野依理事長は、「不服申し立てを行う権利を保障し、所定の手続きを経た上で行う」と話した。理研の内部規定は、不服申し立てを調査報告の通知から10日以内に受け付ける。理研は小保方リーダーに3月31日に最終報告の内容を伝えており、小保方リーダーの代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方リーダーが期限の9日までに不服申し立てをするという。

     理研は申し立てを受けて再調査を行った場合、おおむね50日以内に結論を出すが、再調査を行わない場合もある。これらの結果を踏まえて懲戒委員会を設置し、関係者の処分を決める。また、理研は再発防止策として、外部有識者による委員会を新設し、若手研究者の教育などを進める。

     論文は、小保方リーダーや米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授らが1月末、英科学誌ネイチャーに発表。その後、多くの疑問が指摘され、理研は2月、調査委員会を設置した。

     調査は、小保方リーダーや丹羽リーダーのほか、主要な筆者の同センターの笹井芳樹副センター長、若山照彦・山梨大教授を対象に実施し、画像の捏造と改ざんを1項目ずつ認定した。

     調査委員長の石井俊輔・理研上席研究員によると、STAP細胞が様々な細胞に変わる能力があることを示した画像4枚を捏造と断定した。小保方リーダーが別の実験でまとめた博士論文の画像と酷似しており、「データの信頼性を根本から壊すことを認識して使用した」と指摘した。また、遺伝子データの画像の一部は切り貼りしたものとして改ざんと認めた。

     
    文科相 再調査を要求

     下村文部科学相は、理研の野依良治理事長から調査結果の報告を受けた後、報道陣に対して「今回のことが(小保方リーダーによる)特異的なことか、理研の体質的な部分から出たのか、理研は第三者による調査をしてほしい」と述べた。

     結果を踏まえ、今月中をめどに再発防止策を提出するよう指示したという。

     政府は理研を、国際的な競争力を高めるために高額給与などを認める「特定国立研究開発法人」に指定する方針で、今月中旬に閣議決定する予定だったが、下村文科相は「今の状態では難しい。先延ばしにする」と語った。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50157

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  38. 日本の科学 信用失墜…科学部長 長谷川聖治
    2014年4月2日3時0分 読売新聞

     英科学誌ネイチャーに掲載され、世界を驚かせたSTAP細胞の論文の画像データについて、理化学研究所の調査委員会は 捏造ねつぞう と改ざんがあったと断じた。今回の研究不正は、世界に通じる理研の研究者なら信頼できるという「神話」を崩壊させ、日本の科学研究の国際的信用をも失墜させたと言える。

     論文は実験、観察をもとにした成果であるが、絶対的な正しさはない。常に更新されうるものである。だからこそ成果を裏付けるデータは論文の「命」と言え、最も大切に扱わなくてはならない。論文筆頭著者の小保方晴子ユニットリーダーは「悪意はなかった」としているが、データ管理をおろそかにし、共同研究者もチェックできなかったことは、科学研究の根幹を揺るがすものであり、多くの課題を投げかけた。

     科学はより細分化され、専門外の研究者との共同作業は不可欠となっている。しかし、研究費獲得を巡る過度な競争、論文の量産、不十分な博士課程教育などが背景にあり、研究不正は、国内外を問わず、急増している。米科学誌によると、過去40年間に医学論文データベースから撤回された2000を超える論文の67・4%は捏造などの研究不正が原因だ。2005年には、韓国の国民的英雄だったソウル大元教授のクローン胚由来の胚性幹細胞(ES細胞)捏造事件が発覚し、世界に衝撃を与えた。

     こうした研究不正を見極める科学報道のあり方も考えさせられた。一流の共著者の顔ぶれを見て、信用性を疑わなかったのも事実だ。一昨年のiPS誤報問題を教訓に、裏付け取材に基づく客観報道に徹しているが、論文の不備を見つけられなかった。

     理研の結論は、STAP細胞の存在そのものを否定したわけではない。再現実験で確認される可能性も残されている。理研も再発防止と同時に再現実験に取り組む決意を表明したが、1年近くかかるという。小保方さんは、理研に対し不服申し立てをするが、科学への信頼を取り戻すため、なぜ今回の事態が起きたのか、どうすれば防げるのか、しっかり取材し、検証したい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50201

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  39. [深層NEWS]「小保方氏には弁明する機会を」…八代・京大特定准教授
    2014年4月2日3時0分 読売新聞

     幹細胞に詳しい八代嘉美・京都大特定准教授が1日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、理化学研究所の調査委員会がSTAP細胞の論文の画像が 捏造ねつぞう されたと発表したことについて、「一方的に糾弾される側だった小保方(晴子)さんにも言いたいことがあると思う。直接(表に)出て、弁明する機会が与えられるべきだ」と述べた。

     小保方晴子ユニットリーダーは、STAP細胞の作製に成功したと発表した1月の記者会見以来、公式の場に姿を見せていない。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50195

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  40. 2項目「捏造・改ざん」 STAP細胞論文調査委最終報告
    2014年4月2日3時0分 読売新聞

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)らが英科学誌ネイチャーで発表した STAPスタップ 細胞の論文について、調査委員会は1日、不自然な画像や文章が指摘された6項目中1項目を 捏造ねつぞう 、1項目を改ざんと認定したと公表した。調査委のこれまでの検証をもとに、STAP細胞論文のどこに問題があったのかを詳報する。

     〈4〉「ネイチャー誌の論文の画像が、小保方リーダーの博士論文の画像と酷似」=捏造

     問題になったのは、STAP細胞が様々な細胞に変化したことを示す画像。「弱酸性の液に漬ける」などのSTAP細胞の作製法を開発した論文で中核に当たる画像だが、酷似する画像がある小保方リーダーの博士論文とは実験の条件が異なる。調査委は、小保方リーダーが「実験条件の違いを認識していなかったとは考えがたい」とし、「(正しい画像と間違って)切り貼りして作成した」という説明を「納得するのは困難」とした。

     その上で、データの信頼性を根本から壊す危険性を認識しながら実行されたとし、捏造と判断した。研究を指導した理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長と、同センター元研究員の若山照彦・山梨大教授は捏造に関与していないが、「責任は重大」とした。

     〈1〉「遺伝子解析の画像を加工した疑い」=改ざん

     調査委は、画像を意図的に縦方向に1・6倍引き伸ばし、別の画像とコントラストを調整した合成画像と断定した。2枚の異なる画像を1枚のように錯覚させるだけでなく、データの誤った解釈を誘導する危険性を生じさせる行為とした。きれいに見える画像を作りたいという目的で加工され「科学的な考察と手順を踏まないことは明白」として、改ざんと認定した。

     笹井副センター長ら他の理研関係の共著者は、この画像の作成に関与していなかった。

     〈2〉「実験方法についての記述が、他論文の文章を盗用した疑い」=不正なし

     調査委は、実験の方法を記載した文章の一部が、他の研究者が発表した論文の記述をコピーしたと認定した。小保方リーダーは調査委に対し「出典を記載し忘れた」と説明した。

     この論文で引用元の出典が明らかにされていないのは1か所だけで、残る41か所は出典が明記されていた。また、この実験は多くの研究室で行われるもので、小保方リーダーが意図的に出典を引用しなかったとまでは言えないとした。

     〈3〉「実験方法についての記述が、実際の実験手順とは異なる」=不正なし

     調査委によると、小保方リーダーは実験を詳しく知らず、実験を行ったスタッフらに確認しなかったために起きた過失と認定した。ただし、若山教授が注意深くチェックしていれば防げたミスとした。

     
    若手倫理教育見直す …野依・理研理事長謝罪

     東京都内で1日午後に記者会見した理化学研究所の野依良治理事長は「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こしたことにおわびを申し上げる」と謝罪した。

     野依理事長は「研究不正は許されるものではない」と強調した上で、「若手研究者の倫理観、経験の不足と、それを補うべき立場の研究者の指導力不足、両者による相互検証の欠如が不正を引き起こした」と分析した。若手研究者の倫理教育を見直す一方、優れた若手研究者は「今後も積極的に登用し、最大限に才能を発揮できる環境整備に努める」とした。STAP細胞の再現実験には「私が先頭に立って、全力を挙げて取り組む」と語った。

     竹市雅俊・理研発生・再生科学総合研究センター長の話「調査報告を非常に重く受け止めている。若手を研究リーダーとして登用することを推進してきたが、サポート体制が不十分だった。緻密な実験と質の高い研究成果の発信が、信頼回復に何よりも重要だ。全力を尽くす」

     
    内部のチェック強化し再発防止

     調査委員会の最終報告では、論文の画像などを十分に確認しなかった共著者の責任も「重大」と指摘した。理化学研究所は、複数の研究者でデータを互いに確認するなど、内部のチェック機能を強化する再発防止策を、早急にまとめる。

     外部有識者による「研究不正再発防止のための改革委員会」(仮称)を新設し、理研は理事長を本部長とする「改革推進本部」(仮称)を設置する。

     ◇理化学研究所のSTAP細胞研究論文の疑義に関する調査委員会のメンバーは次の通り。

     委員長=石井俊輔・理研上席研究員▽委員=岩間厚志・千葉大教授、古関明彦・理研統合生命医科学研究センター副センター長、真貝洋一・理研主任研究員、田賀哲也・東京医科歯科大副学長、渡部惇弁護士 
    実験ノート断片的 不確実なデータ 組織の責任

     会見の一問一答/

     理化学研究所の調査委員会と理研が1日、都内で開いた記者会見の主なやりとりは以下の通り。

     【調査委員会の会見】

     ――STAP細胞は存在するのか。

     「(回答には)科学的な検証が必要だ。調査委のミッションを超える」

     ――中間報告の後、小保方リーダーを調査したか。

     「何度かヒアリングを行った。『私のミスではない』と話している」

     ――証拠はあるのか。

     「実験ノート2冊などがある。2010年10月~12年7月までのノートと、それ以降のものだ」

     ――ノートの内容は、この実験にふさわしいか。

     「内容の記載が断片的で、実験が追跡できないというのは経験がない」

     ――実験は本当に行われたのか。

     「ノートを確認すると、実験を行ったのは確認できたが、データや画像などの追跡は難しかった」

     ――画像を捏造と判断した理由は。

     「論文の根幹で、実験条件の違いを認識せず使用した。データ管理がずさんで、不確実なデータを使うことそのものが不正だ」

     ――文章を盗用と判断しなかった理由は。

     「定型的に行われる実験手順の記載。悪意があると直ちに認定できない」

     ――共同研究者は何をすべきだったのか。

     「論文の根幹に関わる部分は実験ノートを確認してほしかった」

     【理研の会見】

     ――STAP細胞の検証はどのように行うのか。

     「ゼロから検証する。残っている細胞も必要に応じて調べる」

     ――小保方リーダーを研究責任者として採用した経緯は。

     「公募で、研究計画を発表してもらい、過去の業績も調べた。小保方リーダーの場合、STAP細胞研究の発展性を重視した」

     ――不正は小保方リーダー一人の問題か。

     「著者の小保方リーダー、チェックしていなかった共著者、チェックすべき環境を整えていなかった組織の責任がある」

     ――小保方リーダーに報告書を手渡した時の様子は。

     「当惑していた。不服申し立てをするか相談して決めてほしいと伝えた」

     ――特定国立研究開発法人化をにらんで調査を急いだのか。

     「関係ない。厳正な調査をしてもらった」

     
    疑惑を最初に指摘した11jigen氏 不正追及 研究者のため

     最終報告で捏造と認定された論文の画像の疑惑が、最初に浮上したのは3月9日だ。研究不正を追及するインターネットのブログ上の指摘だった。

     掲載したのは、ネット上で「11jigen」と名乗る人物で、匿名を条件に、読売新聞の対面取材に応じた。

     11jigen氏は「理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの博士論文を取り寄せて調べたところ、ネイチャー誌とは研究テーマが違うのに、ほぼ同じ画像が載っていることに驚いた。簡易投稿サイト『ツイッター』に書きこみ、画像の比較図を作って公開した」という。

     ネット上の指摘は、瞬く間に世界中の研究者に広まった。ネイチャー誌に載った論文の共著者の一人である山梨大の若山照彦教授は翌10日、小保方リーダーや他の共著者に、論文の撤回を提案したことを公表し、論文の疑惑が深まるきっかけとなった。

     11jigen氏はその後も、小保方リーダーの博士論文の冒頭の記述が、米国立衛生研究所のサイトの文章とそっくりなことなどを明らかにした。

     同氏は、ネット上で研究不正の追及を続ける理由について、「研究者は論文を読んで自分の研究の参考にしたり、再現実験を試みたりする。研究不正があると、これらの努力が無駄になる。真面目な研究者が不正の被害を受けないようにしたい」と語る。

     ただ、同氏は「研究者の利益のためと信じてやってきたが、今回はあまりに反響が大きかった」ととまどいも隠さない。

     「(不正の追及を)引退する潮時かもしれない」と語った。

     
    STAP細胞とは―

     STAP※細胞は刺激 惹起じゃっき 性多能性獲得細胞の略称で、1月30日付の英科学誌ネイチャーに掲載された二つの論文で発表された。著者である理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらは、マウスの血液などの細胞を弱酸性の液に約30分間漬けたり、極細のガラス管に通したりする刺激を与えることで簡単に作製できると強調した。

     小保方リーダーらはこれまで、STAP細胞は神経や筋肉など様々な細胞に変化する万能細胞だと主張。同じような性質を持つiPS細胞(人工多能性幹細胞)からは作れない胎盤にも変化し、より受精卵に近い細胞だと説明してきた。

     増殖する能力は低いが、特殊な培養液を使うことでiPS細胞と同様の高い増殖性を得る方法も確立したとして、将来的に再生医療や創薬への応用が期待されていた。

     ※STAP=stimulus‐triggered acquisition of pluripotency
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50022

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  41. ずさん 実験ノート…STAP論文「不正」
    2014年4月2日3時0分 読売新聞

     世界的に注目された STAPスタップ 細胞の研究論文で、理化学研究所の調査委員会が1日、「画像の 捏造ねつぞう 」を認定する報告書を発表した。「ノーベル賞級」と言われた研究成果なのに、小保方晴子ユニットリーダー(30)が調査委に提出した実験ノートは3年分で2冊だけ。著名なベテラン研究者も加わった共同研究のずさんなデータ管理に、研究者は「信じられない」と驚き、識者からも「個人の問題にすべきでない」との声が上がった。

    3年で2冊 断片的、日付不正確

     「これだけ実験ノートの内容が断片的な記載で、実験が追跡できないというのは経験がない」

     東京都内で開かれた記者会見で、調査委員会の石井俊輔委員長は驚きを隠さなかった。実験ノートは、実験が正しく行われたことを証明する重要な記録。そのずさんな管理が「捏造判定」の決め手になった。石井委員長は「記述内容も詳しくないため、肝心の画像がどのように作られたかを追跡できなかった」と語った。ノートの日付も正確でなかったという。

     小保方リーダーの実験ノートについて、九州大生体防御医学研究所の中山敬一教授(分子生物学)は「信じられないほど少ない」と驚く。「実験で得られたデータや写真をノートに貼ったりすれば、1日数ページを使うのが一般的。第三者が読んでも分かるように記入するのがノートの役割で、学生にもそう教えている」と語った。

     岡山大薬学部の田中 智之さとし 教授(免疫生物学)も「修士課程の大学院生でさえ、2年間で5~8冊は使う。『ネイチャー』クラスの科学誌に論文を出す実験なら、データ量も多いはず」と疑問視した。

     論文には幹細胞研究の第一人者である「理研発生・再生科学総合研究センター」の笹井芳樹・副センター長、クローンマウスを世界で初めて作った若山照彦・山梨大教授ら、著名な研究者が名を連ねる。2人について調査委は「自ら確認せず論文を投稿した。責任は重大だ」と断じた。

     笹井氏はこの日、「データの間違いは論文発表前に全く認識していなかった。 忸怩じくじ たる思いだ」としつつ、「自分の研究室以外で実験され、まとめられたデータについて、不適切な過程に気づき、正すことには限界があった」と釈明するコメントを公表した。

     「捏造」とされた画像について、小保方リーダーは「単純なミスで、不正の目的も悪意もなかった」とするコメントを公表。報告書の公表前日に面会した理研の川合真紀理事は会見で、「報告書を読んで動揺し、疲れ切った様子だった」と語った。

     福島第一原発の国会事故調査委員会の委員長を務めた黒川清・政策研究大学院大学教授は「上司や組織の問題が大きい。科学は正確さと実験の再現性が重要。データ管理の教育は監督者の義務だ。小保方さん個人の問題にしてはいけない」と指摘。ガバナンス(組織統治)に詳しい久保利英明弁護士は「小保方さんだけでなく組織としてどこにミスがあったかを検証すべきだった。調査委の半数は理研関係者で、説得力がない」と話している。

    「悪意なきミス」「承服できぬ」…小保方氏コメント

     調査報告書に対する、小保方晴子ユニットリーダーのコメントは次の通り。(原文にない説明を一部補足=〈〉内)

         ◇

     調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。

     このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません。

     レーン3の挿入〈画像の切り貼り〉について

     Figure1i〈論文中の遺伝子解析の画像〉から得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも、改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って、1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えから1iを掲載したにすぎません。

     画像取り違え〈博士論文と酷似の画像使用〉について

     私は、論文1〈STAP細胞の作製方法を示した論文〉に掲載した画像が、酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。

     真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって、画像データをねつ造する必要はありません。

     そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです。

     なお、上記2点を含め、論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。以上
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50203

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  42. 4月2日 編集手帳

      煮売にうり 屋、いまでいう居酒屋で、3種類の怪しい酒を売っている。飲んで村を出る頃に 醒さ める「むらさめ」。庭を出る頃に醒める「にわさめ」。飲んでる尻から醒めていく「じきさめ」。あまりうれしい酒ではない。上方落語の『伊勢参宮 神乃かみの賑にぎわい 』である◆人を酔わせる、という意味では、名声も一種の酒だろう。ノーベル賞級とも評された理化学研究所の「STAP細胞」論文は“じきさめ”に終わるらしい◆理研の調査委員会は、論文のデータに 改竄かいざん と 捏造ねつぞう があったと認定した。チームを率いた小保方晴子さんが単独でしたことだという◆わからないことだらけである。先の長い研究生活と一瞬の名声を 天秤てんびん にかけてまで、いずれは露見する不正に手を染める意味がどこにある。そういう人をなぜ、研究のリーダーに据えた。ほかのメンバーは、どうして不正に気づかない。この調査結果に不服を申し立てるという小保方さんには自身の口で、何をして、何をしなかったのか、ぜひとも語ってほしいものである◆〈酔いざめの水千両と値がきまり〉。粗悪な酒の 宴うたげ が果てたあとは、真実という名の 清冽せいれつ な水が恋しい。

    2014年4月2日3時0分 読売新聞
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50016

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  43. 承服できない・悪意ない…小保方晴子氏コメント
    2014年4月2日8時10分 読売新聞

     調査報告書に対する、小保方晴子ユニットリーダーのコメントは次の通り。(原文にない説明を一部補足=〈〉内)

         ◇

     調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。

     このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません。

     ◆レーン3の挿入〈画像の切り貼り〉について

     Figure1i〈論文中の遺伝子解析の画像〉から得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも、改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って、1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えから1iを掲載したにすぎません。

     ◆画像取り違え〈博士論文と酷似の画像使用〉について

     私は、論文1〈STAP細胞の作製方法を示した論文〉に掲載した画像が、酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。

     真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって、画像データをねつ造する必要はありません。

     そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです。

     なお、上記2点を含め、論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。

    以上
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140401-118-OYT1T50144

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  44. 論文不正、遅れる対策 文科省 研究者に倫理教育
    2014年4月2日15時0分 読売新聞

     理化学研究所が、「 STAPスタップ 細胞」の論文に掲載した画像に 捏造ねつぞう や改ざんがあったと断定し、日本の科学研究の信頼が揺らいでいる。大学や研究機関での論文の不正が相次いでいるが、対策は遅れが目立つ。文部科学省は、研究者や学生への倫理教育に本格的に乗り出す。

     2月中旬、愛知県日進市にある名古屋外大に、1通の封書が届いた。差出人は別の大学の教授。手に取った担当者は、文面を目にして青ざめた。「私の論文と全く同じ内容が、そちらの大学のホームページに掲載されている」。論文の盗用を指摘していた。

     大学側が筆者である現代国際学部の男性教授に確認したところ、全35ページのうち16ページを盗用したことを認めた。停職6か月の懲戒処分を受け、3月31日付で辞職した男性は、大学側の調査に「業績に対する焦りがあった。時間がなく追いつめられた」と語ったという。

     発生件数に関する正確なデータはないものの、報道された国内事例を独自に調査した中央大の菊地重秋兼任講師によると、1998年から今年3月上旬までに確認された論文などの捏造や改ざん、盗用など研究内容の不正は計112件にのぼる。

     2007年以降はほぼ毎年10件以上発生。その6割は盗用が占めており、菊地講師は「パソコンを使うことで、論文の丸写しが劇的に容易になった」と話す。

     しかし、大学側の対策は、限定的だ。海外では、過去の論文との類似度を数値で示す米国製の盗用検知ソフトを導入する動きが目立つが、国内で導入した大学や研究機関は約10か所にとどまる。

     こうした中、根本的な解決策として期待されるのが倫理教育だ。米国では00年以降、保健福祉省や科学財団などが研究費の支給条件に倫理教育の履修を義務化。同省には不正への調査権限を持つ独立機関「研究公正局」も設置されている。

     一方、日本では、倫理教育は大学や研究機関の自主性に任されており、文科省の昨年1月の調査では、学生向けに指導していたのは21・6%にとどまった。

     高血圧治療薬「ディオバン」の臨床研究データの改ざんが発覚したことなどから文科省は昨年8月から研究不正への対応指針を見直し、大学や研究機関に対し、教員や学生への倫理教育の実施を求めることを決めた。教員や大学院生には義務化する方向で検討しており、具体的なプログラムは今後、STAP細胞の論文不正の問題も踏まえ、日本学術会議などが作成するという。

     対応指針の見直しに関わった東京大の大島まり教授(バイオ・マイクロ流体工学)は「日本では研究室ごとに実験方法や論文の書き方を学生に教えるケースが多く、研究者間に意識の差があった。懲罰に過度な重きをおき、創造的な研究活動を妨げないよう、学生のうちから統一した規範意識を養うべきだ」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50371

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  45. 4月2日 よみうり寸評

     昔の子供たちは 石せっ鹸けん を水に溶き、しゃぼん玉の液を自作したという。俳人の榎本好宏さんが随筆で回想している◆薄いと玉にならず、濃いと大きな玉にはなるが、飛ばない。そこで液に粘り気を出すため、松からヤニを取って混ぜた。弟はもっと“すご腕”だったとか◆<どこで手に入れたか、グリセリンを使っていた。弟達のしゃぼん玉は七色に輝いて見えた>(『懐かしき子供の遊び歳時記』飯塚書店)。少年の科学への興味は何気ない遊びからも生まれ得るのだろう◆「STAP細胞」論文に 捏造ねつぞう を指摘された小保方晴子さんにも、原体験はあったろう。科学研究の道を志したころの純粋な気持ちを思い出してもらいたい◆七色のしゃぼん玉ができた…主張するだけでは研究の完遂とは言えまい。根拠を十分に示すのが、いわば手続きであり、理研の調査はそこに不正を認めた◆不服を申し立てるというが、現状では、童謡にあるごとしと思わざるを得ない。しゃぼん玉は確かに、屋根まで飛んだ。だが、こわれて消えた。

    2014年4月2日15時0分 読売新聞
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50359

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  46. 論文不正 バカンティ教授が撤回拒否 「結論に影響せず」
    2014年4月2日15時0分 読売新聞

     【ワシントン=中島達雄】STAP細胞論文の共著者、米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授(63)は1日、「科学的な発見の全体が間違いであるという説得力のある証拠がない以上は、論文を撤回するべきだとは思わない」とコメントし、論文を取り下げない考えを改めて明らかにした。読売新聞の取材に、所属する病院の広報を通じて回答した。

     バカンティ教授は、理化学研究所の調査委員会が論文で 捏造ねつぞう や改ざんを認定したことについて、「論文の作成過程でエラーや確認不足があったとの指摘で、科学的な内容や結論には影響しない」と自信を示した。

     そのうえで、バカンティ教授が先月20日に公表したSTAP細胞の作製手順に従って、香港の大学の幹細胞研究者のチームが再現実験に取り組んでいることにも言及し、「いずれは科学そのものが(STAP細胞の存在を)証明してくれると信じる」と再現実験に期待している。

     理研の野依良治理事長は1日、論文共著者に論文の撤回を勧告する方針を示している。

                      ◇

     STAP細胞の論文を掲載した英科学誌ネイチャーは1日、読売新聞の取材に対し「理研の調査の詳細を受け取り、慎重に検討をしている。現在はコメントできない」と回答した。ネイチャーはすでに、指摘された問題について独自の調査を始めていることを明らかにしている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50333

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  47. STAP論文 小保方研究は理研でも「極秘」 勉強会でも発言回避
    2014年4月2日15時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文に 捏造ねつぞう などの不正が認定された問題で、理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)の研究内容は、発表まで理研内ではごく一部にしか知らされていなかったことが2日、複数の理研関係者の証言でわかった。小保方リーダーは理研内の勉強会でも発言を辞退するなど、研究内容は「極秘扱い」で、発表前に十分なチェックを受けていなかった。  
    閉鎖性 不正の一因か

     組織としての問題を検証するため、理研は近く、外部の有識者を含む委員会を設置する。委員会は、こうしたSTAP細胞の研究チームの閉鎖性が、不正を生む一因になったと見て調査する見通しだ。

     STAP細胞の論文は、小保方リーダーや、理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹副センター長らが書いた。1月末に同センターで開いた報道関係者向けの説明会で論文の内容が初めて明らかにされた。

     センターのある研究者は、「論文発表まで内容は全く知らされなかった。影響が大きい研究で、『外に漏れると他の研究者にまねをされるから』と聞いた」と話した。

     センターでは研究の進展状況を報告する勉強会を定期的に開催しており、データや解析が十分か、研究者同士で議論する場になっているという。理研に採用される際も、自分の研究を発表する自由参加の勉強会がある。

     だが、センターの別の研究者は「小保方さんは、発表の順番が回ってきても『秘密事項がある』と発言を避け、発表はほとんどなかった」と指摘。小保方リーダーが理研に採用された際も勉強会は開かれなかったという。センター内には「情報を共有すれば問題は起きなかったのでは」という声もある。

     センターにかつて在籍した大学教授は「『かん口令』は異例だが、全くないわけではない」と明かす。ただ、「もう少しオープンにしていれば、実験に問題があることに気づけたかもしれない」と振り返った。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50340

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  48. 小保方氏 再現「できますよ」 面接1度、調査に不満
    2014年4月2日15時0分 読売新聞

     STAP論文の不正を認定した理研調査委員会の最終報告書に対し、小保方リーダーは強く反発しており、両者の関係は全面的な対立に発展している。

     小保方リーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士(大阪弁護士会)によると、最終報告書の内容について、3月31日に理研側から説明を受けた小保方リーダーは「とんでもない。私が 捏造ねつぞう したと世界中に広まるのですか。とても納得できない」と驚き、気色ばんでいたという。

     その数日前に理研側から、説明のため理研施設に出向くよう要請があった。小保方リーダーは心身ともに疲労し、医師から診断書が出ていたこともあり、「代理人も同席したほうがよい」と理研側から勧められたという。三木弁護士は「小保方さんが調査委員会の面接を受けたのは1度しかなく、後はメールでの問い合わせなど間接的な調査だけだった。本人も、今回の結論には強烈な不満を感じている」と話す。

     STAP細胞の存在を検証する再現実験がこれまで成功していないことについても、小保方リーダーは「できますよ」と非常に自信をもっているという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYTPT50337

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  49. バカンティ教授、撤回拒否…「結論に影響せず」
    2014年4月2日18時54分 読売新聞

     【ワシントン=中島達雄】STAP細胞論文の共著者、米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授(63)は1日、「科学的な発見の全体が間違いであるという説得力のある証拠がない以上は、論文を撤回するべきだとは思わない」とコメントし、論文を取り下げない考えを改めて明らかにした。

     読売新聞の取材に、所属する病院の広報を通じて回答した。

     バカンティ教授は、理化学研究所の調査委員会が論文で 捏造ねつぞう や改ざんを認定したことについて、「論文の作成過程でエラーや確認不足があったとの指摘で、科学的な内容や結論には影響しない」と自信を示した。

     そのうえで、バカンティ教授が先月20日に公表したSTAP細胞の作製手順に従って、香港の大学の幹細胞研究者のチームが再現実験に取り組んでいることにも言及し、「いずれは科学そのものが(STAP細胞の存在を)証明してくれると信じる」と再現実験に期待している。

     理研の野依良治理事長は1日、論文共著者に論文の撤回を勧告する方針を示している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140402-118-OYT1T50078

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  50. 小保方氏「論文取り下げ同意したことない」
    4月2日 18時14分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所は小保方晴子研究ユニットリーダーが論文の取り下げに同意したと説明していましたが、NHKが代理人を務める弁護士に取材したところ、小保方リーダーは、「論文の取り下げに同意したことはこれまでに一度もない」と話していることが分かりました。

    STAP細胞の論文の取り下げについては、先月14日、理化学研究所の記者会見で、竹市雅俊センター長が小保方リーダーと面談した時の様子を説明し、論文の取り下げに同意したと話していました。ところが、NHKが代理人を務める三木秀夫弁護士に取材したところ、小保方リーダーは、「論文の取り下げに同意したことはこれまでに一度もない」と話していることが分かりました。
    竹市センター長が会見で同意したと話したことについては、「非常に体調が悪く明確に拒否すると伝えることができなかったため、勘違いされたかもしれない」と話しているということです。
    三木弁護士によりますと、小保方リーダーは現在、心身ともに疲労している様子だということですが、一時期より体調は回復してきているということです。
    理化学研究所の調査委員会は、1日、小保方リーダーがねつ造と改ざんの2つの不正を行ったとする調査結果を発表しましたが、小保方リーダーは、来週前半にも不服申し立てをする方向で準備を進めているということです。
    また小保方リーダーは、論文を巡る問題について、みずから説明したいと話していて、来週以降、記者会見を行うことも検討しているということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140402/k10013449751000.html

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  51. ああ、シニアの皆様方は、アレがトンデモだということをよーく理解なさりながら、論文発表したり、プレスリリースの段取りを組んだりしていたんですね(笑)。

    信者と詐欺師のコラボで上手に役割分担してたようですが…

    おぼ子を前面に立てて前回のようなプレゼンをやりゃいいだけなのに、今度の場合、どうやらトンデモぶりを発揮されたら、これまでの苦労が水の泡になってしまうおそれがあるようですね(笑)。

    どっかのウイルスの大先生の会議の議事録みたいですね…

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  52. 日本版NIH関連法案  政府側、大型連休前後の成立に期待  2日から実質審議入り、理事長人事も焦点に( 2014年4月1日 ):
    http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226576887169.html?pageKind=outline

    日本版NIH構想の関連2法案の実質的な審議が4月2日から、衆院の内閣、厚生労働の両委員会で始まる。各省ばらばらで執行していた研究開発事業を、2015年4月に設置する新たな独立行政法人「日本医療研究開発機構」が一元化して執行することで重複をなくす。独法設置の準備期間の関係から、政府は5月の大型連休前後の法案成立を期待している。法案成立後は理事長予定者の人事が焦点になりそうだ。

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  53. 日本医療研究開発機構 (仮称)に ついて
    平成25年 12月
    内閣官房
    健康 ・医療戦略室
    http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226638751248

    新独法 (日本医療研究開発機構 (仮称))に求められる役割に対する有識者の主な意見
    --------------

    医科研の河岡教授やらいろいろ(笑)。

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  54. 森下竜一氏はサルタン星人(笑)。

    ノバルティス ディオバン(バルサルタン)臨床研究データ捏造疑惑:
    http://diovan-novartis.blogspot.jp/

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  55. 一流科学誌審査に限界 STAP論文不正 2週間で回答 性善説が前提
    2014年4月3日3時0分 読売新聞

     理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダーらが書いた STAPスタップ 細胞の論文で、核心部分の画像データに 捏造ねつぞう や改ざんがあったと、理研の調査委員会が認定した。論文が載った英科学誌ネイチャーは、掲載率8%という狭き門で、専門家による厳しい査読(審査)が重ねられる一流科学誌の代表格だ。だが、今回の研究不正の発覚によって、科学者の良識と善意を前提とする査読の限界も明らかになった。

     論文が1月にネイチャーに掲載された際、理研は発生・再生科学総合研究センター(神戸市)が総力をあげ、小保方氏を支援した成果だと強調した。論文は当初「細胞生物学の歴史を愚弄している」と却下されたが、理研は「ネイチャーの査読者から指摘された問題を研究陣が解決し、掲載にこぎ着けた」と説明した。初投稿から掲載まで2年近くかかった。

     ネイチャーなど一流科学誌の査読の基本的な仕組みは、ほぼ共通している。まず編集者が、投稿された論文を精読し、研究内容の重要性や整合性などを基に、査読に回す論文を選ぶ。査読では、その論文と同分野で実績のある研究者2~3人に審査を依頼する。

     査読者は、論理構成に矛盾がないかどうかや、必要な実験データがそろっているかなどを中心に調べる。研究者の多くは、こうした査読を無償で引き受ける。研究者として名誉であることはもちろんだが、科学の発展に貢献したいという思いが基本にある。ネイチャーの査読経験を持つベテランの生物学者は「編集者からいきなり依頼が来て、2週間で回答しなければならない。仕事が忙しいときは大変」と明かす。

     科学者間の善意に支えられるシステムであるだけに、手間暇をかけて、データの捏造や盗用を調べることは現実的ではない。慶応大の福田恵一教授は「データにウソはないという性善説が前提だ。研究者の良識を信じるしかない」と話す。東京大の上昌広特任教授は「特に今回の論文は、理研を代表する著名な研究者が名を連ねており、捏造や改ざんの可能性まで疑うことは難しかったのではないか」と指摘する。

     日本分子生物学会理事長で、徹底調査を求めた大隅典子・東北大教授は「論文を査読に回す際には、生データの添付を義務づけるなどの対策が必要だ」と呼びかける。

     
    掲載 研究資金に直結

     世界の研究者がネイチャーのような一流誌へ競って論文を投稿するのは、掲載されれば研究者としての名声が高まるだけでなく、政府から研究資金が獲得しやすくなるためだ。

     公募で研究者に配分する国の予算は4085億円(2013年度)に上るが、獲得競争は激しく、十分な資金を得られる研究者は一握りだ。予算の配分を担当したことがある文部科学省の幹部は「有名な科学誌への掲載実績があるかどうかも大きな判断材料だ」と明かす。

     研究倫理に詳しい愛知淑徳大の山崎茂明教授は「一流誌への論文掲載は、研究者が所属する大学や研究機関にアピールする絶好の材料になる」と指摘する。

     だが、掲載は容易ではない。ネイチャーによると、11年に投稿された1万47本の論文のうち、掲載にこぎつけたのは813本。掲載率は約8%にすぎない。

     理研の野依良治理事長は1日の記者会見で「研究者が職を得るのは大変厳しい状況だ。研究不正が起きるのは、有名な科学誌に論文が載れば高く評価されることも背景にある」と述べた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140403-118-OYTPT50095

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  56. ネーチャンだって一般商業誌だ、いくらでも裏から手を回して買収する方法はあるだろ…(笑)。

    じゃなきゃ、ああいうトンデモ論文を掲載する運びにはならんはずだろ。
     
    最初から眉唾もん意図的にのっけた自覚はあったろ…

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  57. 研究不正防止へ、理研が「改革推進本部」
    2014年4月4日20時21分 読売新聞

     STAP細胞の論文に 捏造ねつぞう や改ざんが認定された問題で、理化学研究所は4日、研究不正を防ぐための対策を検討する「改革推進本部」(本部長・野依良治理事長)を設置した。同時に、外部有識者からなる「改革委員会」も新設した。

     同本部は、各研究者が通常行っている実験データの記録や論文発表などの研究活動について検証し、研究不正の防止策をつくる。研究者が持つべき倫理も検討する方針だ。野依理事長は1日の記者会見で、「研究倫理教育について、あり方を根本から考え直す」と話していた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140404-118-OYT1T50163

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  58. 理研 不正防止へ改革推進本部
    4月4日 21時29分

    STAP細胞の論文にデータのねつ造などの不正があったとする調査報告がまとまったことを受けて、理化学研究所は4日、野依良治理事長を本部長とする再発防止のための改革推進本部を設置しました。

    STAP細胞の論文を巡っては、理化学研究所の調査委員会が今月1日、ねつ造や改ざんの不正があったとする調査報告をまとめました。
    これを受けて理化学研究所は、野依理事長を本部長とする「研究不正再発防止改革推進本部」を4日付けで設置しました。
    この推進本部で理化学研究所は、研究の不正防止と研究者の高い規範を再生させる取り組みについて、状況の確認や必要な指示を行うとしています。
    また理化学研究所は4日、外部の有識者で作る再発防止のための改革委員会を設置することも決め、外部の視点での課題の抽出や改善策の取りまとめは、この委員会によって行うとしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140404/k10013515201000.html

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  59. [編集委員が迫る]理研 倫理改革先導役に 科学史家 村上陽一郎氏
    2014年4月5日3時0分 読売新聞

     東京大名誉教授。東大先端科学技術センター長、東洋英和女学院大学長など歴任。著書に「科学者とは何か」「科学の現在を問う」など。77歳。

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)らが発表した STAPスタップ 細胞の論文。重要な画像に改ざん、 捏造ねつぞう という研究不正があったと理研が認定し、研究倫理が問われている。科学者の倫理問題を考え続けてきた科学史家、村上陽一郎・東京大名誉教授に、問題の本質、改革のあるべき姿を聞いた。(聞き手 柴田文隆)

     難しいチーム運営

     ――論文不正と知って、どう感じたか。

     「生物学の常識を覆すような重要な論文が、こんなにずさんなものだったことに驚いた。生命科学分野で世界の先頭に躍り出ようという論文なのだから、一つの傷もあってはならないと慎重になるのが普通だ。研究者としてずさんとの批判は免れない。もちろん本当にSTAP細胞ができたのかという点については、理研が今後行う再現実験の結果を待たねばならない」

     ――理研の責任も大きい。

     「研究体制にも問題があった。若手登用は良いが、ユニットリーダーの小保方氏が論文の最終責任者で良かったのか疑問を感じる。経験豊かで実績もあった共同研究者たちが、論文発表前に実験の再現性をチェックする体制がなぜ取れなかったのか」

     ――生命科学は専門性が高く、STAP論文の実験もそれぞれスペシャリストの「分業」。研究全体を複数の目でチェックできなかった。

     「今の科学はチーム研究が普通で、分業は生命科学だけの話ではない。チーム研究もかつては教授、准教授……院生といった縦の関係で分業され、教授が主導するのが当然だった。近年、研究者が横の関係を作るケースが増えているが、この場合のリーダーは 牽引けんいん するというよりマネジャー的役割になる。研究能力があるだけでは不足で、協力研究者の領域も含めた幅広い知識、さらには各研究者の心理面まで熟知してグループを運営する『小さな企業経営者』の手腕が求められる」

     ――今回は、若手リーダーの脇にベテラン研究者が付く形だった。

     「研究チームの運営はいっそう難しく、実質的な責任体制もわかりにくい構造になっていたと言える。理研はこうした点を十分見通したうえで若手に責任を持たせたのだろうか。どこまで問題意識があったのか気になる」

     ――理研として管理すべき実験ノートも3年間で2冊しかなかった。

     「詳細な記録をノートに残すのは研究者の義務。小保方氏のノートは内容が断片的だと聞くが、研究者としての成熟度が疑われる。チェック役を置いて週1回くらいは見てあげるべきだった。『自由な空気』は理研の伝統だが、最低限の管理体制は必要だ」

     
    内向きな意識

     ――科学者の倫理観はどう培われてきたのか。

     「近代科学者は19世紀に誕生した専門家集団だ。医師や弁護士といった知的専門職は、外部社会に患者や係争者といった依頼人がいて、健康・生命とか財産・権利といった依頼人の利益を守りつつ、社会にも不善をなさず貢献するという二重の行動規範、倫理観を古くから保持してきた」

     「一方、科学者は共同体内部だけで事が済んできた。その活動に社会が介入してくることはまずなかった。20世紀、原子核研究から核兵器を作り、DNA研究から遺伝子組み換え技術が生まれ、強大な力を持つに至ったが、それでも社会に対する責任、倫理の意識はあまり高くないままやってきたという歴史がある」

     「1980年代に研究不正が多発した米国では、89年に全米科学アカデミーが科学者倫理を明文化した。当時のアカデミー総裁は前書きに『科学が社会的支援に値するためには、研究は 真摯しんし に行われ、過ちを犯しても常にそれを認め、かつ正すという前提がなければならない。この前提を維持するための機構が科学のなかに備わっていることが大切であると同時に、この条件を維持する能力と責任感とを個々の科学者が持っていなければならない』と記した。内容の95%は、データの扱い方、仮説の判定の仕方といった内向きの規範だった」

     
    すぐ外には社会がある

     
    自浄作用必要

     ――日本はどうか。

     「技術者と科学者では意識に差があった。1938年、先駆けて倫理規定を作ったのは技術者集団の土木学会で、『土木技術者は自己の専門的知識および経験をもって国家的ならびに公共的諸問題に対し積極的に社会に奉仕すべし』と社会を意識したものだった。技術者は社会に直接的影響を与え得る専門職だとの認識があった。科学者の意識は薄く、理学系の主要学会で規範をまとめたのは2000年の日本化学会が最初だ」

     ――科学者に自浄作用を期待できるか。

     「今回は科学者コミュニティーが自ら律し、自浄作用を持っていないといけないことを痛感させる事例だった。まずは科学共同体、理研内部の自主的な対応を信用すべきだと思う。科学者は社会性が希薄だと強調し過ぎたかもしれない。1975年、世界中の生命科学の研究者が米国に集まったアシロマ会議では、DNAを切り貼りする遺伝子組み換え研究を自主的に一時ストップさせた。社会への脅威を認識した科学界のこの行動は高く評価すべきだ」

     
    実学重視の伝統

     ――理研、科学界はどのような改革を進めるべきか。

     「理研は、若手をリーダーとするチーム研究に対応したチェック機能を発揮できなかった。若手の自由を守りつつ、研究を正しい方向に導く制度作りを急ぐ必要がある。理研は1917年の創設以来、実学重視の伝統がある。研究成果を社会還元する精神から、製薬など今のベンチャーのような部門を持っていた。この伝統を持つ理研こそ研究者の社会責任、研究倫理の意識改革で先頭に立つべきだ。組織が巨大化した弊害も出ているかもしれない。英オックスフォード大が各カレッジ単位で運営されているように、理研も各組織の長が責任を持って研究者に目配りできるよう組織改革が検討されてよい」

     「遠回りのようだが、研究者の人間の幅を広げる教育も大事だ。生命科学の研究者が臨床を体験すれば研究の意義が実感できる。大学の教養教育は劣化しているが、理系の学生が自分の専門と関係のない素養を身に付けることは、『研究室のすぐ外には社会がある』という当たり前のことに気づくことにつながる」

                     ◇

    研究謙虚な自然探究

     iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作った山中伸弥・京大教授はノーベル賞決定直後の対談で、「私が独創的なのではありません。実験結果が、自然が独創的だったのです」と語った。謙虚に努力し運にも恵まれた者だけが、自然という女神のベールを上げて神秘の一端を垣間見ることを許される。

     今回、村上さんから生化学者シャルガフの言葉を聞いた。「自然の謎を明かすことができた時、背筋をすべり落ちる感動の戦慄。それがご褒美」。自然の正体を求めずにいられず、それに無上の喜びを感じる人を科学者と呼ぶのだろう。(柴田)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140404-118-OYTPT50557
     

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  60. >野依良治理化学研究所理事長、名古屋大学特任教授/ 長男・野依英治は読売新聞記者…
    https://www.google.co.jp/search?q=%E9%87%8E%E4%BE%9D%E8%89%AF%E6%B2%BB+%E9%95%B7%E7%94%B7+%E9%87%8E%E4%BE%9D%E8%8B%B1%E6%B2%BB+%E8%AA%AD%E5%A3%B2%E6%96%B0%E8%81%9E
     

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  61. マックス ウェーバー『職業としての学問』
    http://www.amazon.co.jp/dp/4822247228
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%81%B7%E6%A5%AD%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%AD%A6%E5%95%8F

    小室 直樹『数学嫌いな人のための数学―数学原論』
    http://www.amazon.co.jp/dp/4492222057
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E5%AE%A4%E7%9B%B4%E6%A8%B9+%E6%95%B0%E5%AD%A6%E5%8E%9F%E8%AB%96
     

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  62. 理研調査、不十分と主張へ STAP論文、小保方氏

     STAP細胞の論文不正問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが理研への不服申し立てで「理研の調査は不十分で(捏造と認定した)最終報告は推測にすぎない」と主張する方針であることが5日、分かった。代理人を務める三木秀夫弁護士が明らかにした。

     三木弁護士は、理研が小保方氏に行った聞き取り調査の詳細など、情報開示を理研に求めたが断られたとも説明した。期限の9日までに不服を申し立てる。

     三木弁護士は「小保方氏に不利益な認定をするのに、本人に十分な弁解の機会が与えられておらず、不当だ。推測に基づく結論ありきの調査だった」と強調した。

    2014/04/05 12:47 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014040501001461.html

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  63. もはや「科学論争」の場では戦いたくないという表明にひとしい所業…

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  64. 国のお金をでっかく引き込んで、それを配分する機関もでっかくするってえと、かならず腐るでよ…

    っていうか、もうとっくに腐りきってる機関を、さらにまた肥え太らせるようなことをなんでわざわざやるのか…

    モンスター機関の欲望が際限なく増殖肥大しすぎてる。

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  65. 小保方氏指導役、米での発表中止…理研に協力
    2014年4月5日23時44分 読売新聞

     【ワシントン=中島達雄】 STAPスタップ 細胞の論文に 捏造ねつぞう などの研究不正が認定された問題で、小保方晴子ユニットリーダーの指導役だった理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹副センター長が、10日に米国で予定されていたシンポジウムでの発表を取りやめたことがわかった。

     事務局の米キーストーンシンポジアが4日、読売新聞の取材に対して明らかにした。

     事務局によると、笹井氏から数日前に、発表をキャンセルするとの連絡があった。笹井氏は「STAP論文に関する理研の調査に協力するため、日本にとどまる必要が生じた」と、キャンセルの理由を説明したという。笹井氏はカリフォルニア州で開かれる幹細胞・再生医療シンポに参加し、10日午前、脳の神経回路が形成される仕組みについて発表する予定だった。

     理研の調査委員会は1日に公表した最終報告書で、論文共著者の一人でもある笹井氏に関し、「捏造への関与は認められないが、(小保方氏の)論文執筆を指導する立場にあり、実験データを確認しなかった責任は重大」などとする判断を示した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140405-118-OYT1T50094

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  66. STAP 理研、最終報告を修正 小保方氏提出の4画像削除
    2014年4月6日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文不正問題で、小保方晴子ユニットリーダーが不正を否定する根拠として、理化学研究所の調査委員会に追加提出した4枚の画像が、最終報告書から削除されていたことが、5日分かった。1日に公表された時点では掲載されていたが、理研が4日付でホームページ上の報告書を修正した。

     調査委は、論文中でSTAP細胞が様々な細胞に変化したことを示すとされた4枚の画像が、全く異なる条件で実験が行われた小保方氏の博士論文の画像と酷似することを理由に、 捏造ねつぞう があったと認定した。一方、小保方氏は画像を取り違えたと説明し、「正しいデータ」として、新たに4枚の画像を提出していた。

     小保方氏は弁護士を通じ、不正の認定に対して、9日までに不服申し立てを行う意向を示している。削除された画像をどのように評価するかは、捏造の有無を巡る争点になる可能性があるとみられている。

     理研広報室は「調査委に提出された画像であっても、論文としては未公表のデータにあたる。小保方氏が今後、別の論文で使う可能性を考えると、(知的財産などの観点から)報告書への掲載は適当ではなかった」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140406-118-OYTPT50084

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  67. STAP論文問題 「研究不正」「ミス」どう判断
    2014年4月6日3時0分 読売新聞

    元データの存在が重要

     理化学研究所の調査委員会が、 STAPスタップ 細胞の論文について 捏造ねつぞう と改ざんを認定した。研究不正とは何で、どんな対策があるのか。(冨山優介、山田聡)

      捏造・改ざん・盗用

     文部科学省が2006年に策定した研究不正の対応指針によると、研究不正には大きく3種類ある。〈1〉捏造〈2〉改ざん〈3〉盗用で、科学では世界共通の認識と言っていい。指針に基づき、大学や研究機関も研究不正を調査したり、処分したりする規定を設けている。

     例えば「やってもいない実験を、やったことにする」のは捏造だ。架空のデータや画像を載せることも該当する。だがミスで取り違えただけなら、研究不正ではない。

     STAP細胞の論文は、一部の画像が、理研の小保方晴子ユニットリーダーの博士論文の画像と酷似していた。しかし小保方氏は調査委に対し「悪意のない取り違え」と主張した。どう確認するのか。

     実験を証明するのは、実験ノートなどの記録だ。

     調査委によると、STAP細胞の実験ノートは3年間で2冊しかなく、画像がどのように得られたのかさえ、十分に確認できなかった。調査委は、取り違えたという主張について「論文で特に大事な実験。違いに気づかないはずがない」と指摘し、捏造と認定した。

      重複投稿で処分も

     筑波大が3月に公表した生命科学の論文不正の調査では、加工された画像が問題になった。実験を追試するとデータは正しかったが、論文の元データが存在しない以上、加工は改ざんと認定された。実験したことが証明できなければ、不正となる場合がある。

     研究者の間では、捏造、改ざん、盗用に当たらなくても、研究成果で利益が出る企業などが研究に参加する「利益相反」を明示しないことなども、倫理的に許されないとみなされる。

     岡山大は3月、論文を重複投稿したなどとして男性准教授を停職10日の懲戒処分にした。同大広報によると、「研究倫理上の問題がある」との理由で、職員の就業規定などに基づき処分の対象となった。

      90年代半ばから増

     科学技術振興機構が1977~2012年に起きた「研究不正」114件の事例を調べたところ、盗用58%、捏造16%、改ざん7%と続いた。1990年代前半までは年0~2件だったが、94年頃から増え始め、2000年代に入ると10件近い年もあった。

     国が科学技術関係の政策方針を決める「科学技術基本計画」が始まったのは、96年度だ。2001年度に始まった第2期では、生命科学分野などに重点的に投資された。同機構は、成果に基づいた評価が重視され、研究予算の獲得競争が進んだ時期と、不正件数の増加が、ほぼ重なっていると分析する。

     研究不正に詳しい山崎茂明・愛知淑徳大教授は「不正を放置すると、科学の進歩を妨げる。特に生命科学の分野では、誤った知識を基に薬や治療法の開発が進む恐れがある」と話す。

     
    大学に丸写し検出システムも

     大学や研究機関は、STAP細胞の研究をめぐって問題となった、パソコン等を使った文章の丸写し(いわゆるコピペ)を見つける対策を始めている。

     名古屋大は昨年、世界最大級の論文盗用検出システム「アイセンティケイト」を導入した。米企業が開発したもので、約3800万本の論文・文献や約450億のインターネットページを集めたデータベースを基に、最大で年間3万5000本の論文をチェックできるという。

     香川大や広島大など、3月末時点で国内の14大学・研究機関が利用しているという。同システムの国内販売元の担当者は「STAP細胞問題を機に大学の関心が高まり、問い合わせが相次いでいる」と話す。

     文部科学省は13年度から全国の大学に、博士論文をインターネット上で公開することを求めた。盗用論文が見つかれば、大学や研究者の評判に傷がつく。生命科学系の研究室で多くの論文不正が見つかった東大は、3月に研究倫理推進室を新設することを明らかにし、盗用検出ソフトの活用などを進める。(木村達矢)

     
    管理責任明確化へ 文科省

     国内では近年、東京大や外資系の大手製薬企業ノバルティスファーマ社などで、研究不正や不適切な研究が相次いで発覚した。国も対策に本腰を入れる。

     文部科学省は3月中旬、全国の大学や研究機関を対象に、2006年に策定した研究不正指針を見直し近く導入する新指針の説明会を行った。研究データの保存や、不正を調査する委員に外部有識者を入れることなどを、新たに義務づける指針だ。

     大学や研究機関に研究不正の対応を任せると、内部調査で隠蔽したり、研究者を守るために調査を引き延ばしたりしかねない。国は新指針に沿った体制が整っていなかったり、調査が不当に長期化したりする研究機関には、研究用の管理費を減らすなどの罰則を設ける。研究不正をした研究者が所属する機関の管理責任を明確にする。

     15年に発足する医療分野の研究開発の司令塔「日本版NIH」で、中核となる新独立行政法人は、研究不正の専門部署を設ける。同法人が研究費を配分した大学や研究機関で不正が起きた場合、同法人が調査できる仕組みを作る方針だ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140405-118-OYTPT50560

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  68. 小保方氏提出の4画像削除…理研が最終報告修正
    2014年4月6日8時54分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文不正問題で、小保方晴子ユニットリーダーが不正を否定する根拠として、理化学研究所の調査委員会に追加提出した4枚の画像が、最終報告書から削除されていたことが、5日分かった。

     1日に公表された時点では掲載されていたが、理研が4日付でホームページ上の報告書を修正した。

     調査委は、論文中でSTAP細胞が様々な細胞に変化したことを示すとされた4枚の画像が、全く異なる条件で実験が行われた小保方氏の博士論文の画像と酷似することを理由に、 捏造ねつぞう があったと認定した。一方、小保方氏は画像を取り違えたと説明し、「正しいデータ」として、新たに4枚の画像を提出していた。

     小保方氏は弁護士を通じ、不正の認定に対して、9日までに不服申し立てを行う意向を示している。削除された画像をどのように評価するかは、捏造の有無を巡る争点になる可能性があるとみられている。

     理研広報室は「調査委に提出された画像であっても、論文としては未公表のデータにあたる。小保方氏が今後、別の論文で使う可能性を考えると、(知的財産などの観点から)報告書への掲載は適当ではなかった」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140406-118-OYT1T50002

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  69. 小保方氏以外の博士論文280本も調査へ…早大
    2014年4月7日7時36分 読売新聞

     早稲田大先進理工学研究科が、博士号を授与したすべての博士論文を対象に、盗用など不正の有無を確認する調査に着手したことが6日わかった。

     悪質な論文が見つかれば、学位の取り消しも検討する。複数の早大関係者が明らかにした。

     同研究科は2007年に設置され、学位を授与した博士論文は約280本ある。 STAPスタップ 細胞の作製を発表した理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は同研究科に博士論文を提出し、11年に学位を取得した。早大は、この博士論文の記述に海外のホームページから盗用した疑いがあるとして、先月、調査委員会を設置した。

     同研究科は、小保方氏以外の博士論文についても、盗用や 捏造ねつぞう 、改ざんなどの不正の有無を調べる。今年7月頃に全体の予備的な調査を終え、悪質な不正が疑われる論文が見つかれば、さらに精査する方針だ。

     早大の博士論文を巡っては、小保方氏以外の複数の論文でも、インターネットなどで盗用の疑いが指摘されている。早大関係者は読売新聞の取材に対し「ネット上の指摘も考慮して、調査を始めている」と明かした。調査に踏み切ったのは、同研究科の学位に不信感が広がるのを防ぐためとみられる。

     早大では、公共経営研究科が博士号を授与した男性の学位論文で、他の文献からの不適切な引用が多数見つかり、13年に学位が取り消された例がある。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140406-118-OYT1T50132
     

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  70. 投機に翻弄される日本経済と金融市場 - 2013年6月15日 「超」整理日記
    http://essays.noguchi.co.jp/archives/939

    >株価が順調に上昇しなくなれば、政権にとって大きな痛手となる。

    >昨年秋以降の株価上昇が、企業活動の活性化を反映したものでなく、円安だけに依存したものであったこと
    >だから、海外からの小さなショックによっても下落してしまうのである。

    >現在の日本の株式市場は、企業の業績を評価するのではなく、為替レートの行方を当てるゲームを繰り広げるだけの市場になってしまっている。

    >仮に今後も円安が進むとすれば、株価が上昇しても、海外の投機家が巨額の利益を得るだけだ。その半面で、円安による原材料の価格上昇や電気代の上昇などが、日本の中小企業や国民生活を脅かしていく。

    >いま日本国債売りの投機を仕掛ければ、巨額の利益を得られる可能性が高い。

    >政府・日銀は投機を進めやすい環境を提供したことになる。

    >政府・日銀の本来の役割は、経済の安定を確保することだ。投機の試みをくじく努力をすることであり、バブルを煽って投機を行いやすい環境を提供することではない。

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  71. 投機に翻弄される研究機関と科学研究界隈…

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  72. 文部科学省/大学発新産業創出拠点プロジェクト

     文部科学省は、平成24年度より大学発ベンチャーの起業前段階から政府資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、リスクは高いがポテンシャルの高いシーズに関して、事業戦略・知財戦略を構築し、市場や出口を見据えて事業化を目指す「大学発新産業創出拠点プロジェクト」を新たに開始します。
    本事業の最新情報については、こちらのホームページをご覧ください。

    大学発新産業創出拠点プロジェクト(※独立行政法人 科学技術振興機構のウェブサイトへリンク)
    http://www.jst.go.jp/start/

    「大学発新産業創出拠点プロジェクト」について
    イベント情報
    平成26年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(事業プロモーター支援型)の公募について
    平成26年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の公募について
    平成25年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第3サイクル審査分)
    平成25年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第2サイクル審査分)
    平成25年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第1サイクル審査分)
    平成25年度 大学発新産業創出拠点プロジェクト(事業プロモーター支援型)の実施機関の決定について
    平成25年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の公募について(公募終了)
    平成25年度事業プロモーター支援型の公募について(公募終了)
    平成24年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第3サイクル審査分)
    平成24年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第2サイクル審査分)
    平成24年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第1サイクル審査分)
    平成24年度プロジェクト支援型の公募について(公募終了)
    平成24年度事業プロモーターユニットの紹介
    平成24年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(事業プロモーター支援型)の実施機関の決定について
    平成24年度事業プロモーター支援型の公募について(公募終了)
    大学発新産業創出拠点推進委員会について

    お問合せ先
    科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課
    大学発新産業創出拠点プロジェクト担当
    電話番号:03-6734-4023
    ファクシミリ番号:03-6734-4172
    メールアドレス:start@mext.go.jp

    (科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課)
    http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/chiiki/daigaku/

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  73. 早大 小保方氏出身の研究科 論文調査
    4月7日 12時08分

    理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが早稲田大学に提出した博士論文に文章の盗用などの疑いが出ている問題で、早稲田大学は小保方リーダーが所属していた先進理工学研究科で、ほかにも博士論文の不正を疑う指摘が相次いでいることから、この研究科で博士号を取得した280人全員の論文を対象に不正がなかったか調査を始めたことを明らかにしました。

    早稲田大学では、小保方研究ユニットリーダーが3年前に提出した博士論文に文章や写真の盗用などの疑いが出ているほか、小保方リーダーが所属していた大学院の先進理工学研究科の複数の博士論文に文章の盗用などの不正を疑う指摘が出されています。
    このため、早稲田大学は7年前に先進理工学研究科が設置されて以降、博士号を取得したおよそ280人全員の論文を対象に、盗用やねつ造などの不正がなかったか調査を始めたことを明らかにしました。
    早稲田大学は悪質な不正が確認された場合には、さらに調査を進めて学位の取り消しなどを検討するとしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140407/k10013553041000.html

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  74. 小保方氏 あす不服申し立て
    2014年4月7日15時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文に 捏造ねつぞう や改ざんがあるとした理化学研究所の調査委員会の最終報告書について、不正を認定された小保方晴子ユニットリーダー(30)の代理人を務める三木秀夫弁護士は7日、「理研に対する不服申し立てを8日に行う方向で準備している」と話した。電子メールで理研に通知する方針という。大阪市内の弁護士事務所で報道陣の質問に答えた。申し立てに合わせ、小保方氏が記者会見するかは検討中という。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYTPT50279

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  75. STAP問題、小保方氏が9日に記者会見
    2014年4月7日17時47分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文に 捏造ねつぞう や改ざんがあるとした理化学研究所の調査委員会の最終報告書について、不正を認定された小保方晴子ユニットリーダー(30)が8日に理研に不服申し立てを行った上で、9日午後、大阪市内のホテルで記者会見すると、代理人が明らかにした。

     1月末の論文発表以降、小保方氏が会見するのは初めて。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYT1T50077

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  76. 訪問時間 2014年4月7日 18:28:39
    組織 The Institute of Physical and Chemical Research
    ホスト名 134.160.173.56
    サービスプロバイダー The Institute of Physical and Chemical Research

    Yahoo!JAPAN「小保方」 で検索

    riken.jp @Wako

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  77. 京大生に「コピぺ禁止」…学長、入学式でクギ
    2014年4月7日18時59分 読売新聞

     京都大の入学式が7日、京都市左京区の市勧業館であり、10学部の計3024人が大学生活をスタートさせた。

     松本紘学長は式辞で、松尾芭蕉の句「としどしや 桜をこやす 花のちり」を引用し、「大学での経験を肥やしに美しい花を毎年咲かせ、立派な大木となってほしい」と激励。一方、式後の講演では、情報をそのまま引き写すコピペ(コピー&ペースト)が横行する状況を受け、「みなさんはネットに親しんでいると思うが、コピペは決してしないように」と注意する場面もあった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYT1T50093

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  78. 松本紘・京都大学長「生物学の常識を覆し、科学の領域を広げた業績はアインシュタインにも匹敵する」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E7%B4%98%E5%AD%A6%E9%95%B7+iPS%E7%B4%B0%E8%83%9E+%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%82%82%E5%8C%B9%E6%95%B5
     

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  79. STAP細胞、仮説に戻った…論文共著の丹羽氏
    2014年4月7日20時52分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文不正問題で、主な著者の一人である丹羽 仁史ひとし ・理化学研究所プロジェクトリーダー(49)が7日、東京都内で記者会見し、今後1年かけて行う再現実験の内容を説明した。

     丹羽氏は、論文撤回に同意したことを明らかにしたうえで「STAP細胞は仮説の段階に戻った」と話し、予断なしに実験を進める意向を示した。

     再現実験は、理研の予算から約1300万円を拠出し、丹羽氏ら6人が担当。血液や心筋、肝臓などの細胞からSTAP細胞を作製してみる。7月末に中間報告、来年3月末に最終報告を出す計画だ。

     丹羽氏は、ES細胞(胚性幹細胞)など多能性幹細胞の研究者として世界的に知られる。STAP細胞の論文には、専門的見地から助言したが、自分では実験をしておらず、理研調査委員会は1日、「丹羽氏の不正は認められなかった」と結論づけた。その後、論文の著者が会見するのは、この日の丹羽氏が初めて。再現実験の説明が目的で、不正について新たな説明はなかった。

     丹羽氏は3月5日に理研が公表したSTAP細胞の作製法の責任著者。「STAP細胞を小保方氏が作製するところは、論文発表以降3回見ている」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYT1T50099

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  80. 小保方氏が入院…9日は外出して記者会見
    2014年4月7日21時20分 読売新聞

     STAP細胞の論文に捏造や改ざんがあるとした理化学研究所の調査委員会の最終報告書について、不正を認定された小保方晴子・理研ユニットリーダー(30)の代理人は7日、理研に対する不服申立書を8日に電子メールで提出し、小保方氏が大阪市内で9日午後に記者会見すると発表した。

     小保方氏の会見は、1月末の論文発表以降初めて。体調不良で7日に入院しており、会見には病院から外出して出席するという。

     代理人の三木秀夫弁護士によると、「理研が設けている研究不正の規定には該当しない」として、再調査と不正認定の撤回を求める予定。調査委が行った聴取について、三木弁護士は「小保方氏は『イエスかノーかの質問が多く、説明しようとすると遮られた』と話している。結論ありきの調査だ」と述べた。

     小保方氏は「自らのミスでこのような事態になったことは申し訳ないが、捏造、改ざんにはあたらない。理研を辞めるつもりはない」と話しているという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYT1T50077

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  81. 小保方氏 8日不服申し立て 9日会見へ
    4月7日 17時30分

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーは、8日に理化学研究所に対し、調査のやり直しを求める不服申し立てを行うとともに9日、記者会見を開くことを弁護士を通じて明らかにしました。

    STAP細胞を巡っては今月1日、小保方晴子・研究ユニットリーダーがデータのねつ造と改ざんの2つの研究不正行為を行ったとする調査結果を理化学研究所の調査委員会が発表したのに対し、小保方リーダーは「『悪意のない間違い』であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません」などとするコメントを発表していました。
    これについて代理人の弁護士は、小保方リーダーが8日に調査委員会の調査をやり直すよう理化学研究所に不服申し立てを行ったうえで、9日午後1時から大阪市内で本人が記者会見を開くことを明らかにしました。
    また弁護士によりますと、小保方リーダーは心身の状況が不安定なため、7日、入院したということですが、会見には出席するということです。
    小保方リーダーは「STAP細胞の作製に成功した」と発表した、ことし1月の会見以降、公の場には出ておらず、ねつ造や改ざんと指摘された点などについてどのように説明するのか注目されます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140407/t10013563381000.html

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  82. STAP細胞存在するか共著者が検証へ
    4月7日 19時16分

    STAP細胞を巡り、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーがねつ造などの不正を行ったと認定された問題で、論文の共同著者らが7日、記者会見し、STAP細胞が本当に存在するのかどうか今後1年間をかけて検証する計画を明らかにしました。

    STAP細胞の論文を巡っては、小保方晴子研究ユニットリーダーがデータのねつ造と改ざんの2つの研究不正行為を行ったとする調査結果を今月1日、理化学研究所の調査委員会が発表し、STAP細胞が存在するのかどうかについても検証することを明らかにしていました。
    7日は、STAP細胞の論文の共同著者で検証チームの実施責任者を務める丹羽仁史プロジェクトリーダーが記者会見し、「共著者の一人として、このような事態に至ったことを心よりおわび申し上げます」と謝罪したうえで、今後1年間の検証計画について明らかにしました。
    計画では、論文に書かれたのと同じように弱酸性の刺激を与えて細胞が万能性を獲得するのかどうかなどを検証し、4か月ほどで中間結果について発表することにしています。
    丹羽リーダーは、論文作成にあたって小保方さんに専門的なアドバイスをしたものの、実際にSTAP細胞を作ったことはないということで、検証チームでは小保方リーダーの助言を得ることも考えているということです。

    専門家「相当な覚悟で実験するはず」

    STAP細胞が本当に存在するのかどうか論文の共同著者らが検証実験を行うことについて、研究倫理に詳しい東京都市大学の北澤宏一学長は「ネイチャーへの発表当初は世界中の研究者が再現実験に取り組んだが、ねつ造かもしれないとなると、研究がむだになると考え取り組む研究者はいなくなる。当事者でなければやろうという人はおらず、理化学研究所として責任を取ろうということだと思う」と話しています。
    そのうえで、「理化学研究所は相当な覚悟を持って実験をやるはずなので、『本当にあった』という結論が出た場合、世界中の研究者は信用すると思うし、そうなれば、再び再現実験やその先の研究が進むことになるだろう」と話しています。
    その一方、理化学研究所などに残されたSTAP細胞関連の細胞などの調査が進んでいないことについて「小保方研究ユニットリーダーが作製した細胞などの試料が残っているのであれば、遺伝子解析をするなどして完全にねつ造だったのか、一部は存在していたのか真相を解明することも必要だ」と指摘しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140407/k10013564381000.html

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  83. 理研、小保方氏の雇用契約を更新 理由は調査結果確定しないため

     STAP細胞の論文問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーが所属する理化学研究所が、小保方氏の雇用契約を4月1日付で更新したことが7日、分かった。肩書は研究ユニットリーダーで変わらない。

     理研の調査委員会は1日、STAP論文の調査結果を公表し、一部で小保方氏による捏造と改ざんがあったと認定した。

     理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)によると、小保方氏が調査結果に不服を申し立てる意向を示しているため調査結果が確定せず、懲戒委員会が開かれていないことから3月末に契約の更新が決まった。

    2014/04/07 21:26 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014040701002214.html

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  84. 【STAP細胞】
    存在は「やってみないと分からない」 理研の検証チーム
    2014.4.7 22:04

     STAP細胞が本当に存在するかを調べる理研の検証チームは7日、東京都内で会見し、詳細な実験計画を公表した。論文不正の判明で細胞の存在は大きく揺らいでおり、実験を再現できるかは不透明だ。

     検証実験は理研発生・再生科学総合研究センターの相沢慎一特別顧問が責任者を務め、論文共著者の丹羽仁史氏が実験を担当する。本来は担当すべき小保方晴子氏は「実験できる精神状況にない」(相沢氏)として、検証チームには参加させない方針を示した。

     相沢氏は「存在すると信じて検証するのではない。これだけ疑義があるので、本当に存在するかは、やってみないと分からない」と慎重な姿勢を示した。

     検証実験は、紫外線を当てると細胞が光るように遺伝子操作したマウスを作り、リンパ球や肝細胞を抽出し、弱酸性溶液で刺激してSTAP細胞を作製。これを受精卵(胚)に注入して育てた胎児の全身の細胞が光るかを調べ、細胞の万能性の有無を確認する。

     実験は1300万円の経費を投じ、約1年間かけて行う。成功した場合はノウハウを公表し、第三者機関による再現を待つ。相沢氏は「成功すれば即座に研究者対象の講習会を開催する」と語った。

     ただ、成功した場合の判定は容易だが、細胞が存在しない場合は、どの段階で「ない」と見極めるかは困難だ。相沢氏は「なぜできないのかを期限内で説明するのは、極めて難しいだろう」と話した。
    http://sankei.jp.msn.com/science/news/140407/scn14040722050009-n1.htm

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  85. 【STAP細胞】
    「STAPは一つの仮説」 共著者・丹羽氏が疑惑後初会見
    2014.4.7 22:08

     理化学研究所が発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、共著者の丹羽仁史(ひとし)・理研プロジェクトリーダーらが7日、STAP細胞の詳しい検証計画を公表。疑惑浮上後、研究メンバーとして初めて会見した丹羽氏は、当初は揺るぎないとしてきたSTAP細胞の存在について「あくまで一つの仮説。予断のない状況から自分の目で見極めたい」と述べ、白紙の状態から検証する考えを明らかにした。

     丹羽氏は幹細胞の専門家で、論文の構成やデータについて助言する立場だった。「(不正を)防げたのか、難しかったのか、常に自問自答している」。検証実験は共著者の一人として「責任を果たす手立てだ」と強調した。小保方晴子・研究ユニットリーダーが調査委員会に対し「細胞の発見自体が捏造(ねつぞう)と誤解されかねない」と反論していることについて「気持ちは分かる」と述べた。

     会見した理研の丹羽仁史氏、相沢慎一氏との主なやりとりは次の通り。

     --STAP細胞の研究にどう関わったのか

     丹羽氏 「平成25年1月に参加した。論文の構成やデータが適正に表現されるように助言した。実験はしていない」

     --3月5日に発表したSTAP細胞の詳細な作製法では丹羽氏が責任著者となっているが

     丹羽氏 「STAP論文の補足情報を提供した。再現できないとの情報を分析すると、そこには理由があった。一から十まで検証ができていたわけではないが、研究者の間で情報が足りないという状況があり、それを見過ごすことはできなかった」
    http://sankei.jp.msn.com/science/news/140407/scn14040722100010-n1.htm

     --検証実験で小保方晴子氏に助言を求めることは

     相沢氏 「現在は小保方氏から情報を得られる状況にない。彼女しか知らない情報が存在する可能性はあり、協力が得られるならぜひ得たい。ただ、情報を求めることはあっても、検証チームの一員に加えることはない」

     --小保方氏の関与なしで再現できるのか

     丹羽氏 「論文発表後、小保方氏の再現実験に何度か立ち会っている。今後はその経験に基づき、共著者の若山照彦山梨大教授の資料も参考に検証する」

     --3月9日にネイチャー誌に共著者連名で訂正を申し込んだとのことだが

     丹羽氏 「私は論文は撤回すべきだと意思決定したので、(訂正は)意味がないと思う」

     --訂正したデータは真正のものと考えているのか

     丹羽氏 「その時点ではそう判断したが、新たな疑義が判明したこともあり、常に判断が揺らぐ状態を繰り返していた。この論文をこのまま維持することはできないと考えた」

     --STAP細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)の混入を見間違えたのではないかとの指摘がある

     丹羽氏 「私が知る範囲の知見では、その仮説が真である確率は低い。専門家の判断からすると、それほど単純ではない」
    http://sankei.jp.msn.com/science/news/140407/scn14040722100010-n2.htm

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  86. 組織として大々的に「あります(できました)」といっちゃった手前、いまさら「ありません(できません)」と言えない「無謬性神話」の神々たちが棲息するところ…(笑)。
     
    こんなところで役人根性を発揮することはないだろうに…

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  87. 調査「結論ありき」と代理人…小保方氏9日会見
    2014年4月8日0時3分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文が不正とされた問題で、理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は7日、大阪市内で9日午後に記者会見すると、代理人を通じて発表した。

      捏造ねつぞう や改ざんを認定した理研調査委員会の最終報告書に対して8日に不服を申し立て、会見で一連の問題について説明する。小保方氏の会見は、1月末の論文発表後初めて。

     代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は7日、体調不良で入院した。申し立てでは「理研の研究不正の規定に該当しない」として、再調査と不正認定の撤回を求め、会見には病院から外出して出席する予定。

     小保方氏は、調査委から受けた聴取について「イエスかノーかの質問が多く、説明しようとすると遮られた」と話しているといい、三木弁護士は「結論ありきの調査だ」と述べた。

     小保方氏は「自らのミスでこのような事態になったことは申し訳ないが、捏造、改ざんにはあたらない。理研を辞めるつもりはない」と話しているという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYT1T50077

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  88. 村人騙しの「赤鬼青鬼」劇場(しかも自作自演)…

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  89. 小保方リーダー「理研で研究続けたい」
    4月8日 4時19分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは「今後も理化学研究所で研究を続けたい」という意向を示していることが代理人の弁護士への取材で分かりました。

    STAP細胞を巡っては、今月1日、小保方リーダーが論文のデータをねつ造するなどの不正行為を行ったとする調査結果を理化学研究所の調査委員会が発表したのに対し、小保方リーダーは「悪意のない間違いで承服できない」などとするコメントを出しています。代理人の弁護士によりますと、小保方リーダーは「世間をお騒がせし、共同著者に迷惑をかけ、若い研究者として至らなかった点はおわびしたい」と話し「今後も理化学研究所で研究を続けたい」という意向を示しているということです。
    また理化学研究所の調査については「結論ありきで、十分な弁解の機会も与えられなかった」と話しているということです。
    小保方リーダーは、8日調査をやり直すよう理化学研究所に不服の申し立てを行い、9日大阪市内で記者会見する予定で、一連の問題をどのように説明するのか注目されます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140408/k10013573411000.html

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  90. 小保方リーダー 理研に不服申し立て
    4月8日 15時14分

    STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、ねつ造などの不正を認定した調査のやり直しを求める不服申し立てを理化学研究所に対し行いました。
    理化学研究所の調査委員会は、今後、再調査が必要かどうか審査し、再調査となった場合には、調査開始後おおむね50日以内に小保方リーダーに結果が通知されることになっています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140408/k10013585791000.html

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  91. 弁護士雇う金はどこから出ているのだろう…

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  92. 小保方氏あす会見
    2014年4月8日3時0分 読売新聞

    STAPスタップ 細胞の論文が不正とされた問題で、理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は7日、大阪市内で9日午後に記者会見すると、代理人を通じて発表した。 捏造ねつぞう や改ざんを認定した理研調査委員会の最終報告書に対して8日に不服を申し立て、会見で一連の問題について説明する。小保方氏の会見は、1月末の論文発表後初めて。

     代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は7日、体調不良で入院した。申し立てでは「理研の研究不正の規定に該当しない」として、再調査と不正認定の撤回を求め、会見には病院から外出して出席する予定。

     小保方氏は、調査委から受けた聴取について「イエスかノーかの質問が多く、説明しようとすると遮られた」と話しているといい、三木弁護士は「結論ありきの調査だ」と述べた。

     小保方氏は「このような事態になったことは申し訳ないが、捏造、改ざんにはあたらない。理研を辞めるつもりはない」と話しているという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYTPT50069

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  93. 論文共著・丹羽氏、STAP「仮説に戻った」 再現実験 予断持たず
    2014年4月8日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文不正問題で、主な著者の一人である丹羽 仁史ひとし ・理化学研究所プロジェクトリーダー(49)が7日、東京都内で記者会見し、今後1年かけて行う再現実験の内容を説明した。丹羽氏は、論文撤回に同意したことを明らかにしたうえで「STAP細胞は仮説の段階に戻った」と話し、STAP細胞の有無については予断を持たずに実験する意向を示した。

     再現実験は、理研の予算から約1300万円を拠出し、丹羽氏ら6人が担当。血液や心筋、肝臓などの細胞からSTAP細胞を作製してみる。7月末に中間報告、来年3月末に最終報告を出す計画だ。

     丹羽氏は、ES細胞(胚性幹細胞)など多能性幹細胞の研究者として世界的に知られる。STAP細胞の論文には、専門的見地から助言したが、自分では実験をしておらず、理研調査委員会は1日、「丹羽氏の不正は認められなかった」と結論づけた。

     その後、論文の著者が会見するのは、この日の丹羽氏が初めて。再現実験の説明が目的で、不正について新たな説明はなかった。

     丹羽氏は、小保方氏がSTAP細胞の作製に取り組む様子を、論文発表以降に3回見たが、自分で作製したことはないという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYTPT50138

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  94. 小保方氏、聴取で「説明遮られた」…9日に会見
    2014年4月8日9時1分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文が不正とされた問題で、理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は7日、大阪市内で9日午後に記者会見すると、代理人を通じて発表した。

      捏造ねつぞう や改ざんを認定した理研調査委員会の最終報告書に対して8日に不服を申し立て、会見で一連の問題について説明する。小保方氏の会見は、1月末の論文発表後初めて。

     代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は7日、体調不良で入院した。申し立てでは「理研の研究不正の規定に該当しない」として、再調査と不正認定の撤回を求め、会見には病院から外出して出席する予定。

     小保方氏は、調査委から受けた聴取について「イエスかノーかの質問が多く、説明しようとすると遮られた」と話しているといい、三木弁護士は「結論ありきの調査だ」と述べた。

     小保方氏は「自らのミスでこのような事態になったことは申し訳ないが、捏造、改ざんにはあたらない。理研を辞めるつもりはない」と話しているという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140407-118-OYT1T50077

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  95. STAP成功例「聞いてない」…ノーベル賞の英研究者
    2014年4月8日15時0分 読売新聞

     【オリンピックバレー(米カリフォルニア州)=中島達雄】英国のノーベル生理学・医学賞受賞者、ジョン・ガードン博士が7日、 STAPスタップ 細胞について、「再現実験に成功したという話は、まだどこからも聞いていない」と述べた。米国で開催されている幹細胞と再生医療に関する国際学会「キーストーンシンポジア」に参加中、読売新聞の単独取材に応じた。

     ガードン博士の元同僚2人がSTAP細胞の再現実験に挑戦したが、いずれも失敗したという。ガードン博士は「再現可能かどうかは、(研究者として)最大の関心だ。まだ再現実験をあきらめる理由もない」と話し、STAP細胞の有無の判断には、時間がかかるとの見方を示した。

     一方で「(小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダーらが見つけた細胞は)受精卵の中に、もともとあった幹細胞だった可能性も捨てきれない」と指摘。成熟した体細胞が、酸に浸すなどの刺激で、受精卵に近い状態に戻ったというSTAP細胞説と異なる可能性も、今後の検証の対象になると説明した。

     ガードン博士は1962年、オタマジャクシの細胞核を卵に移植する手法で、成熟した細胞からクローン動物を作製することに世界で初めて成功し、2012年に山中伸弥・京都大教授とともにノーベル賞を受賞した。

    ◇ 小保方氏「不安」…代理人弁護士に語る

     STAP細胞の論文不正問題で、小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダーは8日朝、代理人の三木秀夫弁護士(大阪弁護士会)に、理研調査委員会の最終報告書に対する不服申し立てや、9日午後に予定されている自身の記者会見を前に心境を電話で伝えた。三木弁護士によると、小保方氏は「不安な気持ちでいっぱいです。がんばります。支えてください。よろしくお願いします」と語ったという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYTPT50344

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  96. ガードン爺さんや、おめーの「カエル体細胞クローン」の成功例も聞いたことがないぜよ(笑)。

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  97. STAP論文 小保方氏不服申し立て 2項目 再調査を要求 「改ざん」「捏造」認定の画像
    2014年4月9日3時0分 読売新聞

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)側が提出した8日付の不服申立書は本文が19ページ。STAP細胞の作製を発表したネイチャー誌の論文に使われた画像のうち、調査委が改ざんや 捏造ねつぞう と認定した2項目について、再調査と、研究不正はなかったとの認定を求めている。

     調査委が改ざんと認定したのは、成熟したマウスの細胞からSTAP細胞を作ったことを証明するために示された遺伝子解析の画像(項目A)。この画像にある5本の列(レーン)について、調査委はもともとあった1本をはずし、他の画像を挿入した切り貼りと認定した。

     捏造とされたのは、STAP細胞が様々な細胞に変化することを示す論文の核心とされる画像(項目B)。調査委は、この画像が小保方氏の博士論文と酷似しているとして、捏造と結論づけた。

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  98. 不服申立書の要旨

     ◇不服申立書◇

     申立人は、平成26年3月31日付「研究論文の疑義に関する調査報告書」について不服であるから、独立行政法人理化学研究所に対し、不服申立を行う。

     <申立の趣旨>

     1 調査委員会作成の報告書のうち、調査対象項目A、項目Bの調査結果・評価及びまとめの再調査を求める。

     2 申立人は、調査対象項目A、項目Bについて、研究不正を行っていないとの認定及び報告を求める。

     <申立の理由>

     第1 総論

     1 調査の対象

     (1)本規程に基づく調査の必要性(略)

     (2)本報告書について

     「研究論文の疑義に関する調査報告書」では、「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」の「研究不正」にあたるか否かについて、その要件に該当するかという観点ではなく、定義とは別次元で結論づけるもので妥当でない。

     項目Aについては、もともと「研究活動で得られた結果等を真正でないものに加工する」という行為がなく、「改ざん」が疑われる事案ではない。論文への掲載方法が適切か否かの問題にすぎないのに、これらを混同して不正と認定しており妥当でない。

     項目Bについても、「存在しないデータや研究結果を作り上げる」という行為がなく、「捏造」が疑われる事案ではない。論文掲載の時に誤った画像を掲載したにすぎないのに、これらを混同して不正を認定しており妥当でない。

     2 手続保証について

     (1)証拠に基づく合理的判断の必要性

     項目Bについての認定・判断は重要な証拠を看過してなされた。経験則に反しており、合理的理由に基づくものではない。

     (2)弁解と防御の機会の不十分

     どんな点が問題視され、どんな不利益判断がなされるかを告知され、防御の機会が与えられないと、不意打ち的に不利益を受けるおそれがある。規程でも「弁明の機会を与えなければならない」とされている。申立人への聴取が不十分であったことは明らかである。

     中間報告書(3月13日)から本報告書(3月31日)まで約2週間という短期間の調査で、申立人には1回の聞き取りがあっただけである(これとは別に資料の確認の機会が1回あった)。

     項目Aについては、申立人によるレーン挿入の手順を正確に聞き取ることなく、調査委が独自検証して(結果的に異なる手順を検討している)判断している。項目Bも画像がどんな状態で保管されていたか、充実した聞き取りはなく、調査委がPDF画像を解析し、安直に学位論文の画像を切り貼りしたと推測している。

     調査はあまりに短期間になされた(規程では調査の開始後おおむね150日)。調査委は自らの検証や解析を盲信し、判断を誤ったと考えられる。

     3 再調査について

     (1)再調査の必要性

     調査結果は、申立人に多大な利害関係があり、国内外からも注目されている。不十分な調査で結論を断ずることは許されない。十分な手続保証のもと、丁寧に調査されなければならない。

     (2)調査委員会の構成

     公正な判断のため、再調査の調査委員会は、今回調査した委員以外の者から構成されなければならない。少なくとも半数は、元裁判官、元検察官、弁護士が適任で、STAP細胞発見と利害関係のある研究者は排除すべきと考える。

     理化学研究所内部の研究者が調査委員に入れば、外部からは、派閥争いやトカゲのしっぽ切りなど、様々な憶測が生じる。全て外部の委員に委ねるのが妥当であるものと考える。

     第2 レーン3の挿入(項目A)

     1~2(略)

     3 「研究活動によって得られた結果等」

     この研究活動から得られたのは、「T細胞受容体再構成がおこった細胞が含まれている結果」である。

     4 「真正でないものに加工」されたか

     この結果は、2枚の写真により実証されている。画像を見やすいように、写真に操作を加えたからといって、結果自体は影響を受けず、「真正でないものに加工する」ものではない。

     5~6(略)

     7 科学的見地からの掲載方法について

     申立人は、写真の適切な掲載法について教育を受ける機会に恵まれず、ネイチャーの投稿規定も知らずに、レーン3の挿入を行った。

     第3 画像取り違え(項目B)について

     1 画像の整理(略)

     2 捏造が疑われる事案ではない

     (1)(略)

     (2)本件事案

     掲載すべきであった画像B(脾臓=ひぞう=の造血系細胞から作製したSTAP細胞を用いた画像)と異なる画像A2(骨髄の造血系細胞から作製したSTAP細胞を用いた画像)が、論文に掲載された。

     (3)本来的に捏造ではない

     掲載すべき画像Bが存在している以上、「存在しないデータや研究結果を作り上げ」た行為が存在しないのは明らかである。

     2 悪意のない間違い

     画像の取り違えが、悪意によるものか。掲載すべき画像Bが存在する以上、「掲載した画像が、掲載すべき画像Bと異なる画像A2であること」を知りながら、あえて掲載する必要は全くない。そのようなことをすべき動機は全くない。申立人の画像取り違えが、悪意によることは経験則上ありえない。

     3 調査報告書の調査結果の誤り

     (1)申立人の勘違いの対象

     (申立人は)実験条件の違いではなく、画像そのものについて勘違いした。

     (2)論文1の画像

     報告書では、論文に掲載された画像が、「学位論文から切り貼りしたはずだ」との推論をもとに、申立人の説明を虚偽と認定しているようである。誤りである。

     (3)申立人からの聴取

     論文に掲載された画像は、共同研究者間でのミーティング資料に掲載した画像A2を使用したものである。

     4 調査報告書の評価(見解)について

     (1)過失の可能性と悪意の評価について

     (報告書は)主に〈1〉実験条件の違いを認識していたはずであること、〈2〉学位論文と似た配置の図から切り取った跡が見えること、を根拠に、捏造に当たる研究不正と判断した。

     しかし、〈1〉は勘違いの対象がずれている。学位論文の画像を切り貼りしたことはない。「捏造に当たる」との判断には、何らの合理的根拠も存しない。

     (2)重要な事実の欠落

     画像Bが存在すること、画像取り違えは申立人自らが発見して申告した点などは、極めて重要な事実である。「画像を誤って取り違えた。異なる画像を故意に掲載したものではない」と認定するほかない。

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  99. 不正認定で過去に訴訟

     STAP細胞の論文で理化学研究所の調査委員会が認定した不正について、小保方晴子氏側は、悪意がなく不正にあたらないと主張、不服申し立てを行った。今後、訴訟に発展する可能性もある。論文の不正をめぐる過去の訴訟を見ると、不正の認定や懲戒処分などが争点となった。

     東北大は2009年に、複数の論文でデータの使い回しがあったと不正を認定し、歯学研究科の助教を懲戒解雇にした。解雇された助教は、同大に地位の確認と慰謝料1000万円などを求める訴訟を起こしたが、不正を認定した同大の合理性が認められ、請求は棄却された。

     大阪大では05年、肥満に関する研究論文で実験データの捏造や改ざんが発覚。同大は06年に、論文の筆頭著者の医学部生が不正を行ったと結論づけ、厳重注意処分にした。医学部生は卒業後、「名誉を傷つけられた」として、共著者の教員らに慰謝料などを求める訴訟を起こしたが、学内調査の信用性が認められ、請求が棄却された。

     東京大でも05年に、遺伝子研究の論文で捏造疑惑が浮上した。東大は06年に学内調査の結果、実験ノートがなく、実験の事実が確認できないとして、工学系研究科の教授と実験を担当した助手を懲戒解雇にした。解雇された教授は、東大を相手に地位確認などを求める訴訟を起こしたが、敗訴した。

     

    実験間違いない■反論機会なかった■報告書おかしい

     ◆小保方氏弁護団会見 一問一答

     小保方氏弁護団の記者会見の一問一答は次の通り。

         ◇

     ――実験したのは間違いないのか。

     室谷和彦弁護士「小保方氏が間違いない事実と言っている」

     ――小保方氏は論文の撤回は同意していないのか。

     三木秀夫弁護士「撤回の話は、小保方氏の体調が一番悪い時に話が出たようだ。明確に同意していない。撤回は非常に重要なことで文書で合意を取るべきだが、それがなされていない」

     ――画像を取り違えた経緯は解明できるのか。

     室谷氏「詳しい分析に着手していない」

     ――データ管理のずさんさは認めているのか。

     室谷氏「整理が十分ではなかったことは、本人が反省している」

     ――調査委は、画像の由来がわからないため捏造と判断しているが。

     室谷氏「捏造ではなく、由来がわからないというだけだ」

     ――画像の間違いに気づいた理由は。

     室谷氏「(ネット上で)騒がれているので間違いを確認するよう指示を受け、調べたら見つかった」

     ――小保方氏は調査委の聞き取りを何回受けたのか。

     室谷氏「(3月14日の)中間報告の後、調査委と会ったのは2回だが、1回は資料の確認で、反論の機会が与えられていない」

     三木氏「小保方氏の体調の悪さを、配慮してもらえなかったようだ。イエスかノーかの押しつけのような質問がされ不満だった」

     ――画像を切り貼りしたら真正と言えないのでは。

     室谷氏「見解が違う。正しい実験の結果がある。結果がないのに、あるかのように切り貼りしたわけではない。加工しないとネイチャー誌に入りきらないからだ」

     ――加工を明示すべきだったのでは。

     室谷氏「その通りだが、それは改ざんではない」

     ――弁護団が今回申立書に添えた画像について、その正しさを立証するのは小保方氏か、調査委か。

     室谷氏「我々は不服を申し立てたが、調査委と対立しているわけではない。調査がおかしいから、もう一度調査してもらおうということ」

     ――実験ノートは3年で2冊なのか。

     室谷氏「米ハーバード大にいた時代などがあり、2冊に相当する期間は理化学研究所にいた1年半だ」

     ――再調査の見通しを弁護団はどう考えるか。

     室谷氏「報告書におかしい点はたくさんある。再調査もせず『これでいい』と判断することはありえないと思う。再調査し、聞き取りもした上で正当な判断をしていただけると考える」

     ――9日の会見で小保方氏は何を発言するのか。

     三木氏「自分のミスで研究者や社会に迷惑をかけたことを謝罪するが、研究不正と断定されることには納得できない。そこを理解してほしい、と話すと思う」

     ――STAP細胞は本当に存在したのか。

     三木氏「小保方氏は確信を持っている。間違いなくある、という趣旨の発言だ」
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYTPT50231

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  100. 「STAP間違いなく存在」 小保方氏側 画像分析は未着手
    2014年4月9日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で8日、理化学研究所に不服申し立てをした小保方晴子ユニットリーダー(30)は、代理人の弁護士を通じて「不正には当たらず、STAP細胞は間違いなく存在する」と真っ向から反論した。しかし、弁護士は、主張を裏付けるデータなどを示さなかった。小保方氏は9日、問題発覚後、初めての記者会見を大阪市内で開くが、謎は解明されるのか。

     代理人を務める三木秀夫、室谷和彦の両弁護士は、理研に不服申立書を提出した後、大阪市北区の大阪弁護士会館で記者会見を開いた。

     三木弁護士によると、体調不良を訴えて入院中の小保方氏は電話で「少し落ち着いた。自分の主張を分かりやすく説明する整理ができてきた」と述べたという。ただ、三木弁護士は「記者会見への不安感が徐々に強まっている感じも受けた」と語った。

     また、三木弁護士は理研の調査の手法について、小保方氏が「体調が悪く、医師の診断書を出しても配慮されなかった」などと不満を持っていることを説明し、「再調査が行われる場合、小保方氏も調査委メンバーの入れ替えを希望している」と話した。

     一方、STAP細胞の研究データに質問が及ぶと、歯切れは悪くなった。

     室谷弁護士は「ないものをあると言ったら捏造だが、小保方氏が実験を行っていたのは間違いない」と強調した。しかし、報道陣に「どういうデータから実験があったと判断したのか」と問われると、「小保方氏が、間違いのない事実だと述べているから」と答えるにとどまった。

     理研側から「3年間に2冊しかない」と指摘された実験ノートについても、コピーを入手はしたが、室谷弁護士は「現段階で実験の詳細は確認はできていない」と明かした。

     理研が捏造と認定した画像を巡り、不服申立書は「勘違いで誤った画像を掲載した」と反論したが、その経緯を質問された室谷弁護士は「詳しい分析に着手していない」と答えただけだった。

     この画像に関連し、申立書は、早稲田大の大学院時代に小保方氏が書いた博士論文の画像まで「STAP細胞の画像」と主張した。これについて、弁護士側は「広い意味でどれも同じようなもの」と言い、さらに「詳しいことは分からない」と言葉を濁した。

     STAP論文の問題を指摘してきた東京大の上昌広特任教授は、今回の申し立てに関して「実験ノートが2冊しかなかった理由、なぜ画像の切り貼りといった事態を招いたのかなど、本当に国民が知りたい疑問に答えていない」と指摘した。その上で「小保方氏は記者会見で、科学者らしい態度で疑問に答えてほしい」と話した。

    「捏造決定的証拠ない」「不正覆すのは困難」

     科学技術倫理に詳しい蔵田伸雄・北海道大教授の話「不服申立書では、小保方氏は画像の切り貼りなどの行為は悪意でなかったと主張しているが、多くの研究者が納得しないのではないか。改ざんがあったことは明らかだが、捏造については、決定的な証拠がない。理研の調査委判断は拙速で、立証が難しい」

     研究や知的財産に詳しい 冨宅ふけ恵めぐむ ・大阪工業大客員教授(弁護士)の話「画像の取り違えについて、正しい画像があるという説明は、過失であって不正ではない主張が成立する論拠。だが、画像の加工はどんな目的であっても、科学の世界では通らない。不正の認定を覆すのは難しいのではないか」

    三木弁護士「船場吉兆」代理人も

     小保方氏の代理人は4人で、三木弁護士が主任を務める。三木氏は昨年秋に相次いで発覚したホテルや百貨店の「メニュー虚偽表示問題」で、問題が起きたホテルの調査委員会メンバーを務めた。2008年に食品偽装表示で廃業した大阪市の高級料亭「船場吉兆」の代理人を務めたこともある。

     小保方氏の代理人になった経緯は明らかにせず、報道陣に「彼女は色々な意味でたたかれ、守る態勢があってもいいという声に応えた」とだけ話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYTPT50122

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  101. [スキャナー]小保方氏 徹底抗戦…STAP問題 「理研の調査 不十分」
    2014年4月9日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダー(30)は、8日の不服申し立てで「データ管理が不十分だった」と反省を示しながらも、理研調査委員会の最終報告に対しては「推測を含む不十分な調査で、画像データに改ざんと 捏造ねつぞう があったという結論は誤り」と全面的に反論した。両者が真っ向から対立する争点を整理した。

    (科学部 冨山優介)

     

    切り貼り 「実験結果 影響ない」

     理研調査委が、英科学誌ネイチャーに掲載された小保方氏らの論文に関して、研究不正と認定したのは、〈1〉STAP細胞がマウスの血液細胞からできたことを示す遺伝子データの画像の改ざん〈2〉様々な細胞に変化するSTAP細胞の万能性を示す画像の捏造――という2点だった。

     調査委は、小保方氏が2枚の遺伝子データの画像を切り貼りして、1枚の画像にまとめたことを問題視。「きれいに見せる図を作成したいという目的をもって行った」と指摘し、改ざんだとの判断を示した。

     一方、小保方氏側は「画像を見やすいように写真に操作を加えたからといって、実験結果の評価は何の影響も受けない」と主張。

     「規定が言う『真正でない』とは虚偽と同じ意味だ。良好なデータが現に存在し、虚偽にはあたらない。定義からしても改ざんにあたらない」と、規定の解釈を巡って争う姿勢を示した。

     さらに、調査委が小保方氏に十分な説明の機会を与えなかったため、最終報告では、画像加工の内容がきちんと理解されていないとも指摘した。

     ◆改ざんと捏造

     いずれも研究不正の代表的な事例とされる。理研の規定では、改ざんは「研究活動によって得られた結果を真正でないものに加工すること」、捏造は「データや研究結果を作り上げ、これを記録または報告すること」と定義されている。

     

    万能性画像 取り違えと釈明

     万能性を示す画像の捏造でも、小保方氏側は全面的に不正を否定した。

     調査委は、ネイチャーの論文画像が、小保方氏の3年前の博士論文の画像と酷似することなどを理由に捏造を認定した。「二つの論文で実験条件が全く異なっており、これほど重要な画像を取り違えることは考えられない」と判断し、単純な取り違えとする小保方氏の釈明を認めなかった。

     小保方氏側は申し立てで、改めて本来掲載されるべき2012年6月撮影の画像は実在し、調査委にも提出したと説明。「画像そのものを完全に勘違いしていた」と主張し、実験条件の違いに気付くような状況ではなかったとした。

     小保方氏側はこの主張に沿った資料として、今回、新たに理研の内部勉強会用に使っていた電子ファイルを提出した。「ネイチャーの画像は、このファイルで使用していた画像を誤って使ったものだ。この画像は元々は博士論文の画像だった」と説明した。勉強会向けにファイルの更新を何度も繰り返す中で、本来、ネイチャーで使うべき画像と間違ったという。

     

    聞き取り 「不十分 外部調査を」

     小保方氏側がもう一つ強く主張したのは、理研が調査を急いだために、十分な説明の機会が与えられなかったというものだ。

     小保方氏側は〈1〉理研の規定で、約150日間の調査期間が認められているにもかかわらず、あまりにも短期間(約1か月半)で結論を出した〈2〉特に中間報告書の作成から最終報告書の作成までは2週間で、この間、小保方氏に対する聞き取りは1回しか行われなかった――などと指摘。「調査委は自らの検証や解析を盲信し判断を誤った」と批判した。

     その上で「この件は科学的な紛争ではなく、規定の解釈とそれに該当する行為があったかを認定するかどうかだ」と述べ、再調査では、調査委のメンバーをすべて理研外部の有識者とし、半数以上は司法関係者とすることを求めた。

     

    「適切な画像掲載 学ばず」  未熟さは「反省」

     小保方氏は、自らの姿勢について反省も示した。

     画像の取り違えでは「データが十分に整理されず、画像の由来を元データで確認しなかったことが取り違えにつながったことは事実で、深く反省する」と、研究者として未熟な点があったことを認めた。

     また、画像の切り貼りでは「画像の適切な掲載法について教育を受ける機会に恵まれず、ネイチャーの投稿規定も知らなかった。見やすいようにするため行った。表示法が不適切だった」と釈明した。

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  102. 「ずさん管理」触れず …申立書、調査委批判に終始

     STAP細胞論文に不正を認定した理化学研究所の調査委員会最終報告に対し、小保方晴子ユニットリーダーの申立書は、研究者の倫理観に触れず、「 捏造ねつぞう 」「改ざん」の解釈の違いや、理研の不十分な調査などを指摘して、再調査を求めた。

     ただし、今回の混乱を招いたのは、論文に多くの不備があったことが原因だ。データ管理は、研究の基本であり、画像の加工や取り違えは「あってはならない」と多くの研究者は口をそろえる。申立書では、「データ管理が極めてずさん」とした調査委の指摘に対する詳しい説明はなかった。

     小保方氏は論文のミスについて反省の念を示したが、調査委の報告書の批判に終始し、自らの論文の信頼性を高める新たな資料の提出はほとんどなかった。

     一方で、理研の最終報告も小保方氏が指摘する通り、調査の拙速さは否定しがたい。

     当面の焦点は、理研が再調査を行うかどうかだ。理研の規定によると、「特段の事情がない限り」、元の調査委が不服申し立ての審査をすることになっている。再調査するかどうかは、今回の申立書に添えられた画像などを新たな証拠として採用するかがポイントになる。再調査が決定しても、小保方氏への疑惑は晴れない。50日以内に結論をまとめる調査委が、自らの最終報告の決定を否定するかは疑問だ。

     日本学術会議の大西隆会長は先月19日、「中立性の観点から、調査委の委員長は外部に依頼することが望ましい」との談話を発表した。再調査の際には委員の見直しも考慮に入れるべきだ。

     一方、最大の関心事である「STAP細胞が本当に存在するのか」については、研究不正の有無とは別問題として検証が不可欠だ。理研は検証実験を1年かけて行うが、小保方氏の研究室には論文執筆の基になった実験試料が一部残っているとされるにもかかわらず、理研は詳しい試料のリストの公表をしていない。

     理研は、研究不正の再発防止に向け、情報をきちんと公開し、今後の模範となる調査を進めるべきだ。(科学部 木村達矢)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYTPT50192

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  103. 小保方氏 捏造・改ざん否定 STAP論文不服申し立て データは示さず
    2014年4月9日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ ※細胞の論文が不正とされた問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は8日、理研調査委員会の報告書に対する不服申し立てを行った。報告書が 捏造ねつぞう や改ざんと認定したことに対し「妥当でない」と反論。「調査はあまりにも短期間であり、反論の機会も十分に与えられなかった」として理研に再調査を求めたが、主張を裏づける詳しいデータは公表しなかった。小保方氏は9日に大阪市内で記者会見する。  

    きょう本人が会見

     申立書によると、捏造とされた4枚の画像は、共同研究者間の報告用資料としてパソコンに保存されていた。小保方氏は、この画像を、正しい画像と取り違えて英科学誌ネイチャー発表論文に載せてしまったが、「異なる画像を故意に掲載したものではない」と主張。2012年6月に撮影した正しい画像は調査委に提出しており、本来、捏造かどうかは問題にならないはずだとした。改ざんとされた遺伝子データの画像についても、見やすくするために加工したものの、予想に合致するデータは存在しており「架空のデータを作り出したのではない」と改ざんを否定した。

     実験データの管理が不十分だったことや画像を取り違えたことについては「深く反省している」としながらも、中間報告後、調査委の聞き取り調査は1回だけだったと不満を述べた。

     小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士(大阪弁護士会)らは8日に大阪市内で記者会見し、「聞き取りを十分に行い、正当な判断をしてほしい」と話した。

     理研は8日、「内容を調査委で確認し、規定にのっとって対応する」とのコメントを発表した。再調査を行う場合、調査委は50日以内に再調査結果を理研に報告する。結果が覆らなかった場合や、再調査自体を行わないと判断した場合は、最終報告が確定する。

     ※STAP(刺激 惹起じゃっき 性多能性獲得)=stimulus‐triggered acquisition of pluripotency
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYTPT50165

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  104. 小保方氏側、STAP「間違いなく存在する」
    2014年4月9日7時21分 読売新聞

    STAPスタップ 細胞の論文問題で、 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は8日、理化学研究所の調査に対し、不服申立書で「不正をする動機がない」などと真っ向から反論した。

     しかし、代理人の弁護士は、主張を裏付けるデータなどを示さなかった。小保方氏は9日、問題発覚後、初めての記者会見を大阪市内で開くが、謎は解明されるのか。

     代理人を務める三木秀夫、室谷和彦の両弁護士は、不服申立書を理研に提出した後、大阪市北区の大阪弁護士会館で記者会見を開いた。

     三木弁護士によると、体調不良を訴えて入院中の小保方氏は電話で「少し落ち着いた。自分の主張を分かりやすく説明する整理ができてきた」と述べたという。ただ、三木弁護士は「記者会見への不安感が徐々に強まっている感じも受けた」と語った。

     また、室谷弁護士は理研の調査の手法について、小保方氏が「体調が悪く、医師の診断書を出しても配慮されなかった」などと不満を持っていることを説明し、「再調査が行われる場合、小保方氏も調査委メンバーの入れ替えを希望している」と話した。

     一方、STAP細胞の研究データに質問が及ぶと、歯切れは悪くなった。

     室谷弁護士は「ないものをあると言ったら捏造だが、小保方氏が実験を行っていたのは間違いない」と強調した。しかし、報道陣に「どういうデータから実験があったと判断したのか」と問われると、「小保方氏が、間違いのない事実だと述べているから」と答えるにとどまった。

     理研側から「3年間に2冊しかない」と指摘された実験ノートについても、小保方氏からコピーを入手はしたが、室谷弁護士は「現段階で実験の詳細は確認はできていない」と明かした。

     理研が捏造と認定した画像について、申立書は「勘違いで誤った画像を掲載した」と反論したが、その経緯を質問された室谷弁護士は「詳しい分析に着手していない」と答えただけだった。

     この画像を巡り、不服申立書は、小保方氏が早稲田大の大学院時代に書いた博士論文の画像まで「STAP細胞の画像」と主張した。これについて、弁護士側は「広い意味でどれも同じようなもの」と言い、さらに「詳しいことは分からない」と言葉を濁した。

     STAP論文の問題を指摘してきた東京大の上昌広特任教授は、今回の申し立てについて「実験ノートが2冊しかなかった理由、なぜ画像の切り貼りといった事態を招いたのかなど、本当に国民が知りたい疑問に答えていない」と指摘した。その上で「小保方氏は記者会見で、科学者らしい態度で疑問に答えてほしい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYT1T50207

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  105. 調査委の評価、正確でない…不服申立書・上
    2014年4月9日7時31分 読売新聞

     ◇不服申立書の全文・上◇

     申立人は、平成26年3月31日付け「研究論文の疑義に関する調査報告書」について不服であるから、独立行政法人理化学研究所に対し、不服申立を行う。

     <申立の趣旨>

     1 研究論文の疑義に関する調査委員会作成にかかる「研究論文の疑義に関する調査報告書」のうち、調査対象項目(1―2)、(1―5)についての調査結果・評価及びまとめについて、再調査を行うことを求める。

     2 申立人は、調査対象項目(1―2)、(1―5)について、研究不正を行っていないとの認定及び報告を求める。

     <申立の理由>

     第1 総論

     1 調査の対象

     (1)本規程に基づく調査の必要性

     「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」(以下、「本規程」という。)第16条は、「調査委員会は、……次の各号に掲げる事項の認定を行うとともに、当該調査の結果をまとめ研究所に報告する。(1)研究不正が行われたか否か、(2)研究不正が行われたと認定したときは、その内容、研究不正に関与した者とその度合、研究不正と認定された研究に係る論文等の各著者の当該論文等及び当該研究における役割(3)研究不正が行われなかったと認定したときは、通報者の悪意に基づくものであったか否か」と規定している。

     すなわち、調査委員会は、何よりも、「研究不正」が行われたか否かについて認定しなければならない。

     そして、ここでいう「研究不正」とは、本規程2条2項に掲げる行為をいう。

     第2条2項

     この規程において、「研究不正」とは、研究者等が研究活動を行う場合における次の各号に掲げる行為をいう。ただし、悪意のない間違い及び意見の相違は含まないものとする。

     (1) 捏造ねつぞう  データや研究結果を作り上げ、これを記録または報告すること

     (2)改ざん 研究資料、試料、機器、過程に操作を加え、データや研究結果の変更や省略により、研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること

     (3)盗用 他人の考え、作業内容、研究結果や文章を、適切な引用表記をせずに使用すること

     そうすると、調査委員会は、申立人の行為が本規程2条2項の「研究不正」にあたるか否かを、認定・判断をしなければならないことになる。

    (2)本報告書について

     「研究論文の疑義に関する調査報告書」(以下「本報告書」という。)においては、第2以下に詳述するとおり、本規程2条2項の「研究不正」にあたるか否かについて、その要件に該当するかという観点から認定するものではなく、第2条2項の定義とは別の次元で、「研究不正」と結論づけるものであって、妥当でない。

     すなわち、(1―2)については、もともと、「研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工する」という行為態様がなく、「改ざん」が疑われる事案ではなく、論文への掲載方法が適切か否かの問題にすぎないのに、これらを混同して研究不正の認定を行っている点で妥当でない。

     また、(1―5)についても、「存在しないデータや研究結果を作り上げ」るという行為態様がなく、「捏造」が疑われる事案ではなく、論文に掲載する時点で、誤った画像を掲載してしまったという問題にすぎないのに、これらを混同して研究不正の認定を行っている点で妥当でない。

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  106.  2 手続保証について

     (1)証拠に基づく合理的理由に基づいた判断の必要性

     調査報告書において「研究不正」と判断されたならば、被通報者(申立人)は多大な不利益を受ける。

     それゆえ、調査委員会が判断をなすにあたっては、合理的理由に基づいて判断されなければならず、 恣意しい 的判断は許されない。

     合理的理由に基づいた判断がなされるためには、〈1〉その前提となる事実について証拠に基づいた認定が必要であり、〈2〉自然法則、論理則、経験則に合致した認定・判断がなされなければならない。

     本件報告書の(1―5)についての認定・判断は、〈1〉重要な証拠を看過してなされたものであり、また、〈2〉経験則に反するものであり、合理的理由に基づくものではない。

     (2)弁解と防御の機会の不十分

     また、不利益を受ける者に対しては、弁解と防御の機会が、十分に与えられなければならない。どのような点が問題視されており、どのような不利益判断がなされるのかについて告知がなされ、それに対して、防御の機会が与えられないと、不意打ち的に不利益を受けるおそれがある。

     本規程第15条3項にも「調査においては、被通報者に対して弁明の機会を与えなければならない」と規定されている。

     本件において、申立人への聴取が不十分であったことは明らかである。

     何より、中間報告書の作成(3月13日)から本報告書の作成(3月31日)まで、約2週間という短期間の調査であることに加え、申立人に対し1回の聞き取りがあっただけである(なお、この聞き取りとは別に、資料の確認の機会が1回あった)。

     さらに、(1―2)についていえば、申立人によるレーン挿入の手順を正確に聞き取ることなく、調査委員会が独自に検証して(結果的には異なる手順を検討している。)判断をしてしまっている。

     (1―5)についても、申立人が使用したであろう画像がどのような状態で保管されていたのかについて、充実した聞き取りはなされず、調査委員会が独自にPDF画像を解析して、安直に学位論文の画像を切り貼りしたと推測しているのである。

     このように、本件調査は、あまりにも短期間になされたものであり(本規程第16条では、調査の開始後 概おおむ ね150日と規定されている)、なすべき調査を行うことなく、そして、申立人への反論の機会を十分に与えることなくなされたものであり、その結果、調査委員会は、自らの検証や解析を盲信して、判断を誤ったものと考えられる。

     3 再調査について

    (1)再調査の必要性

     本件調査の結果については、申立人に多大な利害関係があるだけでなく、国内はもちろん国外からも注目されていることからすれば、上記のような不十分な調査により、結論を断ずることは許されない。

     再調査を行い、十分な手続保証のもと、丁寧な調査がなされなければならない。

     (2)再調査における調査委員会の構成

     再調査にあたっては、公正な判断がなされる必要から、本調査を行った委員以外の者により構成されなければならない。判断する主体が同一であれば、自らの判断を正当化せんとするあまり、偏った見方をするおそれがあり、その結果、公正を害するおそれがあるからである。

     また、本件では、一見すると科学的な紛争のようにも見えるが、現実には、〈1〉本規程についての解釈、〈2〉規程の要件に該当する行為があったといえるか否かの認定が中心であり、科学的部分について先鋭な争いがあるわけではない。

     とすれば、新たに調査委員を選任するにあたっては、少なくとも半数は、上記のような法的思考について熟練した者(元裁判官、元検察官、弁護士)が適任であるものと思料する。

     また、科学的見地からの検討のために、研究者をその構成に加えるとしても、STAP細胞発見と利害関係のある研究者(同様の研究を行っている者、予算の配分上利害のある者など)は排除されなければならない。

     さらに、理化学研究所内部の研究者が調査委員に入るならば、外部から見ると、派閥争いやトカゲのしっぽ切りなど、様々な憶測が生じることからすれば、全構成員につき外部の委員に委ねるのが妥当であるものと思料する。

     第2(1―2)レーン3の挿入

     論文1:Figure1iの電気泳動像においてレーン3が挿入されているように見える点。

     1 事案の特殊性

     本件は、電気泳動ゲルを撮影した画像(ゲル1、ゲル2写真 資料1)が、厳然と存在する点で、通常の「改ざん」が疑われる事案と異なる特殊な事案である。

     すなわち、「改ざん」は、良好な結果を示すデータが存在しないにも関わらず、良好な結果を示すデータが存在するように見せかけるために、データについて変更や省略を行うものである。そのような行為は、研究の成果がなかったのにあったかのように偽装することから「研究不正」とされるのである。

     そのため、「改ざん」が行われた場合、良好な結果を示すデータは実在しておらず、現に存在するデータは架空のものである。言い換えれば、良好な結果を示す架空のデータを作出することに「改ざん」の本質がある。

     ところが、本件では、良好な結果を示すデータが現に存在するのである。

     良好な結果を示すデータが現に存在する以上、良好な結果を示す架空のデータを作出したのではないことは、明らかである。とすれば、そもそも「研究不正」にあたる「改ざん」が疑われる事案ではないのである。

     2 「改ざん」の定義

     次に、より厳密に、「改ざん」の定義にさかのぼって検討する。

     本規程2条2項2号において、「改ざん」とは、「研究資料、試料、機器、過程に操作を加え、データや研究結果の変更や省略により、研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること」と定義づけられている。

     ここで、「真正でない」とは、虚偽と同義であり、「真正でないものに加工する」とは、虚偽のものに加工するということである。そして、その虚偽のものに加工する対象は「研究活動によって得られた結果等」であって、「研究資料、試料、機器、過程」や「データや研究結果」ではない。

     いいかえると、「研究資料、試料、機器、過程に操作が加え」られ、「データや研究結果の変更や省略」が行われても、そのために「研究活動によって得られた結果等」が虚偽のものに加工されたのではない場合には、「改ざん」ではない。

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  107.  3 本件における「研究活動によって得られた結果等」

     そこで、本件における「研究活動によって得られた結果等」について検討する。

     (1)パルスフィールド電気泳動を行った意味

     T細胞が成熟していく過程では、DNAが短くなるという現象が見られる。そこで、成熟したT細胞が含まれているか否か(T細胞受容体再構成が生じた細胞が含まれているか否か)、すなわち、DNAが短くなるという現象が生じているか否かを「sorted―Oct4+」について見られるかを実証するためにパルスフィールド電気泳動を行った。

     (2)得られた結果

     パルスフィールド電気泳動によって得られた画像データは、ゲル1、ゲル2の写真(資料1)のとおりであり、この研究活動から得られたのは、「sorted―Oct4+」について、「DNAが短くなった、すなわち、T細胞受容体再構成がおこった細胞が含まれているという結果」である。

     4 本件において「真正でないものに加工」されたか

     上記の結果は、ゲル1、ゲル2の写真により実証されており、真正なもの(ホンモノの結果)として維持されている。

     申立人が、論文1に掲載するにあたり、画像を見やすいように、このゲル1写真、ゲル2写真に操作を加えたからといって(ポジティブコントロールを見やすいものにする操作を加えたからといって)、この「DNAが短くなった、すなわち、T細胞受容体再構成がおこった細胞が含まれているという結果」自体は、何らの影響も受けない。

     事実は事実として厳然と存在するのである。

     このように、申立人の行為は、「研究活動によって得られた結果等」を虚偽にするわけでも、ニセモノにするわけでもなく、すなわち、「真正でないものに加工する」ものではない。

     発表の仕方が不適切であるからといって、研究活動によって得られた結果が虚偽になるわけではない。

     5 「改ざん」にはあたらない

     このように、申立人の行為は、「改ざん」の本質からしても、また、本規程の定義からしても、「改ざん」にあたるものではない。

     報告書の認定・判断は、本件事案の特殊性を看過するとともに、本規程の「改ざん」の定義を基準に判断したものではなく、誤りである。

     上記のとおり、「改ざん」にあたらないことは疑いないが、さらに、報告書の認定・判断は、下記に述べる点について誤りがあるため、これを指摘しておく。

     6 報告書の調査結果

     (1)問題点

     本報告書3頁21行目以下に、この点についての調査結果が記載されている。

     申立人が、画像を見やすくするために、ゲル1写真のレーン3にゲル2写真のレーン1を挿入し、挿入にあたり両写真の大きさを縦方向に調整し、また、ゲル2写真のレーン1についてコントラスト調整を行った点については、申立人自身が説明したとおりであり、誤りはない(厳密には、本報告書では、ゲル1写真を拡大したと認定するが、申立人は、ゲル2写真を縮小している)。また、申立人による挿入位置の説明についても、誤りはない。

     しかし、レーン3の位置決めについて、調査委員会が検証を行い、その結果、申立人の「説明を裏付けることはできなかった」とする点は、是認できない。

     (2)調査委員会の認定

     本報告書(4頁2行目)では、「検証の結果、ゲル1とゲル2の間には、標準DNAサイズマーカーの対数値と泳動距離について直線性の保持は見られず、説明どおりに標準DNAサイズマーカーの位置情報に基づいてレーン3を配置することが無理である」として、ズレが生じているという評価を行っている。

     (3)申立人の行為

     しかし、当該画像の意味からすれば、注目されるのは、ジャームラインバンドの下方から伸びる再構成DNAバンドの領域である。いいかえると、ジャームラインバンドよりも上方も、また、再構成DNAバンド領域よりも下方(分子量が小さい)も、当該画像においては注目するものではない。

     そのため、申立人が、標準DNAサイズマーカーの位置情報に基づいてレーン3を配置するにあたっては、上記の注目すべき領域(ジャームラインバンドの下方から伸びる再構成DNAバンドの領域)において、ゲル1写真とゲル2の標準DNAサイズマーカーの位置が一致するように配置した(資料2)。

     より具体的には、申立人は、ゲル1写真とゲル2写真の標準DNAサイズマーカーのバンドの位置を一致させるために、ゲル2写真の高さを約80%に縮小した。次に、ゲル2の写真は、左方向に約2度傾いているため、これを修正するために、ゲル2写真を2度右方向に回転した。これにより、ゲル1写真とゲル2写真の標準DNAサイズマーカーのバンドの位置は、ことごとく一致することを確認した。

     この状態からトリミングを行い、Figure1iの画像を作成した。

     このようにして作成した画像は、泳動度やDNAサイズの科学的な関係性を崩すものではない。

     また、ゲル2写真のレーン1画像を、挿入するまえに、申立人は、コントラストを調整した。この画像が示すものは、定量ではなく定性的な事実を示すものなので、コントラストを調整しても、結果に影響はない。

     申立人としては、ゲル1写真では、バンドの様子が見えにくいと感じたので、見やすくするように、上記の操作を行ったのである。

     (4)位置ズレは生じない

     上記のようにして、レーンの挿入をすると、バンドのズレは生じない。

     調査委員会の検証においてズレが生じたのは、2度の傾きの補正を行わなかったことによるものと思料する。

     調査委員会が、申立人に対して、具体的な挿入手順について積極的なヒアリングを行い、弁明の機会を与えたならば、申立人は「2度の傾きの補正」を説明できたにもかかわらず、その機会を与えられないまま、ズレが生じると決めつけられたものである。

     (5)小括

     以上のとおり、ズレが生じることを前提とした調査委員会の評価は、正確ではないものと思料する。

     申立人としては、再調査において上記の点を確認いただいたうえ、研究不正がなかったとの結論を求める次第である。

     7 科学的見地からの掲載方法について

     申立人は、投稿論文へのゲル写真の適切な掲載法について教育を受ける機会に恵まれず、また、ネイチャーの投稿規定も知らずに、見やすいようにするために、上記レーン3の挿入を行った。(なお、ネイチャーの投稿規定を確認したところ、論文1におけるFigure1iの掲載方法は、必ずしも規定に反していると断定することはできない)

     この点については、申立人は、結果的に表示方法において不適切な面があったが、本来ない解釈や間違った結論を導くものではない。しかし、表示法が不適切だったことを反省し、訂正の原稿をネイチャーに提出している。

     ◇不服申立書の全文・下◇は こちら
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20140408-OYT1T50198.html

    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYT1T50192

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  108. 再調査で証拠に基づく判断を…不服申立書・下
    2014年4月9日7時31分 読売新聞

     ◇不服申立書の全文・下◇

     第3 (1―5)画像取り違えについて

     笹井、小保方両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1:Figure2d、2eにおいて画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。

     1 画像の整理

     本件では、下記の画像が問題となっているところ、以下では、説明の便宜上、次のように表示することとする。

     画像A1 学位論文の画像

     骨髄の造血系細胞から作成したSTAP細胞(当時は、sphereと呼称)を用いた画像。

     画像A2 パワーポイント資料(資料4)に掲載された画像

     学位論文に用いられた画像A1をパワーポイント資料に掲載するにあたり、文字の色や位置関係を調整した画像。

     パワーポイント資料は、2011年11月24日、若山教授、バカンティ教授に報告するための資料として作成した(当時、申立人は、ハーバード大学研究員、理化学研究所客員研究員であった)。この当時は、申立人は、ストレストリートメントという観点から研究を進めていた。そのため、この資料では、酸による刺激、ガラスピペットによる物理的刺激を含め、刺激により幹細胞化することが示されている。また、用いる細胞も、骨髄細胞や、脾臓(ひぞう)由来細胞など様々な細胞からSTAP細胞が作成できることを示している。

     資料4のP6Figure4Cに、画像A2がsphere細胞からの奇形種形成の免疫染色データ画像として掲載されている。当時、STAP細胞は、sphereと呼んでいた。

     その後、共同研究者によるラボミーティングのために、何度も、バージョンアップされている。

     画像B マウス脾臓由来細胞を酸処理により得られたSTAP細胞からの画像

     実験中に撮影したマウス脾臓由来細胞を酸処理することにより得られたSTAP細胞からの奇形種形成の免疫染色データの画像。2012年6月9日に撮影されたが、フォルダの日付は7月となっている。

     画像C 撮り直し画像

     HE染色に使用したサンプルと同じ切片から取り出したサンプルから、2014年2月19日に、再度、画像を撮影した。これは、データの正確性を確保する目的で、念のため撮影したものである。

     画像A1の元データ及び画像Bとともに、調査委員会に提出している。

     2 捏造が疑われる事案ではない

     (1)「捏造」とは

     一般的意味では、「捏造」とは、「事実でない事を事実のようにこしらえていうこと」である(広辞苑 第五版P2068)。

     そして、本規程では、「捏造」とは、「データや研究結果を作り上げ、これを記録または報告すること」と規定されている。ここで、「作り上げ」とは、存在しないものを存在するように作り上げることを意味する。「作り上げる」が単に作成、製作するという意味であるなら、すべての研究活動が「捏造」に該当することになり不当であるからである。

     それゆえ、「捏造」とは、「存在しないデータや研究結果を作り上げ、これを記録または報告すること」と解釈されなければならない。

     なお、平成18年8月8日付け「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」と題する文書(科学技術・学術審議会 研究不正行為に関する特別委員会)によれば、ガイドラインでは、捏造は「存在しないデータ、研究結果等を作成すること。」となっている(資料3)。

     (2)本件事案

     本件では、論文1のFigure2d、2eの画像について、画像の取り違えがあった。

     すなわち、掲載すべきであった画像B(脾臓の造血系細胞から作製したSTAP細胞を用いた画像)と異なる画像A2(骨髄の造血系細胞から作製したSTAP細胞を用いた画像)が、論文1に掲載された。

     掲載すべき画像Bは、現に存在しており、調査委員会に提出されている。

     (3)本来的に捏造ではない

     本件では、掲載すべき画像Bが存在している以上、「事実でない事を事実のようにこしらえ」る行為はなく、「存在しないデータや研究結果を作り上げ」た行為も存在しないことは明らかである。

     それゆえ、申立人が、論文掲載にあたり、画像の取り違えがあったことは、本来的に「捏造」にあたるものではない。

     (4)不適切な表現と研究不正は別次元

     論文による公表において、不適切な表現・掲載があったにすぎないものであり、この点は、申立人も深く反省するところであるが、そのことと、研究不正の問題とは次元を異にするものである。

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  109.  2 悪意のない間違い

     次に、その画像の取り違えが、悪意によるものか、過失に基づくものかを検討する。(本来的に捏造にあたらないから、悪意によらない間違いであるか否かを検討する必要はない。念のために論じているにすぎない。)

     この点においても、そもそも、掲載すべき画像Bが存在する以上、「掲載した画像が、掲載すべき画像Bと異なる画像A2であること」を知りながら、あえて掲載する必要は全くない。そのようなことをすべき動機が全くないのである。

     申立人の画像取り違えが、悪意によることは経験則上ありえない。

     3 調査報告書の調査結果の誤り

     (1)申立人の勘違いの対象

     本報告書7頁7行目以下には、「小保方氏は、この条件の違いを十分に認識しておらず、単純に間違えて使用してしまったと説明した。」との記載がある。

     しかし、申立人が説明した内容は、論文1に掲載した画像を、酸処理による実験で得られた画像である画像Bと認識して掲載したものであるという説明であり、換言すれば、「異なる画像を誤って掲載した」旨を説明したにすぎない。

     実験条件の違いを勘違いしたのではなく、画像そのものについて勘違いしたのである。

     (2)論文1の画像

     本報告書7頁9行目以下には、「論文1の画像を解析すると学位論文と似た配置の図から画像をコピーして使用したことが認められた。」との記載がある。

     また、本報告書7頁の下から10行目以下には、「また、論文1の画像には、学位論文と似た配置の図から切り取った跡が見えることから、この明らかな実験条件の違いを認識せずに切り貼り操作を経て論文1の図を作成したとの小保方氏の説明に納得することは困難である。」との記載がある。

     このようなことからすれば、本報告書では、論文に掲載された画像が、学位論文の画像A1とは配置等が異なることから、「学位論文から切り貼りしたはずだ」という推論をもとに、申立人の説明を虚偽と認定しているようである。

     しかし、上記推論は、誤りである。

     (3)申立人からの聴取

     申立人代理人が、申立人から聴取したところによれば、論文に掲載された画像は、共同研究者間で行われるラボミーティングに用いられるパワーポイントの資料に掲載した画像A2を使用したものであり、学位論文に用いられた画像Alから切り貼りしたものではないことが確認された。

     そして、パワーポイントの資料には、論文に掲載された画像の元になった画像A2が掲載されていることを確認した(資料4)。

     この画像A2をもとに、ネイチャー仕様のフォントにするためにキャプションを付け直したものが、論文1に用いられている画像である。

     なお、パワーポイントの資料は、2011年11月24日以降、何度もバージョンアップがなされているところ、論文に掲載した画像が、どのバージョンのパワーポイント資料から使用されたかについては、特定できていない。

     (4)調査委員会の調査は不十分

     調査委員会は、独自に論文1の画像を解析し、学位論文の画像A1と論文1の画像が配置や文字の色が異なることを検討している(スライドP14~16)。

     調査委員会が、このような解析をなし、「異なる画像を誤って掲載した」という申立人の説明に疑問を持つに到ったのであれば、改めて、論文の画像は、どのように加工したのか、あるいは、どのような状態で保管していた画像を使用したのかについて、申立人に確認を取るべきであった。

     申立人としても、調査委員会から、そのような質問を受けていたならば、パワーポイントの資料に掲載された画像を使用したことを説明できたのである。

     申立人に対し、反論の機会を与えることもせず、安易に「学位論文から切り貼りしたはずだ」と決めつけたことは、調査委員会の調査が不十分であるとともに手続保証の観点からも問題があると言わざるをえない。

     なお、申立人代理人らは、調査委員会がどのような調査を行ったのかを確認するため、平成26年4月3日、聴取にあたってなされたヒアリングの報告書等について開示を求めたが、翌4日に、理化学研究所から「開示は差し控えさせていただくことになりました」との回答を受けている。

     4 調査報告書の評価(見解)について

     (1)過失の可能性と悪意の評価について

     本報告書7頁の下から16行目には、「データの管理が極めてずさんに行われていたことがうかがえ、由来の不確実なデータを科学的な検証と追跡ができない状態のまま投稿論文に使用した可能性もある。」との記載がある。科学的な検証と追跡ができないか否かは別にして、調査委員会も「過失」により異なる画像を使用した「可能性」を認めている。

     ところが、主に〈1〉実験条件の違いを認識していたはずであること、〈2〉学位論文と似た配置の図から切り取った跡が見えること、を根拠に「小保方氏によってなされた行為はデータの信頼性を根本から壊すものであり、その危険性を認識しながらなされたものであると言わざるを得ない。よって、捏造に当たる研究不正と判断した(7頁の下から7行目)」としている。

     しかし、〈1〉については、申立人は、実験条件の違いを勘違いしたのではなく、画像そのものについて勘違いしたのであって、勘違いの対象がずれている。

     また、〈2〉については、先に述べたように、申立人は、ラボミーティング用のパワーポイント資料の画像を、誤って、使用したのであり、論文1の掲載にあたり、学位論文の画像を切り貼りしたことはない。

     さらに、結論を導くにあたり、「小保方氏によってなされた行為はデータの信頼性を根本から壊すものであり、その危険性を認識しながらなされたものであると言わざるを得ない。」としているが、画像B及びCが存在する以上、「データの信頼性を根本から壊すもの」でないことは明らかである。

     このように、調査委員会の「捏造に当たる」との判断には、何らの合理的根拠も存しない。

     (2)重要な事実の欠落

     また、観点を変えると、本報告書の判断は、重要な事実が判断の前提とされていない。

     すなわち、〈1〉2012年6月に撮影された画像Bが存在すること、〈2〉この画像取り違えは、申立人自らが発見して、自ら申告したものであるという点、〈3〉共同執筆者全員から、2014年3月9日、ネイチャーに対して、訂正原稿を提出しており、その際、画像Cを提出していることは、極めて重要な事実である。

     これらの事実は、再調査にあたり、重要な事実として、判断の前提とされなければならない。

     〈1〉画像Bが存在する以上、故意に異なる画像を掲載する必要はなく、〈2〉故意に異なる画像を掲載したのであれば、自ら報告するのは不自然であり、〈3〉また、故意に異なる画像を掲載したのであれば、ネイチャーに訂正原稿を提出したりしないはずだからである。

     これらの事実からすれば、「画像を誤って取り違えた。異なる画像を故意に掲載したものではない。」と認定するほかないのである。

     5 再調査において調査されるべき対象

     上記のとおり、本件において、画像Bが存在する以上、本来的に「捏造」が問題となる事案ではない。

     また、画像Bと画像A2とを、どのようにとり違えたのか、その具体的態様を特定することに意味はない。申立人が、過失で誤っているのであれば、どの過程でどのように誤ったかについて明確な認識はないはずであり、特定することは困難であるだけでなく、もともと捏造にあたらないのに、時間と労力をかけてこれを調査する必要もないからである。

     再調査において調査の対象となるべきは、現に存在する画像B、C(調査委員会にも提出されている)が、生後1週齢のマウス脾臓由来の細胞を酸処理することにより得られたSTAP細胞が用いられた分化細胞及びテラトーマの免疫染色データの画像であることの確認である。

     6 最後に

     申立人によるデータ管理が十分に整理されていなかったこと、画像の由来を元データにあたって確認しなかったことが、画像の取り違えにつながったことは事実であり、この点については、申立人も深く反省するところである。

     しかし、上述のとおり、調査委員会が行った調査は不十分であり、そして、その結論は誤りであるものと思料する。

     再調査を求めるとともに、再調査においては、申立人から十分な聞き取りを行ったうえ、反論の機会を与え、証拠に基づいた(推測によるものでない)認定判断がなされることを強く希望する。

     以上

     付属資料

     資料1―1 ゲル1の写真(中間報告時スライド9枚目)=省略

     資料1―2 ゲル2の写真(中間報告時スライド10枚目)=省略

     資料2 ゲル1写真にゲル2写真を挿入するにあたっての手順を示す図=省略

     作成者=申立人 作成日=2014年4月4日

     資料3 平成18年8月8日付け「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」と題する文書=省略

     作成者=科学技術・学術審議会 研究不正行為に関する特別委員会
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYT1T50198

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  110. 申立書、調査委批判に終始「ずさん管理」触れず
    2014年4月9日7時58分 読売新聞

     STAP細胞論文に不正を認定した理化学研究所の調査委員会最終報告に対し、小保方晴子ユニットリーダーの申立書は、研究者の倫理観に触れず、「 捏造ねつぞう 」「改ざん」の解釈の違いや、理研の不十分な調査などを指摘して、再調査を求めた。

     ただし、今回の混乱を招いたのは、論文に多くの不備があったことが原因だ。データ管理は、研究の基本であり、画像の加工や取り違えは「あってはならない」と多くの研究者は口をそろえる。申立書では、「データ管理が極めてずさん」とした調査委の指摘に対する詳しい説明はなかった。

     小保方氏は論文のミスについて反省の念を示したが、調査委の報告書の批判に終始し、自らの論文の信頼性を高める新たな資料の提出はほとんどなかった。

     一方で、理研の最終報告も小保方氏が指摘する通り、調査の拙速さは否定しがたい。

     当面の焦点は、理研が再調査を行うかどうかだ。理研の規定によると、「特段の事情がない限り」、元の調査委が不服申し立ての審査をすることになっている。再調査するかどうかは、今回の申立書に添えられた画像などを新たな証拠として採用するかがポイントになる。再調査が決定しても、小保方氏への疑惑は晴れない。50日以内に結論をまとめる調査委が、自らの最終報告の決定を否定するかは疑問だ。

     日本学術会議の大西隆会長は先月19日、「中立性の観点から、調査委の委員長は外部に依頼することが望ましい」との談話を発表した。再調査の際には委員の見直しも考慮に入れるべきだ。

     一方、最大の関心事である「STAP細胞が本当に存在するのか」については、研究不正の有無とは別問題として検証が不可欠だ。理研は検証実験を1年かけて行うが、小保方氏の研究室には論文執筆の基になった実験試料が一部残っているとされるにもかかわらず、理研は詳しい試料のリストの公表をしていない。

     理研は、研究不正の再発防止に向け、情報をきちんと公開し、今後の模範となる調査を進めるべきだ。(科学部 木村達矢)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50008

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  111. 「反論機会与えられず」不服申し立ての小保方氏
    2014年4月9日8時30分 読売新聞

     STAP細胞の論文が不正とされた問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダー(30)は8日、理研調査委員会の報告書に対する不服申し立てを行った。報告書が捏造や改ざんと認定したことに対し「妥当でない」と反論。「調査はあまりにも短期間であり、反論の機会も十分に与えられなかった」として理研に再調査を求めたが、主張を裏づける詳しいデータは公表しなかった。小保方氏は9日に大阪市内で記者会見する。

     申立書によると、捏造とされた4枚の画像は、共同研究者間の報告用資料としてパソコンに保存されていた。小保方氏は、この画像を、正しい画像と取り違えて英科学誌ネイチャー発表論文に載せてしまったが、「異なる画像を故意に掲載したものではない」と主張。2012年6月に撮影した正しい画像は調査委に提出しており、本来、捏造かどうかは問題にならないはずだとした。改ざんとされた遺伝子データの画像についても、見やすくするために加工したものの、予想に合致するデータは存在しており「架空のデータを作り出したのではない」と改ざんを否定した。

     実験データの管理が不十分だったことや画像を取り違えたことについては「深く反省している」としながらも、中間報告後、調査委の聞き取り調査は1回だけだったと不満を述べた。

     小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士(大阪弁護士会)らは8日に大阪市内で記者会見し、「聞き取りを十分に行い、正当な判断をしてほしい」と話した。

     理研は8日、「内容を調査委で確認し、規定にのっとって対応する」とのコメントを発表した。再調査を行う場合、調査委は50日以内に再調査結果を理研に報告する。結果が覆らなかった場合や、再調査自体を行わないと判断した場合は、最終報告が確定する。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYT1T50148

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  112. 「(STAP細胞)論文の創作捏造は、みんなで打ち合わせて、口裏を合わせて、組織的にやりました、御免なさい」っていえば、一言で終わる問題なのにね(笑)。

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  113. 小保方氏午後に会見へ 反論に注目
    4月9日 4時05分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、9日午後、大阪市内で記者会見する予定で、論文にねつ造などの不正があったとする調査結果に対し、みずからのことばでどう反論するのか注目されます。

    STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が、論文のデータのねつ造や改ざんを小保方リーダーが行ったとする調査結果を発表したのに対し、小保方リーダーは、8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを理化学研究所に対して行いました。小保方リーダーは、9日午後、大阪市内で記者会見し、この不服申し立てについて、みずから詳しく説明する予定です。
    8日提出した申し立て書では、論文の実験結果の画像を切り貼りするなどして「改ざん」とされた点については、「画像を見やすくするために一部を挿入したが、正しい実験結果は得られていて、結果を作り上げるなどの改ざんには当たらない」などと主張しています。また、細胞の万能性を示すとした画像が、実際には別の実験の画
    像で「ねつ造」に当たると認定された点については、「画像を誤って取り違えたが、故意ではなく、正しい画像も存在しているので、ねつ造ではない」などと反論しています。
    ただ、小保方リーダーが正しい画像だとしているものが、本当にSTAP細胞から出来た組織の画像なのか、調査委員会は、実験ノートが2冊しかなく科学的に追跡することができなかったと調査で結論づけていて、小保方リーダーが、この点で具体的な反論をできるかどうかが会見の焦点の1つになるとみられています。
    小保方リーダーが公の場に姿を見せるのは、ことし1月末の記者会見以来で、STAP細胞が本当に存在するのかどうかなど、論文の不正問題以外のさまざまな疑問に対しても、どう答えるのか注目されます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013600941000.html

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  114. 小保方さん「清水の舞台から…」 70日ぶり公の場に

     「世界的な発見」から約70日。公の場から遠ざかっていたリケジョの星は何を話すのか。理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)は9日朝、弁護士に「清水の舞台から飛び降りるような気持ち」と漏らした。理研から捏造があったとされた「STAP細胞」論文。記者会見の会場となった大阪・梅田のホテルには早くから200人近くの報道関係者が集まった。

     問題発覚後、心身の不調を訴え、入院中の小保方氏。会見できるのかとの懸念が広がる中、代理人の三木秀夫弁護士に電話で「きょうは大丈夫です。ちゃんと出られます。ただ清水の舞台から飛び降りるような気持ちです」と話した。

    2014/04/09 11:15 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014040901001228.html

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  115. <STAP細胞>小保方氏会見は午後1時 午前5時に取材陣
    毎日新聞 4月9日(水)11時19分配信

     新たな万能細胞「STAP細胞」の論文不正問題の浮上後初めて、9日午後に大阪市内で記者会見に臨む理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・理化学研究所研究ユニットリーダー。テレビカメラを前にどんな主張を展開するのか注目が集まる。一方、小保方氏が「悪意はなかった」と理研の不正認定に不服を申し立て、科学的議論とは別のところで対決が過熱する中、識者からは「科学のイメージダウン」との懸念も聞かれる。

    【小保方氏「清水の舞台から…」】

     小保方氏の記者会見場の大阪新阪急ホテル(大阪市北区)では、9日早朝から報道陣が詰めかけ、小保方氏の登場を待った。

     報道陣は午前5時45分ごろから2階の記者会見場前のロビーで列をつくり始めた。同9時過ぎには記者やカメラマンら約50人になり、ホテルの従業員が「順番に並んでください」と大きな声で呼び掛ける場面もあった。

     記者会見は午後1時から予定され、午前11時には約150人が集まった。【畠山哲郎】
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140409-00000017-mai-sctch

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  116. ボディ・ガード必要じゃないか?

    オウムの村井みたいになってきたぞ…

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  117. 小保方さんが会見前にコメント「心よりお詫び」
    4月9日 12時22分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、9日午後の会見を前にコメントを発表しました。

    この中で、小保方リーダーは「この度は、STAP細胞に関する論文の作成に関し、わたしの不注意、不勉強未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所、および共同執筆者のみなさまを始め、多くのみなさまに御迷惑をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。責任を重く受け止め深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。」などとしています。
    一方で、「STAP現象は何度も確認された真実です」とも述べています。
    小保方リーダーは午後1時から大阪市内で記者会見する予定です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013607951000.html

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  118. さっさと作製して見せればいいだけじゃん…

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  119. 小保方氏側、STAP「間違いなく存在する」
    2014年4月9日9時26分 読売新聞

     STAP細胞の論文問題で8日、理化学研究所に不服申し立てをした小保方晴子ユニットリーダー(30)は、代理人の弁護士を通じて「不正には当たらず、STAP細胞は間違いなく存在する」と真っ向から反論した。

     しかし、弁護士は、主張を裏付けるデータなどを示さなかった。小保方氏は9日、問題発覚後、初めての記者会見を大阪市内で開くが、謎は解明されるのか。

     代理人を務める三木秀夫、室谷和彦の両弁護士は、理研に不服申立書を提出した後、大阪市北区の大阪弁護士会館で記者会見を開いた。

     三木弁護士によると、体調不良を訴えて入院中の小保方氏は電話で「少し落ち着いた。自分の主張を分かりやすく説明する整理ができてきた」と述べたという。ただ、三木弁護士は「記者会見への不安感が徐々に強まっている感じも受けた」と語った。

     また、三木弁護士は理研の調査の手法について、小保方氏が「体調が悪く、医師の診断書を出しても配慮されなかった」などと不満を持っていることを説明し、「再調査が行われる場合、小保方氏も調査委メンバーの入れ替えを希望している」と話した。

     一方、STAP細胞の研究データに質問が及ぶと、歯切れは悪くなった。

     室谷弁護士は「ないものをあると言ったら捏造だが、小保方氏が実験を行っていたのは間違いない」と強調した。しかし、報道陣に「どういうデータから実験があったと判断したのか」と問われると、「小保方氏が、間違いのない事実だと述べているから」と答えるにとどまった。

     理研側から「3年間に2冊しかない」と指摘された実験ノートについても、コピーを入手はしたが、室谷弁護士は「現段階で実験の詳細は確認はできていない」と明かした。

     理研が捏造と認定した画像を巡り、不服申立書は「勘違いで誤った画像を掲載した」と反論したが、その経緯を質問された室谷弁護士は「詳しい分析に着手していない」と答えただけだった。

     この画像に関連し、申立書は、早稲田大の大学院時代に小保方氏が書いた博士論文の画像まで「STAP細胞の画像」と主張した。これについて、弁護士側は「広い意味でどれも同じようなもの」と言い、さらに「詳しいことは分からない」と言葉を濁した。

     STAP論文の問題を指摘してきた東京大の上昌広特任教授は、今回の申し立てに関して「実験ノートが2冊しかなかった理由、なぜ画像の切り貼りといった事態を招いたのかなど、本当に国民が知りたい疑問に答えていない」と指摘した。その上で「小保方氏は記者会見で、科学者らしい態度で疑問に答えてほしい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140408-118-OYT1T50207

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  120. 小保方リーダー コメント全文掲載
    4月9日 13時03分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、9日午後の会見を前に次のようなコメントを発表しました。

    この度はSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所及び共同執筆者の皆様をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。
    また、責任を重く受け止め、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。
    今日まで、筆頭著者である私から何も情報の発信が出来なかったことを重ねてお詫び申し上げます。
    国際間をまたぐ2つの研究室で、2報分のNature論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は私の能力を遙かに越えていたのかも知れませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んで参りました。
    生物系の論文の基本的な執筆法や提示法について不勉強なままでの作業になり、それに加え私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生まれてしまったことを大変情けなく、申し訳なく思っております。
    それでも私はSTAP現象がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。
    多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルでの間違いだと思いますが、この間違いによって論文の研究結果の結論に影響しない事と、なにより実験は確実に行われておりデータも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げた訳ではないことをご理解いただきたく存じます。
    そもそも私が正しく図表を提示していたならば、調査委員会自体も必要なく、お忙しい中、調査に参加してくださった調査委員の先生方にも心からのお詫びと感謝を申し上げます。
    しかし、調査結果では、事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました。
    弁明と説明の機会を十分に与えてくださったならば、必ず間違いが起こった経緯を理解していただけるものと思いますので、昨日不服申し立てをさせていただきました。
    STAP現象は何度も確認された真実です。
    私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感と共に、毎日実験に取り組んでまいりました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。
    どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを何よりも望んでおります。
    この度は本当に申し訳ありませんでした。
    小保方晴子
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609051000.html

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  121. <小保方氏会見>硬い表情を崩さず一礼
    4月9日 13時29分

    理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、記者会見の会場に午後1時ごろ、姿を見せました。
    濃い紺色のワンピースを着てネックレスをした小保方リーダーは、硬い表情を崩さず、最初に会場に向かって一礼したあと、着席し、会見に臨みました。
    目を赤く腫らした小保方リーダーは、時折、声を震わせ、言葉を詰まらせながらコメントを読み上げ、最後に長い時間、頭を下げてから再び着席しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609731000.html

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  122. <小保方氏会見>「私の能力超えていたのかも」
    4月9日 13時29分

    会見の中で、小保方リーダーは「国際間をまたぐ2つの研究室で、2報分のNature論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は、私の能力を遙かに越えていたのかもしれませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んで参りました。生物系の論文の基本的な執筆法や提示法に不勉強なままでの作業になり、それに加え私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生じてしまったことを大変情けなく、申し訳なく思っております」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609821000.html

    <小保方氏会見>「実験確実に行われている」
    4月9日 13時29分

    会見の中で、小保方リーダーは「それでも私はSTAP現象がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルでの間違いがたくさん生じていると思われると思いますが、この間違いによって論文の研究結果の結論に影響しないことと、何より実験は確実に行われておりデータも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げたわけではないことをご理解いただきたく存じます」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609871000.html

    <小保方氏会見>「STAP現象は事実」
    4月9日 13時29分

    理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、大阪市内のホテルで9日午後、記者会見し、「STAP現象は何度も確認された真実です」と強調しました。
    そのうえで、「私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感とともに、毎日実験に取り組んでまいりました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを心より願っています」と話しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609921000.html

    <小保方氏会見>「弁明の機会は不十分」
    4月9日 13時29分

    会見の中で、小保方リーダーは「そもそも私が正しく図表を提示していたならば、調査委員会自体も必要なく、お忙しいなか、調査に参加してくださった調査委員の先生方にも心からのおわびと感謝を申し上げます。しかし、調査結果では、事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました。弁明と説明の機会を十分に与えてくださったならば、必ず間違いが起こった経緯を理解していただけるものと思いますので、昨日不服申し立てをさせていただきました」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609911000.html

    小保方氏の弁護士が説明「改ざんではない」
    4月9日 13時41分

    会見では、小保方リーダーがコメントを読み上げたのに続き、室谷和彦弁護士がスクリーンに資料を映しながら、不服を申し立てた理由について説明しました。

    この中で、室谷弁護士はSTAP細胞が人の体の細胞からできたことを示す実験結果の写真が切り貼りされるなどしていたことを、調査委員会が「改ざんに当たる」としたことについて、「画像を見やすくするために一部を挿入したが、正しい実験結果は得られていて、結果を作り上げることを意味する『改ざん』には当たらない」などと主張しました。
    また、細胞の万能性を示すとした写真が、実際には別の実験の写真だったことについては、「画像を誤って取り違えたが、ないものを作りあげてはいない。正しい写真も存在しているので研究不正の次元ではない。単なる画像の掲載違いで、調査委員会が指摘する『ねつ造』ではない」と主張しました。
    室谷弁護士は「調査委員会の不正の説明には合理的理由がない。調査が非常に短期間で不十分に行われたため、再調査を求めたい」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013610201000.html

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  123. <小保方氏会見>「STAP細胞200回以上作製に成功」
    4月9日 14時08分

    小保方リーダーは会見の中で、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べました。
    そして、「まさにこれからそのメカニズムに迫り、最適な条件を探る論文を準備していたが、このような騒動で研究が止まってしまい心を痛めている。どこかで研究をしてくれるのあれば、どこにでも出向いて研究をしていきたい」と話しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013610761000.html

    <小保方氏会見>「画像はSTAP細胞のもの」
    4月9日 14時08分

    小保方リーダーは会見の質疑応答で、ことし2月19日に撮影したSTAP細胞の万能性を示す本物の写真だという画像は、何を撮影したものか問われ、「正確な日付は分からないが、酸処理によって得られたSTAP細胞から作られたテラトーマ、つまり、しゅようを染め直して撮影した」と述べました。
    また、STAP細胞からしゅよう、テラトーマを作った実験について、きちんと実験ノートに記入しているか問われると、「第三者が見たときに十分な記載になっているかどうかは分からないが、私はトレースできるレベルだと思っている」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013610891000.html

    <小保方氏会見>「実験ノート2冊ではない」
    4月9日 14時32分

    会見の中で小保方リーダーは、「理化学研究所の調査委員会の報告では、私の実験ノートが3年間で2冊しかなかったということになっていますが、実際にはそうではありません。『調査委員会に提出したノートが、2冊だった』ということです」と述べました。
    また、「ノートへの記述方法は、当時の私には、十分、トレースできるものでしたが、第三者がトレースするのに不十分だったのは、反省するところです」と話しました。
    そして、実験ノートは何冊あるのかという質問に対して、小保方リーダーは「ノートは、アメリカのハーバード大学にもあるし、こちらにもあるが少なくとも4冊、5冊あると思う」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013610951000.html

    <小保方氏会見>「研究を続けたい」と涙
    4月9日 14時32分

    会見の中で小保方リーダーは「STAP細胞の研究を前に進めたいという強い思いから論文を発表しました。それにもかかわらず、私の不勉強、未熟さのせいで研究内容以外のところにばかり注目が集まってしまい、研究が止まってしまっていることが本当に情けなく思っています」と声を詰まらせながら話しました。
    そのうえで、理化学研究所が今後進める検証実験について、「何も連絡を受けていないので、どういう体制で再現実験が行われるのかは詳しく知りませんが、未熟な私に、もし研究者としての今後があるのでしたら、このSTAP細胞が誰かの役に立つ技術にまで発展させていくんだという思いを貫いて、研究を続けていきたいと考えています」と涙ぐみながら、話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013611001000.html

    <小保方氏会見>「研究が自己流で不勉強だった」
    4月9日 14時32分

    小保方リーダーは会見の質疑応答で、不正を指摘される事態になったことについて問われ、「このようなことになったことをおわびしたい。私は学生の頃からいろいろな研究室を渡り歩いて来て、研究のしかたが自己流で走ってきてしまい、本当に不勉強で未熟でなさけなく思っている」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013611141000.html

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  124. <小保方氏会見>結論は正しい 論文は撤回せず
    4月9日 14時32分

    会見の中で、小保方リーダーは論文の撤回について、「論文の撤回というのは結論が完全に間違いであるというときに、発表することになると思います。論文を撤回するということは、主著者が『この現象は完全に間違いです』と発表することになりますので、この結論が正しい以上、そのことを世界に発表するのは正しい行為ではないと思っています」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013611201000.html

    <小保方氏会見>「理研に止められ説明できず」
    4月9日 14時32分

    会見の中で小保方リーダーは、研究への疑いに対してこれまで説明を行わなかった理由について、「何度も、私の口から説明させてほしいという希望を出していたが、理化学研究所に、それは適切ではないという判断をされ、今まで発表することができなかった」と話しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013611321000.html

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  125. 小保方氏「STAP細胞は200回以上作製に成功」
    4月9日 14時39分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、午後1時から大阪市内のホテルで記者会見し、冒頭で論文について疑念が持たれていることについておわびを述べた一方、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べ、STAP細胞は存在するとして論文を撤回しない考えを改めて示しました。

    STAP現象は何度も確認された真実
    STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が論文のデータのねつ造や改ざんを小保方リーダーが行ったとする調査結果を発表したのに対し、小保方リーダーは8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを理化学研究所に対して行いました。
    これについて、小保方リーダーは9日午後1時から大阪市内で記者会見を開きました。
    弁護士と共に姿を現した小保方リーダーは、会見の冒頭で用意したコメントを読み上げ、STAP細胞の論文に対して疑念が持たれていることについて、「私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、多くの皆さまに御迷惑をおかけしてしまったことを心よりおわび申し上げます。責任を重く受け止め深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした」と述べ、謝罪しました。
    その一方で、「何より実験は確実に行われており、データも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げたわけではないことをご理解いただきたく存じます」として、理化学研究所の調査委員会が指摘した研究の改ざんやねつ造といった不正はないと主張しました。
    そのうえで、STAP細胞の存在については「STAP現象は何度も確認された真実です。論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを心より願っています」と述べ、STAP細胞は存在すると改めて強調しました。

    200回以上作製に成功
    会見の質疑の中で、小保方リーダーは「STAP細胞は200回以上作製に成功している」、「論文の撤回というのは、結論が完全に間違いであるというときに、発表することになる」と述べ、論文を撤回しない考えを改めて示しました。
    今年2月19日に撮影したSTAP細胞の万能性を示す本物の写真だという画像は、何を撮影したものかという質問に対しては、「正確な日付は分からないが、酸処理によって得られたSTAP細胞から作られたテラトーマ、つまり、腫瘍を染め直して撮影した」と説明しました。
    3年間で2冊しかないと指摘されたSTAP細胞の実験ノートについては、「ノートは、アメリカのハーバード大学にもあるし、こちらにもあるが、少なくとも4冊、5冊あると思う」、「第三者がトレースするのに不十分だったのは、反省するところです」と話しました。
    一方、小保方リーダーの代理人の室谷和彦弁護士は「調査委員会の不正の説明には合理的理由がない。調査が非常に短期間で不十分に行われたため、再調査を求めたい」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013609711000.html

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  126. <小保方氏会見>「STAP細胞作成にはコツがある」
    4月9日 14時57分

    会見の中で、小保方リーダーは「STAP細胞は存在するか」と質問され、「STAPはあります。作成するためのたくさんのコツや、ある種のレシピのようなものが存在するので、それは、新たな研究論文として発表したいと思います」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013611831000.html

    <小保方氏会見>「ES細胞混入は起こりえない」
    4月9日 15時25分

    小保方リーダーは会見の質疑応答でSTAP細胞の実験中にES細胞が混入したのではないかという指摘について問われ、「最初にSTAP細胞を作成していたころ、研究室内ではES細胞を一切培養していなかったので、ES細胞の混入が起こりえない状況だった」と答えました。
    また、「できた細胞は胎児にも胎盤にもなる特性があるほか、培養の環境を変えないと増殖する能力がない」としてES細胞とは異なると説明しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013613011000.html

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  127. ガリレオ「それでも地球は動く」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%82%AA+%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AF%E5%8B%95%E3%81%8F

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  128. 小保方晴子「それでも、STAP現象は真実です」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9+%EF%BC%B3%EF%BC%B4%EF%BC%A1%EF%BC%B0%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E3%81%AF%E7%9C%9F%E5%AE%9F

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  129. 科学のファクトを通そうとするときに「女の涙」をつかうってのは違和感ありすぎだろ…

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  130. 専門家「200回以上作製」信用できない
    4月9日 17時27分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは9日、記者会見し、論文に疑念が持たれていることについて謝罪した一方、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べました。
    これについて、専門家の1人は「手順が踏まれていないなかでは、小保方氏が成功したと言っても科学者の世界では信用できる話ではない」などと指摘しています。

    「すべての証拠を示し発表する必要」
    日本分子生物学会副理事長で研究不正の問題に詳しい九州大学の中山敬一教授は、小保方リーダーが会見の中で、「STAP細胞の作製に200回以上成功している」と述べたことについて、「作製に成功したというには、すべての証拠を示し正確な論文として発表する必要がある。こうした手順が踏まれていないなかでは、小保方氏が成功したと言っても、科学者の世界では信用できる話ではない」と指摘しています。
    また、小保方リーダーが会見で「ねつ造」と認定された点に対して、「本物の画像については調査委員会に提出した実験ノートにも記載してある」と話したことについて、中山教授は、「実験ノートに記載されていたとしても、それが第三者が見て分かる形で書かれていなければ十分な証拠とはいえない。日付などの基本的な情報とともに、自分だけでなく第三者にも分かるように実験ノートを書くことは科学者としての基本だ」としていずれも本人の証言だけでは科学的には信用されないと指摘しています。

    「かなり強引な主張」
    研究不正の問題に詳しい大阪大学の中村征樹准教授は、小保方リーダーが理化学研究所の調査委員会から「改ざん」と認定された実験結果の写真の切り貼りについて、「画像を見やすくするために一部を挿入したが、正しい実験結果があるので『改ざん』には当たらない」と主張していることについて、「実験データに切り貼りを加えることは、科学的な結果の信頼性を担保するという点で問題がある。この状況で『改ざんではない』というのはかなり強引な主張だ」と指摘しています。
    また、小保方リーダーが画像のねつ造と認定された点に対し、「正しい写真も存在しているので、研究不正の次元ではない」と主張していることについて、「科学的感覚からするとかなり無理のある論理だ」と述べています。
    一方で、中村准教授は理化学研究所の調査について、「急いで行われたことによる不十分さが、小保方リーダーの主張が一般に真実と受け入れられる一因にもなっていると考えられる」として調査に課題があると指摘しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013618461000.html

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  131. 弁護士「小保方氏は満足したのでは」
    4月9日 17時27分

    記者会見のあと小保方晴子研究ユニットリーダーの代理人を務める室谷和彦弁護士は、記者団に対し、「これまで言えなかったことを言う機会となり、小保方リーダーはかなり満足しているのではないかと思う」と述べました。

    また、「会見で世の中の疑問に答えることができたと思うか」という質問に対しては、「そうは考えていない」と述べました。
    そのうえで、「正しい画像の由来などを積極的に出したいが、最終報告が出されてからの1週間では難しかった。今後、時間をかけて小保方リーダーから説明を聞き、実験ノートやパソコンの中身も見て検討したうえで納得してもらえる答えを出していきたい」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013618551000.html

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  132. 官房長官「理研はしっかりと規程に基づき対応を」
    4月9日 18時00分

    菅官房長官は9日午後の記者会見で、「理化学研究所の規程では、特段の事情がないかぎり、調査委員会において不服申し立ての趣旨や理由などを勘案し、再調査を行うか否か審査されると聞いている。国民の関心がこれだけ大きいので、規程に基づいてどうするかを含めて説明する責任はある。国内のみならず、世界からも注目された問題であり、しっかりと規程に基づいて対応してほしい」と述べました。
    また、菅官房長官は、研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」に、理化学研究所を指定することについて、「少なくとも一連の問題にめどが立たないうちは閣議決定しない」と述べ、当初予定どおりに今月中に、指定に必要な法案を閣議決定することは難しいという認識を示しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140409/k10013619431000.html

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  133. 小保方氏会見「不勉強なまま自己流でやった」
    2014年4月9日22時6分 読売新聞

    STAPスタップ 細胞の論文を巡る問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)が9日、大阪市内のホテルで記者会見した。
     小保方氏は「不勉強、不注意、未熟さゆえに疑念を生み、深く反省しております」と謝罪する一方、「STAP細胞は200回以上作製した」と述べ、研究は真実だと強調した。小保方氏が記者会見するのは、英科学誌ネイチャーに論文が掲載された1月末以来、初めてとなる。

     理研の調査委員会が論文で捏造や改ざんを認定したことに対し、小保方氏は記者会見で、「(切り貼りなど)不勉強なまま自己流でやった」と述べ、画像の取り違えや加工を認めた。しかし、研究の真偽については「STAP細胞はあります」と断言。STAP細胞を作製したという「結果が変わるものではない」と反論し、論文は撤回しない考えを改めて示した。調査委の結論には「事実関係をよく理解していただかないまま、不正と判定されてしまった」と不満を述べた。

     調査委の最終報告が「3年で2冊しかない」と指摘した実験ノートについては、「4~5冊ある」と明かし、実験の記述が「断片的」と指摘された点も、「(自分では)十分トレース(追跡)できる」と話した。研究で撮影した画像は「何百枚もある」という。しかし、9日の記者会見では、自分の主張を裏付ける具体的なデータは示さなかった。

     小保方氏は8日に、研究不正を認定した最終報告に不服を申し立てた。理研が再調査を決定した場合、調査委は約50日以内に結論をまとめる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50168

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  134. 科学論争かけ離れた場外戦の様相…STAP問題
    2014年4月9日22時11分 読売新聞

     研究不正か否かをめぐり、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーと、理研調査委員会が、それぞれ記者会見を開いて主張する異例の展開となったSTAP細胞問題。

     小保方氏の会見はテレビやインターネットの動画サイトで中継され、関心の高さを示したが、識者からは「科学とはかけ離れた印象で、違和感がある」との声も出ている。

     女性研究者の先輩格に当たる東京大の大島まり教授(生体流体工学)は、「科学論争とは違う場外戦の様相を呈している」と指摘する。写真の取り違えなどのミスは認めつつ、捏造や改ざんは認めない小保方氏の姿勢については、「科学の世界では明白な不正。研究不正に関する理研の規定の文言を争っているのは違和感がある」と語った。

     「男性研究者ならこれほど注目されただろうか」とも語り、「理系の女性は少数派。全体に悪影響が及ばないだろうか」と心配を口にした。

     今回の疑惑はネット上のブログの指摘がきっかけで、世界中に広まった。これについて、生命科学にも詳しいノンフィクションライターの最相葉月さんは「論文の丸写しや写真の使い回しは、科学者でなくても発見しやすい。小説もネット上で盗用が指摘されることはあるが、科学も例外ではなくなった」と分析。「最初にiPS細胞をしのぐ画期的な発見として、大々的に発表してしまった。自業自得で、後始末は自分たちでつけるしかない」と語った。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50174

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  135. 小保方ユニットリーダーの契約、理研が1年更新
    2014年4月9日23時10分 読売新聞

     理化学研究所が1日付で小保方晴子ユニットリーダーの契約を更新していたことがわかった。

     契約期間は来年3月末までの1年間。

     小保方氏が所属する理研発生・再生科学総合研究センターによると、理研の調査委員会がSTAP細胞の論文に不正があったと認定したものの、調査結果は確定しておらず、処分も決まっていないことから、契約を更新した。

     小保方氏は昨年3月、ユニットリーダーとして理研に採用された。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50192

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  136. 【社説】STAP問題 「反論」は説得力に欠けている
    2014年4月10日1時41分 読売新聞

     日本の科学研究の信頼を揺るがした責任の重大さを考えれば、「未熟」「不勉強」との釈明は通らない。

     STAP細胞の論文疑惑で、主著者の小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダーが記者会見を開いて反論した。1月末の論文発表以来、小保方氏が公の場に姿を現したのは初めてだ。

     理研の調査委員会が、論文には改ざん、 捏造ねつぞう があったと認定したことに対し、小保方氏は「悪意はなかった」と主張した。

     データを見やすくするための画像の切り貼りや取り違えは、理研の規定における改ざんや捏造には当たらないとも述べた。

     だが、データを加工すること自体が、意図的な改ざんに当たる。「悪意はない」との言い分も、「故意」を意味する法律上の「悪意」を、道徳的な概念と混同しているのではないか。

     今回の問題で浮かんだのは、研究の不正行為に対する意識の甘さだ。科学はデータに基づき、地道に仮説を検証する作業である。データをきちんと管理しなければ、研究の成果も信頼されない。

     研究の経過を記録した実験ノートの記述について、小保方氏は不十分だったと認めた。「自己流の研究を行ってきた」と反省の弁を語ったが、科学者としての資質に疑問符が付く。

     STAP細胞は本当に存在するのか。科学的に最も重要なこの点について、小保方氏は「STAP細胞は必ずある。200回以上、作製に成功した」と強調し、論文の撤回を否定した。

     捏造とされた画像も、きちんとした実験に基づくものがあると主張した。しかし、その裏付けとなる証拠は示さなかった。

     誰も再現実験に成功していない点については、「追試に成功した人はいる」と語ったが、それが誰かについては、言葉を濁した。

     一連の説明は説得力を欠く。

     理研調査委の報告書に対し、小保方氏は、不服申し立てを行っている。調査委は再調査を行うかどうかを検討するが、小保方氏には、確かな根拠に基づいたデータを示すことが求められよう。

     競争が激しい生命科学の研究分野では、不正行為も少なくない。国内だけでも最近、東大分子細胞生物学研究所の論文51本で画像の加工などが指摘された。筑波大でも同様の事例が発覚した。

     文部科学省は近く研究不正対策指針を改定し、研究者の倫理教育を強化する。科学への 真摯しんし な姿勢を徹底させることが大切だ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50195

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  137. あえて、コレにぶつけてきたのかな?

    週刊文春2014年4月17日号
    禁断の細胞
    小保方晴子さんと理研上司の「失楽園」
    ▼マンション籠城で警察出動 そして緊急入院…錯乱の日々 ▼山中教授も呆れる実験ノート 2冊のうち1冊は落書き帳 ▼理研職員は知っている 直属上司笹井芳樹氏と高級ホテル密会 ▼ノーベル賞が泣く 理研のドン野依良治理事長の晩節
    現地取材 バカンティーズ・エンジェルと自称したハーバード時代
    専門家が読み解く“メルヘンの世界”「彼女は自己愛が強すぎる」
    1000万のイタリア家具 妻を助手にし月給50万…理研の特権意識
    「日本の権威は失墜」「論文が通りにくくなる」欧米のシビアな反応
    安倍首相 東浩紀 小林よしのり… 小保方さんに振り回される人々
    http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3852

    週刊新潮 2014年4月17日号
    理研に巻き付いたトカゲの尻尾 逆襲の割烹着
    「小保方博士」切り札は内部セクハラ
    https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20140410/

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  138. セルシード@TWInsの株価操作インサイダー取引疑惑からは目をそらしておくことができる…

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  139. 理研 再調査行うか来週中にも判断へ
    4月10日 4時10分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは9日、会見し「STAP細胞は200回以上作製に成功している」などと述べて、理化学研究所の調査委員会が認定した研究の改ざんやねつ造はないと主張しました。
    理化学研究所は小保方リーダーからの不服申し立てを受け、来週中にも再調査を行うかどうかの判断を出す見通しです。

    STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が実験結果の画像が切り貼りされるなどしていたことを「改ざん」としたほか、細胞の万能性を示すとした画像が実際には別の実験の画像だったことを「ねつ造」とする調査結果を発表しています。
    これに対し、小保方リーダーは8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行ったのに続いて9日の記者会見で「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べたうえで、研究の改ざんやねつ造といった不正はないと主張しました。
    小保方リーダーは、記者会見でねつ造と指摘されている画像について、誤って取り違えたもので、これとは別にSTAP細胞の万能性の証拠となる組織ができたことを示すおととし6月に撮影した画像があり、調査委員会に提出した実験ノートにはその画像に関する記述もあると説明しています。
    これに対して、調査委員会は本当にSTAP細胞からできた組織の画像なのか、科学的に追跡することができなかったと結論づけるなど主張は対立しており、理化学研究所は不服申し立てを受けて調査をやり直すかどうか来週中に判断したいとしています。
    理化学研究所では、改めて調査する場合は開始後おおむね50日以内に結果を出すことになっている一方、再調査の必要はないと判断された場合には不正を行ったとする調査結果が確定し、理化学研究所は小保方リーダーをはじめとする関係者の処分や論文の取り下げ勧告などを行うことになります。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140410/k10013628661000.html

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  140. STAP 2つの争点…「捏造」「改ざん」画像巡り対立
    2014年4月10日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で9日、記者会見した 小保方おぼかた 晴子・理化学研究所ユニットリーダー(30)は、理研の調査委員会が断じた 捏造ねつぞう と改ざんについて争う構えを見せた。英科学誌ネイチャーの論文や調査委の最終報告書に掲載された画像データなどをもとに、二つの争点を整理した。

     調査委が捏造と認定したのは、STAP細胞が筋肉などの細胞に変化したことを示す証拠として、ネイチャーに掲載された画像〈3〉。実験条件が異なる小保方氏の博士論文(2011年)の画像〈1〉と酷似していたことから、「気づかないはずがない」とし、捏造とみなした。

     これに対し、小保方氏は、理研内の勉強会資料で使っていた画像〈2〉を、誤ってネイチャーに掲載したと主張。〈2〉は、〈1〉の文字の色や位置を調整した画像だったと説明した。その上で「本来、掲載すべき正しい画像」として、2月、調査委に画像〈4〉を提出した。〈4〉はSTAP細胞から作って保存してあった試料を使って、撮り直した画像だという。調査委は〈4〉が小保方氏の主張通り正当なものかどうかは、調査の対象外として判断を示していない。

     もう一つの争点は、STAP細胞がマウスの血液の細胞から作られたことを示す遺伝子データの画像。調査委は、ネイチャーの画像〈7〉は、小保方氏が実験で得た画像〈5〉と〈6〉を切り貼りしたものであることから、改ざんと判断した。一方、小保方氏側は切り貼りの事実を認めた上で、「切り貼りしても、実験の結果は変わらない」として、改ざんを否定している。

    不正認定「驚きとショック」

     ◎小保方氏会見一問一答

     STAP細胞の論文問題で9日、記者会見した小保方晴子ユニットリーダーの主な一問一答は次の通り。

         ◇

     ――取り違え画像は、何の細胞に、どんな刺激を与えたのか。

     「細胞の由来やどんな刺激かの記載はない」

     ――2月19日に撮影し直された画像は、どこで得られたのか。

     「私が若山(若山照彦・山梨大教授)研で作製したSTAP細胞で作ったテラトーマ(細胞の多能性を示す腫瘍)の切片を染め直して撮影した」

     ――説明は実験ノートにも書かれているのか。

     「第三者が見て十分かはわからないが、私がたどれるレベルで書かれている」

     ――なぜ取り違えた。

     「何度もデータを更新していた。安心し切って論文に載せてしまった。本当に後悔、毎日反省しています」

     ――画像の切り貼りは、批判を免れない。

     「不勉強なまま自己流でやってしまった。結果が正しく提示されているので、問題ないと考えた」

     ――画像の取り違いに気づいた日付はいつか。

     「2月18日だと記憶している。これ以上の間違いがないかを古いデータまでさかのぼったら、学生時代に撮った写真と気づいた」

     ――これまで何度作製できたのか。

     「STAP細胞は200回以上作製した。これから(STAP細胞を作る)最適条件を示していけるような論文を準備しようとしたところだった」

     ――若山教授が保存していた細胞のDNAを調べると、違う種類だった。なぜか。

     「私自身、直接若山先生とお話ししていないので、詳細はわかりかねる」

     ――調査委は、ノートの内容が断片的と指摘した。

     「書き方が不十分だった点は、反省するところ」

     ――なぜこんな状況に。

     「学生の頃から、いろんな研究室を渡り歩き、自己流で走ってきてしまった。不勉強であり、未熟であり、情けなく思っている」

     ――捏造、改ざんという結論を聞いてどう思ったか。

     「あまりの驚きとショックに、何も考えることも言うこともできなかった」

     ――論文撤回の考えは。

     「撤回は、結論が完全な間違いであったと国際的に発表することになる。結論が正しい以上、(撤回は)正しい行為ではないと考えている」

     ――論文発表以降、公の場に姿を現さなくなった。

     「論文に多くの疑義が出る中で、私から説明させてほしいという希望を何度も出したり、コメント案を作ったりした。理研が適切ではないと判断し、発表できなかった」

     ――研究のノートや写真はどれほどあるか。

     「写真は何百枚という単位。ノートは4~5冊ある」

     ――理研は小保方さんが論文の撤回に納得したと言っていたが、間違いか。

     「撤回を視野に入れて検討したらどうかという話には、『わかりました』と言ったが、撤回には同意していない」

     ――理研調査委の報告では、悪意は故意という発言があった。小保方さんにとって悪意とは。

     「分からなかったので、弁護士の先生に相談した」

     ――早稲田大に博士論文取り下げの意向を伝えたか。

     「問い合わせたが、学位を授与された者が判断する立場にはないと助言をもらった」

     ――かっぽう着などの報道をどう感じたか。

     「面白いところに興味を持つなあと思った」

     ――かっぽう着やピンク色の実験室を理研が用意したという報道があるが。

     「かっぽう着は3年ほど前から実験で着ていた。ピンクの実験室は、研究室を用意する段階でできた」

     ――再現実験やノートを公開する考えは。

     「公開実験は、私の判断では決められない。実験ノートは秘密事項がたくさんあり、公開するつもりはない」

     ――STAP細胞はあるのかないのか。

     「STAP細胞はあります」

     ――何をもって信用したらいいのか。

     「第三者がSTAP現象を再現できるようになれば。私自身はたくさんのコツやレシピのようなものを持っている。新たな研究論文として発表できたらと思う」

     ――理研の調査についてどう思うか。

     「もう少し弁明の機会を与えていただければと願った。途中から体調が思わしくなく、十分な答えもできなかった」

     ――どうすれば第三者が再現実験に成功するのか。

     「細かなコツをクリアできれば必ず再現できる」

     ――詳細な作製手順を自身で説明していない。

     「当時は論文の訂正作業を優先しなければならなかった。体調面の問題などあり、間に合わなかった」

     ――不正行為と見なされた点について、防ぐことは可能だったのか。

     「自分のことをもっと謙虚に受け止めて、周りの人にデータの確認を頼んでいれば、防ぐことができたのではないかと思っている」

     ――理研に裏切られたという気持ちはないか。

     「……(しばらく考え)そのような気持ちは持つべきではないと思っています」

     ――別の人に再現実験を依頼したことはあったか。

     「若山先生や学生さん、ハーバードでも研究員が一緒にやってくれた」

     ――共同研究者が別個にやったことはないのか。

     「第三者にやっていただいたこともある」

     ――それは誰なのか。成功したのか。

     「成功した。ちょっと個人名なので」

     ――ノート4~5冊を持っているということだが。

     「いくつかの研究室を渡り歩いているので、それぞれ別の所に保管している」

     ――再調査の場合、理研の規定では、同じ調査委が審査する。

     「一度出た判決が、同じ方によって覆るのは難しいと考えている」

     ――STAP細胞による再生医療に期待した難病患者に対しての言葉は。

     「この先、研究者としての道があるなら、研究をできるだけ早く進めて、希望を持ってくださる方の思いに少しでも応えていけるような態度を示したい」

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  141. ◇小保方氏コメント全文◇

     小保方氏が会見に先立ち、報道陣に配布したコメントの全文は以下の通り。

         ◇

     この度はSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所及び共同執筆者の皆様をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心よりお詫(わ)び申し上げます。また、責任を重く受け止め、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。今日まで、筆頭著者である私から何も情報の発信が出来なかったことを重ねてお詫び申し上げます。

     国際間をまたぐ2つの研究室で、2報分(2本分)のNature論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は私の能力を遥(はる)かに越えていたのかも知れませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んで参りました。生物系の論文の基本的な執筆法や提示法について不勉強なままでの作業になり、それに加え私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生まれてしまったことを大変情けなく、申し訳なく思っております。それでも私はSTAP現象がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルでの間違いだと思いますが、この間違いによって論文の研究結果の結論に影響しない事と、なにより実験は確実に行われておりデータも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げた訳ではないことをご理解いただきたく存じます。

     そもそも私が正しく図表を提示していたならば、調査委員会自体も必要なく、お忙しい中、調査に参加してくださった調査委員の先生方にも心からのお詫びと感謝を申し上げます。しかし、調査結果では、事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました。弁明と説明の機会を十分に与えてくださったならば、必ず間違いが起こった経緯を理解していただけるものと思いますので、昨日不服申し立てをさせていただきました。

     STAP現象は何度も確認された真実です。私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感と共に、毎日実験に取り組んでまいりました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを何よりも望んでおります。

     この度は本当に申し訳ありませんでした。

     小保方晴子
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50228

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  142. STAP問題記者会見 小保方氏、論文撤回を拒否 「200回作製」証拠示さず
    2014年4月10日3時0分 読売新聞

    STAPスタップ 細胞問題で、大阪市内で9日に記者会見を開いた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は、STAP細胞の作製を報告した英科学誌ネイチャーの論文について、理研側の撤回要請を拒否する考えを明らかにした。「STAP細胞は200回以上作製した」とその存在を主張したものの、証拠となるデータは示さなかった。

     午後1時から約2時間半続いた記者会見で、小保方氏は画像の取り違えや加工を認めた上で、「STAP細胞はあります」などと繰り返した。「結論が正しい以上、(撤回は)正しい行為ではないと考えます」「(撤回すれば)結論が間違っていたと発表することになる」と撤回を否定した。

     理研調査委が「3年間で2冊しかない」と指摘した実験ノートは、「4~5冊ある」と話し、実験の記述が「断片的」とされた点も、自分でノートを読めば「十分トレース(追跡)できる」と主張した。研究で撮影した画像は「何百枚もある」という。

     小保方氏と別にSTAP細胞の作製に成功した第三者がいるとも述べたが、氏名は明らかにしなかった。

     STAP細胞は「第3の万能細胞」として注目を集めたが、論文に不自然な画像や記述が見つかり、調査委は、遺伝子データを切り貼りした改ざん、別の実験画像を掲載する 捏造ねつぞう があったと認定した。

     小保方氏は「とても承服できない」として8日に理研に不服申立書を提出した。理研が再調査を決定した場合、調査委は約50日以内に結論をまとめる。再調査を行わない場合や、再調査の上で不正があると認定した場合は、理研の懲戒委員会が処分を検討する。

     ネイチャー誌は9日、読売新聞の取材に「論文の撤回や修正についてはコメントしない」と回答した。

     

    論文「信用されぬ」 若山教授

     STAP細胞論文の主な著者の一人で、論文の撤回を呼びかけた山梨大の若山照彦教授は9日、読売新聞の取材に対し「(小保方氏はまだ)捏造を否定しているが、ミスを認め謝罪したので前進したと思う。論文撤回には反対のようだが、これだけミスが多い論文は、もう誰にも信用されない」とコメントした。

     

    理研の改革委 きょう初会合

     理化学研究所は9日、小保方氏の不服申し立てについて「不服申し立てをする機会は、研究所の規定により保障されている。規定に基づいて対処する」とのコメントを発表した。また、外部有識者6人で作る「研究不正再発防止のための改革委員会」の初会合を10日に開くことも発表した。

                    ◇

     

    理研 徹底調査を

    理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダーは9日開いた記者会見で、新たな証拠を示さなかった。

     科学の新説は、論文を基に第三者が検証を行って確かめることで、「事実」として認定される。論文は料理で言えばレシピ(調理の手順書)のようなものだ。今回はレシピに多数の誤りが見つかった上、レシピに従ってもSTAP細胞は再現できていない。レシピを補足する実験ノートは、第三者が見ても簡単に理解できるような内容になっていないという。

     科学技術論が専門の池内了・総合研究大学院大名誉教授は「実験ノートや論文が自己流で、他人が理解できないというのでは、科学者として不適格だ」と厳しく指摘する。

     会見では、STAP細胞作製の公開実験を求める質問も出た。「STAP細胞は存在する」と主張するのであれば、小保方氏は、公開実験を含めて、第三者が納得できる科学的な根拠を明確に示す必要がある。

     一方、理研調査委員会による再調査を求めた小保方氏の指摘にも、うなずける部分がある。会見で小保方氏は、調査委が3年間で2冊だったとした実験ノートは、ハーバード大にあるものも含めて「4~5冊ある」と反論した。調査委は発足から約1か月半で最終報告をまとめた。調査委の調査が十分だったか疑問が残る。

     問題となっている、英科学誌ネイチャーに掲載された二つの論文には14人の著者がいるが、これらの著者の役割分担も不明確なままだ。調査委は不正を行ったのは小保方氏1人と認定したが、この日の会見で小保方氏の口からも、論文の著者らの役割は詳しく説明されなかった。

     STAP細胞論文の問題で、国内トップの研究機関である理研が失った信頼はきわめて大きい。疑念が残らないよう調査を尽くすことが、信頼回復のための第一歩だ。(科学部 山田聡)

                      ◇

     【STAP細胞】ネズミの成熟した細胞に、酸性の液に浸したり細い管を通したりする刺激を加えることで、神経や筋肉など様々な組織に変化できる多能性を与えたとされる細胞。刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(stimulus‐triggered acquisition of pluripotency)細胞の略。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50139

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  143. 「不勉強」謝罪と反論 「STAPはあります」…小保方氏会見
    2014年4月10日3時0分 読売新聞

     「説明と弁明の機会が少なく、調査は不十分だった」――。 STAPスタップ 細胞の論文問題が発覚後、初めての釈明の場となった9日の記者会見で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)は、理研側に強い不満をにじませた。細胞の作製に200回以上成功しているとし、今後の研究に意欲も示した小保方氏。ただ、論文に多数の問題が生じた原因を問われると、研究者としての「未熟さ」をわびるばかりで、謎の解明は不十分に終わった。

     紺色のワンピースを着た小保方氏は午後1時、300人以上の報道関係者が待つ大阪市内のホテルの記者会見場に姿を見せた。公の場に登場するのは、1月29日に報道各社の取材に応じて以来70日ぶり。フラッシュが一斉に光ると、驚いたように目を見開いた。

     研究成果を発表した時の生き生きとした様子とは一転した硬い表情で、時折、声を詰まらせながらコメントを読み上げ、「論文にたくさんの疑義が生じ、多くの皆様に迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と深く頭を下げた。

     ただ、理研の調査委員会が 捏造ねつぞう 、改ざんと認定したことに対しては「決して悪意を持って論文を仕上げたわけではない。STAP現象は何度も確認されている真実です」と反論。「もう少し弁明の機会を与えていただければ。事実関係を詳細に聞き取るという面では不十分だった」と調査への不満を漏らした。

     報道陣からの質問が始まると徐々に落ち着きを取り戻したが、論文に問題が生じた原因を問われると、「不勉強」や「未熟さ」という言葉を10回近く繰り返し、自らの正当性を具体的に説明することはなかった。

     「STAP細胞は本当に存在するのか」という最大の疑問に質問が及ぶと、感情を高ぶらせた様子で「STAP細胞はあります」と強調。実験の正しさについても「自分でやった実験であり、自分で書いた実験ノートもあるので、自信は当然ある」と主張した。

     STAP細胞の研究は現在、止まった状態になっているが、これからの見通しについては、「ゼロからではなくマイナス100からだと思うが、もし研究者としての今後があるなら、誰かの役に立つ技術まで発展させるという思いで研究を続けたい」と前向きな気持ちを吐露し、ハンカチで涙をぬぐった。

     体調は「絶不調です」と苦笑しながら答えた。3月中旬には医師から入院を勧められる状態となり、ほとんど家の中で過ごしたことを明かした。この日は、体調不良のため入院している病院から記者会見場に出向き、ホテルの別室では医師が待機していたという。

     約2時間半に及んだ会見が終わると弁護士に促されて立ち上がり、改めて「申し訳ありませんでした」と一礼して会場を後にした。

     

    科学論争なき「場外戦」

     研究不正か否かをめぐり、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーと、理研調査委員会が、それぞれ記者会見を開いて主張する異例の展開となったSTAP細胞問題。小保方氏の会見はテレビやインターネットの動画サイトで中継され、関心の高さを示したが、識者からは「科学とはかけ離れた印象で、違和感がある」との声も出ている。

     女性研究者の先輩格に当たる東京大の大島まり教授(生体流体工学)は、「科学論争とは違う場外戦の様相を呈している」と指摘する。写真の取り違えなどのミスは認めつつ、捏造や改ざんは認めない小保方氏の姿勢については、「科学の世界では明白な不正。研究不正に関する理研の規定の文言を争っているのは違和感がある」と語った。

     「男性研究者ならこれほど注目されただろうか」とも語り、「理系の女性は少数派。全体に悪影響が及ばないだろうか」と心配を口にした。

     今回の疑惑はネット上のブログの指摘がきっかけで、世界中に広まった。これについて、生命科学にも詳しいノンフィクションライターの最相葉月さんは「論文の丸写しや写真の使い回しは、発見されやすい。小説もネット上で盗用が指摘されることはあるが、科学も例外ではなくなった」と分析。「最初にiPS細胞をしのぐ画期的な発見として、大々的に発表してしまった。自業自得で、後始末は自分たちでつけるしかない」と語った。

     ◆理研が契約更新

     理化学研究所が1日付で小保方晴子ユニットリーダーの契約を更新していたことがわかった。契約期間は来年3月末までの1年間。

     小保方氏が所属する理研発生・再生科学総合研究センターによると、理研の調査委員会がSTAP細胞の論文に不正があったと認定したものの、調査結果は確定しておらず、処分も決まっていないことから、契約を更新した。

     小保方氏は昨年3月、ユニットリーダーとして理研に採用された。

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  144. 研究者「納得できない」

     ◆「STAP証明難しい」「理研は責任の押しつけ」…同僚・後輩らの声

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが9日に開いた記者会見。論文作成方法が「自己流だった」などとする弁明に、小保方氏の同僚からは「説明は納得できない」と厳しい声が上がる一方、「リケジョ(理系女子)」の後輩たちからは理研の対応を疑問視する意見も聞かれた。

     小保方氏と同じ、理研の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に所属する研究者の一人は、小保方氏が 捏造ねつぞう と判断された画像を「取り違えた」と反論していることについて、「『世紀の発見』のデータを取り違えるなど、常識的にありえない。とても納得できない」と指摘。その上で「不正を認定した調査委の最終報告は妥当だと思った。今日の会見を聞いた後も、その思いは変わらない」と話した。

     別の理研関係者も「小保方氏の主張は科学の世界では通用しない」と手厳しい。「データが存在したとしても、他人に間違いを起こさせるような加工は改ざんに当たる」と述べ、さらに「(記録が不十分な)小保方氏の実験ノートでは、STAP細胞を作製した証拠を示すのは難しいのではないか」と疑問を投げかけた。

     後輩のリケジョたちからは様々な反応が見られた。小保方氏も学んだ早稲田大の西早稲田キャンパス(東京都新宿区)。大学院に通う女子学生(23)は「理研が小保方さん一人に責任を押しつけた感はぬぐえない。画像を切り貼りしたことは許されるものではないが、調査委員会の調査も十分だったのだろうか」と語り、「STAP現象があるかないかをはっきりさせることが必要だと思う」と冷静だった。

     「小保方さんは少しやせたように見えた。心労が重なっているのでは」。文京区の中央大理工学部1年の女子学生(18)はそう気遣った。研究内容については「コピペ(丸写し)や画像の修整は大学1年生でも注意される初歩的なこと。悪意があったかどうかは本人しかわからないことなので、みんなが納得のいくように誠実に対応してほしい」と求めた。

     ◆あいまいな表現に終始

     精神科医の香山リカさんの話「理研の調査に不服申し立てをしたのだから、小保方氏は不正の判定を覆すデータを自ら示すべきだった。『STAP細胞はある』『200回以上、作製した』などとあいまいな表現や数字に終始し、論理的な説明ができていなかった。服装やメイク、表情、話し方で純粋さや誠実さを演出し、十分に反省している印象は与えたが、科学者の会見とは思えない感じだった」

     ◆法廷闘争の可能性も

     労働問題に詳しい佐々木亮弁護士の話「騒動が長引けば、法廷闘争に発展する可能性もある。仮に小保方氏が厳しい処分を受けた場合、不当だと訴えて裁判を起こすことが考えられる。その際のポイントは、理研が断定した研究不正の有無と処分の妥当性だ。最終的にSTAP細胞の存在が確認されれば、解雇は重すぎるということになる可能性がある。また、調査過程で小保方氏の説明を十分に聞かなかったと主張しているが、今回の会見で小保方氏は、十分な説明ができていない印象を受けた」
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50175

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  145. [スキャナー]小保方氏会見 STAP 晴れぬ疑い 作製手順「今後論文で」
    2014年4月10日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、9日に記者会見した小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダー(30)は、理研調査委員会の不正の認定に対して、改めて画像データの 捏造ねつぞう や改ざんはなかったと反論した上で、「STAP細胞は存在する」と主張した。しかし、その主張を裏付ける新たなデータや画像の提供はなく、STAP細胞に関する数々の疑問は、ほとんど解消されなかった。小保方氏が2時間半にわたる会見で展開した様々な主張の信頼性を検証した。(科学部 木村達矢、冨山優介)

     

    存在

     「STAP細胞の作製に200回以上成功している」。小保方氏は会見で、こう説明した。

     STAP細胞の有無について、理研調査委が「調査の対象外」として、一切、判断を示さなかっただけに、その主張は注目された。

     小保方氏らは1月末に英科学誌ネイチャーに今回の論文を発表した当初、1週間程度でSTAP細胞を作製できると語っていた。しかし、世界中の研究者が再現に取り組んだにもかかわらず、成功したとの報告はまだない。

     小保方氏はこの日、「私自身には、(STAP細胞を作り出す)ある種のレシピのようなものがある」と話した。しかし、「詳しい手順は今後、論文などで発表したい」とするにとどまり、新しいデータを提供することはなかった。

     理研は調査委とは別の枠組みで、来春まで1年かけて、論文の共著者だった丹羽仁史・理研プロジェクトリーダーを中心に、STAP細胞の有無を調べる検証実験を進める。小保方氏は参加しない。理研が実験に成功しなければ、さらに第三者が時間と手間をかけて、実験に挑む動きは期待しにくい。

     東京大の上昌広特任教授(医療組織統治論)は「小保方氏がSTAP細胞の実験をそれだけ行っているのなら、膨大なデータが残っているはずで、きちんと公開すべきだ。作製の具体的ノウハウも早く明らかにして、研究者が再現実験できるように協力する必要がある」と指摘する。

     

    切り貼り「自己流を反省」

     

    捏造

     小保方氏は、様々な細胞に変化するSTAP細胞の万能性を示す画像を捏造と認定されたことに、全面的に反論した。

     調査委が捏造と判断した根拠は、この画像が実験条件の異なる博士論文の画像と酷似していたことだった。単純な画像の取り違えとする小保方氏の主張を退け、「論文の根幹となる画像を取り違えることは考えられない」と結論付けた。

     一方、小保方氏側は改めて「調査委の判断は、推測に過ぎない。理研の内部勉強会で使った電子ファイルに含まれていた画像を誤ってネイチャーに掲載した」と説明した。電子ファイルの画像は博士論文の画像を取り込んだもので、ファイルの書き換えを繰り返すうちに、取り違えにつながったという。

     調査委はそもそも、ネイチャーの画像が、どのような実験によって得られたかを、小保方氏の実験ノートなどから遡って確認することができず、「由来の不確実なデータを使った」と問題視している。この日の小保方氏側の主張は、この疑問に十分に答えるものにはならなかった。

     小保方氏は2月に、本来載せるはずだった「正しい画像」を調査委に提出した。会見でも「正しい画像を得た経緯は、実験ノートで確認できる。画像を撮影した細胞の試料も保存されていた」と述べた。調査委は、この画像が本当に正しいかは調べていない。

     改ざん

     2枚の遺伝子解析の画像を切り貼りした加工については「(データの)提示法について、私が不勉強なまま、自己流でやったことを反省している。ネイチャーに問い合わせると、(切り貼りがわかるよう)黒い線を(画像の境界の)両端に入れておけばよかったと言われた」と明らかにした。

     その上で「実験結果自体は、どちらにしても、正しく示されるので、問題はないと考えていた」と述べ、悪意に基づく改ざんではないと改めて主張した。

      調しらべ麻佐志まさし ・東京工業大准教授(科学技術論)は「少なくとも画像の切り貼りは、研究者の世界では、国際的な共通認識として改ざんにあたる。小保方氏が意図的な加工を認めたことで、研究不正だということは明確になった」と指摘している。

     

    実験ノート「4~5冊」主張

     

    「何百枚」

     小保方氏は実験ノートについて「(留学していた)米ハーバード大にもあり、合計で4~5冊ある。画像データは何百枚という単位だ」と述べ、豊富なデータが手元にあることを強調した。ノートは日々の実験計画や結果を記したもので、研究の正当性を証明する最も重要な証拠だ。

     しかし、実験データはいくら豊富でも、きちんと整理されていなければ、科学的な信頼性が損なわれてしまう。

     小保方氏は自ら、調査委に提出した2冊のノートに関し、「自分では内容を確認できるが、第三者が確認するのは難しい」と話し、記録の管理が不十分であることを認めた。

     

    調査方法

     小保方氏は理研側の調査の進め方も批判。「途中からだんだんと体調が思わしくない中での調査になってしまった。もう少し弁明の機会を与えていただければ」と述べ、主張を十分説明できなかったとした。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50123

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  146. 4月10日 編集手帳

     鎌倉時代の軍記物語『承久記』に「 官打かんうち 」という言葉が出てくる。官位が高くなり、不幸な目に遭うことをいう。異例の速度で右大臣に昇進し、非業の最期を遂げた源実朝に触れたくだりである◆これも官打の不幸だろう。不備だらけの論文を見る限り、研究チームを率いる資格はなかったようである。「私の不勉強、不注意、未熟さゆえ…」。理化学研究所の 小保おぼ方かた 晴子さん(30)が記者会見し、STAP細胞のずさんな論文について謝罪した◆ 捏造ねつぞう や 改竄かいざん はしておらず、「200回以上作製に成功」した細胞の存在は事実だという◆科学論文とは、その通りに歩けば誰でも宝箱の埋蔵場所にたどり着ける道筋を明示した地図である。宝箱が実在するとしても、地図の書き方がちゃらんぽらんでは論文失格だろう。かくも未熟な若手を主役に 抜擢ばってき しながら、老練な脇役もいなければ、ダメ出しをする演出家もいない。ドタバタ劇もむべなるかな◆官打の犠牲者、実朝の歌にある。〈 大海おおうみ の磯もとどろに寄する波割れて砕けて裂けて散るかも〉。下の句はSTAP細胞の夢のようでもあり、理研の信用のようでもある。

    2014年4月10日3時0分 読売新聞
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50132

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  147. 小保方氏、論文撤回要請を拒否…証拠は示さず
    2014年4月10日3時10分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞問題で、大阪市内で9日に記者会見を開いた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダー(30)は、STAP細胞の作製を報告した英科学誌ネイチャーの論文について、理研側の撤回要請を拒否する考えを明らかにした。
     「STAP細胞は200回以上作製した」とその存在を主張したものの、証拠となるデータは示さなかった。

     午後1時から約2時間半続いた記者会見で、小保方氏は画像の取り違えや加工を認めた上で、「STAP細胞はあります」などと繰り返した。「結論が正しい以上、(撤回は)正しい行為ではないと考えます」「(撤回すれば)結論が間違っていたと発表することになる」と撤回を否定した。

     理研調査委が「3年間で2冊しかない」と指摘した実験ノートは、「4~5冊ある」と話し、実験の記述が「断片的」とされた点も、自分でノートを読めば「十分トレース(追跡)できる」と主張した。研究で撮影した画像は「何百枚もある」という。

     小保方氏と別にSTAP細胞の作製に成功した第三者がいるとも述べたが、氏名は明らかにしなかった。

     STAP細胞は「第3の万能細胞」として注目を集めたが、論文に不自然な画像や記述が見つかり、調査委は、遺伝子データを切り貼りした改ざん、別の実験画像を掲載する 捏造ねつぞう があったと認定した。

     小保方氏は「とても承服できない」として8日に理研に不服申立書を提出した。理研が再調査を決定した場合、調査委は約50日以内に結論をまとめる。再調査を行わない場合や、再調査の上で不正があると認定した場合は、理研の懲戒委員会が処分を検討する。

     ネイチャー誌は9日、読売新聞の取材に「論文の撤回や修正についてはコメントしない」と回答した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50168

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  148. 同僚から厳しい声、リケジョは理研の対応疑問視
    2014年4月10日7時8分 読売新聞

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが9日に開いた記者会見。

     論文作成方法が「自己流だった」などとする弁明に、小保方氏の同僚からは「説明は納得できない」と厳しい声が上がる一方、「リケジョ(理系女子)」の後輩たちからは理研の対応を疑問視する意見も聞かれた。

     小保方氏と同じ、理研の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に所属する研究者の一人は、小保方氏が 捏造ねつぞう と判断された画像を「取り違えた」と反論していることについて、「『世紀の発見』のデータを取り違えるなど、常識的にありえない。とても納得できない」と指摘。その上で「不正を認定した調査委の最終報告は妥当だと思った。今日の会見を聞いた後も、その思いは変わらない」と話した。

     別の理研関係者も「小保方氏の主張は科学の世界では通用しない」と手厳しい。「データが存在したとしても、他人に間違いを起こさせるような加工は改ざんに当たる」と述べ、さらに「(記録が不十分な)小保方氏の実験ノートでは、STAP細胞を作製した証拠を示すのは難しいのではないか」と疑問を投げかけた。

     後輩のリケジョたちからは様々な反応が見られた。小保方氏も学んだ早稲田大の西早稲田キャンパス(東京都新宿区)。大学院に通う女子学生(23)は「理研が小保方さん一人に責任を押しつけた感はぬぐえない。画像を切り貼りしたことは許されるものではないが、調査委員会の調査も十分だったのだろうか」と語り、「STAP現象があるかないかをはっきりさせることが必要だと思う」と冷静だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50207

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  149. 理研、小保方氏の契約更新…調査結果確定せず
    2014年4月10日8時49分 読売新聞

     理化学研究所が1日付で小保方晴子ユニットリーダーの契約を更新していたことがわかった。契約期間は来年3月末までの1年間。

     小保方氏が所属する理研発生・再生科学総合研究センターによると、理研の調査委員会がSTAP細胞の論文に不正があったと認定したものの、調査結果は確定しておらず、処分も決まっていないことから、契約を更新した。

     小保方氏は昨年3月、ユニットリーダーとして理研に採用された。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYT1T50029

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  150. 不勉強・未熟10回繰り返す…謎の解明は不十分
    2014年4月10日8時49分 読売新聞

     「説明と弁明の機会が少なく、調査は不十分だった」――。

      STAPスタップ 細胞の論文問題が発覚後、初めての釈明の場となった9日の記者会見で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)は、理研側に強い不満をにじませた。細胞の作製に200回以上成功しているとし、今後の研究に意欲も示した小保方氏。ただ、論文に多数の問題が生じた原因を問われると、研究者としての「未熟さ」をわびるばかりで、謎の解明は不十分に終わった。

     紺色のワンピースを着た小保方氏は午後1時、300人以上の報道関係者が待つ大阪市内のホテルの記者会見場に姿を見せた。公の場に登場するのは、1月29日に報道各社の取材に応じて以来70日ぶり。フラッシュが一斉に光ると、驚いたように目を見開いた。

     研究成果を発表した時の生き生きとした様子とは一転した硬い表情で、時折、声を詰まらせながらコメントを読み上げ、「論文にたくさんの疑義が生じ、多くの皆様に迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と深く頭を下げた。

     ただ、理研の調査委員会が 捏造ねつぞう 、改ざんと認定したことに対しては「決して悪意を持って論文を仕上げたわけではない。STAP現象は何度も確認されている真実です」と反論。「もう少し弁明の機会を与えていただければ。事実関係を詳細に聞き取るという面では不十分だった」と調査への不満を漏らした。

     報道陣からの質問が始まると徐々に落ち着きを取り戻したが、論文に問題が生じた原因を問われると、「不勉強」や「未熟さ」という言葉を10回近く繰り返し、自らの正当性を具体的に説明することはなかった。

     「STAP細胞は本当に存在するのか」という最大の疑問に質問が及ぶと、感情を高ぶらせた様子で「STAP細胞はあります」と強調。実験の正しさについても「自分でやった実験であり、自分で書いた実験ノートもあるので、自信は当然ある」と主張した。

     STAP細胞の研究は現在、止まった状態になっているが、これからの見通しについては、「ゼロからではなくマイナス100からだと思うが、もし研究者としての今後があるなら、誰かの役に立つ技術まで発展させるという思いで研究を続けたい」と前向きな気持ちを吐露し、ハンカチで涙をぬぐった。

     体調は「絶不調です」と苦笑しながら答えた。3月中旬には医師から入院を勧められる状態となり、ほとんど家の中で過ごしたことを明かした。この日は、体調不良のため入院している病院から記者会見場に出向き、ホテルの別室では医師が待機していたという。

     約2時間半に及んだ会見が終わると弁護士に促されて立ち上がり、改めて「申し訳ありませんでした」と一礼して会場を後にした。

    「不勉強」謝罪と反論/
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYT1T50026

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  151. 同僚冷ややか、リケジョ後輩は理研の対応疑問視
    2014年4月10日9時25分 読売新聞

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが9日に開いた記者会見。

     論文作成方法が「自己流だった」などとする弁明に、小保方氏の同僚からは「説明は納得できない」と厳しい声が上がる一方、「リケジョ(理系女子)」の後輩たちからは理研の対応を疑問視する意見も聞かれた。

     小保方氏と同じ、理研の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に所属する研究者の一人は、小保方氏が 捏造ねつぞう と判断された画像を「取り違えた」と反論していることについて、「『世紀の発見』のデータを取り違えるなど、常識的にありえない。とても納得できない」と指摘。その上で「不正を認定した調査委の最終報告は妥当だと思った。今日の会見を聞いた後も、その思いは変わらない」と話した。

     別の理研関係者も「小保方氏の主張は科学の世界では通用しない」と手厳しい。「データが存在したとしても、他人に間違いを起こさせるような加工は改ざんに当たる」と述べ、さらに「(記録が不十分な)小保方氏の実験ノートでは、STAP細胞を作製した証拠を示すのは難しいのではないか」と疑問を投げかけた。

     後輩のリケジョたちからは様々な反応が見られた。小保方氏も学んだ早稲田大の西早稲田キャンパス(東京都新宿区)。大学院に通う女子学生(23)は「理研が小保方さん一人に責任を押しつけた感はぬぐえない。画像を切り貼りしたことは許されるものではないが、調査委員会の調査も十分だったのだろうか」と語り、「STAP現象があるかないかをはっきりさせることが必要だと思う」と冷静だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50207

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  152. リケジョへ悪影響心配・場外戦…小保方氏会見
    2014年4月10日10時5分 読売新聞

     研究不正か否かをめぐり、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーと、理研調査委員会が、それぞれ記者会見を開いて主張する異例の展開となったSTAP細胞問題。

     小保方氏の会見はテレビやインターネットの動画サイトで中継され、関心の高さを示したが、識者からは「科学とはかけ離れた印象で、違和感がある」との声も出ている。

     女性研究者の先輩格に当たる東京大の大島まり教授(生体流体工学)は、「科学論争とは違う場外戦の様相を呈している」と指摘する。写真の取り違えなどのミスは認めつつ、捏造や改ざんは認めない小保方氏の姿勢については、「科学の世界では明白な不正。研究不正に関する理研の規定の文言を争っているのは違和感がある」と語った。

     「男性研究者ならこれほど注目されただろうか」とも語り、「理系の女性は少数派。全体に悪影響が及ばないだろうか」と心配を口にした。

     今回の疑惑はネット上のブログの指摘がきっかけで、世界中に広まった。これについて、生命科学にも詳しいノンフィクションライターの最相葉月さんは「論文の丸写しや写真の使い回しは、発見されやすい。小説もネット上で盗用が指摘されることはあるが、科学も例外ではなくなった」と分析。「最初にiPS細胞をしのぐ画期的な発見として、大々的に発表してしまった。自業自得で、後始末は自分たちでつけるしかない」と語った。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYT1T50174

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  153. 理研の新法人指定 困難に…STAP問題 今国会、国が難色
    2014年4月10日15時0分 読売新聞

      STAPスタップ 論文問題を受け、理化学研究所を新設の「特定国立研究開発法人」に指定する法案が、今国会で成立困難な状況に追い込まれている。不正を招いた理研の指定に、政府が難色を示しているためだ。理研は10日午後、新たに設置した外部有識者による「改革委員会」の初会合を開くが、国が指定の前提として求めた再発防止策の取りまとめの期限は今月末で、正念場を迎えている。

     「理研のガバナンス(組織統治)体制の再構築や原因究明の状況を見たうえでなければならない。問題のメドが立たないうちは(法案の)閣議決定はしない」

     菅官房長官は9日、記者会見でそう述べた。STAP論文の画像の 捏造ねつぞう と改ざんを認定した理研の調査に対し、 小保方おぼかた 晴子・理研ユニットリーダーが反論したことを受けたものだ。

     この発言に、文部科学省幹部は「まだあきらめていないが、相当厳しくなったことは事実」と話した。

     1日に公表された理研の調査報告書は、なぜ不正をしたのか、理研の管理責任はどこにあったのかなどの検証がなかった。下村文部科学相は「第三者による再調査を理研が行ったうえで、新法人に指定できるか判断したい」と不満を示し、4月中に組織の問題点を調べて報告するよう求めた。

     新法人は、理研の野依良治理事長と文科省などが設置を進めてきた。法案には、新法人の基準が記され、新法人に理研のほか、経済産業省所管の産業技術総合研究所が記載される予定になっている。

     新法人を巡っては、与党内部に「行政改革に逆行する」として冷ややかな意見もある。自民党行政改革推進本部は幹部会合で「理研の指定は国民の理解が得られない」と了承を当面見送る方針を打ち出している。

     理研は10日午後、大学教授や弁護士など外部有識者6人で作る「研究不正再発防止のための改革委員会」を開き、再発防止策のとりまとめを急ぐ。だが、残された期間は3週間しかない。

     ガバナンスの問題に詳しい東京大の上昌広特任教授は「3週間で組織を見直し、納得できる再発防止策を作るのは無理だ。指定を先送りにしてでも、十分な議論をすべきだ」と話した。

      【特定国立研究開発法人】  安倍内閣の成長戦略の柱である科学技術政策の目玉として、昨年末に創設が決まった新しい研究機関の制度。世界と競える少数精鋭の「エリート研究所」を選定し、組織のトップの自由な采配のもと、優秀な研究者を引き抜くための高額給与などを認める。

    笹井氏、来週会見 小保方氏指導役

     理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子ユニットリーダー(30)の指導役で、STAP細胞の論文執筆の中心メンバーである笹井芳樹・副センター長(52)が10日、記者会見を来週に開くことを明らかにした。笹井氏が会見するのは、問題が浮上してから初めて。

     笹井氏は読売新聞の取材に「皆様に混乱と心配をかけ、心よりおわびする」と電子メールでコメント。自らの指導不足が今回の事態の原因と認め、謝罪した。

     論文の撤回について「予断なき検証のために、一番よい方策」としながら、STAP細胞の存在は否定しなかった。小保方氏の記者会見には「今の彼女の気持ちと考えを率直に語ったものだと思う」と述べた。

     笹井氏は世界的な幹細胞研究者。理研調査委員会の最終報告書は「笹井氏に研究不正行為はなかったが、責任は重大」と指摘した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50386

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  154. STAP製法「すぐ公開を」 米の幹細胞学者、小保方氏を批判
    2014年4月10日15時0分 読売新聞

     【オリンピックバレー(米カリフォルニア州)=中島達雄】米国の世界的な幹細胞学者、ルドルフ・イエーニッシュ米マサチューセッツ工科大教授が9日、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)が STAPスタップ 細胞の作製法を論文発表する意向を9日の記者会見で明らかにしたことについて、「論文にする必要はない。今すぐ公開すべきだ」と批判した。

     米国で開催されている幹細胞と再生医療に関する国際学会「キーストーン・シンポジア」に参加中、読売新聞の単独取材に応じた。

     イエーニッシュ教授の研究室は、STAP細胞の再現に挑戦、失敗を重ねてきたという。「論文掲載の作製法に加え、理研と米ハーバード大が別々の作製法を発表しており、すでに4種類の作製法があるのは異常。論文著者の間できちんと話しあってほしい」と話した。

     小保方氏は記者会見で、STAP細胞の作製法について、「私自身にはたくさんのコツやレシピのようなものがあり、研究論文として発表したい」と発言した。

     イエーニッシュ教授は、2011年に山中伸弥・京都大教授とともにイスラエルのウルフ賞(医学部門)を受賞した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYTPT50343

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  155. STAP作製法「今すぐ公開すべきだ」…米学者
    2014年4月10日15時28分 読売新聞

     【オリンピックバレー(米カリフォルニア州)=中島達雄】米国の世界的な幹細胞学者、ルドルフ・イエーニッシュ米マサチューセッツ工科大教授が9日、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)が STAPスタップ 細胞の作製法を論文発表する意向を9日の記者会見で明らかにしたことについて、「論文にする必要はない。今すぐ公開すべきだ」と批判した。

     米国で開催されている幹細胞と再生医療に関する国際学会「キーストーン・シンポジア」に参加中、読売新聞の単独取材に応じた。

     イエーニッシュ教授の研究室は、STAP細胞の再現に挑戦、失敗を重ねてきたという。「論文掲載の作製法に加え、理研と米ハーバード大が別々の作製法を発表しており、すでに4種類の作製法があるのは異常。論文著者の間できちんと話しあってほしい」と話した。

     小保方氏は記者会見で、STAP細胞の作製法について、「私自身にはたくさんのコツやレシピのようなものがあり、研究論文として発表したい」と発言した。

     イエーニッシュ教授は、2011年に山中伸弥・京都大教授とともにイスラエルのウルフ賞(医学部門)を受賞した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYT1T50097

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  156. 「混乱と心配、心よりおわび」小保方氏の指導役
    2014年4月10日15時28分 読売新聞

     理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子ユニットリーダー(30)の指導役で、STAP細胞の論文執筆の中心メンバーである笹井芳樹・副センター長(52)が10日、記者会見を来週に開くことを明らかにした。

     笹井氏が会見するのは、問題が浮上してから初めて。

     笹井氏は読売新聞の取材に「皆様に混乱と心配をかけ、心よりおわびする」と電子メールでコメント。自らの指導不足が今回の事態の原因と認め、謝罪した。

     論文の撤回について「予断なき検証のために、一番よい方策」としながら、STAP細胞の存在は否定しなかった。小保方氏の記者会見には「今の彼女の気持ちと考えを率直に語ったものだと思う」と述べた。

     笹井氏は世界的な幹細胞研究者。理研調査委員会の最終報告書は「笹井氏に研究不正行為はなかったが、責任は重大」と指摘した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYT1T50098

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  157. 理研の新法人指定、困難…STAP問題で国難色
    2014年4月10日16時8分 読売新聞

      STAPスタップ 論文問題を受け、理化学研究所を新設の「特定国立研究開発法人」に指定する法案が、今国会で成立困難な状況に追い込まれている。

     不正を招いた理研の指定に、政府が難色を示しているためだ。理研は10日午後、新たに設置した外部有識者による「改革委員会」の初会合を開くが、国が指定の前提として求めた再発防止策の取りまとめの期限は今月末で、正念場を迎えている。

     「理研のガバナンス(組織統治)体制の再構築や原因究明の状況を見たうえでなければならない。問題のメドが立たないうちは(法案の)閣議決定はしない」

     菅官房長官は9日、記者会見でそう述べた。STAP論文の画像の 捏造ねつぞう と改ざんを認定した理研の調査に対し、 小保方おぼかた 晴子・理研ユニットリーダーが反論したことを受けたものだ。

     この発言に、文部科学省幹部は「まだあきらめていないが、相当厳しくなったことは事実」と話した。

     1日に公表された理研の調査報告書は、なぜ不正をしたのか、理研の管理責任はどこにあったのかなどの検証がなかった。下村文部科学相は「第三者による再調査を理研が行ったうえで、新法人に指定できるか判断したい」と不満を示し、4月中に組織の問題点を調べて報告するよう求めた。

     新法人は、理研の野依良治理事長と文科省などが設置を進めてきた。法案には、新法人の基準が記され、新法人に理研のほか、経済産業省所管の産業技術総合研究所が記載される予定になっている。

     新法人を巡っては、与党内部に「行政改革に逆行する」として冷ややかな意見もある。自民党行政改革推進本部は幹部会合で「理研の指定は国民の理解が得られない」と了承を当面見送る方針を打ち出している。

     理研は10日午後、大学教授や弁護士など外部有識者6人で作る「研究不正再発防止のための改革委員会」を開き、再発防止策のとりまとめを急ぐ。だが、残された期間は3週間しかない。

     ガバナンスの問題に詳しい東京大の上昌広特任教授は「3週間で組織を見直し、納得できる再発防止策を作るのは無理だ。指定を先送りにしてでも、十分な議論をすべきだ」と話した。

      特定国立研究開発法人  安倍内閣の成長戦略の柱である科学技術政策の目玉として、昨年末に創設が決まった新しい研究機関の制度。世界と競える少数精鋭の「エリート研究所」を選定し、組織のトップの自由な采配のもと、優秀な研究者を引き抜くための高額給与などを認める。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYT1T50089

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  158. 「特定国立研究開発法人」化阻止も目的の一つだったのかな…
     
    インチキ医科様研究の楽園を失う可能性が大だからな…B級C級連中ほど…

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  159. 再発防止策「1、2か月かかる」小保方氏不服で
    2014年4月10日21時17分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の改革委員会は10日、初会合を開いた。岸輝雄委員長(東京大名誉教授)は、会合後の記者会見で「研究不正の再発防止策をまとめるのに1、2か月かかる。拙速と言われないようにしたい」と述べた。小保方晴子・理研ユニットリーダーが、論文に改ざんと 捏造ねつぞう があったとの認定に対し、不服申し立てを行ったことから、議論を慎重に進める考えを示したものだ。

     理研は、公的な研究機関の裁量を広げる新制度「特定国立研究開発法人」の指定を巡り、国から今月中に再発防止策を提出するように求められている。しかし、提出は間に合わない恐れが高くなり、来春に特定法人としてスタートするという理研の目標実現も不透明になった。

     改革委は全6委員が外部の有識者で、これまでの経緯や理研の管理責任などを調べ、再発防止策をまとめる。初会合では「不服申し立てがあり、研究不正という前提で議論できるのか」といった意見が出た。岸委員長は「理研の調査委員会がどんな判断をするかをみたい」と述べた。

     理研の加賀屋悟広報室長は10日、「数日中に調査委を開いて、不服申し立ての内容を審査し、再調査するかどうかを判断する」と明らかにした。

        ◇

     小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士によると、小保方氏は10日朝、「ありがとうございました。(体調は)何とか大丈夫です」と、電話で話したという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140410-118-OYT1T50131

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  160. 理研 不正研究防止へ改革委が初会合
    4月10日 18時30分

    STAP細胞を巡る問題を受けて、理化学研究所が設置した外部の有識者による改革委員会の初会合が10日午後開かれ、今後、1か月から2か月ほどかけて、研究不正の防止に向けた対策の取りまとめを行うことになりました。

    STAP細胞の論文の問題を巡っては、理化学研究所の調査委員会がねつ造や改ざんの不正があったとする報告をまとめたのに対し、小保方晴子研究ユニットリーダーが調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行っています。
    こうしたなか、理化学研究所が設置した、研究の不正防止のための改革委員会の初会合が10日、東京都内で開かれ、はじめに研究者や弁護士など6人の外部有識者の中から、新構造材料技術研究組合の岸輝雄理事長が委員長に選任されました。
    続いて理化学研究所の野依良治理事長が、「今回の事態は若手研究者の倫理観、経験の不足や、論文の著者の間の責任分担の不明確さなどから複合的に生じたもので、厳粛に受け止めなければならない。外部有識者の皆さんにはデータの取得、管理から成果の発表に致るプロセスを点検していただきたい」と述べました。
    このあと会合は非公開で行われ、理化学研究所内の研究の不正防止に関する規程の見直しや、研究者が成果を発表するときの手続きの在り方、それに複数の研究グループが関わる場合の責任体制などが今後議論していくテーマとして挙げられたということです。
    会合のあとの記者会見で岸委員長は、「今回のような事が起きないようにするための方策を議論したい。今後1か月から2か月でできるだけ早く結論を出したい」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140410/k10013647581000.html

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  161. STAP問題 指導役の笹井氏も会見の意向
    4月10日 19時19分

    STAP細胞を巡る問題で、不正が指摘されている論文の発表が防げなかった背景には、研究者たちが行うべきデータの検証などが十分行われていなかったことがあると理化学研究所の調査委員会は指摘しています。
    今回、小保方晴子研究ユニットリーダーを指導する役割を担った笹井芳樹副センター長は、来週にも記者会見したいという意向を示しているということです。

    STAP細胞の論文の執筆に関わった理化学研究所の主なメンバーは、小保方晴子研究ユニットリーダーと笹井芳樹副センター長、丹羽仁史プロジェクトリーダー、それに研究が行われたとき理化学研究所に所属していた山梨大学の若山照彦教授の4人です。
    論文は、小保方リーダーが行った実験を基に、500人余りが働く研究所のナンバー2、笹井副センター長が執筆を指導する形でまとめられました。
    論文の著者として名を連ねている理化学研究所のメンバーは10人いますが、研究の全体像を把握していたのは主なメンバーのみで、調査委員会の報告書では小保方リーダー以外の主なメンバーも論文に投稿するデータをみずから確認していなかったとしています。
    こうした研究体制について調査委員会は調査結果の中で、「小保方リーダー以外の研究者が慎重にすべての生データを検証するという、研究のチェック機能が果たされていなかったと判断される」と指摘しています。
    一方、研究チーム以外の研究者が研究内容を検証する機会が生かされなかったことも、理化学研究所の関係者への取材から分かってきました。
    理化学研究所では、まだ論文になっていない研究内容を発表して研究者どうしが議論する場として、週に1回開かれる会議と月に1回開かれる会議の2つの会議が開かれています。
    しかし、関係者によりますと、小保方リーダーからSTAP細胞についての発表は行われず、研究チーム以外からの検証を受ける機会もなかったということです。
    関係者は、「本来、研究のデータは研究チーム内で十分検証するべきだが、立場が違う研究者どうしの議論の場を利用して、データの正確性を検証することもできたはずだ」と指摘しています。
    こうした点について、今回、小保方リーダーを指導する役割を担った笹井副センター長は、来週にも記者会見したいという意向を示しているということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140410/k10013650361000.html

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  162. TWIns方面との接点はどうなん?

    オボカタを理研に導きいれた意思決定責任はどこにある?

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  163. 笹井芳樹CDB副センター長
    「非常に説得力のあるデータが1個1個ある。でもちゃんと裏取りされている。これは作ったような話でできるものではない。」
    https://www.youtube.com/watch?v=uHGdoSo1FlA

    こいつら最初から「やる気」でやってたんだろ…

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  164. 時論公論 「STAP細胞 研究者の責任は」
    2014年04月10日 (木) 午前0:00~
    中村 幸司 解説委員

    STAP細胞の研究を中心になって進めてきた理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、2014年4月9日、記者会見を行いました。STAP細胞が存在するという主張や「論文に研究不正があった」と結論付けた調査委員会の最終報告に対する反論を述べました。
    しかし、この会見では、これまで指摘されてきた疑問点の多くは、疑問のまま残されました。
    小保方リーダーの会見の内容を見ながら、科学者に求められる「責任」について考えます。

    小保方リーダーが記者会見をするのは、1月末に行った論文発表以来です。

    会見で注目されたポイントは、
    ▽STAP細胞があるのかどうか、
    ▽理化学研究所の調査委員会が「研究不正がある」とした最終報告にどのように反論するのかです。
    しかし、小保方リーダーの主張を納得するだけの、新たな科学的データなど、根拠が十分に示されたとは言えなかったと感じました。

    まず、大きな疑問として残っている「STAP細胞は存在するのか」という点についてです。

    小保方リーダーは、記者会見で「STAP細胞は200回以上作製に成功している」として、STAP細胞は存在することを強調しました。しかし、STAP細胞の存在を科学的に証明するはずの論文は、信ぴょう性が、いま大きく揺らいでいます。
    このため、その存在を主張するには、新たな客観的な根拠を示す必要があると考えます。会見では、「STAP細胞はある」という言葉は繰り返しありましたが、STAP細胞の存在について、十分納得できる説明はなかったと思います。

    次に、調査委員会が今月1日に発表した最終報告についての反論をみてみます。

    調査委員会は、調査した6つの項目のうち、
    ▽一部を切り貼りしたとされる画像については「改ざん」、
    ▽他の画像と取り違えたとされる点については「ねつ造」にあたると判断し、研究不正であると認定しました。
    ▽他の記述や画像、合わせて4つの点は「不正はない」とされました。
    不正とされた2つの点について、小保方リーダーは、正しいデータがあるとしてねつ造や改ざんにはあたらないと主張しました。

    まず、STAP細胞が体の細胞から変化したものであることを示す画像についてです。この画像の真ん中の部分が切り貼りされていました。

    調査委員会は「1枚の画像と錯覚させるだけでなく、データについて誤った解釈を誘導する危険性のある行為だ。きれいに見せたいという目的性をもって行われた加工だ」として、
    改ざんにあたる不正だと認定しています。
    これに対して、小保方リーダーは「自己流で行ってしまった、不勉強だった」と自分に非があったことは認めていますが、「発表の仕方が不適切であるからといって、結果が虚偽になるわけではない」と改ざんにあたらないことを強調しています。

    次は、論文の中でSTAP細胞の万能性を示した写真です。論文では、STAP細胞から変化したとする3種類の細胞の写真が示されています。これはSTAP細胞がさまざまな細胞に変化する「万能性」を持つ根拠となる重要な写真です。しかし、調査委員会は3つの写真は、小保方さんの博士論文のものと極めてよく似た写真が使われたとされています。

    調査委員会では「『博士論文と今回の論文の作成条件の違いを認識しないで間違って写真を使った』という小保方リーダーの説明は納得するのは難しい」として、ねつ造にあたる不正と認定しました。
    これについて、申し立てで小保方リーダーは「ねつ造は、存在しないデータや研究結果などを“作る“ことだとした上で、画像の取り違えはあったが、掲載すべき画像は2年前に撮影されている。存在しないデータや研究結果を作り上げたことはない」として、ねつ造にはあたらないと反論しています。

    その掲載すべき画像があるとしている点について調査委員会は「そうした実験が行われたことは確認できるが、その画像がどれなのか追跡することが難しい」としています。つまり、正しい画像があるという小保方リーダーの主張を裏付けられないとしています。
    この画像について小保方リーダーは、会見で「実験ノートに記述している」と述べました。
    これは、画像が追跡できないとした調査委員会の見解と「食い違う」可能性のある発言ですが、正しい画像であるという根拠について、さらに詳しい説明はありませんでした。

    申し立てでは、このほか調査の仕方にも問題があると指摘しています。調査委員会が、中間報告の2週間あまりのちに最終報告を発表した点について「調査があまりにも短期間に行われ、反論の機会を十分に与えられなかった」としています。

    こうした不服申し立てを受けて、今後、調査委員会は再調査が必要かどうかを審査します。再調査が必要と判断されれば、開始後概ね50日以内に、その結果が報告されることになっています。
    理化学研究所では、「規定に則って対応する」としています。

    さて、調査委員会が行った調査、これは十分だったのでしょうか。
    画像について実験ノートに書かれているかどうか調査委員会と小保方リーダーとで食い違いの可能性がある点がありました。

    ほかにも調査委員会の報告では「実験ノートが2冊しかなかった」としていますが、小保方リーダーは会見で「調査委員会に渡したのが2冊で、少なくとも実験ノートは4、5冊あると思う」と異なる発言をしています。
    実験ノートは、データの信ぴょう性の検証にも使われた重要なものですが、こうした点についても、この段階で調査委員会と小保方リーダーとの間で認識に違いあるというのは、調査の進め方にも疑問が少なからず残ります。
    再調査するかどうかは、こうした調査委員会の報告と会見の食い違いも踏まえて、決める必要があると思います。

    今回、調査委員会は論文の6つの点についてだけしか調査をしていません。小保方リーダーをはじめ、この論文に関わった研究者、理化学研究所には、6つの点以外の疑問点についても調査や情報提供を進めて、今回の問題の全体像を明らかにしなければならないと思います。

    小保方リーダーの行為が不正にあたるかどうか、その判断は、今後、行われます。しかし、その判断とは別に、小保方リーダーにはデータの重要性を十分認識していたのか疑問を感じます。
    画像の管理をしっかりしていれば、今回のような問題を防ぐことができたかもしれませんし、寄せられた疑問にも明確に答えることができた可能性があります。
    本来第三者が見てもわかるように書かなければならない実験ノートについても、自分でしかわからないような書き方になっていることを反省するとしていて、科学者として、データに対する向き合い方に問題があったように思います。

    小保方リーダーは、論文を撤回するかどうかについて「論文の撤回というのは、結論が完全に間違いあるという時に発表するもの」だとして結論が正しい以上、撤回しないという考えを示しました。
    しかし、論文は結論とともに、あるいはそれ以上に結論に至る過程、証拠の積み重ねが重要だと思います。
    いま大事なのは、結論にこだわり論文を取り下げないと主張することではなく、STAP細胞存在の有無について根拠を説得力ある形で示すことだと思います。
    そして、それが科学者としての責任ではないでしょうか。
                          
    (中村幸司 解説委員)
    http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/185105.html

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  165. 連中は単なる科学研究者じゃないからなあ…

    いわば、現代によみがえった「魔術師」「錬金術師」のような頭のイカれた連中なんだよ…

    iPS周りのヒトビトもね。

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  166. 「不正防止策に1、2か月」…STAP問題で理研改革委
    2014年4月11日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の改革委員会は10日、初会合を開いた。岸輝雄委員長(東京大名誉教授)は、会合後の記者会見で「研究不正の再発防止策をまとめるのに1、2か月かかる。拙速と言われないようにしたい」と述べた。小保方晴子・理研ユニットリーダーが、論文に改ざんと 捏造ねつぞう があったとの認定に対し、不服申し立てを行ったことから、議論を慎重に進める考えを示したものだ。

     理研は、公的な研究機関の裁量を広げる新制度「特定国立研究開発法人」の指定を巡り、国から今月中に再発防止策を提出するように求められている。しかし、提出は間に合わない恐れが高くなり、来春に特定法人としてスタートするという理研の目標実現も不透明になった。

     改革委は全6委員が外部の有識者で、これまでの経緯や理研の管理責任などを調べ、再発防止策をまとめる。初会合では「不服申し立てがあり、研究不正という前提で議論できるのか」といった意見が出た。岸委員長は「理研の調査委員会がどんな判断をするかをみたい」と述べた。

     理研の加賀屋悟広報室長は10日、「数日中に調査委を開いて、不服申し立ての内容を審査し、再調査するかどうかを判断する」と明らかにした。

            ◇

     小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士によると、小保方氏は10日朝、「ありがとうございました。(体調は)何とか大丈夫です」と、電話で話したという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140411-118-OYTPT50138

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  167. [「STAP騒動」に思う](竹内薫)
    2014年4月11日11時0分 読売新聞

     STAP騒動は、まったく収拾の目処がたっていない。当初、世紀の大発見とされた研究のどこがいけなかったのか、科学目線で考えてみたい。

     実を言えば、私も、STAP細胞の論文が発表されたときはワクワクさせられた。植物で起きている現象が、哺乳類でも見られたことが衝撃的だったし、なによりも、「簡単に作れる」ということで、臨床や基礎研究が飛躍的に進むと感じたからだ。

     ところが、論文発表から2週間後には、インターネットの不正摘発サイトが論文の不備を指摘し始め、小保方さんの所属先の理化学研究所も調査委員会を立ち上げた。そして、現在は、「不正行為があった」とする理化学研究所と、「単なる間違いだった」とする小保方さんサイドが真っ向から対決する構図になっている。

     一連の騒動を見て、私が感じたのは、小保方さんの研究姿勢の「甘さ」である。博士論文の冒頭部分をアメリカのホームページからコピペしていることを見ても、彼女の当時の所属大学が、かなり「安易」に博士号を出してしまったことがうかがえる。

     本来、職人芸と徒弟制の色合いの濃い科学界において、師匠にあたる指導教官は、弟子を博士として世に送り出す前に、厳しく訓練する。どこに出しても恥ずかしくないよう、科学の「お作法」を徹底的に仕込むのである。

     博士号取得の経緯を見ていると、彼女は、そのお作法を仕込まれていない。いうなれば、師匠の芸を伝授されていないのだ。彼女だけでなく、彼女の先輩たちの論文もインターネットに晒され、コピペが横行していたことが明らかになりつつある。

     その背後に私は、90年代から始まった日本の「大学院重点計画」があると見ている。昔と比べて、博士号取得者の数は、三倍近くにまで膨らんでしまった。だが、「師匠」の数はさほど増えていない。だから、昔みたいに厳しく、マンツーマンで弟子を教育する暇がなくなってしまった。

     濫造された若い博士たちは、コピペが許されないことや、画像の切り貼りをしてはいけないことなどを知らぬまま、科学という名の闘技場へ放り込まれてしまう。

     私は、「いけないことだとは知らなかった」という小保方さんの発言はホンネなのだと思う。これまで、彼女の周囲の人々は、みな、コピペをしてきたし、画像の切り貼りもしてきた。彼女は、それが、芸のあり方だと思い、まさに「悪意なく」、そのような行為を真似たのだ。

     だが、グローバルな基準に照らせば、コピペも切り貼りも「言語道断」である。当然、世界的に権威のあるネイチャー誌の論文でそれをやるのは、噴飯物だ。

     STAP騒動は根深い。90年代以降に濫造された何万人という博士たちの論文を精査し、若手科学者たちに科学の厳しい「お作法」を仕込み直す必要がある。

     国も、博士の濫造をやめ、「質の高い博士を養成する」ことに力点を移すべきだ。

     記者会見で小保方さんは、世界中の科学者たちが実験結果を再現できないことについて「ちょっとしたコツがある」と発言したが、その内容の開示は拒んだ。次の研究とかかわるから秘密だというのである。

     だが、そのコツを開示し、小保方さん以外の科学者が結果を再現しないかぎり、次の研究などない。

     STAP細胞には、世界中の厳しい目線が注がれている。日本の科学が負った傷は深い。

     小保方さんだけでなく、論文にかかわった科学者は、全員で一丸となって、本当にSTAP細胞があるのかどうか、一刻も早く究明してもらいたい。

     科学に携わる人間として、私はいま、祈るような気持ちで、推移を見守っている。

     ◇

     竹内薫(たけうち・かおる) 1960年東京生まれ。サイエンス作家。東京大学卒、マギル大学大学院博士課程修了。フジテレビ系「たけしのコマ大数学科」、NHK Eテレ「サイエンスZERO」の解説を担当するなど、科学の普及活動に幅広く関わる。近著に『体感する数学』(エンターブレイン)、『コマ大数学科特別集中講座』(扶桑社、新書版)、『まだ誰も解けていない 科学の未解決問題』(中経出版)、『統計の9割はウソ』(徳間書店)など。最新刊は『体感する宇宙』(KADOKAWA/エンターブレイン)。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140409-118-OYTPT50428

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  168. 怪しいポジション取りをする胡散臭いやつ…

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  169. 小保方氏へ激励次々・批判も…弁護士事務所に
    2014年4月11日11時55分 読売新聞

     STAP論文問題を巡り、小保方晴子・理研ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士(大阪弁護士会)は10日、同弁護士の事務所に小保方氏に宛てた電話や手紙、ファクスがこれまでに約50件寄せられたことを明らかにした。

     9日にあった記者会見の後だけでも約20件に上り、「頑張って下さい」「何かできることはないですか」など励ます内容のほか、「会見の説明に納得いかない」と批判的な電話も数件あったという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140411-118-OYT1T50037

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  170. 再調査するしないの判断急がないで…小保方氏側
    2014年4月12日7時52分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は11日、「再調査するかしないかの判断を急がないでほしいと、理研にお願いした」と報道陣に語った。

     小保方氏は理研に再調査を求めているが、体調が悪く、追加資料提出の準備などに時間がかかるのが理由という。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140412-118-OYT1T50000

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  171. 理研、小保方氏に追加資料要請…再調査判断材料
    2014年4月12日15時20分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会が、再調査するかどうかの判断材料として、追加資料の提出を 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダーに要請していることがわかった。

     小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士が12日、明らかにした。

     小保方氏は論文を不正と認定した調査委に対し、再調査を求めているが、体調不良で入院中のため、三木弁護士は「速やかに提出したいが、本人との打ち合わせが難しい。『時間的な配慮をお願いしたい』と理研側に伝えた」と語った。提出期限は示されていないという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140412-118-OYT1T50110

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  172. ただひたすら「時間稼ぎ」の悪巧み…

    人のうわさも七十五日…

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  173. 4月12日 よみうり寸評

     同僚記者のもとに理化学研究所の研究者からメールが届いた。理研は論文不正問題で屋台骨まで揺らいでいる。この研究者は分野違いだが、「深く傷つき苦しんでいます」と嘆いていたそうだ◆理研は国内外に10以上の拠点があり、3000人近い研究者が日夜、新たな発見や発明に打ち込んでいる。研究分野は宇宙から生物の細胞、極微の素粒子まで幅広い◆そのすべてが今や色眼鏡を通して見られがちだ。国内最大級の一流研究機関で働く研究者には屈辱的な事態◆名誉挽回のお手伝いになるかどうか。最近の研究を紹介しようと理研のホームページをのぞくと面白い◆例えば「カエルの合唱の法則を発見」。水田のカエルは身勝手に鳴いているのではないらしい。童謡「かえるのうた」は本当か。「夢のらくらく栽培トマト開発に道」も目を引く。受粉なしで実を結ぶトマトらしい。農家には大助かりだろう◆その他ほとんどは難解な研究だが、地味でも、こつこつと自然の謎に挑む研究者たちの姿を思い浮かべた。

    2014年4月12日15時0分 読売新聞
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140412-118-OYTPT50283

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  174. 「同僚記者」って、野依記者のことか?(笑)。

    よりによって「カエルの合唱の法則を発見」研究ごっこに目がいったのか(笑)。

    そんなくだらないことにどんだけの税金を投入したことになっているのか、人件費含めて計算してみろっつうの…

    そんな研究ごっこは理研じゃなくてもできるだろ、地方駅弁大学にもいっぱい研究者はいるよ。そういうところのネタを奪っちゃダメだよ。

    高給の研究者がわざわざやることではないな。

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  175. 小保方氏「作製実験毎日のように実施」
    4月14日 12時22分

    STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、先週の会見で、「STAP細胞の作製に200回以上成功している」などと述べ、科学者などから疑問の声が上がっていることについて、「作製の実験は毎日のように行っていた」などとする文書を弁護団を通じて発表しました。

    STAP細胞を巡っては、先週、理化学研究所の小保方リーダーが会見し、STAP細胞は200回以上作製に成功し、第三者も成功しているなどと述べましたが、多くの科学者からデータが示されていないなど疑問の声が上がっていました。
    これに対し小保方リーダーは14日、弁護団を通じ文書を発表しました。
    この中で小保方リーダーは、会見で200回以上作製に成功したと述べた点について、「STAP細胞作製の実験は毎日のように行い、1日に複数回行うこともあった。万能細胞の特徴の1つの多能性マーカーが陽性であることを確認し、STAP細胞が作製できたと確認した。平成23年6月から9月ごろまでに100回以上、平成23年9月以降も100回以上作製している」などとしましたが、具体的な実験データなどは示されませんでした。
    また、STAP細胞が存在するかどうかで極めて重要な第三者の成功についても、「迷惑がかかってはいけないので、私の判断だけで名前を公表することはできないが、理化学研究所もその存在は認識しているはずだ」としています。
    これについて理化学研究所は、「細胞の多能性マーカーが陽性になるまでは確認した研究者が所内にいることは認識している。ただ、これはSTAP細胞に万能性があることの証明になるものではなく、作製に成功したと言えるものではない」と話しています。

    専門家「可能なところだけでも公開必要」

    今回の説明について、日本分子生物学会副理事長で九州大学の中山敬一教授は、「多能性マーカーはさまざまな組織に変化することを確認する第一段階で、この実験だけで多能性を持つ細胞であると証明できるわけではない。科学の世界では『作製した』というには不十分なものだ」と指摘しています。
    そのうえで、「疑いを晴らすためには、こうしたコメントを発表するだけでなく、実験ノートなどを可能なところだけでも公開することが必要だ。ネイチャーに発表した論文の部分はすでに公開できるはずで、そうしないかぎり、科学者から信頼されることはない」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140414/t10013719561000.html

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  176. 小保方氏が発表の文書 全文
    4月14日 13時20分

    STAP細胞を巡る問題で、先週、記者会見した、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、14日、弁護士を通じて文書を発表しました。
    タイトルは「4月9日の記者会見に関する補充説明」です。

    まずは小保方氏の弁護団が、「4月9日の記者会見における小保方晴子氏の発言に関して、いろいろな意見が出ていることを鑑みて、補充説明として小保方氏から聞き取りました点をご紹介いたします」と説明しています。
    そのうえで、以下の文が小保方氏のコメントとして紹介されています。
    1 STAP細胞の存在について
    (1)200回以上成功したと述べた点について
    私は、STAP細胞の実験を毎日のように行い、しかも1日に複数回行うこともありました。
    STAP細胞の作成手順は、1.マウスから細胞を取り出して、2.いろいろなストレスを与え(酸や物理的刺激など)、3.1週間程度培養します。
    この作業のうち、1と2の作業は、それ自体にそれほどの時間はかからず、毎日のように行って、並行して培養をしていました。
    培養後に、多能性マーカーが陽性であることを確認して、STAP細胞が作成できたことを確認していました。
    このようにして作成されたSTAP細胞の幹細胞性については、培養系での分化実験、テラトーマ実験やキメラマウスへの寄与の実験などにより、複数回、再現性を確認しています。
    STAP細胞の研究が開始されたのは5年ほど前のことですが、2011年4月には、論文に中心となる方法として記載した酸を用いてSTAP細胞ができることを確認していました。
    その後、2011年6月から9月頃には、リンパ球のみならず、皮膚や筋肉や肺や脳や脂肪など、いろいろな細胞について、酸性溶液を含む様々なストレス条件を用いてSTAP細胞の作成を試みました。
    この間だけで100回以上は作成していました。
    そして、2011年9月以降は、脾臓由来のリンパ球細胞(CD45+)を酸性溶液で刺激を与えて、STAP細胞を作成する実験を繰り返していました。
    このSTAP細胞を用いて、遺伝子の解析や分化実験やテラトーマの実験などを行うので、たくさんのSTAP細胞が必要になります。この方法で作ったものだけでも100回以上はSTAP細胞を作成しています。
    また、今回発表した論文には合わせて80種類以上の図表が掲載されており、それぞれに複数回の予備実験が必要であったことから、STAP細胞は日々培養され解析されていました。
    このことから、会見の場で200回と述べました。
    (2)第三者によって成功している点について
    迷惑がかかってはいけないので、私の判断だけで、名前を公表することはできません。
    成功した人の存在は、理研も認識しておられるはずです。
    2 STAP細胞作製レシピの公表について
    STAP細胞を作る各ステップに細かな技術的な注意事項があるので、一言でコツのようなものを表現することは難しいのですが、再現実験を試みて下さっている方が、失敗しているステップについて、具体的にポイントをお教えすることについては、私の体調が回復し環境さえ整えば、積極的に協力したいと考えております。
    状況が許されるならば、他の方がどのステップで問題が生じているかの情報を整理して、現在発表されているプロトコールに具体的なポイントを順次加筆していくことにも積極的に取り組んでいきたいと考えております。
    また、現在開発中の効率の良いSTAP細胞作製の酸処理溶液のレシピや実験手順につきましては、所属機関の知的財産であることや特許等の事情もあり、現時点では私個人からすべてを公表できないことをご理解いただきたく存じます。
    今の私の置かれている立場では難しい状況ですが、状況が許されるならば実験を早く再開して、言葉では伝えにくいコツ等がわかりやすいように、映像や画像等を盛り込んだプロトコールとして出来るだけ近い将来に公開していくことに努力していきたいと考えております。
    3 4月12日朝刊での新聞記事について
    同日、一部新聞の朝刊において「STAP論文新疑惑」と題する記事が掲載されましたが、事実確認を怠った誤った記事であり、大きな誤解を招くものであって、許容できるものではありません。
    この説明は同日中に代理人を通じて同新聞社にお伝えしています。(1)メスのSTAP幹細胞が作成されており、現在、理研に保存されております。
    したがって、オスの幹細胞しかないというのは、事実と異なります。(2)STAP幹細胞は、少なくとも10株は現存しています。
    それらはすでに理研に提出しており、理研で保管されています。
    そのうち、若山先生がオスかメスかを確かめたのは8株だけです。それらは、すべてオスでした。
    若山先生が調べなかったSTAP幹細胞について、第三者機関に解析を依頼し染色体を調べたところ、そこにはメスのSTAP幹細胞の株も含まれていました。
    記事に書かれている実験は、このメスのSTAP幹細胞を使って行われたものです。
    4 STAP幹細胞のマウス系統の記事について
    2013年3月までは、私は、神戸理研の若山研究室に所属していました。
    ですから、マウスの受け渡しというのも、隔地者間でやりとりをしたのではなく、一つの研究室内での話です。
    この点、誤解のないようお願いします。
    STAP幹細胞は、STAP細胞を長期培養した後に得られるものです。
    長期培養を行ったのも保存を行ったのも若山先生ですので、その間に何が起こったのかは、私にはわかりません。
    現在あるSTAP幹細胞は、すべて若山先生が樹立されたものです。若山先生のご理解と異なる結果を得たことの原因が、どうしてか、私の作為的な行為によるもののように報道されていることは残念でなりません。
    追記
    4月9日の会見は「不服申し立て」に関する記者会見であり、準備期間も不十分で、しかも公開で時間も限られた場であったことから、STAP細胞の存在や科学的な意義についての説明を十分にすることができませんでした。
    しかしこのような事情をご理解頂けず、説明がなかったとして批判をされる方がおられることを悲しく思っております。
    理研や調査委員会のご指示や進行具合にもよりますし、私の体調の問題もあるので、確かなお約束はできませんが、真摯な姿勢で詳しく聞いて理解してくださる方がいらっしゃるなら、体調が戻り次第、できるだけ具体的なサンプルや写真などを提示しながらの科学的な説明や質問にじっくりお答えする機会があれば、ありがたく存じます。
    (会見形式では到底無理ですので、たぶん数名限定での説明になると思いますが・・・。)

    以上
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140414/t10013720741000.html

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  177. 小保方氏 第三者の公表を否定 - 2014/4/14
    http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/stap_cells/

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  178. STAP念頭に再発防止を急ぎ提言…理研改革委
    2014年4月13日22時25分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、外部有識者で作る理化学研究所の改革委員会は13日、2回目の会合を開き、研究不正の再発防止策を1か月以内にとりまとめ、理研に提言することを決めた。

     岸輝雄委員長(東京大名誉教授)は当初、「とりまとめに1、2か月かかる」との見通しを明らかにしていたが、検証対象を緊急の課題に絞り、提言を急ぐ方針に転換した。

     会合後に記者会見した岸委員長によると、〈1〉研究不正を防ぐルール〈2〉ルールを守るための運用体制〈3〉広報のあり方――の3点を緊急に検証する。岸委員長は「実験ノートを残すよう周知していても、実行していない研究室もある」と述べ、規定があっても守られていない実態を明らかにした。

     再発防止策は、3点に沿って、STAP細胞の研究など生命科学の分野を念頭にまとめるという。岸委員長は「研究分野や研究グループによって事情が異なる。理研の全部の組織を見るには半年や1年かかってしまうため」と話した。

     理研は、公的な研究機関の裁量を広げる新制度「特定国立研究開発法人」の指定を巡り、国から4月中の再発防止策を提出するよう求められている。岸委員長は「理研から『4月中に再発防止策をまとめて欲しい』と言われた委員もいる」と明かしたが、「(新法人の話とは)切り離さないとできないという立場でやっている」と述べた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140413-118-OYT1T50080

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  179. 小保方氏、STAP作製手順「公表できない」
    2014年4月14日13時17分 読売新聞

     理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士が14日、 STAPスタップ 細胞を作製した経緯などについて、小保方氏から聞き取った内容を文書にして発表した。

     三木弁護士によると、小保方氏は約5年前にSTAP細胞の研究を始め、2011年4月に作製を確認。小保方氏は、作製実験を1日に複数回行ったこともあったとして、「日々培養され解析されていました」と強調した。同年6月から9月頃までに100回以上、9月以降も100回以上作製したと主張した。

     小保方氏は、STAP細胞を作製した第三者の氏名の公表を拒んだ上で「存在は、理研も認識しているはず」と説明した。STAP細胞の作製手順については「特許等の事情もあり、現時点ではすべてを公表できない」と理解を求めた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140414-118-OYT1T50017

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  180. STAP論文共著の笹井氏があす会見
    4月15日 13時40分

    STAP細胞を巡る問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーと共同で論文を執筆した理化学研究所の笹井芳樹副センター長が、16日、記者会見を開くことになりました。
    理化学研究所の調査委員会が認定したねつ造などの不正やSTAP細胞の存在について、どのように説明するのか注目されます。

    STAP細胞の論文を巡っては、理化学研究所の調査委員会が今月1日、ねつ造や改ざんの不正があったとする調査報告をまとめましたが、小保方リーダーは調査のやり直しなどを求めて不服申し立てを行っています。
    こうしたなか、小保方リーダーと共同で論文を執筆した理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が16日の午後、東京都内で記者会見を開くことになりました。
    理化学研究所の調査委員会は、笹井副センター長に研究での不正行為はなかったとしたものの、データの正当性と正確性などについてみずから確認することなく論文を投稿していてその責任は重大だと指摘していました。
    STAP細胞の論文は、小保方リーダーが行った実験を基に、笹井副センター長が執筆を指導する形でまとめられていて、16日の会見では、ねつ造や改ざんと指摘された点やSTAP細胞の存在について、どのように説明するのか注目されます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140415/k10013750661000.html

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  181. STAP 理研・笹井氏きょう会見 - 2014/4/16
    http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/stap_cells/?1397610908

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  182. 【小保方さんの騒ぎ】オヤジたちが情けない(4月16日)

     STAP細胞をめぐる小保方晴子さんの騒動を見ていると、日本社会の重大な欠陥を見ているような気がして仕方がない。
     遠目には、頼りなさそうだが頑張っている若者を、既得権益に凝り固まったようなオヤジどもが寄ってたかっていじめているようにしか見えない。論文の書き方のルールだとか、都合のいいデータだけそろえる科学者がやってはいけない初歩的心得違いだとか、得意げに既存社会の正しさを並べ立てている。登場するオヤジどもはほぼ全員、ケチをつけることに関しては一生それだけにかけてきたような技を駆使して、自己保身と未熟な若者つぶしに全力を挙げている。嘆かわしい限りではないか。
     要はSTAP細胞ができるかどうかだけである。科学論文として不正かどうかなど、どうでもいい視野の狭い研究者の内輪での話だ。せっかくそれなりに頑張って苦労して「できた!」と若人が声を上げたのだ。そうか、じゃあちゃんとできるかどうか、みんなでもう1回やってみようじゃないか、と前向きに励まし協力してやるのがオヤジの役割だろう。
     学会内やその取り巻きの連中が何と言おうが、STAP細胞ができればそれで万々歳なのだ。うまくいかなかったら、だめだったねえ、こういう点に注意してもう一度頑張り直してみなさいと、再挑戦させるのが先輩・先達のとるべき正しい態度だろう。理研の思惑隠しとかいまさらの責任逃れや、権威へのごますり評論を含め、世間がやっていることはまるでその逆ではないか。細胞研究とは何の関わりもないところで大騒ぎしている。
     日本の優秀な若い研究者たちがより良い研究環境と雰囲気を求めて海外に勉強に行ってしまう真の事情を、連日われわれみんなで見てしまったような気がしてならない。これでまた若い優秀な頭脳流出は加速されるだろう。とても残念だ。
     今回のことは、STAP細胞のことだけではない。研究者たちが作り上げてきた独特の内輪社会の課題が表ざたになったと見た方がいい。ある意味で科学の世界ではずっとあった、そんなことはあり得ない、できっこないという既成勢力の権威たちと、それに挑戦するとんでもない発想の主としての若者の戦いの図でもあろう。目立ちたがり屋や変人研究者の成功に対する、嫉妬やひがみなど通常必ずある足引っ張りという最大勢力の抵抗もある。
     ちょうど同じころNHKスペシャルでやっていた「人体ミクロの大冒険」に出演していたノーベル賞受賞者の山中伸弥教授が、STAP細胞騒動のことで、研究そのものと研究の成果公表の手だての難しさを控えめに心優しく語っていた。さすがノーベル賞までいってかつ好かれる人は、並の研究オヤジと全然違ういい人と思わせ少し安心した。(元毎日新聞社主筆、福島市出身)

    ( 2014/04/16 08:12 カテゴリー:菊池哲朗の世相診断 )
    http://www.minpo.jp/news/detail/2014041615130

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  183. まったくのブーメラン言葉をここまで的確に吐いてしまうとは…絶句唖然というほかない…

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  184. STAP細胞「論文不正は内輪の話」というオヤジが若者をダメにする
    藤代 裕之 | ジャーナリスト
    2014年4月16日 12時0分
    http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujisiro/20140416-00034546/

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  185. <STAP細胞>「研究停滞が最大損失」笹井氏16日に会見
    毎日新聞 4月16日(水)2時31分配信

     ◇STAP細胞の存在前提に懸念表明

     理化学研究所のSTAP細胞論文問題で、笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター(神戸市、CDB)副センター長が毎日新聞の取材に「理研のSTAP細胞研究が止まらざるを得ないことが、日本の最大の損失」との懸念を表明した。この発言はSTAP細胞の存在を前提としている。笹井氏は16日午後、東京都内で記者会見し、自身の責任について謝罪するとともに、論文の作成経緯やSTAP細胞に対する考え方などを説明するとみられる。【根本毅】

     笹井氏は小保方(おぼかた)晴子・理研CDB研究ユニットリーダーを指導する立場で、STAP細胞論文の責任著者の一人。理研の主要著者で、公の場で発言していないのは笹井氏だけだ。

     毎日新聞は、論文の不正疑惑発覚後も笹井氏に複数回にわたって電子メールで取材した。

     論文については「調査に関わることなので話せない」との内容が多かったが、調査委が最終報告書を発表した翌日の今月2日、マウスのSTAP細胞が存在することを前提に、ヒトのSTAP細胞などの研究を海外の研究室が水面下で行っている可能性を懸念し、「日本の最大の損失」と表現。「論文競争はもちろんだが、知財(知的財産)競争は早くこの状況を抜け出せないと遅れをとるだろう」と記した。

     更に「STAP細胞の再検証と、ヒトへの応用研究などを並行する戦略性がないと、国内で過熱しているバッシングが自分の首を絞めることになる、という意見をネット上で書く人もいる。私も同じ危惧を抱いている」と表明した。

     笹井氏は今月1日、調査委の報告を受けてコメントを発表。「論文構成上の複数の過誤、不備が判明し、混乱を招いた」と認めた上で「疑義を生じたデータを除いても、その他のデータでSTAPを前提としないと説明が容易にできないものがあると私は考えている」と説明した。今月11日に毎日新聞に寄せたメールで「この声明が私の立場」としており、16日の記者会見でもSTAP細胞の存在は否定せず、責任者の一人として論文の不備を謝罪するとみられる。

     ◇笹井氏、責任問題どう説明

     理研調査委は、笹井氏が論文の捏造(ねつぞう)や改ざん行為に関与したことは否定したが、「(指導的な)シニア研究者でありながら、データの正当性と正確性などについて確認することなく論文投稿に至っており、研究不正という結果を招いた。その責任は重大」と指摘した。

     16日の記者会見で焦点となるのは▽調査委の指摘に対する見解▽STAP細胞存在の有無▽論文の撤回や責任問題--などを笹井氏がどう説明するかだ。更に▽なぜ画像の切り張りや画像の取り違えを見逃したのか▽「自己流で未熟な研究者」と反省の弁を述べた小保方氏をリーダーに採用した経緯--についての発言内容も注目される。

     2013年に小保方氏を採用した際には、笹井氏を含め8人程度のCDB幹部らが面接し、STAP細胞研究などについて議論した。笹井氏は疑惑発覚前、当時の小保方氏の印象を「真摯(しんし)さが伝わってきた」と語り、「生物学の教科書を書き換えないといけないと語り合った」と話していた。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140416-00000005-mai-sctch

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  186. 「生物学の歴史」を知ってる知ってない以前の、「生物」そのものを知ってるか知ってないかの「生物学」の基礎教養あるいは「センス」に問題が大有りな連中が「生命科学」を手がけているような気がしてならない…

    まるでSFの世界にいきなりのめりこんでいってしまうような危うさを感じる。

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  187. 理研調査委員長 みずからも画像切り貼りの指摘受け辞任の意向
    4月25日 12時39分

    STAP細胞を巡る問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーが、ねつ造などの不正行為を行ったと認定した理化学研究所の調査委員会の石井俊輔委員長が、みずからの論文で画像の切り貼りが行われていたと指摘され、委員長を辞任する意向を研究所に伝えていたことが分かりました。

    石井委員長はSTAP細胞を巡る問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーがねつ造などの不正を行ったとする報告書をまとめ、現在、小保方リーダーからの不服申し立てを受けて再調査を行うかどうかの審査を進めています。
    しかし、24日になって、石井委員長らが7年前に発表した乳がんの論文で、遺伝子の実験結果の画像を注釈を付けないまま切り貼りしたりしていたなどとする指摘があり、石井委員長は、委員長を辞任する意向を理化学研究所に対し伝えたということです。
    石井委員長によりますと、調査委員会のメンバーになった際、過去の論文をすべて見直し、指摘を受けた論文についても問題に気づいたため、すでに訂正の手続きを行ったということです。
    NHKの取材に対し、「実験ノートにも記録があり科学的には間違いがないが、研究者として指摘を受けたこと自体が恥ずかしい。辞任したい」と話しています。
    委員長が辞任の意向を示したことで、小保方リーダーの不服申し立てに対し再調査を行うかどうかの判断は、さらに時間がかかる可能性が出てきました。

    理研改革委員長「脇が甘い」

    STAP細胞の問題を受けて、理化学研究所が設置した外部の有識者による改革委員会の岸輝雄委員長は調査委員会の石井委員長の論文に問題が指摘されたことについて、「脇が甘いというか、不幸なことだと思う。これにより、私たち改革委が再発防止策などをまとめる時期も、ずれるかもしれない。まだ、石井委員長に不正があったかどうかは疑義の段階であり、軽々なことは言えない。しかし、仮に不正があったということになったら、調査委員会の権威にとって大問題だと思う」などと話しました。

    小保方氏の弁護士「委員会に残り再調査を」

    小保方晴子研究ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は、「石井委員長が同じようなことをされて、それが改ざんでないというのであれば、委員会にも残られて、ご自身の見解を基に再調査を行うようお願いしたい。迷惑をかけるのでやめると言われても、ちょっと違和感を感じます」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140425/k10014022691000.html

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  188. 調査委員長辞任へ 再調査に時間も
    4月25日 15時03分

    STAP細胞を巡る問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーがねつ造などの不正行為を行ったと認定した理化学研究所の調査委員会の石井俊輔委員長が、みずからの論文で画像の切り貼りが行われていたと指摘され、委員長を辞任することになりました。

    石井委員長はSTAP細胞を巡る問題で小保方晴子研究ユニットリーダーがねつ造などの不正を行ったとする報告書をまとめ、小保方リーダーからの不服申し立てを受けて再調査を行うかどうかの審査を進めていました。
    しかし、24日になって7年前に発表した乳がんの論文で遺伝子の実験結果の画像を注釈を付けないまま、切り貼りしたりしていたなどとする指摘があり、石井委員長は理化学研究所に対し、委員長を辞任する意向を伝え、承認されたということです。
    これについて石井委員長は「実験ノートのコピー、オリジナルデータを示し、研究不正ではないことをホームページに掲載しました。しかし、このような状況で、委員長の任務を継続することは迷惑をおかけすることになります」などとするコメントを出しました。
    後任の委員長には調査委員会のメンバーで、弁護士の渡部惇委員がなるということで理化学研究所は問題が指摘された石井委員長の論文についても調査を開始したことを明らかにしました。
    委員長の交代で小保方リーダーの不服申し立てに対し再調査を行うかどうかの判断は、さらに時間がかかる可能性が出てきました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140425/k10014027261000.html

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  189. 帝国陸海軍の泥沼の戦線拡大路線…

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  190. 石井氏論文 批判の声…委員長辞任 「理研の管理問われる」
    2014年4月26日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題を調べていた理化学研究所調査委員会の石井俊輔委員長(62)が25日、辞任を表明した。理研で生命科学の上席研究員である石井氏は「インターネットなどで自分の論文に疑義が出たため」と説明する一方で、「研究不正にはあたらない」と小保方晴子ユニットリーダーとの違いを強調した。だが、「改ざんとみられても仕方がない」との指摘も出ている。

     疑義が出たのは、2008年に英科学誌ネイチャーの関連誌「オンコジーン」に掲載された乳がんの遺伝子に関する論文。石井氏は「論文の説明順に合わせて、遺伝子解析の実験結果を示す画像を切り貼りし、並べ替えた」と話した。

     小保方氏は、条件の異なる別々の実験で得た画像を切り貼りし、調査委によって改ざんと認定されたが、石井氏は「私の論文は、一つの実験の結果を見やすく整理していた」と説明した。

     この説明に生命科学者の一人は、「なぜ元のデータをそのまま出さなかったのか。改ざんと疑われても仕方がない」と話す。危機管理の専門家は「調査委員長は、しっかりした人を選んだはず。理研の組織管理が問われる」と指摘する。

     研究者の間には、石井氏の主張に理解を示す声もある。石井氏の論文に対する理研の予備調査の結果は、来週にも出る見通しだ。

    再調査の判断 遅れる可能性

     調査委による不正認定に対する小保方氏の不服申し立てを受け、再調査するかどうかの判断が大詰めの段階だ。石井氏の辞任が、不正認定には影響しないとの見方が強いが、再調査の判断が遅れるとの指摘もある。

     理研は、26日付で石井氏の後任に弁護士の渡部 惇じゅん 委員をあてることを決めた。理研広報は「今後の調査には影響しない」と語った。研究倫理に詳しい池内了・総合研究大学院大名誉教授は「今回の問題は、STAP細胞の論文問題と関係ない。粛々と調査を進めるべきだ」と話した。

     だが、小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は「調査委の調査結果は信頼できない」と語り、ある理研関係者は「調査に時間をかける必要性もでてくる」と話す。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140426-118-OYTPT50110

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  191. まるごとSTAPミテミテ騒動の諸相…

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  192. 小保方氏、同じ委員の質問「非常につらい」
    2014年4月28日14時6分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は28日、理研の調査委員会から小保方氏への聞き取り調査の要請があったことを明らかにした。

     調査委から書面で質問項目を受け取って回答するという。書面回答を踏まえて再度要請があった場合は、1週間程度の準備期間をおいて聞き取りに応じることも検討するという。

     三木弁護士によると、調査委から27日、「聞き取りを28日か29日のいずれかで行いたい」と連絡があった。

     小保方氏は、調査委のこれまでの聞き取りの進め方に不満を述べ、調査委のメンバー構成の変更も求めている。三木弁護士によると、小保方氏は「同じ委員から質問を受けるのは非常につらい」などと話したという。

     小保方氏は体調不良のため入院中で、医師から「(聞き取りを)避けた方がいい」との助言もあり、調査委にまずは書面でのやりとりを進めたいと伝えたという。

     三木弁護士は「急な動きで、早く結論を出そうとしている感じがする。(辞任した)前調査委員長の論文問題などで調査委への不信感が高まっている」と話した。

     調査委員長を務めていた理研の石井俊輔上席研究員は、責任著者の一人として関わった2008年の乳がん遺伝子に関する論文で、画像の切り貼りがあったことを認め、26日付で辞任した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140427-118-OYT1T50180

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  193. 小保方氏に聞き取り要請 理研調査委
    2014年4月28日15時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は28日、理研の調査委員会から小保方氏への聞き取り調査の要請があったことを明らかにした。調査委から書面で質問項目を受け取って回答するという。書面回答を踏まえて再度要請があった場合は、1週間程度の準備期間をおいて聞き取りに応じることも検討するという。

     三木弁護士によると、調査委から27日、「聞き取りを28日か29日のいずれかで行いたい」と連絡があった。

     小保方氏は、調査委のこれまでの聞き取りの進め方に不満を述べ、調査委のメンバー構成の変更も求めている。三木弁護士によると、小保方氏は「同じ委員から質問を受けるのは非常につらい」などと話したという。

     小保方氏は体調不良のため入院中で、医師から「(聞き取りを)避けた方がいい」との助言もあり、調査委にまずは書面でのやりとりを進めたいと伝えたという。

     三木弁護士は「急な動きで、早く結論を出そうとしている感じがする。(辞任した)前調査委員長の論文問題などで調査委への不信感が高まっている」と話した。

     調査委員長を務めていた理研の石井俊輔上席研究員は、責任著者の一人として関わった2008年の乳がん遺伝子に関する論文で、画像の切り貼りがあったことを認め、26日付で辞任した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140427-118-OYTPT50663

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  194. 小保方さんの論文不正ならかなりの人も…質問状
    2014年4月30日13時10分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所の 小保方おぼかた 晴子ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は30日、理研の調査委員会に対し、「 捏造ねつぞう 」や「改ざん」の定義に関する質問状を提出したことを明らかにした。

     質問状は「どのような解釈をとるのか明らかにされず、争点が散漫になり主張がかみ合っていない」と指摘した。三木弁護士は、調査委の石井俊輔・前委員長が自らの論文に疑義が浮上して辞任した問題も踏まえ、「小保方さんの論文が不正なら、かなりの人もこれに当たると思う。定義などを慎重に整理して議論せずに、調査報告書が確定したら大変なことになる」と強調した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140430-118-OYT1T50064

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  195. STAP調査委員 論文疑義…3人に切り貼り指摘 理研、予備調査
    2014年5月2日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文問題で、理化学研究所が、新たに調査委員会の委員の論文について、研究不正があるかどうかを調べる予備的な調査を始めたことが1日、分かった。外部から3委員の論文に対して、画像の切り貼りなどを疑う指摘があったと説明している。調査委では、委員長だった石井俊輔・理研上席研究員が、論文に切り貼りなどが見つかったとして辞任し、委員が6人から5人に減ったばかりだ。

     今回、疑義が指摘されたのは、理研の古関明彦・統合生命医科学研究センター副センター長と真貝洋一主任研究員、東京医科歯科大の田賀哲也副学長。3委員が2003~11年に執筆した計7本の論文で、遺伝子解析結果を示した画像などに切り貼りの疑いが出たという。理研は古関氏と真貝氏の論文について調べる。田賀氏は、同大が対応を検討する見込み。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140502-118-OYTPT50105

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  196. STAP調査委員論文「不正なし」…東京医科歯科大が公表
    2014年5月3日3時0分 読売新聞

      STAPスタップ 細胞の論文を調べている理化学研究所調査委員会の委員3人の論文に疑義が指摘されている問題で、東京医科歯科大は2日、委員を務める田賀哲也副学長の論文に「不正はない」とする調査結果を公表した。

     疑義が指摘されていたのは、田賀氏が熊本大教授だった2004年と05年に責任著者として発表した2本の論文。医科歯科大に先月末、遺伝子の解析結果を示す画像に「切り貼りした跡があり、意図的な改ざんだ」とする情報が届いていた。

     同大は今月1日、研究担当の理事ら幹部4人が、田賀氏や学外にいる論文著者2人から説明を求めた。

     その結果、画像の一部に切り貼りがあったことは認めた。だが、05年の論文は、実験ノートに元の画像が確認され、切り取った画像の順番を入れ替えただけなどとし、問題ないと判断。04年の論文は実験ノートはなかったが、多数の画像があるため、必要な画像を集めた結果で問題はないとした。

     残る2人の委員は理研の所属で、理研が内容の確認を進めている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140503-118-OYTPT50048

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  197. くらし☆解説 「カエルの合唱には法則があった」
    2014年05月16日 (金) 

    谷田部 雅嗣 解説委員

    ▽VTR 夏の田んぼ(夜景)⇒ニホンアマガエルup
    おなじみの鳴き声ですが
    これから夏にかけて聞こえるこの「カエルの合唱」には、規則正しい法則があることが明らかになりました。

    くらし☆解説、テーマは「カエルの合唱には法則があった」
    担当は谷田部雅嗣解説委員です。
     
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    Q1 カエルの合唱で見つかった法則というのはどういうことか

    田んぼなどで鳴くカエル。勝手気ままに鳴いているように聞こえるかもしれませんが、数学的な美しい法則にのっとって鳴いていることがわかったんです。
    カエルの合唱というと、誰でも聞いたり歌ったりしたことのある音楽がありますね。

    ▽ドイツ民謡 かえるの合唱♪~  
     
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    Q2 輪唱は学校で習いましたが

    この歌の元になったのはドイツの民謡です。
    ドイツのカエルが鳴く様子を歌ったものです。
    昭和22年に作曲家の岡本敏明さんが、訳詞して作られました。
    日本語訳とドイツ語の歌詞の内容は同じです。
    輪唱という法則にそって歌うことでハーモニーが生まれます。
     
    Q3 山や川、田んぼで鳴くカエルの声も、なにか輪唱しているように聞こえるような気もしますが。実際のカエルについて行われたのはどんな研究なんですか?

    「カエルの合唱には数学的な法則があった」というタイトルで、論文はイギリスの科学専門誌の電子版に掲載されました。
    理化学研究所、東京大学、京都大学などの研究チームが行った研究です。
     
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    研究の中心になったのは合原一究さん。
    子供のころからカエルなど両生類や爬虫類に興味を持っていました。
    数学も得意で、数学を使って動物の行動の行動に隠された法則を明らかにする研究をしています。
    研究の対象になったのは、日本を代表するカエルであるニホンアマガエル。
    これまでにも、カエルの鳴き声などは研究されてきましたが、自然の中でカエルたちがどのように鳴いているのかは謎でした。
     
    Q4 そもそもカエルはなぜ鳴くんですか

    アマガエルに限らず、鳴くのはオスだけです。
    鳴く理由は、メスをひきつけるための求愛行動であったり、縄張りを主張するためだと考えられています。
     
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    実験室でカエルの鳴き声を聞くと…
    一匹だと、このように1秒間に数回、規則正しく鳴きます。
    数式で表すとこのようになります。
     
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    図にすると、円が一回転するごとに1回なきます。
    では二匹ではどうなのか。
     
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    一匹目のカエルの声に合わせて二匹目も鳴き始めますが…
    交互に規則正しく鳴きます。
    二つの動きが交互に繰り返され、やはり数式で表現出来る現象です。
    お互いが重ならないように互い違いに鳴きます。
     
    Q5 なぜ交互に鳴くのか

    カエルには耳があるので、当然相手の鳴き声が聞こえます。
    自分が鳴いているときには聞こえませんから、相手が鳴いているときには鳴きやみます。
    逆に言うと、縄張りを主張する声を聞かせるため、相手が鳴きやんだときに声を出すわけです。
     
    Q6 自然の中ではどのように鳴くと考えられるんですか

    そこが研究のテーマになります。
    たくさんのカエルが自然の中ではどのように鳴いているのか。
    交互に鳴くといっても、たくさんいると、二匹だけのようにはいきません。
    考えられる鳴き方は・・・
     
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    (1) 相手かまわず勝手に鳴く。
     
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    (2) 波が伝わるように、次々に隣のカエルが鳴く。
     
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    (3) 隣り合った同士が重ならないように、2つのグループに分かれて鳴く。
    大きく分けると、この3つが考えられます。
    これを確かめるために必要なのは鳴いているカエルの鳴くタイミングと、鳴く位置です。
    位置と時間が正確に測定出来なくては確かめられません。
     
    Q7 簡単にわかりそうな気がしますが
     
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    昼ならカエルの居場所はわかるでしょうが、夜では見えません。
    たくさんのマイクを並べて、カエルの声を録音し、分析しようという試みが行われました。
    しかし、他のカエルの群れや、動物の声など雑音が多く、鳴くタイミングも、カエルの位置も正確に測定することはできませんでした。
    そこで、暗闇の中でも、カエルの鳴く位置とタイミングを正確に知るために開発されたのが、この装置です。
     
    Q8 どんな装置なんですか
     
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    「音源定位のための音声視覚化デバイス」
    アメリカで特許が取得され、日本でも特許公開されています。
    難しいですが、「カエルホタル」と命名されています。
    簡単に言うと、カエルの声を拾うマイクと、LEDランプがついています。
    声の大きさで光の強さが変わります。
    カエルが近くで鳴けば強く、遠くで鳴けば弱く光ります。
    この装置を田んぼのあぜ道に40㎝間隔で並べ、観察します。
     
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    Q9 どんな所で研究が行われたのでしょうか
     
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    観察がおこなわれたのは島根県隠岐の島町にある水田です。
    棚田になっていて、カエルが田んぼのあぜ道に並んで鳴くので、観察しやすいと考えられました。
    カエルホタルの光る様子をビデオカメラで記録します。
    映像を分析すると、カエルの鳴くタイミングと位置がわかります。

    実際に記録された映像です。
    あぜ道に沿って並べられたカエルホタルがカエルの声に合わせて点滅しています。
    これで、カエルの合唱を目で確認することが出来ました。
     
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    こちらがそのデータです。
    赤いほど強く光った場所で、近くにカエルがいます。
     
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    40台のカエルホタルで捉えられたカエルは5匹。
    鳴くタイミングは2つあります。
    二つのグループに分かれて、交互に鳴いています。
    規則正しく鳴いていますね。
    この結果は数式で表せるほど整然としています。
    結合振動子系モデルとして説明できるんです。
     
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    Q10 難しい。どんな意味があるんですか

    二匹同士の関係が田んぼのあぜ道に並んだカエルに全体及んで、規則正しく交互に鳴いている。
    つまり、カエルの群れは隣り合う同士が重ならないように、二手に分かれて、交互に鳴くという数学的な法則が明らかになったんです。
     
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    Q11 これが、世界で初めての研究ということですが、これからは
    この法則は隠岐の島の水田だけで観察された結果であり、他の田んぼや他の地域で同じかどうかは、調べてみなくては分かりません。

    他の種類のカエルの合唱にも法則があるのか。
    合原さんたちは、海外でも研究を始めています。
    そのカエルを二種類ご紹介しましょう。
     
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    まず、オーストラリアの「アカメアメガエル」です。
    体の長さが3センチから7センチとやや大柄。
    目の周りが赤いのが特徴です。
    鳴き声は…
    ニホンアマガエルとは違います。
     
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    こちらはパナマなど中米に生息する「ツンガラガエル」です。
    体の長さは数センチですが、声に大きな特徴があります。
    聞いてみて下さい。
     
    Q12 声が二種類あるように聞こえます

    なぜ、二種類の声を持っているのか。
    どのように使い分けるのか。
    謎は広がります。
    そもそも、カエルが鳴くのが求愛行動や縄張り争いだとしても、自然の中にはヘビやコウモリなど天敵がたくさんいます。
    鳴くことは天敵に自分の位置を知らせることになってしまいます。
    コウモリやヘビなど他の動物の行動を合わせて分析することで、カエルの合唱の新たな謎が明らかになる日も来るでしょう。
     
    Q13 この研究にはどんな意義があったんでしょう

    自然を知ることは、学ぶこと。
    人間は自然の中からいろいろな法則を見つけ出して学んできました。
    カエルはお互いの主張を認めて、交互に秩序正しく鳴くという法則を持っていました。
    人間同士ではどうでしょう。
     
    <岩渕>
    それではもう一度、数学的な法則が見つかったニホンアマガエルの合唱を聞きながらお別れです。

    ▽VTR ニホンアマガエルup⇒夏の田んぼ(夜景)

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  198. くらし☆解説 「カエルの合唱には法則があった」 - 2014/5/16
    http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/188033.html

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  199. 「カエル 合唱」
    http://www.2nn.jp/search/?q=%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB+%E5%90%88%E5%94%B1&e=

    ★科学ニュース+ 14/01/28 10:10 91res 0.0res/h □
    【生物】カエルの合唱に新説 周りにいるカエルとタイミングをずらして鳴き縄張り主張/理化学研究所など
    ★ニュース二軍+ 14/01/28 01:26 5res 0.0res/h □
    【いきもの】カエルの歌は、ずらして鳴くよ…♪アマガエルの「合唱」は隣同士では声を合わせず、オスが縄張り主張か?京大グループが解明 画像あり
    ★ニュース速報+ 14/01/27 22:31 57res 0.5res/h □
    【社会】カエルの合唱…「隣同士のカエルは交互に鳴く」という法則を確認

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  200. 理研職員4割が論文調査の優先を アンケート、検証実験に不満募る

     STAP細胞の論文問題で、理化学研究所の研究員の組織が、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が参加する検証実験や論文調査について全職員約3500人を対象に実施したアンケートで、回答者の42%が「論文の疑義の調査を優先すべきだ」と考えていることが17日、理研関係者への取材で分かった。

     「検証実験を優先すべきだ」という回答は13%だった。「疑義の調査と検証実験を同時並行で行うべきだ」との回答は35%あったが「検証実験が世間の関心事になった以上やむを得ない」などと消極的な意見が多く、理研内で検証実験に不満が募っている実情が浮き彫りになった。

    2014/07/17 18:43 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014071701001542.html

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