2020年1月19日

生物多様性と特定外来生物(2)

( 生物多様性と特定外来生物 の続き)

生き物を守ると称して、生き物をいびりまくるヒトビトの、自己矛盾と自己撞着と自己陶酔…

Yahoo!ニュース・トピックス
ミドリガメ 駆除で肥料化検討 - 2015/10/15
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6177524

ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)ホロコースト計画…

時代は移り変わっても、あの忌まわしき「魔女狩り」異端審問の精神構造は何も変わらず今に生き続けている。



「優生学」

「獲得形質 遺伝 進化」


「願望」という現実をゆがめるファクター、それによる認識のバイアス…

良くも悪くも、「思考は現実化する」


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国立環境研究所五箇公一・主席研究員が16日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、外来生物の脅威と対策の重要性を語った。
2015年10月16日23時50分
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20151016-OYT1T50127.html


KAKEN - 五箇 公一(90300847)
https://kaken.nii.ac.jp/d/r/90300847.ja.html

カエルツボカビの日本在来種への影響とその対策
Analysis of the Influence and Measure of Chytrid fungus (Batrachochytrium dendrobatidis) for native amphibian species in Japan
2008年度~2010年度
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/20580347.ja.html


ツボカビさんが濡れ衣を着せられて「魔女狩り」の災難に遭うの巻でござる(笑)。





外来種は本当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD
フレッド・ピアス 著 / 藤井留美 訳
http://www.soshisha.com/book_wadai/books/2212.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4794222122


[本よみうり堂]外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 草思社 1800円
2016年9月18日 読売新聞
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160917-118-OYTPT50472

手つかずの自然は幻想
評・出口治明(ライフネット生命会長)

>外来種と言えば琵琶湖の在来種を脅かすブルーギルやブラックバスを連想する。いかに駆除するか、心ない放流を食い止めるか。獰猛どうもうな外来種から自然を守れ。確かにそうだと思う反面、何かひっかかるものをずっと感じていた。本書は、この問題に正面から挑んだ力作である。



(2015年10月15日)(追記12/6 2016)

202 件のコメント:

  1. ミドリガメの肥料化検討 保管プールが完成 兵庫・明石
    神戸新聞NEXT 10月15日(木)7時30分配信

     ため池や河川での大量繁殖が問題になっている外来種ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を保管するプールが明石クリーンセンター(兵庫県明石市大久保町松陰)に完成し、14日、約80匹が収容された。市は今後、駆除したカメを肥料にする方法を検討する。

     市は2013年以降、約7千匹のアカミミガメを捕獲した。これまでは防除会社などに引き取られていたが、肥料化して地域に還元することを目指してプールを新設した。

     総事業費は約90万円で、市が約60万円、国が約30万円を負担した。長さ9メートル、幅5メートル、深さ40~60センチで甲羅干しできる空間もあり、約千匹を保管できる。

     当面は自然死したアカミミガメを粉砕し、肥料にする方法を研究。将来的には、ため池などで駆逐した個体を安楽死させて肥料にすることを検討している。

     市は住民がペットとして飼育していたアカミミガメも引き取っているが、甲羅に識別タグを装着し、安楽死させずに保管するという。カメダイヤル(市環境総務課)TEL078・918・5585

    (井原尚基)

    【関連記事】
    アカミミガメ大量繁殖に一石 カメ肉カレー考案
    捕獲のミドリガメ 堆肥化視野に保管プール新設 明石
    人気のミドリガメ、輸入規制へ 5年後めど、生態系に影響
    光るミミズ、全国で続々発見 兵庫の小学校で観察会も
    迷いインコが列車の旅 JR姫路-三ノ宮間

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151015-00000001-kobenext-l28

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  2. 外来生物、早期駆除が重要…環境研・主任研究員
    2015年10月16日23時50分

     国立環境研究所の五箇ごか公一・主席研究員が16日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、外来生物の脅威と対策の重要性を語った。

     ダニなどの害虫に詳しい五箇主席研究員は、毒グモのセアカゴケグモが国内で広がっている現状などを説明。東南アジア原産で長崎・対馬に定着したツマアカスズメバチについては「繁殖力が非常に強く、働きバチの数が多い。人が刺されたり、ミツバチが襲われたりしている」と指摘した。

     まだ日本に侵入していない危険な虫として、強い毒を持つアリの一種「ヒアリ」や、殺虫剤が効きにくい「スーパー南京虫」を挙げ、「外来生物が国内に入ることは防げない。発見時にすぐ駆除できる態勢を整える対策が肝心だ」と強調した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151016-118-OYT1T50127
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20151016-OYT1T50127.html

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    1. site:kaken.nii.ac.jp 五箇公一
      https://www.google.co.jp/search?q=site:kaken.nii.ac.jp+%E4%BA%94%E7%AE%87%E5%85%AC%E4%B8%80

      KAKEN - 五箇 公一(90300847)
      https://kaken.nii.ac.jp/d/r/90300847.ja.html


      2011年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 環境リスク研究センター / 主任研究員
      2010年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 生物多様性研究プロジェクト・侵入生物研究チーム / 主任研究員
      2006年度~2008年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 環境リスク研究センター / 主席研究員
      2006年度~2008年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 研究員
      2007年度 : 国立環境研究所 / 侵入生物研究チーム / 主任研究員
      2007年度 : 国立環境研究所 / 侵入生物研究チーム / 主任研究官
      2006年度 : 国立環境研究所 / 侵入生物研究チーム / 主席研究員
      2006年度 : 国立環境研究所 / 環境リスク環境センター / 研究員
      2005年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 生物多様性研究プロジェクト / 総合研究官
      2005年度 : 国立環境研究所 / 生物多様性研究プロジェクト / 総合研究官
      2003年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 化学物質環境リスク研究センター / 室長
      2003年度 : 独立行政法人 国立環境研究所 / 化学物質環境リスク研究センター / 室長
      2002年度~2003年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 研究員
      2002年度 : 国立環境研究所 / 生物多様性研究プロジェクト / 総合研究官
      2002年度 : 国立環境研究所 / 化学物質環境リスク研究センター / 総合研究官
      2001年度 : 独立行政法人国立環境研究所 / 生物多様性研究プロジェクト / 主任研究員

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    2. 「五箇公一」
      https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&sa=1&q=%E4%BA%94%E7%AE%87%E5%85%AC%E4%B8%80

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  3. 平成27年10月19日
    農林水産省
    「指定有害動植物の見直し検討会」の開催及び一般傍聴について

    農林水産省は、平成27年11月2日(月曜日)、農林水産省 講堂において、「指定有害動植物の見直し検討会」を開催します。

    本会議は、公開です。ただし、カメラ撮影は、冒頭のみ可能です。

    1 概要

    指定有害動植物とは、植物防疫法(昭和25年法律第151号)第22条において、「有害動物又は有害植物であって、国内における分布が局地的でなく、且つ、急激にまん延して農作物に重大な損害を与える傾向があるため、その防除につき特別の対策を要するものとして、農林水産大臣が指定するものをいう。」と定義されています。

    農林水産省では、近年の国内産地における栽培体系や防除体系の変化などにより、病害虫の発生様相に変化が生じていることなどの理由から、指定有害動植物の見直しを検討することとしました。

    本検討会では、病害虫防除の有識者などを参集し、指定有害動植物のリスク評価方法及び評価結果並びにその結果に基づく見直し案について、検討を行うこととしました。

    なお、会議資料及び議事概要は、会議終了後に下記URLページで公開します。

    URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou/index.html

    2 開催日時及び場所

    日時:平成27年11月2日(月曜日)15時00分~17時00分
    会場:農林水産省 本館7階 講堂
    所在地:東京都 千代田区 霞が関1-2-1

    3 議題

    (1) 指定有害動植物のリスク評価方法
    (2) 指定有害動植物のリスク評価結果
    (3) 指定有害動植物の見直し案

    4 傍聴可能人数

    100名程度

    5 傍聴申込要領
    (1) 申込方法

    インターネット又はFAXにて、以下の申込先に、「指定有害動植物の見直し検討会」の傍聴を希望する旨、氏名(フリガナ)、住所、連絡先(電話番号、FAX番号又は電子メールアドレス)、職業、勤務先・所属団体等の名称及びその連絡先を記入の上、お申込みください(電話でのお申込みは御遠慮ください)。

    <インターネットによる申込先>

    URL:https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/e3a6.html

    <FAXによる申込先>

    FAX送付先:消費・安全局 植物防疫課 防除班 宛

    FAX番号:03-3502-3386

    車椅子の方、盲導犬、聴導犬又は介助犬をお連れの方は、その旨をお書き添えください。また、介助の方がいらっしゃる場合は、その方のお名前も併せてお書き添えください。
    複数名お申込みの場合も、お一人ずつ記載事項をお書きください。

    (2) 申込締切

    平成27年10月28日(水曜日)17時00分必着です。

    なお、傍聴希望者が多数の場合は、抽選を行います。その場合は、傍聴の可否を平成27年10月30日(金曜日)17時00分までにお知らせします。

    (3) 傍聴する場合の留意事項

    駐車スペースはございませんので、車での御来場はお控えください。

    傍聴される方は、入館時に受付で身分証明書を提示いただきます。

    傍聴に当たっては、次の留意事項を遵守してください。これらを守られない場合は、傍聴をお断りすることがあります。

    (ア)事務局の指定した場所以外に立ち入らないこと。
    (イ)携帯電話等の電源は、必ず切って傍聴すること。
    (ウ)傍聴中は、静粛を旨とし、以下の行為を慎むこと。
    委員及び意見公述人の発言に対する賛否の表明又は拍手
    傍聴中の入退席(ただし、やむを得ない場合を除く)
    会場でのカメラ、ビデオ、ICレコーダー、ワイヤレスマイク等の使用(ただし、冒頭のカメラ撮影は可能)
    新聞、雑誌その他議案に関係のない書類等の読書
    飲食及び喫煙
    (エ)銃砲刀剣類その他危険なものを議場に持ち込まないこと
    (オ)その他、事務局職員の指示に従うこと

    6 報道関係者の皆様へ

    報道関係者で取材を希望される方は、一般傍聴とは別に席を御用意いたしますが、資料準備等の関係がございますので、上記「傍聴申込要領」と同様、事前にお申込みください。

    その場合は、報道関係者であることを明記してください。

    また、当日は、受付で記者証等の身分証を御提示いただきますので、あらかじめ御承知願います。

    <添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
    指定有害動植物の見直し検討会 有識者一覧(PDF:55KB)
    http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/pdf/151019-01.pdf

    お問い合わせ先

    消費・安全局植物防疫課
    担当者:防除班 春日井、中西
    代表:03-3502-8111(内線4562)
    ダイヤルイン:03-3502-3382
    FAX:03-3502-3386
    http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/151019.html

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    1. 指定有害動植物の見直し検討会 有識者一覧
      http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/pdf/151019-01.pdf

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  4. レース用のハト守るため「とらばさみ」…男逮捕
    2015年10月22日20時38分

     レースバトを野生動物から守るため、わなの「とらばさみ」を仕掛けたとして、茨城県警石岡署は21日、土浦市中貫、日本鳩レース協会アルバイト職員の男(69)を鳥獣保護法違反容疑で逮捕した。

     発表によると、男は8月21日、勤務する石岡市片野の同協会「八郷国際委託鳩きゅう舎しゃ」の敷地内に、禁止猟具に指定されているとらばさみを仕掛け、ハトを狙う野生動物を捕獲しようとした疑い。

     県職員が発見し、同署に通報した。同署によると、2005年に県と環境省の職員が、11年に県と石岡市の職員、同署員が、男に対し、とらばさみを仕掛けていたとしてやめるよう警告していたという。

     調べに対し、男は「仕掛けたのは事実だが違法だとは知らなかった。過去に何匹か動物を捕まえた」と供述しているという。

     同鳩舎の会員によると、鳩舎には全国の愛好家から数千羽のハトが有料で預けられ、訓練やレースが行われている。年間、何割かは猛禽もうきん類やイタチに襲われるなどしているという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151022-118-OYT1T50015

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    1. 過剰取締りで、かすみ網もトラバサミも使用禁止のご法度案件…

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  5. 関東で駆除進み東北へ、カワウによるアユ被害増
    2015年10月23日 16時19分

     野鳥のカワウによる川魚の被害が山形県内で拡大している。

     関東地方で駆除が進み、東北地方に生息地域を移していることが原因とみられる。今年も10月のアユの産卵期に大きな被害が出ることを危惧した県は、今年度中に駆除による個体管理を進めるため、ワーキンググループの設置を検討している。

     県水産振興課によると、カワウはアユなどの淡水魚を主な餌としている。かつて生息していた関東や関西地方で駆除が進んだ影響で他の地方に移っており、県内では2002年から目撃されるようになった。

     県内水面漁業協同組合連合会の調査によると、生息数は年々増えている。06年10月に確認されたのは395羽だったが、昨年10月は2133羽と急増。推計では川魚の被害も07年の24トンから、昨年は79トンに増えている。被害が心配されるアユの産卵場では、追い払ったカワウの数が10年度は6332羽だったが、14年度は1万3831羽と2倍以上になっている。

     カワウによる被害を防ぐため、県は同連合会や関係自治体、日本野鳥の会県支部などとともに、9月7日に県庁で協議会を開催。こうした関係機関でつくるワーキンググループを最上地方、庄内地方、村山・置賜地方の計3か所に設置し、駆除などによって個体管理を実施することが提案された。

     協議会に出席した県南漁業協同組合(米沢市)の島軒治夫・代表組合長(77)は、「カワウは駆除をしても数がすぐに戻り、イタチごっこの状態だ」と嘆く。最近は秋田や新潟など近隣の県から飛来したとみられるカワウもいるという。島軒組合長は「県内で広域的に連携するのはもちろん、他県と協力して対策を進める必要もあるのではないか」と話している。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20151020-OYT1T50150.html

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  6. 外来スズメバチ 拡大の脅威
    2015年11月12日(木) 13時17分掲載
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6180613

    http://koibito2.blogspot.jp/2013/11/blog-post_24.html?showComment=1447305393868#c3961963851551675592

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    1. 深層PLUS
      在来種が住みにくくなったことも一因・・・五箇公一さん<上>
      2015年11月11日9時0分

       国境を超えた人やモノの移動の速度と量が増す中で、外来生物が人や農産物などにまじって日本にやってくるケースが増えている。日本の環境に適応して在来種の存在を脅かすだけでなく、人間に危害を与えるハチなども確認されている。こうした外来種に対し、どんな対応が可能なのか。国立環境研究所プロジェクトリーダーとして外来種の研究、対策に取り組んでいる五箇公一さんが、BS日テレ「深層NEWS」に出演し、注意点や対応などを語った。

      (取材・構成 読売新聞編集委員 伊藤俊行)

       ――番組は、岸田雪子キャスターが、3年前に長崎県対馬で確認され、今年8月下旬には福岡県北九州市でも確認されたツマアカスズメバチについて、その性質を五箇さんに尋ねるところから始まる。

      ◆危険度高いツマアカスズメバチ

       ツマアカスズメバチは、基本的にスズメバチという狩りバチですから、獲物を捕らえるために毒針を持って襲うという性質を非常に強く持っています。その意味では、人に対する影響、危険度の大きい生き物だと考えなければいけません。

       中国、東南アジア原産の大陸型のスズメバチなので、日本列島に生息するスズメバチに比べ、若干、性格がしつこいと言われています。中国南部の大陸で、他の生物と競合しながら進化してきたプロセスと、島国で進化してきたプロセスの違いによるもので、大陸型の方が、増殖力が強く、性格も荒い種類が多い。ツマアカスズメバチの名の由来は、お尻の先に行くほど色が薄く黄色くなって、飛んでいるときには赤く見えるところから来ています。

       日本のオオスズメバチに比べると、ツマアカスズメバチの方が小さい。何しろ、日本のオオスズメバチはアジア最大のスズメバチですから。それでも、ツマアカスズメバチは、普通のハチよりは十分に大きい。しかも、狩りバチですから、注意が要るのです。

       ツマアカスズメバチの特徴の一つとして、巣が非常に大きいということが挙げられます。図2は、2年前に対馬で撮影された写真で、長さが2メートル、幅が80センチにも達しています。これは、ツマアカスズメバチの巣の中でも最大級のものです。

       巣が大きいということは、それだけたくさん、働きバチを生むということです。1匹の女王蜂が非常にたくさんの子を産み、それだけの数の子が巣をどんどん大きくしていくことで、これだけ大きな巣になります。繁殖力が非常に強いのも、ツマアカスズメバチの特徴です。

       普通のスズメバチだと一つの巣の中に、だいたい500匹ぐらいの働きバチがうごめいていますが、ツマアカスズメバチの場合は、最大で2000匹以上の働きバチがいて、さらに、次の世代の新しい女王蜂も多数生まれます。1匹の女王蜂が秋になると、次の世代の女王蜂を最低でも500匹ぐらい産みます。その新しい女王蜂が交尾して、次の年に別の巣を作ることを繰り返しますから、増えるスピードが非常に速いのです。

       スズメバチの天敵はスズメバチで、スズメバチ同士で巣を襲い、乗っ取り、幼虫やさなぎを食べてしまうことがあります。その意味では、オオスズメバチがツマアカスズメバチを「退治」することもあり得ますが、エサが豊富であれば、あまり喧嘩(けんか)しません。それ以外の天敵は、熊や人間ということになります。

      ◆刺されると発作やけいれん、場合によっては死亡

       人が刺された場合、体質によりますが、発作やけいれんが起きることがあります。その甚だしいものがアナフィラキシーショックと言って、場合によっては死亡するケースもあります。実際、中国やフランスでは、ツマアカスズメバチによるアナフィラキシーショックによる死亡例が報告されています。フランスでは、今年に入って既に10人ほどが死亡しているそうです。どうも、中国から輸出された鉢植えや陶器に隠れてフランスにツマアカスズメバチの女王蜂が侵入し、そこから繁殖が始まったのではないかと言われています。

       韓国でも、中国南部から侵入したツマアカスズメバチが非常に繁殖しています。とくに増えている場所が、港町の釜山です。釜山では、民家や建物の軒下に作られた巣が、多数見つかっています。生息環境として森が必要になる一般的なスズメバチとは違い、市街地でも繁殖できる種であることが分かってきました。理由の一つは、エサです。いろいろなものを食べることができる。また、比較的乾燥した都市空間にも適応できる能力を持っているとも考えられます。

       ツマアカスズメバチが食べるのは、基本的には虫ですが、中でも、ミツバチが非常に好きなので、養蜂場がある地域では、エサに困りません。その意味では、人間が多く暮らしている地域でも、十分に繁殖していけると言えます。

       日本のスズメバチもミツバチを襲います。ただ、その方法は、巣の中にどんどん入って、巣の中でミツバチと戦って壊していくというやり方です。ツマアカスズメバチは、ミツバチの巣の周辺を飛び回って、飛んでくる働きバチを奪い去って食べます。ツマアカスズメバチが他のミツバチに襲われるリスクは低く、ミツバチの側にしてみれば、働きバチをどんどん持っていかれてしまうので、兵糧攻めに遭っているような格好になるのです。

       ツマアカスズメバチの巣の駆除は、難しい面があります。というのも、営巣期は地面の中にいますが、大きくなってくると、人間の手が届かない樹木の高いところに移動して、そこに大きな巣を作る性質を持っているからです。

       ツマアカスズメバチが増えると最も心配なのは、養蜂業への打撃です。また、ブドウなどの果実を食べて、農作物そのものに直接被害をおよばす可能性もあります。市街地に巣を作った場合、巣が大きい分、働きバチがたくさん出てきますので、必然的に人間と出会う確率も上がってきます。かりに、攻撃的な性格が日本のスズメバチと同じ程度だったとしても、数が多くなれば刺されるリスクは大きくなりますので、十分に注意する必要があると思います。

      削除
    2. ◆全国拡大の恐れ

       日本への侵入ルートについては、はっきりしたことは分かりません。先ほど申し上げたように、韓国で非常に繁殖していますので、韓国と対馬、韓国と九州を往来する船に乗ってやってきた可能性が指摘されています。

       本州に拡大していく恐れは強いと思われます。とくに北九州は、物流の拠点ですから、そこからトラックや船で国内のあらゆるところに運ばれて、増えていく可能性が非常に高いということになります。

       今のところ、ツマアカスズメバチに対して有効な防御手段はありません。巣を見つけたら壊すという方法しかないのですが、人間の見えないところでも、たくさん巣を作っている可能性がありますから、見えないところの集団を含めて、どうやって効率良く防除していくかがこれからの研究の課題の一つです。早期防除が重要ですから、今後、早急に新しい駆除法を開発し、まだ、それほど定着していない今の時期に決着をつける必要があるだろうと思います。

      ◆20年で全国に広がったセアカゴケグモ

       セアカゴケグモは、20年ほど前に大阪で確認された後、現在は岩手県から沖縄本島まで定着しています。毒グモとして知名度はあがりましたが、実際に毒そのものは、量が非常に少ないので、1匹に噛(か)まれても、人が死ぬ危険性はありません。このため、だんだんリスク感覚がなくなり、記憶の中から消えていってしまったのではないでしょうか。体質によっては、非常に強い影響が出るケースもあるのですが、件数が少なかったので、駆除がおろそかになったと思われます。また、見つけたら殺虫剤をかけるか、踏みつぶすという対処療法しかなく、根本的な駆除方法、解決方法がなかったことも、分散拡大を許してしまった要因でしょう。

       これまで日本には、いろいろ外来生物が入ってきています。しかし、いったん定着して広がってしまった外来種を駆除できた事例はありません。

       では、なぜ、外来種が増えていくのでしょうか。

       それは、日本の環境がどんどん変わる中で、在来種がむしろ住みにくくなり、外来種が住みやすい環境が増えているためです。こうした現象を「空きニッチ」と呼びます。空間やエサは生物にとって「資源」です。在来種が住みにくくなり、生き物がいなくなった地域に残された資源に、外来種が適応し、はまりこんで増えていく状況があるのです。

      (10月16日放送の深層NEWS「外来種」の内容を再構成した。<下>は11月18日に掲載)

       ◆ 五箇公一氏さん  1965年生まれ。国立環境研究所主席研究員。農学博士。90年京都大学大学院昆虫学専攻修士課程修了、宇部興産株式会社農薬研究部に就職。96年国立環境研究所入所。主な研究分野は保全生態学で、外来生物や化学物質による生物多様性への影響評価を進めている。映画鑑賞、恐竜やSFキャラのフィギュア収集、コンピュータグラフィクス製作が趣味で、専門がダニ学なので、ダニのCG製作にはとくに力が入るという。


       「深層プラス」は、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜日22:00~23:00)の放送から、視聴者に好評だったテーマをとり上げ、もう一歩深く解説するコーナーです。読売プレミアムに随時掲載していきます。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151106-118-OYTPT50226

      削除
    3. 侵入阻止は困難 啓発活動が重要・・・五箇公一さん<下>
      2015年11月18日9時0分

       外来生物の脅威について取り上げたBS日テレ「深層NEWS」の後半で、国立環境研究所プロジェクトリーダーの五箇公一さんは、食料の多くを輸入に依存し、外国からの観光客も増えている日本で、外来種の侵入を防ぐことは難しいという前提で、国民に対する啓発を行うことが重要だと訴えた。また、外来種の増加は、日本古来の自然環境の劣化を示すメルクマールだとして、日本の将来の自然環境をどうしていくのか、国民的なコンセンサスをもとに、取り組みを考えていく必要があると強調した。

      (取材・構成 読売新聞編集委員 伊藤俊行)

      ◆抜群の「競争力」誇るアルゼンチンアリ

       アルゼンチンアリは、それほど強い毒を持っていないので、人体に対する影響はほとんどありません。ただ、他のアリや虫に対する攻撃やエサの取り合いといった競争する力が抜群に強いアリです。アルゼンチンアリも巣が非常に大きく、たくさんの女王アリが一つの巣の中でたくさん子どもを産み、大きな帝国のような巣を作ることができます。これは、スーパーコロニーと呼ばれています。普通のアリに比べ、極めて大きな巣を作ることで、他のアリや虫をどんどん駆逐する性質を持っています。

       たくさんの種類のアリがいたのに、アルゼンチンアリしか生き残らないという状態になれば、生態系の基盤が変わる恐れが非常に高いということを意味しています。

       数が多くなると、人の家の中にも入ってきて、家の中にある食べ物をどんどん持っていってしまいます。土の中に巣を作るというよりも、遮蔽物の陰のところで塊になって巣を作る性質をもっているので、巣自体が動くことができるのです。女王アリが子どもを産みながら動けますから、まさに動く絨毯(じゅうたん)のように巣を移動させ、家の中で巣を作ってしまうのです。

       危険度という意味では、まだ日本に入ってきていませんが、ヒアリを挙げたいと思います。強い毒性を持つ針を持っていて、ハチのようにお尻の針で相手を攻撃します。人間が刺されると、刺された瞬間が痛いばかりでなく、毒が体に回ってアレルギーが出ると、皮膚に発疹が出たうえ、発熱して呼吸困難に陥ってしまう可能性があります。自分では対処療法ができませんから、刺されたらただちに病院に行く必要があります。

       攻撃性が極めて強く、僕は一度、フロリダで野生化している集団を調査したことがあるのですが、巣に近づくと、一斉に集団で襲いかかってきました。足元からどんどん這(は)い上がってくるのですね。繁殖力も非常に強く、アリですから、気づかないうちにどんどんはびこる可能性が高い。繁殖力、分布拡大の速度、生態系と農業被害、そして人に対する影響という全てのリスクを持っているという意味で、危険度は五つ星です。

       ヒアリは、最初は南米から北米に侵入し、2000年代に入るとニュージーランド、オーストラリア、中国、台湾と、太平洋側に広がっています。BRICSの一つとして、ブラジルが農産物を太平洋沿岸の国々に盛んに輸出する過程で、おそらくヒアリも一緒に付いていったのではないかと考えられます。全ての農産品をくまなく検疫するのは困難です。とりわけ、日本のような輸入大国では難しいので、ヒアリが日本に入ってくる可能性は、極めて高いと見た方がいいでしょう。

       とすれば、入ってくることを前提に防除体制を確立しておくことが必要です。もちろん、検疫で見つけることも大事ですが、入ってきて定着している状況をいち早く見つけ、その場で根絶していくことを繰り返していかなければなりません。

      ◆リスク前提の啓蒙を

       日本では一度駆除した種類の害虫が、他国で抵抗性をつけて、再び入ってくるようなケースもあります。

       例えば、殺虫剤が効かなくなったスーパー南京虫は、既に日本に入っています。これは、トコジラミと呼ばれている吸血性の害虫です。日本では戦中、戦後、公衆衛生の悪さから、あちらこちらで発生していて、DDTという殺虫剤で防除しました。その後、日本の環境が良くなり、公衆衛生も発達して、随分と減りました。ところが、海外では、いまだにたくさん発生しているところがあり、駆除のために大量の薬剤を使い続けた結果、薬に抵抗性を持つ系統ができてしまいました。これが、国際的な人の往来の増加に伴い、衣服などに付着して日本に入ってきてしまったようです。別の薬の開発が進んでも、また抵抗性をもった種類が出てくると、イタチごっこです。できるだけ早期に見つけ、ある程度効く薬もあるので、封じ込め、防除することが重要になってきます。

       必ずしも、外来種が在来種より強いわけではありません。もともと住んでいた環境では天敵がいたり、競争相手がいたりして、弱かった生物でも、違う環境に来て、天敵がいない、競争相手がいないということになると、強くなるわけです。ツマアカスズメバチ、アルゼンチンアリ、ヒアリなどが、原産地でものすごい勢いで繁殖しているかというと、そんなことはありません。決まった数でしか生きられない生態系の中で進化しているからです。それが、全く違った進化をしてきた環境に入ることで、爆発的に増えてしまう可能性が出てくるのです。

       外来種を完全に防ぐことはできません。となると、入ってくることを前提にした啓発が重要になります。国民が、そうした外来生物が入ってくるリスクを知らなければ、例えばヒアリに刺されたときに、その可能性に考えが及ばないわけです。医療機関や保健所なども、リスクがあるという前提で、対策を考えていく必要があるのではないでしょうか。

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    4. ◆「タマゾン川」のピラニア

       知らないうちに侵入してくる外来種の一方、人間がペットとして飼い、飼いきれなくなって逃がしたことで繁殖するものもあります。東京都と神奈川県の間を流れる多摩川は、一時期、200種類以上の外来生物がいたので、「タマゾン川」と呼ばれていたほどです。ピラニアやスポッテドガーという肉食の魚も、捕獲されました。観賞魚として飼っていたのを、川に逃がしたのです。

       多摩川沿岸には多くの住宅街がありますので、生活排水で水温が上がっている場所があり、ピラニアのような熱帯魚の定着が可能になっていると言われています。普通の日本の河川では、水温からして到底生き残れないはずなのに、排水溝の近くに水温の高いところがあり、生き延びているのです。飼いきれなくなって逃がした人は、「自然に帰す」という感覚かもしれませんが、そこは本来、ピラニアなどが生息してきた「自然」ではないことを考えてもらいたいと思います。

       河川環境そのものも、どんどん改修されたり、のり面がコンクリートで固められたりしていくうちに、日本の在来種の魚が住みにくくなっている状況もあります。

       逆に言えば、河川環境をできるだけ元の姿に戻し、生活排水の量を減らす努力をすれば、日本に昔からいる魚が泳ぐ川を復活させていくことは、十分に可能です。外来種を減らしつつ、本来ある環境を取り戻せば、日本の生き物も住みやすくなります。人間にとっても、自然共生型社会を取り戻す利点があります。ただ、外来種の数が種類も含めて増えすぎてしまい、生態系自体が非常に複雑に変わってしまったものですから、例えばブラックバスを排除すると、アメリカザリガニが繁殖するといった現象も出てきます。どれか一種だけ排除することでは済まなくなってしまっていますから、生態学的な研究も進めながら、科学的に十分計算したうえで防除していく必要があると思います。

      ◆「自然」に対するリテラシーを

       重要なのは、生物、生態系に関するリテラシーを高めていくことです。本来ある自然というものに、日本で進化してきたものが住んでいる。それが、「日本の自然」なのだと十分に理解したうえで、地域の固有性、多様性は、一度壊してしまうと、なかなか元に戻せないことを知ってもらいたいのです。「外来種が増えて、何が悪い」という意見もあるでしょうが、外来種が増えて悪いというのではなく、外来種が増えやすい環境ができていることが、本来の自然が劣化していることの表れです。つまり、外来種の増加は、環境破壊や劣化のバロメーターだと思った方がいいのです。

       もう一つ大切なことは、日本の自然の将来像に対する国民のコンセンサスです。どういう自然を、日本国民が、あるいは地域の住民が望むのかを考え、合意に基づいて、生物多様性の保全などの行動戦略を立てていくべきでしょう。農産物の品種改良を考えれば、外来種が全て悪いということにはなりません。人間の役に立つものもあるのですから、外来種を十分に管理できるかどうかが、一つの重要な目安になります。

       検疫体制のあり方は、影響の大きなものだけを規制するブラックリスト方式に対し、原則全て輸入禁止にし、安全だと証明されたものだけを許可するホワイトリスト方式があります。ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドはホワイトリスト方式で、観光客が持ち込む荷物の中に有機物や生き物が入っていると、絶対にダメです。天然物を利用したキャンディーさえも持ち込みが禁止される厳しいチェック体制をとっています。

       では、日本でホワイトリスト方式ができるかというと、物流や人の往来の多さなどを考慮すると、なかなか難しく、現実的に臨むしかありません。水際の体制をしっかりすることに加え、通報体制や駆除体制を社会的にどう整えていくか、人間の健康のみならず、生態系、農業、林業、水産業への危険性も念頭に考えていくことが、環境政策としての課題となってくるだろうと思います。

      (10月16日放送の深層NEWS「外来種」の内容を再構成した)

       ◆ 五箇公一氏  1965年生まれ。国立環境研究所主席研究員。農学博士。90年京都大学大学院昆虫学専攻修士課程修了、宇部興産株式会社農薬研究部に就職。96年国立環境研究所入所。主な研究分野は保全生態学で、外来生物や化学物質による生物多様性への影響評価を進めている。映画鑑賞、恐竜やSFキャラのフィギュア収集、コンピューターグラフィクス製作が趣味で、専門がダニ学なので、ダニのCG製作にはとくに力が入るという。


       「深層プラス」は、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜日22:00~23:00)の放送から、視聴者に好評だったテーマを取り上げ、もう一歩深く解説するコーナーです。読売プレミアムに随時掲載していきます。

      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151106-118-OYTPT50242

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    5. 外来種~迫り来る外来生物の脅威~
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/list_SHINSOPLUS%2509%25E5%25A4%2596%25E6%259D%25A5%25E7%25A8%25AE%25EF%25BD%259E%25E8%25BF%25AB%25E3%2582%258A%25E6%259D%25A5%25E3%2582%258B%25E5%25A4%2596%25E6%259D%25A5%25E7%2594%259F%25E7%2589%25A9%25E3%2581%25AE%25E8%2584%2585%25E5%25A8%2581%25EF%25BD%259E/list_SHINSOPLUS

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    6. 「五箇公一」
      https://koibito2.blogspot.jp/search/label/%E4%BA%94%E7%AE%87%E5%85%AC%E4%B8%80

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  7. 特集 深層PLUS
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/list_SHINSOPLUS

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  8. 農林水産省「ミカンコミバエ」撲滅幻惑ミッション発動…
    http://koibito2.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html?showComment=1447122513553#c3555412065281072715

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  9. 水産庁 マグロ漁獲量上限超えで初の操業自粛要請
    11月13日 20時47分

    減少が続く、太平洋クロマグロの資源を回復させようと地域ごとに設けている幼魚の漁獲制限で、北海道から茨城県までの太平洋沿岸の漁獲量が上限を超えたことから、水産庁は、この沿岸に初めて「操業自粛要請」を出し、これ以上、幼魚の漁獲をしないよう呼びかけています。

    国は太平洋クロマグロの資源を回復させようと、ことしから30キロ未満の幼魚の漁獲量を2002年から3年間の平均の半分に当たる、年間4007トン以下に制限しています。漁獲制限は全国を6つの海域に分け、それぞれ上限を設けていて、漁獲量が上限の70%以上になると「注意報」80%以上になると「警報」、95%以上で「操業自粛要請」が、都道府県を通じ該当する漁業協同組合に出されます。
    水産庁によりますと、このうち、北海道から茨城県までの太平洋沿岸に当たる「太平洋北部ブロック」では、ことし1月から先月末までの漁獲量が上限の346トンを超える417トンに達したことが分かりました。このため、水産庁はこのブロックに対し、これ以上の漁獲をしないよう呼びかける「操業自粛要請」を初めて出しました。
    このブロックでは茨城県沿岸で、これからマグロのはえなわ漁が本格化するということで、水産庁では「漁業者には漁のねらいをマグロの成魚に絞ったうえで、幼魚が漁獲された場合には速やかに海に放つよう呼びかけていきたい」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151113/k10010304801000.html

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  10. カラス試食「意外とおいしい」…調理法を紹介
    2015年11月15日 17時38分

     害鳥として捕獲したカラスの有効利用に向けて、総合研究大学院大学(神奈川県葉山町)の塚原直樹助教(36)が、平塚市で食用化などの研究に取り組んでいる。

     先月下旬には同市で講演会を開き、調理法や撃退装置を紹介した。

     同市の土屋地区や吉沢地区には農家や酪農家が多いが、10年ほど前からカラスによる作物や肥料への食害に悩まされ、ここ数年は年間約300羽を捕獲している。塚原さんは昨年4月から同市や地元の協力で、捕獲したカラスの食用化や、音声を使った撃退装置の研究を進めている。

     不吉、迷惑などと嫌われがちなカラスだが、研究の結果、胸肉には現代人に不足しがちな鉄分や亜鉛分が多く、コレステロールが低いなど、栄養面で優れていることが分かった。また、微生物や残留農薬などの検査でも、人の健康に害を与えるような要素はなかったという。

     海外ではフランスやリトアニア、韓国などで食べられている。国内では長野県上田地方に、おからや野菜と混ぜて焼いた「カラス田楽」などがあるが、まだほとんど食用化されていないのが現状だ。そこで、臭みを取り除くために薫製にしたり、赤ワインで煮込んだり、カレーの具材にしたりと、色々な調理法を考案している。

     10月20日に同市上吉沢の吉沢公民館で開かれた講演会では、塩コショウだけで味付けした胸肉の薫製を提供し、地元住民ら約40人が試食。牧場経営者(60)は「カラスというと、道ばたで猫やハクビシンなどの死体を食い散らかす姿をよく見かけ、良いイメージがない。でも肉はくせもなく、意外とおいしかった」と驚いていた。

     また、カラスの平常時と異常時の鳴き声を組み合わせ、超音波スピーカーで流して追い払う装置も披露した。

     塚原さんは「カラスは高たんぱく、低脂肪で、調理法によっては臭みもなく、おいしく食べられる。将来的には食料危機の際に役立つはず。まずはこうした事実をより広く伝え、カラスのイメージを変えていきたい」と話している。(鈴木英二)
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20151115-OYT1T50027.html

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  11. 駆除した鹿「有効活用」、犬用ペットフード開発
    2015年11月17日 14時37分

     鹿の農産物などへの食害に悩む兵庫県多可町で、障害者作業所を運営するNPO法人「cambio(カンビオ)」(中区森本)が、町内で駆除された鹿の肉を使った犬用ペットフードを開発した。

     年間約300頭分を活用する計画で、町は被害軽減と特産品化の一石二鳥を期待している。

     町産業振興課などによると、鹿による農業被害は2014年度で4・39ヘクタール、512万円、林業も8・5ヘクタール、1707万円の被害が出ている。防護柵の整備が進み農業被害の面積、額は前年度から半減したが、被害は後を絶たない。一方、14年度に一般の狩猟と害獣駆除で計約580頭が捕獲され、約240頭が交通事故などで死んでいる。

     ロースなどの部位は食用にされているが、大半は捨てられているのが現状という。それを知った同NPOの後藤高広理事長が、ペットフードに活用しようと考えた。

     レシピは、神戸市内のイタリアレストランのシェフや、京都大農学部の松井徹教授研究室のアドバイスを受けた。骨ごとミンチにした鹿肉に、カボチャなどの野菜やおからパウダーといった国産原料を使ったドライタイプ。鹿肉の受け入れから、精肉、製品への加工まで一貫生産し、作業所の利用者5人が携わる。

     商品名は「TASHIKA(タシカ)」で、「多可」と「鹿」を組み合わせ、品質の「確かさ」も表現。

     小袋3パックセット(計約1キロ)がインターネット販売で2500円、道の駅「R427かみ」(加美区鳥羽)や「まちの駅・たか」(中区天田)など、町内の店舗では1800円で取り扱う。最高級の背肉だけを使った鹿肉のジャーキーはネット販売で50グラム入り500円(町内400円)。価格はいずれも税込み。他に、県産鶏肉をブレンドした商品や、他のフードの「ふりかけ」にする鹿肉の乾燥パウダーもある。

     10月に販売を始めると、大阪から買いに来る人もあり、購入者からは「高たんぱくだが、低カロリーで健康に良さそう」との声が寄せられているという。

     後藤理事長は「地域の課題を逆手に取り、町の新しい産業として定着させたい」と意気込む。戸田善規町長も「多くが廃棄処分されてきた鹿が、有効活用される道が開けて喜ばしい」と話している。

     問い合わせは同NPO(0795・20・7325)。(今村正彦)
    http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151116-OYT1T50174.html

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  12. アユモドキ、絶滅危惧に指定…国際自然保護連合
    2015年11月20日 10時48分

     国際自然保護連合(IUCN)は19日、絶滅の恐れのある野生生物を分類した最新のレッドリストを公表し、日本の固有種で外見がアユに似ているドジョウの仲間「アユモドキ」を、最も絶滅の危険度の高い「絶滅危惧1A類」に指定した。

     アユモドキは体長約15センチで河川や水田などにすむ淡水魚。京都府亀岡市周辺と岡山市周辺に計約800匹しか生息しておらず、環境省のレッドリストでは既に絶滅危惧1A類になっている。

     また、IUCNは、沖縄本島北部に生息する昆虫のヤンバルテナガコガネを、2番目に絶滅の危険度が高い「絶滅危惧1B類」に指定。世界の海に広く分布し日本近海にもすむ魚のマンボウを、3番目の「絶滅危惧2類」とした。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20151120-OYT1T50041.html

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  13. 外来のツマアカスズメバチ 国が防除計画骨子案=長崎
    2015年11月20日5時0分

     2012年に対馬市で初めて特定外来生物「ツマアカスズメバチ」が見つかり、九州本土にも生息域を広げている問題で、環境省は19日、分布域の縮小や未侵入域への侵入防止を図るなどの目標を掲げた総合防除計画骨子案を公表した。

     同市厳原町で開いた第2回防除対策検討委員会で示された骨子案では、「現時点では根絶を可能とする防除手法は存在しない」とした上で、当面、女王蜂を中心に駆除して分布域での低密度化を図るなどし、新たな駆除方法が開発され次第、手法を見直すとしている。

     昆虫学などに詳しい専門家による委員からは、殺虫剤と組み合わせた新しい餌の開発による防除法の研究を行うことなどが提案された。同省では、委員の意見を参考にして今年度中に計画案をまとめる方針。

     このほか、対馬市内では今年度、19日現在で巣約170個のうち約140個を駆除したことが報告された。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151119-119-OYTNT50149

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    1. 外来のツマアカスズメバチ、防除法の研究を提案
      2015年11月20日17時33分

       2012年に長崎県対馬市で初めて特定外来生物「ツマアカスズメバチ」が見つかり、九州本土にも生息域を広げている問題で、環境省は19日、分布域の縮小や未侵入域への侵入防止を図るなどの目標を掲げた総合防除計画骨子案を公表した。

       同市厳原町で開いた第2回防除対策検討委員会で示された骨子案では、「現時点では根絶を可能とする防除手法は存在しない」とした上で、当面、女王蜂を中心に駆除して分布域での低密度化を図るなどし、新たな駆除方法が開発され次第、手法を見直すとしている。

       昆虫学などに詳しい専門家による委員からは、殺虫剤と組み合わせた新しい餌の開発による防除法の研究を行うことなどが提案された。同省では、委員の意見を参考にして今年度中に計画案をまとめる方針。

       このほか、対馬市内では今年度、19日現在で巣約170個のうち約140個を駆除したことが報告された。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151120-118-OYT1T50000

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  14. 井の頭公園でかいぼり、多数の外来魚など捕獲
    2015年11月22日11時20分

     東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭公園で21日、地元のボランティアら約100人が、水位が下がった井の頭池に入ってコイやブルーギルなどを捕獲した。

     水質浄化や外来種の駆除を目的に水を抜き、池底を乾かすかいぼりの一環。かいぼりは、井の頭公園が2017年に開園100周年を迎えることから、昔の美しい姿を取り戻すため計画され、昨年に次いで2回目。17年度に3回目が実施される。

     公園を管理する都西部公園緑地事務所がポンプを使って10日から水を抜き始めたが、想定よりも湧き水が多かったため、水位が下がらず21日の作業は難航。参加者らは胴長を着用し、深いところでは腰の高さまである水をかき分けて、バケツや投網を使って魚や亀を捕獲した。

     駆除するオオクチバスなどの外来種やコイが3440匹、モツゴなどの在来種が771匹捕獲された。在来種はかいぼり後、再び池に戻す予定。捕獲作業は22、23日も行われる。昨年のかいぼりでは、多数の外来魚のほか約200台の自転車が引き揚げられている。

     公園を訪れた埼玉県熊谷市の主婦(67)は「かなり大がかりな作業で驚いた。外来種が池の中に入ってこないようにしないといけない」と話していた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151122-118-OYT1T50047

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    1. 井の頭池 外来種駆除=東京23区プラス
      2015年11月22日5時0分

      ◆「かいぼり」100人が作業

       武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭公園で21日、地元のボランティアら約100人が、水位が下がった井の頭池に入ってコイやブルーギルなどを捕獲した。

       水質浄化や外来種の駆除を目的に水を抜き、池底を乾かすかいぼりの一環。かいぼりは、井の頭公園が2017年に開園100周年を迎えることから、昔の美しい姿を取り戻すため計画され、昨年に次いで2回目。17年度に3回目が実施される。

       公園を管理する都西部公園緑地事務所がポンプを使って10日から水を抜き始めたが、想定よりも湧き水が多かったため、水位が下がらず21日の作業は難航。参加者らは胴長を着用し、深いところでは腰の高さまである水をかき分けて、バケツや投網を使って魚や亀を捕獲した。

       駆除するオオクチバスなどの外来種やコイが3440匹、モツゴなどの在来種が771匹捕獲された。在来種はかいぼり後、再び池に戻す予定。捕獲作業は22、23日も行われる。昨年のかいぼりでは、多数の外来魚のほか約200台の自転車が引き揚げられている。

       公園を訪れた埼玉県熊谷市今井、主婦柿沼富子さん(67)は「かなり大がかりな作業で驚いた。外来種が池の中に入ってこないようにしないといけない」と話していた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151122-119-OYTNT50018

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    2. 井の頭池底 天日干し…「かいぼり」きょうから=東京23区プラス
      2015年11月10日5時0分

       井の頭公園(三鷹市、武蔵野市)の井の頭池で、水を抜いて池底を天日干しする「かいぼり」が10日から始まる。2014年1~3月に実施されて以来約2年ぶりで、今回は、岸壁がもろいため前回は見送られた弁天池でも行われる。弁天池の水が抜かれるのは28年ぶり。

       かいぼりは、水質浄化と外来生物の駆除を目的に、都や三鷹市、武蔵野市などでつくる「井の頭恩賜公園100年実行委員会」が実施している。前回は、弁財天がある広さ約1万1000平方メートルの弁天池は、水を抜くと岸壁が崩れ落ちる恐れがあったため、区切りを設置して水をためたままにしていた。

       今回は、護岸工事も行う。10日に弁天池への井戸水供給を止め、約1万5300立方メートルの水をポンプでくみ上げて隣の池に排水していく。

       水位が下がる21~23日には、地元住民らによるボランティアが、池にいる魚などの生物を捕獲する。モツゴやテナガエビなどの在来種は保護し、ブラックバスやブルーギルなどの外来種は駆除する。水を抜いた後、来年2月上旬頃まで池底を天日干しする。

       弁天池以外は、来年1月14日から水を抜き始め、3月上旬頃まで池底を天日干しする。

       前回は、水を抜いた池底から自転車約230台、バイク10台、ラジカセやビデオデッキなど大量の廃棄物が引き上げられた。かいぼりで捕獲された生物の9割は外来種だった。

       かいぼり実施後には、水の透明度が上がったことや、絶滅したと思われていた水草が復活したことなどが報告されている。

       100年実行委は、かいぼりを隔年で3回実施する計画で、17年度にも3回目を行う予定だ。公園を管轄する都西部公園緑地事務所の米田剛行工事課長は「生態系の復活や水質改善には時間がかかる。公園利用者には、これからも温かく見守ってほしい」と話している。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151110-119-OYTNT50010

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  15. 特定外来生物の「カナダガン」、国内で根絶
    2015年12月8日18時45分

     環境省は8日、特定外来生物に指定している北米原産の鳥「カナダガン」が、国内で生息数ゼロになったとみられると発表した。

     特定外来生物を根絶した事例は初めて。

     カナダガンは体長約1・1メートルのカモ科の鳥。1985年頃、観賞目的で国内に持ち込まれ、農作物が食害に遭った。2010年のピーク時には関東地方で約100羽が生息していた。

     絶滅危惧種のシジュウカラガンと交雑する恐れもあることから、同省と研究者グループがこれまでに79羽を捕獲したところ、定着地で姿を消したという。

     特定外来生物は、生態系や農林水産物に被害を及ぼす恐れがあるとして、外来生物法(2005年施行)で飼育や販売が原則禁止されている外来種。

    参考記事
    広島 福山で害獣対策 学ぶ…農業者ら 12/1 5:00
    新着 外来のツマアカスズメバチ、防除法の研究を提案 11/20 17:33
    朝夕刊 外来スズメバチの巣 北九州に…本土で初 養蜂業への影響懸念 10/8 15:00
    新着 水路埋めるブラジルチドメグサ、観賞用が野生化 9/22 13:38

    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151208-118-OYT1T50163

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  16. 資金目標5億円に1800万…大学院大学開けず
    2015年12月14日 08時29分

     野生生物の保護管理の専門家を育成する専門職大学院の設立を目指す、公益財団法人「知床自然大学院大学設立財団」(北海道斜里町)は、開学目標を当初より1年遅れの2018年度に変更した。

     同財団は「文部科学省への設立認可申請手続きが間に合わなかった。設立資金も集まっていないことも理由だ」と説明している。

     文科省は昨年10月に省令を改正。16年度以降に開学する大学などについて、設立認可申請の期限を、開設前年の3月から前々年10月にした。ところが、同財団は今年7月まで改正を把握できず、申請手続きが間に合わなかった。

     同財団は斜里町の有志らで構成。5億円以上とされる開学に必要な資金は企業や団体、個人から募っている。だが、11月末で財団運営資金約1750万円、開学資金約50万円しか集まらず苦慮している。
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20151214-OYT1T50003.html

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  17. 「身近に未知の生物」千葉の海岸でエビ新種発見
    2015年12月28日 07時58分

     千葉県館山市などの海岸で新種のエビが発見され、「ユメユムシテッポウエビ」と命名された。

     同県教委によると、県立中央博物館(千葉市中央区)の駒井智幸主任上席研究員が2013年5月~今年8月、館山市や南房総市、熊本県天草市の海水浴場の砂浜や潮干狩り場で新種を採取した。テッポウエビの一種で、最大でも体長4センチほどで全体に薄いピンク色をしている。「ユメユムシ」という環形動物が砂地に掘った深さ約70センチの巣穴にペアで生息していることから、駒井氏が「ユメユムシテッポウエビ」と命名した。千葉県教委は「身近な場所にも未知の生物が生息していることを示す貴重な事例」としている。

     同館で、年末年始の休館終了後の来年1月5日からオスとメス計2匹の標本を見ることができる。入場料は一般300円など。問い合わせは同館(043・265・3111)へ。
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20151227-OYT1T50108.html

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  18. 沖縄・西表島のみ自生の植物 茨城・つくばで開花
    1月5日 11時29分

    国内では沖縄県の西表島にしか自生していない植物、「ナガミカズラ」が茨城県つくば市の植物園で花を咲かせました。

    「ナガミカズラ」は、東南アジアの熱帯や亜熱帯に自生するイワタバコ科の多年草で、国内では沖縄県の西表島の1か所にしか自生しておらず、特に保護が必要な「国内希少野生動植物種」に指定されています。
    つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園では、先月から咲き始め、現在、15輪ほどの花を付けています。花は薄い緑色の筒状で3センチほどと小さく、中から朱色の雄しべが4本飛び出していて、ユニークな見た目が特徴です。
    この実験植物園では、平成21年から希少なナガミカズラを保全するために育てていますが、花が咲いたのは今回が初めてで、国内で自生地以外で開花が確認されたのはまだ、3例目だということです。筑波実験植物園の國府方吾郎研究主幹は「奇妙な形をした珍しい花を楽しむと同時に、国内に絶滅のおそれがある植物がたくさんあることを知るきっかけにしてほしい」と話していました。「ナガミカズラ」の花は、あと1週間ほどは楽しめるということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160105/k10010361301000.html

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  19. ニホンウナギ どうなる国際的な取り引き規制
    1月9日 19時27分

    漁獲量の減少傾向が続き、国際機関から絶滅危惧種に指定された「ニホンウナギ」を巡り、資源を守る取り組みが重要になるなか、ことしは、絶滅のおそれがある野生生物の国際的な取引を規制する「ワシントン条約」の会合が予定され、「ニホンウナギ」の規制が議題に上るのかが焦点となります。

    「ニホンウナギ」は、この30年間、漁獲量の減少傾向が続いていることなどから、おととし、国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定され、資源の保護が課題になっています。こうしたなか、ことしは9月に、南アフリカで、絶滅のおそれがある野生生物の国際的な取引を規制する「ワシントン条約」の会合が3年ぶりに予定され、「ニホンウナギ」の規制が議題に上るのかが焦点となります。
    水産庁によりますと、日本で消費されているウナギは、およそ80%を何らかの形で輸入に頼っているため、仮に国際取引が規制されれば、国内のウナギの流通量が大幅に減少するおそれがあります。このため水産庁は、「ワシントン条約での規制は回避したい」という立場をとっていて、国内での自主管理によって養殖できる量を制限しながら、食文化も資源もいずれも守れるようにしたいとしています。
    一方、野生生物の国際取引を監視しているNGOは、「規制がないままでは乱獲が進むおそれがある」として国際取引の規制は不可欠だと主張しています。
    ことし9月のワシントン条約の会合は、181の国と地域によって開かれ、どこか1つの国か地域がことし4月27日までに提案すれば、「ニホンウナギ」の規制が議題として取り上げられることになります。
    国際自然保護連合のメンバーの1人として、「ニホンウナギ」の絶滅危惧種への指定に関わった、中央大学の海部健三助教は、「国際規制の対象となるのか、ならないのかにかかわらず、日本は、ウナギの資源を守る具体的な取り組みを進めていかなければならない時期にきている」と指摘しています。

    ヨーロッパウナギ すでに規制対象

    ウナギの国際取引の規制を巡っては、「ヨーロッパウナギ」が、2008年に、国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定され、次の年から「ワシントン条約」による国際取引の規制の対象となっています。
    「ヨーロッパウナギ」は、当時、中国経由で日本に多く輸出されていたことから、「ワシントン条約」の会合では、EUを代表してドイツがみずから国際取引の規制を提案していました。
    ウナギ 不透明な取り引き
    水産庁によりますと、日本は、養殖に用いるウナギの稚魚のおよそ半数を海外からの輸入に頼っています。輸入先で最も多いのは、香港で、およそ80%を占めています。
    しかし、水産庁や専門家によりますと、香港ではウナギの稚魚の漁はほとんど行われていないため、別の国から香港を経由して日本に輸入されているとみられるということです。この際、原産地の情報はなく、実際の原産地がどこなのかは、明確には分からないということです。
    こうした状況について、野生生物の国際取引を監視しているNGOの「トラフィック・イーストアジア・ジャパン」の白石広美さんは、「現在のウナギの取り引きには不透明な部分があり、国際的な取引の規制がないままでは、乱獲が進むおそれがある」と指摘しています。

    この冬から日本独自の自主管理

    水産庁は、国際的な取引の規制によらない日本独自の自主管理として、この冬から新たな取り組みを始めています。
    水産庁は、ウナギの養殖を新たに国の許可制とし、業者ごとに養殖用の池に入れることができる稚魚の量に上限を定めています。そして、それぞれの業者に池に入れた稚魚の量を、毎月、報告するよう求め、上限を守っているかデータベースで管理する新たな仕組みを作りました。水産庁は、こうした取り組みによって、今シーズンは、国内で養殖される稚魚の量を、2年前と比べておよそ20%減らすことができるとしています。
    水産庁の長谷成人次長は、「国際的な取引の規制が行われれば、経済的な影響も大きい。日本としては自主的に取り組むことで、資源を守り、日本の産業も食文化も守っていきたい」と話しています。

    生態調査も本格化

    「ニホンウナギ」の稚魚は、毎年1月ごろ、日本周辺の沿岸にたどり着き、漁の最盛期を迎えます。これに合わせて、「ニホンウナギ」の生態を調べる研究者の調査も本格化しています。
    このうち、神奈川県平塚市の相模川の河口付近では9日未明、北里大学などのグループが、「ニホンウナギ」の稚魚の調査を行いました。グループでは、水中にライトを入れて明かりで誘い、稚魚を網ですくって調べていました。
    「ニホンウナギ」を巡っては、おととし、国際機関から絶滅危惧種に指定されたものの、詳しい生態や生息数は分かっておらず、今後の保護の在り方を検討するために、現在、北里大学など日本と台湾の研究者が協力して、日本と台湾の合わせて10か所で生態調査を進めています。
    北里大学海洋生命科学部の吉永龍起准教授は、「ニホンウナギの資源が減っていることは間違いないが、本当の実態や原因は明確には分かっていない。これまでは、漁獲量を通じるしか資源の動向を知る方法がなく、研究者が協力して科学的により詳しく実態の把握を進める必要がある」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160109/k10010366421000.html

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  20. トキの自然繁殖を願う祈願祭 佐渡
    1月12日 5時54分

    新潟県佐渡市で、国の特別天然記念物のトキがことしも無事に自然繁殖し、大空に舞うことを願う、「朱鷺祈願祭」が行われました。

    「朱鷺祈願祭」は、トキの保護活動をしている地元のNPOのグループが住民などに呼びかけて、毎年この時期に開いていて、11日は佐渡市の野浦大神宮に、環境省をはじめ関係者10人が集まりました。
    拝殿では、トキの着ぐるみを先頭に関係者が座り、グループの代表らが玉串をささげて、トキの自然繁殖や野生復帰活動の無事を祈りました。
    国内のトキは、現在、自然界で155羽の生息が確認されているほか、佐渡トキ保護センターや東京の多摩動物公園など、国内4か所の分散飼育地に合わせて188羽が飼育されています。
    環境省は、ことし自然界で1年以上生存し定着したトキの数を、4年後の2020年には220羽とする目標を定める方針です。
    環境省の広野行男首席自然保護官は、「ことしは新たな目標に向かってスタートする年で、多くのひなが巣立つようにと願いました。昨年40羽ほどのトキを放鳥し、それらがことしペアを形成し、繁殖することを期待しています」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160112/k10010368151000.html

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  21. 規制で放棄?準絶滅危惧種「イシガメ」大量保護
    2016年1月26日11時6分

     日本固有種で準絶滅危惧種のニホンイシガメが、大阪府茨木市内を流れる淀川水系の大正川で大量に見つかり、自然環境団体に保護されていたことがわかった。

     中国などではペットや健康食品の材料として人気だったが、昨年末に国が輸出規制に乗り出し、抱えきれなくなった業者などが手放したとみられる。病気やけがを負ったままのカメも多く、保護した団体からは「あまりにも身勝手な行為」との批判が出ている。

     「出所不明」のイシガメを発見したのは、堺市中区を拠点に活動する「和亀保護の会」(西堀智子代表)。

     同会は大正川に生息するイシガメに、個体認識用のタグ(標識)を付け、保護活動に取り組んでいるが、昨年末の調査で、タグのないイシガメが約140匹見つかった。

     保護されたカメは、皮膚病を患ったり、すり傷や甲羅のひび割れなどを負ったりしたものも多く、同会では治療や飼育環境、他のカメへの伝染防止を考慮し、100匹以上を姫路市立水族館(兵庫県)などに預けたが、死んでしまったカメも多いという。

     大正川でも普段、なかなか見られないイシガメが突然、多数見つかった原因として、その生態に詳しい京都府保健環境研究所の獣医師多田哲のり子さんは「イシガメを輸出用に飼っていた専門業者が抱えきれず、投棄したのではないか」と推測する。

     イシガメは国内に約98万匹生息。外来種のカメに脅かされて生育環境が悪化し、環境省は準絶滅危惧種に指定している。

     一方、中国などでは、健康食品の原料や日本産の希少ペットとして人気が高まっており、環境省によると、2013年8月から15年9月までの間に約2万8000匹が海外に輸出された。

     環境省では、こうした需要の高まりに伴うイシガメの絶滅を防ごうと、体長に関係なく、申請さえあれば許可していた輸出について、昨年12月から、甲羅の長さが8センチ以上のイシガメについては輸出を禁止。輸出用にイシガメを大量に飼っていた業者が処理に困り、川に捨てた可能性が高いというわけだ。

     一部の業者の飼育環境は、動物を衣装ケースなどに多数詰め込むなど劣悪で、動物が病気を持ったり、体に傷を負ったりすることもあり、今回見つかったイシガメの状況はこうした飼育環境と符合しているという。

     和亀保護の会の西堀代表は、「売り物として価値がなくなれば簡単に捨ててしまう。あまりのモラルのなさが許せない」と憤る。(南省至)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160126-118-OYT1T50087

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    1. 準絶滅危惧種イシガメ、大量保護の怪=大阪
      2016年1月26日5時0分

       日本固有種で準絶滅危惧種のニホンイシガメが、茨木市内を流れる淀川水系の大正川で大量に見つかり、自然環境団体に保護されていたことがわかった。中国などではペットや健康食品の材料として人気だったが、昨年末に国が輸出規制に乗り出し、抱えきれなくなった業者などが手放したとみられる。病気やけがを負ったままのカメも多く、保護した団体からは「あまりにも身勝手な行為」との批判が出ている。(南省至)


      大正川で見つかった多数のニホンイシガメ=西堀さん提供
       「出所不明」のイシガメを発見したのは、堺市中区を拠点に活動する「和亀保護の会」(西堀智子代表)。

       同会は大正川に生息するイシガメに、個体認識用のタグ(標識)を付け、保護活動に取り組んでいるが、昨年末の調査で、タグのないイシガメが約140匹見つかった。

       保護されたカメは、皮膚病を患ったり、すり傷や甲羅のひび割れなどを負ったりしたものも多く、同会では治療や飼育環境、他のカメへの伝染防止を考慮し、100匹以上を姫路市立水族館(兵庫県)などに預けたが、死んでしまったカメも多いという。

       大正川でも普段、なかなか見られないイシガメが突然、多数見つかった原因として、その生態に詳しい京都府保健環境研究所の獣医師多田哲のり子さんは「イシガメを輸出用に飼っていた専門業者が抱えきれず、投棄したのではないか」と推測する。

       イシガメは国内に約98万匹生息。外来種のカメに脅かされて生育環境が悪化し、環境省は準絶滅危惧種に指定している。

       一方、中国などでは、健康食品の原料や日本産の希少ペットとして人気が高まっており、環境省によると、2013年8月から15年9月までの間に約2万8000匹が海外に輸出された。

       環境省では、こうした需要の高まりに伴うイシガメの絶滅を防ごうと、体長に関係なく、申請さえあれば許可していた輸出について、昨年12月から、甲羅の長さが8センチ以上のイシガメについては輸出を禁止。輸出用にイシガメを大量に飼っていた業者が処理に困り、川に捨てた可能性が高いというわけだ。

       一部の業者の飼育環境は、動物を衣装ケースなどに多数詰め込むなど劣悪で、動物が病気を持ったり、体に傷を負ったりすることもあり、今回見つかったイシガメの状況はこうした飼育環境と符合しているという。

       和亀保護の会の西堀代表は、「売り物として価値がなくなれば簡単に捨ててしまう。あまりのモラルのなさが許せない」と憤る。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160125-119-OYTNT50444

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    2. 自作自演の狂言劇?(笑)。

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  22. 世界最大級の淡水魚、在来種襲う…生息域拡大
    2016年1月28日14時44分

     体長が最大3メートルになる世界最大級の淡水魚・アリゲーターガーなど、ガー科の魚が生息域を拡大し、日本固有の在来魚を食い荒らす被害が深刻化している。

     ペットとして飼われていた個体が放流されたとみられ、事態を重くみた環境省は近く、ガーを特定外来生物に指定し、輸入や飼育を禁止する方針を固めた。

     ガーは肉食の淡水魚で、魚や鳥などを捕食している。スポッテッドガーなど7種類がいて、中でも北米原産のアリゲーターガーは、1990年代に観賞用として人気を集めた。

     アリゲーターガーは、名前の通り、ワニのような大きな口と鋭い歯が特徴。成長が早く、ペットショップで販売されている時は体長15センチほどだが、1年で約50センチ、成魚は1~3メートル、体重は50~100キロになる。

     このため、飼育できずに放流されたとみられる個体が、全国の河川や池で10年ほど前から相次いで発見されている。自然環境研究センター(東京)などによると、これまでに多摩川(東京、神奈川)や名古屋城の外堀(愛知)、琵琶湖(滋賀)など10か所以上で見つかった。

     北米原産なので日本でも越冬でき、名古屋城の外堀には、5年ほど前から、体長約1~1・5メートルの2匹が生息。外堀では、体にかみつかれたような複数の傷がある体長約50センチのコイの死骸が見つかり、泳いでいるカモが捕食される瞬間も確認されている。名古屋市などは定置網による捕獲を試みているが、成功していない。

     市なごや生物多様性センターの担当者は「在来魚を食べ尽くされる前に早く捕まえなくては」と焦りを募らすが、有効な手だてはない。

     同省によると、国内ではガーの自然界での繁殖は確認されていないという。人を襲う危険性は低いが、在来魚を大量に捕食し、生態系に深刻なダメージを与える可能性があることから、同省は特定外来生物への指定を決めた。急な指定により、処分に困った業者や飼い主らが遺棄することを防ぐため、年内にも周知し、数年後に指定する。

     同省はほかにも複数の魚類を新たに特定外来生物に加える方針で、アフリカのビクトリア湖に放流され、生態系に深刻なダメージを与えた大型の肉食淡水魚・ナイルパーチについても年内に指定する。国内では主に食用として利用され、自然界で確認されたケースはないという。

     外来魚に詳しい茨城大学広域水圏環境科学教育研究センターの加納光樹准教授(魚類学)の話「アリゲーターガーが大型化することを知らずに購入し、自宅で飼いきれず、河川に捨てられているとみられる。数が増えれば自然繁殖する可能性も否定できず、早急に対策を講じる必要がある」

      ◆特定外来生物= 外来生物法で人の命や生態系、農林水産業に被害を及ぼすとされた外来種。許可なく輸入や飼育、野外への放逐、運搬を行うと、懲役や罰金が科せられる。現在、アライグマやカミツキガメ、ボタンウキクサなど計110種が指定され、このうち魚類はブラックバスやブルーギルなど14種。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160128-118-OYT1T50148

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  23. 希少な生物の保護で日ロが共同研究へ
    2月18日 22時14分

    国の天然記念物で絶滅が心配されるシマフクロウの生息の状況などを調べようと、北海道とロシアの博物館が共同で研究に取り組むことになり、1羽でも多くの保護につなげたいとしています。

    共同研究を行うのは、北海道博物館とロシアのサハリン州立郷土博物館で、18日にサハリンの中心都市ユジノサハリンスクで、双方の代表者が協定を結びました。2つの博物館は、今後5年間にわたって互いに専門家を派遣し、国の天然記念物で絶滅が心配されるシマフクロウについて、生息の状況などを共同で研究するということです。
    シマフクロウは体長がおよそ70センチの日本最大のフクロウで、北海道に生息していますが、およそ140羽しかいないと推定され、巣箱をかけるなど個体数を増やすための活動が行われています。シマフクロウはロシアではサハリンにも生息し、州立郷土博物館では生態を継続的に調査してきたということで、1羽でも多くの保護につなげたいとしています。
    2つの博物館では今後、オオワシやオジロワシについても共同研究の対象に加えることを検討していて、北海道博物館の小川正人研究部長は「これほど多岐にわたる共同研究ができる地域はサハリンだけだ。保護につなげていきたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160218/k10010413761000.html

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  24. ニジマス「俺って外来種らしい」「マジ?www」 水族館のLINE風の解説がスゴイ 面白くてためになる
    withnews 2月26日(金)16時46分配信
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-00000002-withnews-hok

    >北海道北見市にある「北の大地の水族館(山の水族館)」の館内にある解説板がツイッター上で話題になっています。ニジマスに関する説明が、メッセージアプリ「LINE」風になっているのです。それだけでも十分に目を引きますが、若者言葉で繰り広げられる会話の中身も「オチが面白い」と評判になっています。作成した副館長に話を聞きました。

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  25. 富士山8合目周辺まで外来植物が侵入
    3月3日 4時00分

    世界文化遺産の富士山で、標高3150メートル、8合目の周辺まで、外来植物が侵入していることが、山梨県富士山科学研究所などの調査で分かりました。専門家は、分布が広がると生態系に悪影響を与えるおそれがあるとして、早急な対策が必要だと指摘しています。

    富士山では、これまでに、ふもとと5合目を結ぶ山梨県の有料道路、「富士スバルライン」の周辺を中心に、在来種ではない外来種の植物が確認されていました。このため、5合目より上に外来植物が広がっていないか確認しようと県富士山科学研究所と茨城大学の研究グループは、2年かけて山梨県側の登山道の状況などを調査しました。
    その結果、6合目までは登山道の周辺に、6合目より上では、山小屋や石垣の周辺を中心に6種類の外来植物が確認され、標高3150メートル、8合目の周辺まで広がっていることが分かったということです。最も高い所で確認されたのは、ナガハグサとウシノケグサで、研究グループは今後、8合目より上の状況も調べることにしています。
    研究グループの代表を務める県富士山科学研究所の中野隆志主幹研究員は、「外来植物の分布が広がると、富士山固有の生態系に悪影響を与えるおそれがあり、早急に除去などの対策を進める必要がある」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160303/k10010429251000.html

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    1. 人の活動を含めて、変化していくのが生態系の「自然」のすがたなのに…

      人をなにか特別な、自然とは違う生き物に考えるベース(前提)でもあるのかな…

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    2. 自然にきまった形なんてないのに…

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    3. 富士山8合目まで外来植物侵入…登山者に種付着
      2016年03月17日 22時46分

       富士山の山梨県側で、標高3150メートル(8合目付近)まで外来植物が侵入していることが、県富士山科学研究所と茨城大の調査で分かった。

       同研究所の中野隆志主幹研究員は「外来種は一度定着すると根絶が難しく、在来種を絶滅に追い込んだケースもある。世界各国の登山者が様々な外来種を持ち込む可能性があり、駆除するなど早めに手を打つべきだ」と指摘している。

       富士山では麓と5合目を結ぶ有料道路の「富士スバルライン」沿いに約50種類の外来植物が分布していることが分かっている。このため、調査はそれより上部の5合目駐車場から吉田口登山道の8合目付近までの間などで行われた。

       調査の結果、5合目より下では確認されていた6種類が見つかり、このうち8合目付近では国外から持ち込まれた「国外外来種」のナガハグサや、富士山には本来生えていない「国内外来種」のウシノケグサが確認された。ほとんどが山小屋や登山道周辺に分布しており、登山者などの服や荷物に種が付着し、持ち込まれたとみられるという。

       中野主幹研究員は「このままでは、溶岩や砂利の斜面が外来植物の草むらのようになり、登山道から見る景観が変わる恐れがある」と話している。
      http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160316-OYT1T50161.html

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  26. 絶滅危機リクガメの繁殖に成功…国内初
    2016年03月13日 21時40分

     横浜市立野毛山動物園(横浜市西区)は、「世界で最も絶滅の危機に瀕ひんしているリクガメ」とされるヘサキリクガメの繁殖に国内で初めて成功したと発表した。

     同園によると、ヘサキリクガメはアフリカ東部マダガスカルに100~400匹しか生息しておらず、ワシントン条約で商取引が禁止されている。だが、2004年に国内に密輸された1匹を警視庁が押収し、同園で飼育することになった。07年、08年、11年にも押収された個体が持ち込まれ、現在、子ガメを含め計6匹が飼育されている。

     飼育下での繁殖は世界的にも例が少なく、飼育担当の桐生大輔さん(46)はマダガスカルの自然環境に関する本を読みあさり、気温や湿度、雨量の変化、植生などを調べ、現地に近い環境を再現。食性は草食性だが、施肥された日本の野菜は栄養価が高すぎるため、園内に自生しているハコベなどを餌として与えた。

     昨年10月に雌の1匹が5個の卵を産み、12月にも4個を産卵。そのうち1個が2月28日に孵化ふかした。甲長は4センチほどだという。

     桐生さんは「これだけ希少なカメでさえも国内に密輸されている現状を知ってほしい」と話している。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160313-OYT1T50077.html

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    1. 「野毛山動物園 ジムグリ 人工繁殖」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E9%87%8E%E6%AF%9B%E5%B1%B1%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%9C%92+%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%82%B0%E3%83%AA+%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%B9%81%E6%AE%96

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    2. 腕のいい繁殖職人がいるらしい…

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  27. 絶滅のニホンカワウソ「日本固有」…極地研など
    2016年03月14日 14時16分

     国立極地研究所(東京都立川市緑町)は、絶滅したニホンカワウソが日本固有の生き物だったと発表した。

     カワウソはイタチ科の水生哺乳類で、国内外に広く分布し、このうちニホンカワウソは明治期には日本各地で見られたが、乱獲で激減。2012年に環境省が絶滅種に指定した。

     ニホンカワウソの由来について、これまではユーラシア大陸に生息するユーラシアカワウソと同じ系統で、「日本にすむユーラシアカワウソ」と見なされてきた。

     同研究所の瀬川高弘特任助教や東京農業大学の佐々木剛教授らの研究グループは、高知県と神奈川県に残るニホンカワウソの標本などからDNAを抽出し、中国や韓国などのユーラシアカワウソのDNAと比較。

     その結果、高知のものは、約127万年前にユーラシアカワウソと共通の祖先から分岐して日本に渡ってきたもので、遺伝的に独自の進化を遂げた日本固有のカワウソだとわかった。神奈川のものはユーラシアカワウソから約10万年前に分岐したものと判明した。

     研究グループは今回の発見を「日本の生態系を作り出した生物が、いつ頃、どのように日本に渡ってきたかを理解する上で重要な発見」と話し、今後は本州のニホンカワウソの由来の研究を進めたいとしている。
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20160312-OYT1T50146.html

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  28. ハナガメ 特定外来生物に…環境省指定へ
    2016年3月15日3時0分

     環境省は、飼育や輸入を禁止する「特定外来生物」に、中国などが原産地の観賞用カメ「ハナガメ」=写真、カメネットワークジャパン提供=や、欧米原産の食虫植物「ナガエモウセンゴケ」など22種類の生物を指定する方針を決めた。一部を除いて今年7月ごろ、正式に指定する。すでに飼育したり栽培したりしている場合、環境省の許可が必要になる。

     今回は、日本の在来魚を食い荒らす肉食淡水魚「アリゲーターガー」(北米原産)など、ガー科の魚も対象となった。ガー科の魚は野外に放流されないよう、2年間の周知期間を経てから指定するという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160315-118-OYTPT50067

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    1. 外来種のハナガメ 輸入や飼育を原則禁止へ
      3月15日 21時32分

      中国などから輸入され、ペットとして飼われている外来種の「ハナガメ」について、環境省は、池や川に捨てられると生態系に深刻な影響を及ぼすおそれがあるとして、新たに特定外来生物に指定し、輸入や飼育を原則禁止することを決めました。

      中国や台湾などで生息し、ペットとして輸入されているハナガメは、寿命が数十年に及び、最大でおよそ30センチの大きさまで成長します。このため、飼えなくなったハナガメが池や川に捨てられて日本固有のカメと交雑し、生態系に深刻な影響を及ぼすおそれがあると指摘されています。
      こうした事態を受けて、環境省は15日、東京都内で開かれた専門家の会議で、ハナガメを特定外来生物に指定し、輸入や飼育を原則禁止する方針を示し、了承されました。ハナガメの規制はことし9月ごろから始まる見通しですが、すでに飼っている人は、環境省の地方事務所に申請すれば飼育を続けることができるということです。
      15日の会議では、このほか、国内での定着を未然に防ぐためにアフリカのビクトリア湖で多くの固有の魚を絶滅させたナイルパーチという大型の魚など、合わせて22種類の魚や植物などを特定外来生物に指定し、輸入や飼育を規制することが決まりました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160315/k10010444341000.html

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  29. 絶滅危機脱するか…シジュウカラガンの飛来増加
    2016年03月15日 22時26分

     仙台市太白区の八木山動物公園は、宮城県内などへの飛来が一時途絶えた絶滅危惧種シジュウカラガンの今冬の飛来数が2677羽を記録したと発表した。

     八木山動物公園などが記録を取り始めた1969年以降で最多となった。

     日本雁がんを保護する会が2月5日に大崎市の蕪栗沼、化女沼、秋田県の八郎潟の3か所で確認した。

     同園と保護する会、ロシア科学アカデミーは83年からシジュウカラガンの群れを復活させる事業に乗り出し、95年から2010年までに計551羽を千島列島に放した。97年冬以降、国内への飛来数が増えており、昨冬には1070羽が確認されていた。

     長年にわたり放鳥事業に携わってきた阿部敏計副園長は「これまでの努力が報われた結果で、絶滅の危機からも脱することができるのではないか」と話している。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160314-OYT1T50169.html

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  30. 特定外来生物を追加へ 私たちへの影響は?
    2016年3月18日 19:32

     環境省は15日、生態系を壊す恐れがある「特定外来生物」に22種類を新たに追加する方針を決定した。新たに追加された世界最大級の肉食淡水魚は、東京と神奈川の間を流れる多摩川で何度も捕獲されているという。一体、なぜなのか?

     また、今回指定が決まったことで捨てられてしまう生物が増える心配はないのか。中央大学法科大学院・野村修也教授は「正しい知識」をポイントに挙げた。(news every.より 詳しくは動画で)
    http://www.news24.jp/articles/2016/03/18/07325140.html

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  31. カミツキガメ、10年で16倍…印旛沼水系
    2016年03月21日 11時09分

     印旛沼水系で急増している特定外来生物のカミツキガメの千葉県内の生息数が、約1万6000匹(推定)に上ることが、県の2015年度調査で分かった。

     04~05年度の調査では約1000匹と推計されたが、10年で16倍に激増した。県は来年度、新たに専門家による検討会を設置し、根絶に向けた中長期計画を策定する。

     県自然保護課によると、カミツキガメは成田市などが面する印旛沼の水系を中心に生息。在来のカメを追い出すなど生態系を壊したり、人にかみついたりする恐れがあるという。

     印旛沼水系では、02年に国内初の定着が確認され、県は04~05年度に約1000匹と推計。07年度から駆除を始め、今年度は962匹捕獲した。これまでの捕獲数なども加味して計算したところ、成熟個体の生息数は、1万5970匹(中央値)と推定された。生息数を減らすためには、メスだけで年間約1250匹以上を捕獲する必要があるという。

     調査結果を受け、県は今夏、専門家などによる検討会を開き、中長期的な防除計画を策定する。爆発的に増えている現状から、当面は増加を抑制するなど、長期間かけて根絶させる。

     また、捕獲したカミツキガメを解剖したところ、産卵時期が5月下旬~6月中旬であることも判明。来年度はメスの個体に発信器を付け、産卵期の行動を詳しく調べる。産卵の多い場所が分かれば、卵を効率的に捕獲でき、増加を抑制できるためだ。川などに設置するワナも増やし、捕獲事業も強化する。

     県自然保護課は「データもそろい、生態も少しずつ分かってきた。着実に根絶に向けて努力していきたい」と話している。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160321-OYT1T50023.html

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    1. 「自然保護」という名の「偽善欺瞞」看板…

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  32. 外来の昆虫を違法飼育の疑いで書類送検
    4月6日 12時24分

    生態系に影響を及ぼすため、国の許可なく飼育や売買することが禁じられている、昆虫の「ヒメテナガコガネ」などを違法に飼育していたなどとして、警視庁は千葉県の自営業者らを書類送検しました。

    書類送検されたのは千葉県南房総市の50歳の牛乳販売店の経営者で、警視庁の調べによりますと、去年12月、国の許可なく、ヒメテナガコガネ146匹を飼育したほか、愛知県や北海道の会社員らに別の26匹をおよそ15万円で譲り渡したなどとして、特定外来生物被害防止法違反の疑いが持たれています。
    これとは別に、東京の歯科医師や高校生など4人も、「テナガコガネ」や「クモテナガコガネ」を違法に飼育や売買したなどとして書類送検されました。
    いずれの昆虫も、生態系に影響を及ぼすため、平成18年に特定外来生物に指定され、国の許可なく飼育や売買することが禁止されています。
    警視庁によりますと、調べに対しいずれも容疑を認め、このうち50歳の経営者は「違法と分かっていたが、成虫になるまで育てたくて、処分できなかった。暗黙の了解でやり取りをしていた」などと供述しているということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160406/k10010469131000.html

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    1. 絶滅危惧種を飼育させたらピカイチの繁殖ワザを発揮するのにな…

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  33. 来たれバス釣り愛好家…外来魚駆除量で段位認定
    2016年04月09日 13時49分

     来たれ、バス釣り愛好家――。

     琵琶湖のブラックバスとブルーギルの駆除に向け、滋賀県は5月から釣った魚の量に応じて釣り人に段位を認定する事業を始める。最高位は「外来魚釣り上げ名人」の称号を与え、3年連続獲得すると殿堂入り。特技を生かして固有種保護に一役買ってもらう。

     ブラックバスとブルーギルは1980~90年代から量が増え始め、ふなずしに使われるニゴロブナなどの固有種を捕食。漁獲量や生態系への影響が懸念されている。

     県はこれまで漁業団体と協力して駆除を推進。釣り愛好家向けには、県条例で釣った外来魚の再放流を禁止するとともに、回収用のボックスやいけすを約100か所設置するなどして協力を呼びかけてきた。

     これらの結果、推定生息数は2006年の1914トンから13年は916トンに減少。ただ、元々琵琶湖に存在しないはずの生き物であり、「減ったといえど、ゼロを目指す」として、継続して挑戦できる今回の認定事業を始めることにした。

     年度ごとに初段から名人まで個人30キロ、団体(人数制限なし)50キロ刻みで10階級を設定。名人になるには個人で300キロ超、団体は500キロ超を釣り上げる必要がある。

     参加するには、登録用紙を県琵琶湖政策課(〒520・8577大津市京町4の1の1)に提出し、報告用紙や回収用の袋などを受け取る。釣った魚は量を計測後、回収ボックスやいけすへ。回収場所の番号と魚の量を報告用紙に記録し、月ごとに集計する。量りは無料貸し出しがある。

     年齢制限はなく、年度途中からの参加もOK。同課は「駆除の手を緩めれば外来魚は一転して増加し、固有種の減少が加速する恐れもある。義務ではなく、自ら挑戦するやりがいを感じてもらいながら、駆除を進めたい」としている。(岡本久美子)
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20160407-OYT1T50151.html

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  34. 豪 世界最大さんご礁帯の90%に白化現象
    4月20日 15時38分

    オーストラリアの沖合にある世界最大のさんご礁帯、グレートバリアリーフで、海水の温度の上昇によってさんごが白くなる「白化現象」が全体の90%余りに広がっていることが調査で明らかになりました。

    オーストラリア北東部の沖合に長さおよそ2300キロにわたって連なるグレートバリアリーフは、世界最大のさんご礁帯として知られ、世界自然遺産にも登録されています。しかし、1980年代以降、海水温の上昇によってさんごが白く変色する白化現象がたびたび確認され、ことし、オーストラリアの政府や研究機関が合同で調査を行いました。
    20日公表された調査結果によりますと、911か所のさんご礁のうち全体の93%に当たる843か所で白化が確認され、特に北部の1000キロにわたる部分で被害が集中していることが分かりました。調査に携わった研究者は「白化現象がここまで深刻だと、さんごが完全に死んでしまうケースが増えるだろう」と話しています。
    グレートバリアリーフは去年、世界遺産としての保全の状態に問題があり、遺産価値が損なわれたとして「危機遺産リスト」への登録がユネスコの委員会で検討されましたが、オーストラリア政府が保護計画を打ち出したことで、リストへの登録を免れた経緯があります。
    今回、被害の広がりが改めて示されたことで、世界遺産としての価値を巡る議論が再び持ち上がることも予想されます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160420/k10010490361000.html

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  35. 捨てられたミドリガメが繁殖 全国で800万匹に
    4月25日 7時52分

    ペットとして飼われていた外来種の「ミドリガメ」が川や池に捨てられた結果、全国で固有種のカメのおよそ8倍の800万匹にまで繁殖していることが、環境省の推計で分かりました。生態系への影響が懸念されるとして、環境省は駆除の態勢を強化する方針です。

    「ミドリガメ」と呼ばれ、ペットとして親しまれているアメリカ原産の「ミシシッピアカミミガメ」が川や池に捨てられて繁殖していることから、環境省は大学などと共同で、初めて自然界のミドリガメの生息数を調査しました。
    実際に捕獲した数や生息に適した地域の面積などを基に推計した結果、関東や中部地方の平野部や瀬戸内海の周辺などを中心に、全国でおよそ800万匹に上ることが分かりました。この数は日本の固有種のカメのおよそ8倍に当たり、ミドリガメが1週間に食べる水草の量は最大で320トンに上る計算です。
    日本固有の生物の餌や産卵場所を奪うなど、生態系への影響が懸念されるとして、環境省は駆除の態勢を強化することにしています。
    調査を行った東邦大学理学部の長谷川雅美教授は「これだけ多くの外来種が日本にすみついていることが初めて明らかになった。今後、どの程度駆除に力を入れるべきか判断するうえで重要な指標となる」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160425/k10010497071000.html

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    1. 野生ミドリガメ、推定800万匹生息…食害深刻
      2016年04月22日 22時22分

       環境省は22日、ペットとして人気の高い北米原産の外来種ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)が、国内の自然界に推定約800万匹生息しているとの調査結果を発表した。

       野生のミドリガメの生息数が明らかになるのは初めて。

       同調査によると、北海道や南西諸島を除く全国に、甲羅の長さ10センチ以上のミドリガメ790万9000匹が生息し、98万匹とされる在来種のニホンイシガメの8倍にのぼった。関東平野や大阪周辺など、都市部やその近くの河川やため池に多いとみられる。

       ミドリガメが水草のみを食べた場合、毎週約320トンの水草が消失することになり、同省は「在来種の生息域を奪うだけでなく、貴重な水生植物が相当損なわれている」とみている。ミドリガメは1950年代からペットとして輸入された。レンコンの芽を食い荒らすなどの食害が深刻で、同省は2020年をめどに輸入を禁止する。
      http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160422-OYT1T50181.html

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  36. ブラックバス根絶大作戦自然環境保護勢力の次なる標的にされて、ミドリガメが餌食に…

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  37. ニホンウナギに優しい川を…「隠れ場所」「通り道」に配慮
    2016年5月9日15時0分

     絶滅の恐れのあるニホンウナギの生息数を回復させようと、環境省は河川の環境改善に向けた保全指針を策定する方針を決めた。ウナギが身を隠す場所を確保し、海と川とを行き来しやすいようにしてウナギの生息地を広げる狙いがある。同省が魚類の単一種について指針を策定するのは初めて。専門家らによる検討会を近く設置し、来年3月に指針を公表する。

    保全指針 国策定へ

     稚魚の乱獲や生息環境の悪化によって激減しているニホンウナギを巡っては、国際自然保護連合(IUCN)が2014年に絶滅危惧種に指定。稚魚の国内漁獲量は、1960年代初めには年間200トンを超えていたが、近年は10トン前後まで落ち込んでいる。

     指針策定に先立ち、環境省は2014年度から、天然のニホンウナギについて初の全国調査を実施。その結果、生息地は北海道の沿岸と青森県の日本海側をのぞく日本の沿岸全域に分布していることがわかった。さらに関東地方の利根川や、青野川(静岡県)、西郷川(福岡県)など6水系で計約250匹を捕獲。生態を調べたところ、夜行性のニホンウナギは日中、川底の大きな石やコンクリートブロック、ヨシなどの植物のすき間に身を潜めており、この「隠れ場所」が生息に重要であることが明らかになった。

     また、川の流れを調節する堰せきがいくつも続いたり、複数の堰の高さの合計が40センチ以上になったりすると上流に移動しにくいことが判明。可動式の堰や緩やかな魚の通り道がある場所では移動できていた。また、かつては河川周辺の水田やため池にも生息していたが、護岸工事などで移動できなくなり、姿を消したという。

     調査結果を受け、指針には、海と川とのつながりを良くし、水田や池などに移動できるようにするなどの保全対策が盛り込まれる見込みだ。法的強制力はないが、河川管理者や工事関係者に、護岸工事の際などにウナギの保全への配慮を求めるという。同省野生生物課は「ウナギがすみやすい河川環境を早急に実現させたい」としている。

     【ニホンウナギ】 太平洋中西部のマリアナ諸島の西の海域で産卵し、東アジア沿岸の河川などで4~15年かけて成長した後、産卵のため海に戻る。稚魚を捕獲して養殖する日本、中国、韓国、台湾の4か国・地域は2014年、養殖量を制限することで合意したが、欧米などから国際取引の規制を求める声が出ている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160509-118-OYTPT50245

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  38. 大型インコ国際取引禁止へ
    ペットで人気、絶滅危機 
    2016/5/2 09:16 共同通信

     人間の言葉をよく覚え、ペットとして日本でも人気の大型インコ「ヨウム」の個体数が乱獲で急減し、絶滅の恐れが高まっているとして、生息国の一つのガボンが国際取引の禁止を提案したことが2日、分かった。

     9月に南アフリカで開かれるワシントン条約の締約国会議で議論されるが、欧州連合(EU)が支持を表明、米国も支持する方針で、取引が禁止される公算が大きい。

     日本は主要輸入国の一つで、毎年400~500羽超の生きたヨウムが輸入され、1羽15万~30万円の高値で売買されており、厳しい目が向けられることになりそうだ。禁止が決まれば、国内の取引規制などの対応が必要になる。
    http://this.kiji.is/99658794258677762

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  39. ミヤコタナゴ飼育の男性不起訴
    05月12日 19時07分

    絶滅のおそれがある国の天然記念物の淡水魚「ミヤコタナゴ」を無断で飼育していたとして書類送検された、千葉県の46歳の男性について、東金区検察庁は12日付けで不起訴としました。

    山武市に住む46歳の会社員の男性は、絶滅のおそれがある国の天然記念物の「ミヤコタナゴ」26匹を無断で飼育していたとして文化財保護法違反の疑いで4月、書類送検されました。
    警察によりますと、男性は容疑を認めた上で「千葉県内の川で網を使って捕獲した」と話し、自宅の小屋で鑑賞の目的で飼育していたということです。
    東金区検察庁は、この男性について12日付けで不起訴としました。
    処分の理由は明らかにしていません。
    http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160512/5268651.html

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    1. 子供たちは気軽に網ですくいに歩いてるからなあ…

      全部もれなく検挙しなきゃいけなくなるぞ(笑)。

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    2. ミヤコタナゴ飼育で書類送検の男性 不起訴に
      5月12日 20時26分

      絶滅のおそれがある国の天然記念物の淡水魚、「ミヤコタナゴ」を無断で飼育していたとして書類送検された千葉県の46歳の男性について、東金区検察庁は、12日付けで不起訴としました。

      山武市に住む46歳の会社員の男性は、絶滅のおそれがある国の天然記念物の「ミヤコタナゴ」26匹を無断で飼育していたとして、文化財保護法違反の疑いで先月、書類送検されました。
      警察によりますと、男性は容疑を認めたうえで「千葉県内の川で網を使って捕獲した」と話し、自宅の小屋で鑑賞の目的で飼育していたということです。
      東金区検察庁は、この男性について12日付けで不起訴としました。処分の理由は明らかにしていません。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160512/k10010518521000.html

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    3. ミヤコタナゴ飼育男性を不起訴
      05月21日 10時33分

      絶滅のおそれがある国の天然記念物の淡水魚、「ミヤコタナゴ」を無断で飼育していたとして、先月、書類送検された千葉県酒々井町の77歳の男性について、検察は20日付けで不起訴としました。

      千葉県酒々井町に住む77歳の男性は、絶滅のおそれがある国の天然記念物のミヤコタナゴおよそ100匹を無断で飼育していたとして、先月、文化財保護法違反の疑いで書類送検されました。
      警察によりますと、男性は「9年ほど前に釣り仲間からミヤコタナゴをもらった」と供述して容疑を認め、自宅で鑑賞の目的で飼育していたということです。
      検察はこの男性について、20日付けで不起訴としました。
      不起訴の理由は明らかにしていません。
      http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160521/5504281.html

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    4. 仕事をまじめにやりすぎてんだな…

      ただし、法令規則のなかには現実にそぐわない間違ったやつもまじってるから、そこらへんをよく見極めて仕事しなきゃね(笑)。

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  40. 都市に絶滅危惧種 なぜ生息?
    2016年5月29日(日) 11時40分掲載
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6202505

     絶滅の危機に直面した希少種が見つけた安住の地は、なぜか都市の片隅。そんな「不自然」な現象が時折、見つかるようになってきた。人里近くの自然は多種多様な生物を育んできたが、人間生活の変化とともに包容力を失いつつある。(朝日新聞デジタル)

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  41. 特定外来生物ウチダザリガニ、急速に繁殖で駆除
    2016年06月02日 17時32分

     環境省指定の特定外来生物「ウチダザリガニ」の駆除作業が31日、栃木県那須塩原市鳥野目河川公園で行われた。

     県自然環境課によると、県内で生息が確認されたのは初めてで、県と同市の関係者らが30分ほどで約300匹を捕獲した。ここ3、4年で繁殖したとみられ、今後も定期的に捕獲・駆除を行うという。

     今年3月初め、同市動植物調査研究会魚類部会長の黒羽寿雄さん(73)が、同公園の用水路で、アメリカザリガニより大きいザリガニを発見し、同会副会長の君島章男さん(58)がウチダザリガニと確認した。2日間で20匹を捕獲、中には抱卵しているメスもあった。君島さんは誰かが飼育していたのを用水路に放したとみている。

     この日は県と同市職員、同研究会員約20人が用水路約500メートル区間で捕獲作業に当たった。捕獲した約300匹のウチダザリガニは体長約3~12センチで、県立博物館の南谷幸雄研究員(34)は「サイズが小さいものも多く、かなり繁殖している。生態系への影響が心配だ」と驚いた。

     用水路は那珂川に接続しているため、君島さんは那珂川上流域でも調査することにしている。

          ◇

     ◆ウチダザリガニ 北米原産の淡水ザリガニの一種で、ハサミに白青色の点がある。体長は15センチほどになる。1926年、当時の農林省が食用のために輸入、北海道・摩周湖や滋賀県・淡海湖などで養殖した。しかし、在来種ニホンザリガニの生息域と競合するなど水生生物への影響が大きく、2006年、特定外来生物に指定され、無許可の飼育が禁止された。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160601-OYT1T50031.html

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    1. 人の勝手な「調和」の思い込みで、せっかく定着生存できた生き物が駆除根絶対象にされてしまう、生き物にとっての理不尽…

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    2. 人の正気でやることはいつもキチガイじみている…

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  42. 絶滅したはずの昆虫、60年ぶりに三重で確認
    2016年06月04日 10時31分

     三重県内では絶滅したとされていた昆虫「ハマベゾウムシ」(コウチュウ目ゾウムシ科)が、約60年ぶりに県内で発見された。

     津市の県総合博物館で4日~7月31日、標本が展示される。

     ハマベゾウムシは体長5ミリ程度で、浜辺に打ち上げられたアマモをエサとしている。1956年に津市の阿漕浦あこぎうら海岸で日本で初めて発見され、北海道と本州、九州に生息する。県内では58年から生息が確認されず、県のレッドデータブックで「絶滅種」とされた。アマモの減少が原因とみられる。

     発見したのは津市の昆虫研究家。昨年7月に愛知県の知多半島で発見されたため調査していたところ、今年5月中旬、県内の海岸で多数生息しているのを確認したという。再発見された4個体と60年前に確認された標本を展示する。

     同博物館は「アマモの藻場が回復してきている可能性がある。生物多様性の解明に貢献する貴重な資料」としている。観覧無料。問い合わせは同博物館(059・228・2283)。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160604-OYT1T50054.html

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    1. 人が生きていくのに、どうでもいいことでしかないから、だれにも気にとめられなかっただけの話。

      それにわざわざ気をとめる暇人が出現しただけのこと。

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  43. メダカのオス、恋敵寄せ付けず…メスの視界妨害
    2016年06月11日 13時05分

     カップルを形成しているメダカのオスは、ライバルとなるオスとメスの間に常に割って入り、メスにライバルを見せないようにしている――。

     自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の横井佐織研究員(28)らの研究グループはこんな研究結果をまとめ、ドイツの動物学会誌「フロンティアズ イン ズーロジー」の電子版に掲載した。

     横井研究員らは、きれいな水にすむメダカは視覚が発達しており、メスからライバルが見えないようにすることで、自分が繁殖相手に選ばれる確率を上げているとしている。

     これまでの研究で、「配偶者防衛」と呼ばれるこうした行動は、ライバルとメスが接触しないようにするためと考えられていた。

     横井研究員らは、メダカのメスが近くにいる“顔見知り”のオスの求愛を受け入れ、見知らぬオスを拒絶することに着目。透明な仕切りで3区画に分けた水槽を用意し、メス、オス、オスの順に1匹ずつ入れ、1晩置いたところ、メスは近くにいたオスを受け入れ、遠くにいたオスを拒絶する傾向を示した。

     一方、遺伝子変異で配偶者防衛のできないオスを近くにいれた場合は、遠くにいたオスの求愛を受け入れたことから、配偶者防衛にはライバルとメスの間の位置をキープすることでメスにライバルを見せず、記憶させない効果があると結論付けた。

     また、メスを獲得した勝者のオスを隔離し、負けたオスだけをメスに見せて1晩置き、翌朝3匹を一緒にしたところ、勝者オスがメスに拒絶され、ライバルオスの繁殖成功率は勝者オスを隔離しなかった時と比べて20%上がった。

     横井研究員は「配偶者防衛は多くの動物の事例で報告されている。今回の研究結果はオスとメスの間の記憶を通じた絆が形成される過程を明らかにするモデルになると期待される」と話している。
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20160611-OYT1T50018.html

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    1. 科学風「鳥獣戯画」研究ごっこ(笑)。
      https://www.google.co.jp/search?q=%E9%B3%A5%E7%8D%A3%E6%88%AF%E7%94%BB

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  44. 水族館で火災、ミヤコタナゴなど1600匹死ぬ
    2016年6月13日19時15分

     12日午前3時半頃、埼玉県羽生市三田ヶ谷の県営さいたま水族館展示室から出火、鉄筋2階建物の1階の水槽や壁など約240平方メートルを焼いた。

     この火事で、飼育していた国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の7割以上にあたる245匹など26種類約1600匹の水生生物が死んだ。水槽に設置されたヒーター周辺が激しく焼けており、羽生署は漏電の可能性があるとみて原因を調べている。

     同館は国内有数の淡水魚館。被害調査のため、当面、休館する。県や同水族館によると、ほかに火災で死んだのは、環境省の絶滅危惧種「ニッポンバラタナゴ」232匹、県指定天然記念物「ムサシトミヨ」510匹など。水槽が焼けて溶けたり、水の冷却装置が停電で止まったりしたことが大量死の原因とみられる。

     出火前の11日午後10時頃の職員の見回りでは、展示室に異常はなく、火災報知機の作動で警備会社が119番した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160613-118-OYT1T50074

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    1. 埼玉の水族館火災、ヒーター付近激しく燃える
      2016年06月14日 15時48分

       埼玉県羽生市三田ヶ谷の県営さいたま水族館1階展示室の水槽や壁など約240平方メートルを焼いた12日未明の火災によって、同水族館では、国指定天然記念物や環境省の絶滅危惧種を含む26種類約1600匹の水生生物が死ぬという甚大な被害が出た。

       小高重光館長(58)は「希少な生物の多くが失われてしまい残念。水族館再開に向けて、力を尽くしたい」としている。

       同水族館は1983年に開館。淡水で生息する136種類、約9300匹の生物を飼育しており、国内有数の淡水魚館として知られている。今回の火災では、国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」245匹や環境省の絶滅危惧種「ニッポンバラタナゴ」232匹、県指定天然記念物「ムサシトミヨ」510匹が死んだ。

       これらの魚の被害は、飼育されていたミヤコタナゴ322匹の7割以上、ニッポンバラタナゴ257匹の9割以上、ムサシトミヨ550匹の9割以上にあたる。

       3種以外にも、出火元とみられる水槽(縦約1・5メートル、横約2メートル、高さ約70センチ、容量300リットル)で飼われていたホシガメ2匹、ホウシャカメ6匹、イワナ・ヤマメなど103匹、キンギョ40匹などが被害に遭った。

       羽生署や羽生市消防本部が12日に行った実況見分の結果、インド原産のホシガメの水槽には、ヒーターが設置されており、このヒーター付近が激しく燃えていた。

       同水族館によると、この水槽の近くに置かれていたキンギョなどの水槽計12個が溶けたり、割れたりしたため、これらの水槽で飼われていた水生生物が全滅するなど、1階だけで計約200匹が死んだ。

       一方、火災発生で煙が館内に充満し、館内が停電して水槽の冷却装置が停止した。このため、病気などで衰弱し、2階の水槽で飼育されていたミヤコタナゴやニッポンバラタナゴ、ムサシトミヨなど計約1400匹にも被害が広がったとみられる。

       同館は被害を詳しく調査するため、当面、休館する。小高館長は「長年育ててきた魚たちが死んでしまい、悲しい。早く子どもたちに元気な魚が泳ぐ様子を見せたい」と話している。
      http://www.yomiuri.co.jp/national/20160614-OYT1T50018.html

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  45. 地域の宝 ミヤコタナゴ放流=栃木
    2016年6月11日5時0分

     国の絶滅危惧種に指定されているミヤコタナゴの生息地保護区がある大田原市羽田はんだの農業用水路で10日、地元の羽田小学校の児童が、県水産試験場で飼育していた羽田系統のミヤコタナゴ約300匹を試験放流した。

     用水路のミヤコタナゴは水源の羽田沼にハクチョウなどが飛来するようになった1960年代から減り始め、ここ十数年は生息が確認されていない。野鳥のフンによる水質悪化が原因とみられ、羽田ミヤコタナゴ保存会などは給餌しないよう呼びかけている。

     試験放流は2013年以来4回目で、背びれに黄色の目印を付けている。児童47人が、4センチほどに育った生後2年目のミヤコタナゴを用水路に放した。初めて参加した2年生の星依織さん(7)は「元気に育って、赤ちゃんを産んでほしい」と水路を見守っていた。保存会の小泉芳一会長(65)も「ミヤコタナゴは地域の宝物。これからもみんなで守り育てていきたい」と話していた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160610-119-OYTNT50374

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  46. 希少なオウム販売した疑い ホームセンター社員ら逮捕
    6月17日 13時05分

    絶滅のおそれがありワシントン条約で取り引きが規制されている希少なオウムを店頭で販売したなどとして、ホームセンターを展開する会社のペット販売担当ら4人が警視庁に逮捕されました。

    逮捕されたのは、関東地方でホームセンターを展開する「ジョイフル本田」のペット販売担当の係長、小西健太容疑者(33)と、東京・杉並区のペット輸入会社の役員、長谷川明光容疑者(69)ら4人です。
    警視庁の調べによりますと、4人は去年10月、茨城県守谷市にあるジョイフル本田の店舗で国の登録を受けずに「オオバタン」と「コバタン」という希少種のオウムを陳列したうえ、「オオバタン」をおよそ80万円で販売したなどとして種の保存法違反の疑いが持たれています。
    オオバタンとコバタンは主にインドネシアに生息し絶滅のおそれがあるとしてワシントン条約で取り引きが規制されています。
    警視庁によりますと調べに対し4人はいずれも容疑を認めているということです。
    社員が逮捕されたことを受けて「ジョイフル本田」広報・IR部の打越貞美部長は「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。警視庁の捜査に全面的に協力するとともにコンプライアンスの強化に努めます」とコメントしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160617/k10010559741000.html

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  47. やんばる国立公園、指定決定…絶滅危惧種が生息
    2016年06月20日 21時39分

     環境省は20日、沖縄県の沖縄本島北部のやんばる地域を33番目の国立公園「やんばる国立公園」に指定することを決定した。

     対象地域は、同県国頭くにがみ村、大宜味おおぎみ村、東ひがし村の3村にまたがる陸域約1万3600ヘクタールと、海域約3700ヘクタール。国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、「ヤンバルクイナ」や、キツツキの仲間「ノグチゲラ」などの絶滅危惧種が生息している。

     生態系を守るため、陸域は保護地区を設け、自然に負荷を与えない範囲で登山道などを整備し、環境保護と観光を両立させる「エコツーリズム」を支援する。

     政府は、やんばる地域を含む奄美・琉球地域(鹿児島、沖縄県)の世界自然遺産登録も目指している。国立公園化で、登録に弾みをつけたい考えだ。
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160620-OYT1T50125.html

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  48. 外来生物「ボタンウキクサ」 違法栽培で初の検挙
    6月21日 12時26分

    生態系に影響を及ぼすおそれがある外来生物の「ボタンウキクサ」を国の許可を受けずに栽培したとして、静岡県の会社員が警視庁に逮捕されました。

    逮捕されたのは静岡県富士宮市の会社員平田倫啓容疑者(39)で、警視庁の調べによりますと、去年11月、国の許可を受けずに「ボタンウキクサ」11株を販売目的で栽培したとして、特定外来生物被害防止法違反の疑いが持たれています。
    環境省によりますと、「ボタンウキクサ」は熱帯魚用の水槽の浮き草として以前はペットショップなどで販売されていましたが、繁殖力が強く大量に発生すると生態系に影響を及ぼすおそれがあるとして、平成18年に特定外来生物に指定されています。
    警視庁は、インターネットのオークションサイトで販売されていたことをきっかけに捜査を行ったもので、ボタンウキクサの違法栽培での検挙は全国で初めてだということです。
    警視庁によりますと、平田容疑者は調べに対し「すぐ繁殖するので、小遣い稼ぎになると思い、3年くらい前から栽培して売っていた」などと供述し、容疑を認めているということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160621/k10010564291000.html

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    1. ホテイアオイがよくて、ボタンウキクサがだめな理由もいまいちわからんけどな…

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  49. 名古屋城の外堀に巨大外来魚 アリゲーターガー
    6月23日 21時42分

    名古屋城の外堀で体長1メートルを超えるワニのような口をした大型の外来魚アリゲーターガーが見つかりました。名古屋市は外堀の生き物の生態系を乱すことになるので、外来生物を捨てないよう呼びかけています。

    アリゲーターガーは今月10日、名古屋城の外堀で外来魚がいないか観察していた市民団体・なごや生物多様性保全活動協議会の酒井正二郎さんが見つけてビデオカメラで撮影しました。
    酒井さんによりますと、体長が1メートル以上あるとみられ、水面近くをゆったりと泳いでいたということです。
    アリゲーターガーは、主に北アメリカに生息する肉食の大型の淡水魚で、観賞用としてペットショップなどで販売されていますが、大きくなると育てきれずに川などに捨てる人がいて各地で問題になっています。
    なごや生物多様性保全活動協議会は、3年前から名古屋城の外堀にアリゲーターガーがいるという情報を受け、ほかの魚が食べられるなど生態系への影響を防ぐため、網などで捕獲を試みてきましたが捕まえられていないということです。
    名古屋市が運営するなごや生物多様性センターの森山博光主査は、「アリゲーターガーが外堀に生息している在来の魚を食べると生態系のバランスが崩れてしまう。捕獲するのは難しいので外来の魚などは絶対に捨てないでほしい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160623/k10010568951000.html

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    1. 良くも悪くも「多様性」そのものなのだが…

      なぜ受容できないのだろう…

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  50. 全身が白いナマズ 水族館で人気 栃木 大田原
    6月29日 12時31分

    栃木県大田原市の水族館で、全身が白い珍しいナマズが展示され、来園者の人気を集めています。

    大田原市の水族館「栃木県なかがわ水遊園」で、全身が白いナマズが展示されています。
    先月、水族館の隣りを流れる那珂川で男性が釣り上げました。大きさは50センチほどで、水族館によりますと、突然変異で体の黒い色素が作られなくなったものとみられ、100万匹に1匹の割合で生まれる大変珍しいナマズだということです。
    訪れた女性は「白くてきれいでつやがあり、ナマズのような肌になりたいです」と話していました。
    栃木県なかがわ水遊園の展示担当、小林直人さんは「ぜひ多くの人たちに見てもらいたいです」と話していました。
    水族館では、しばらくの間、このナマズを展示することにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160629/k10010576241000.html

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  51. スッポン 絶滅危惧種に
    2016年7月5日(火) 16時2分掲載
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6206583

    スッポン、絶滅危惧種に 食用は影響なし レッドリスト

    国際自然保護連合(IUCN、本部・スイス)の日本委員会は5日、絶滅のおそれのある動植物を記載した「レッドリスト」の最新版を発表した。日本などに生息するスッポンが、絶滅危惧種として初めてリストに掲載された。今後、国際取引が規制される可能性はあるが、国内で卵から養殖する技術が確立しているため、食用には影響しない。(朝日新聞デジタル)

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    1. アカイアカイ アカヒワアカイ

      レッドデータブック…

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    2. コアラ、スッポン 絶滅危惧種に
      2016年7月6日5時0分

       国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の恐れのある野生生物を分類した「レッドリスト」を更新し、高級食材として知られるニホンスッポンや、オーストラリアのコアラなどを初めて絶滅危惧種に指定した。食用のスッポンは日本では大部分が完全養殖のため、影響はないという。リストの更新は6月30日付。

       スッポンはカメの仲間で、本州以南の日本国内や中国、台湾などの河川や湖沼に生息している。護岸工事などで生息場所が激減しているとされ、3段階ある絶滅危惧種のうち一番下の「絶滅危惧2類」に分類された。

       国内の動物園で人気のコアラや、北極圏周辺のトナカイ、アジアやアフリカのヒョウも同じ「2類」に指定された。コアラは山火事や干ばつ、感染症、交通事故などで生息数が減少傾向にあるという。

       

        スッポンの生態に詳しい矢部隆・愛知学泉大教授(カメ学)の話

       「スッポンは生息場所の減少だけでなく、若い個体がブラックバスやアメリカザリガニなどの外来生物に襲われているとみられ、早急な対策が必要だ」
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/?from=yolgn#!/news_20160706-118-OYTPT50044

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    3. >スッポンの生態に詳しい矢部隆・愛知学泉大教授(カメ学)の話
      「早急な対策が必要だ」

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    4. こうして環境保護利権がつくられる…

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  52. ヤンバルクイナ ゲノム解読…絶滅危惧 繁殖に光
    2016年7月8日15時0分

     沖縄本島北部のやんばる地域のみに生息する絶滅危惧種のヤンバルクイナについて、国立環境研究所(茨城県つくば市)や京都大などのチームが ゲノム (全遺伝情報)の解読に成功した。国内固有の希少種でゲノムが解読されたのは初めて。今後、繁殖能力や病気への抵抗力などにかかわる遺伝子を調べてヤンバルクイナの繁殖に役立てるとともに、国内の他の希少種も解読を進める。

     ヤンバルクイナは1981年に発見された、国内唯一の飛べない鳥。やんばる全域に分布していたが、ハブ対策のため沖縄に持ち込まれたマングースなどに襲われるケースが相次ぎ、生息数が激減した。環境省は2006年、最も絶滅の危険性の高い「絶滅危惧1A類」に指定。現在の推定生息数は約1500羽。

     保護対策の一環で、同省は08年から、ヤンバルクイナの飼育・繁殖事業を開始した。現地の非公開施設で約70羽まで増やしたが、足にこぶができる病気が発生したり、野生に戻しても死ぬ確率が高かったりするなどの課題がある。

     大沼学・同研究所主任研究員らのチームは11年、死んだヤンバルクイナの皮膚細胞を使ってゲノム解読に着手。高速で遺伝子を読み取る新装置「次世代シーケンサー」を使い、ゲノム解読に成功。今月1日から公開を始めた。

     ゲノム情報が公開されたことで、病気やストレスに強い遺伝子などの研究が進み、繁殖や野生復帰しやすい個体を選び出せる可能性がある。

     地元の獣医師らでつくるNPO法人「どうぶつたちの病院沖縄」は、「研究が進めば、これまで手探り状態で続けてきた飼育方法が改善できる」と期待する。同省やんばる野生生物保護センターの山本以智人いちひと・自然保護官も「遺伝的な多様性を残しながら、ゲノム研究の成果を繁殖事業にいかしていきたい」と話した。

     研究チームは、コウノトリやタンチョウなど国内の他の希少種4種についてもゲノムの解読を進め、5年以内に完了させる予定だ。

      ◆ゲノム =4種類の塩基が並ぶDNAで表現された生命の基本設計図。DNAは通常、染色体と呼ばれる構造におりたたまれている。解読すると、病気の要因となる遺伝子などの研究が飛躍的に進む。人のゲノムは国際プロジェクトで2003年に解読された。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160708-118-OYTPT50326

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  53. スッポンよお前もか! 「絶滅」忍び寄る身近な生き物たち
    国際自然保護連合日本委員会事務局長 道家哲平
    2016年07月15日 14時00分

     滋養強壮や美容に効果があると言われ、食材として重用されているスッポン。だが、日本を含むアジア地域に生息するニホンスッポンが、国際自然保護連合(IUCN)が作成している絶滅危惧種リスト(レッドリスト)に入ったことが明らかになった。レッドリストにはすでに、高級魚のクエやニホンウナギ、メバチマグロなども名を連ねている。私たちにとって身近なはずの生き物たちに今、何が起きているのか。絶滅を免れるために打つ手はないのか。日本自然保護協会経営企画部副部長で、IUCN日本委員会事務局長を務める道家哲平氏が解説する。

    中国などに生息も個体数減少

     今年6月30日、IUCNのレッドリストが更新され、ニホンスッポンが絶滅危惧種として指定されていることが、日本自然保護協会の調べで分かった。

     評価を担当したIUCNのアジアカメ専門家グループによると、日本のほか、中国、ベトナム、台湾などで見られるニホンスッポンは、養殖状態では数百万匹がいると考えられる。しかし、野生では数が減少しており、その傾向に歯止めがかかっていないと判断された。レッドリストで3段階ある絶滅危惧種のうち、絶滅の可能性が一番高いものが「絶滅危惧種IA類」で、スッポンは一番下の「絶滅危惧II類」に相当するとしている。同時に、さらなる調査研究が必要と、同グループは判断している。

     ニホンスッポンの減少の理由は、養殖を維持するため、卵を産む個体として捕獲されているほか、生息環境(ため池や河川など)の悪化などが指摘されている。また、養殖されていたスッポンが野外に逃げて繁殖し、他の種類のスッポンと交雑を起こす、いわゆる「遺伝的かく乱」が起きていることも指摘されている。別種のスッポンとの交雑によって適応力などが低下し、逆に個体数が減少したりすることがあるのだ。

     スッポンは高級食材なので滅多めったに食べることがなく、「絶滅危惧種」と言われても危機感を持たない方も多いかもしれない。しかし、スッポンのほかにも、身近な生き物で絶滅危惧種とされているものはまだある。
    http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160715-OYT8T50018.html

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    1. ウナギ、ナマコ、マグロも絶滅危惧種

       その一つがウナギだ。私たちの食卓に上る食用のウナギとされているのは「ヨーロッパウナギ」「アメリカウナギ」そして「ニホンウナギ(Anguilla japonica)」の3種である。そして、これら3種はいずれも、危機の程度に差異はあるものの絶滅危惧種とされている。

       「自分が時々食べているウナギは『養殖ウナギ』と書いてあるから大丈夫。天然ウナギを食べなければ絶滅することはないでしょう」と考える方は、残念ながら間違いである。ウナギの生態は分かっていないことが多く、少なくともニホンウナギには、卵を取って孵かえして大きくするといった完全養殖の技術はない。太平洋沖で産卵された卵から孵ったニホンウナギの子ども(幼生)を捕まえ、池に入れて大きくしたものが養殖として出回っている。つまり、将来大きくなって卵を産むかも知れなかったウナギを食べているというのが現状だ。

       IUCNでは、ニホンウナギは3世代(30年間)で50%近い個体数の減少が起きているとしている。その原因は、河川開発(ダム建設やコンクリート護岸など)、沿岸部の開発、家庭や工場からの排水、さらに、温暖化による海流変化など、様々な悪影響を受けていることにある。そして、これらの原因はいずれも取り除けていないことをIUCNは問題視している。

       他にも身近なところでは、酢の物などに使われるマナマコや高級魚のクエが絶滅危惧種である。もっと身近だと、マグロの中のタイヘイヨウクロマグロ、タイセイヨウクロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロといった種類も絶滅危惧種になっている。

      「食べ過ぎ、とり過ぎ」が主因

       マグロが減少している原因も様々あるが、主因は「食べ過ぎ、とり過ぎ」である。マグロもウナギと同様、卵を産ませて孵化ふかさせる完全養殖ではなく、稚魚をとって大きくする養殖(畜養とも呼ばれる)が行われている。これが、自然界での個体数の減少を招いていると言われている。

       若い世代も引き続き、ウナギやマグロ、スッポンを享受するためにはどうすればよいのか。残念ながら絶滅に向かう流れを形勢逆転させる妙手は、今のところない。卵を産み、孵化し、大きく育つための生息環境の維持・回復と、捕獲量の抑制、流通の適正化ということ以外に手はなく、国土交通省や水産庁など関係機関の積極的な動きがカギとなる。決して、消費者教育や消費者向けのキャンペーンだけで解決できるものではないのだ。

       ところで、IUCNとはそもそもどんな組織だろうか。IUCNは、第二次大戦後、国連の下に様々な組織が出来上がる中で、「自然を守るために」活動する機関ができないことに危機感を持った国の政府や民間の自然保護団体、研究者が結集して作った組織である。そのため、世界各地の政府(外務省や環境省)や、各国を代表するNGO(非政府組織)、世界レベルで事業を展開する国際NGOなどが立場を同じくして会員となり、さらに、ボランティアとして知見を提供する1万5000人近くの研究者からなる専門委員会が一緒になって活動している。

       生物に関する情報は、研究者個人が持っている場合もあれば、政府が持っている場合もあり、民間団体が持っていることもある。それらを一つに集約し、全生物に適用できる基準を作って、評価し、データベース化し、毎年少しずつ更新・追加していくという、想像しがたいほどの地道な仕事を50年近く続けている。日本では、こうした世界的な動きにしっかり関わっていけるよう、日本自然保護協会が事務局となって「国際自然保護連合日本委員会」が設立され、国レベルでのネットワーク構築をしている。
      http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160715-OYT8T50018.html?page_no=2

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    2. 生物の多様性を楽しむ社会に

       日本には生き物をモチーフにしたキャラクターが大勢いる。例えば、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットキャラクター「クラッチ」と「クラッチーナ」は、イヌワシをモチーフとしているが、このイヌワシも日本に生息しているのは絶滅危惧種だ。サッカーJリーグ・コンサドーレ札幌の「ドーレくん」のモチーフであるシマフクロウも同様に絶滅危惧種である。

       私たちの社会は、食用にとどまらず、様々な形で生き物の多様さを享受している。にもかかわらず、多くの場合、生き物たちに何の恩返しもしていない。

       絶滅危惧種を守るためには、スッポン、ウナギの生態を含めていまだに分からないことの多い自然界の調査研究をはじめ、国土利用、流通、消費(食文化)など、あらゆる分野での問題解決のための行動が必要となる。

       とはいえ、個人レベルでこのような多岐にわたる行動をとることは不可能に近い。そのために、日本自然保護協会のようなIUCN会員団体が、個人の会費や寄付といった支援を受けながら活動している。

       同協会では、林野庁や研究者、市民ボランティアなどと協力して、イヌワシの回復事業を展開したり、里山の生物(例えば、ニホンウサギなども近年激減している)のモニタリング活動を全国各地で実施している。同協会に限らず、全国各地の自然の守り手を支援することは、個人ができる重要な貢献である。

       最後に、「国連生物多様性の10年日本委員会」の提唱する「生物多様性My行動宣言 5つのこと」を簡潔に紹介したい。

      〈1〉【ふれよう】いろんな人と、いろんな季節に生きものがいるところに行こう

      〈2〉【たべよう】季節のもの、近くでとれたものを食べよう

      〈3〉【えらぼう】生きものにやさしい商品をしらべよう、えらぼう

      〈4〉【まもろう】生きものをまもる活動をしらべて、参加しよう

      〈5〉【つたえよう】生きものに出会って感じたことを家族や友達に伝えよう

       生物多様性を大事にするライフスタイルを実践することは、簡単そうに見えて、その選択肢がまだまだ少ないのが現状だ。だが、この5つを入り口にした生物多様性を支える行動について、国や自治体、企業の連携は少しずつだが着実に進展している。明日の食卓を守るためにも、応援しているチームのマスコットのモデルを守るためにも、「生き物に恩返しする社会」を作っていきたいと願っている。

      プロフィル
      道家 哲平(どうけ・てっぺい)
       日本自然保護協会経営企画部副部長、国際自然保護連合(IUCN)日本委員会事務局長。世界194の国と地域が参加する「生物多様性条約」に関するNGOにおけるスペシャリスト。国際的な情報収集・分析を行い、日本の生物多様性保全の底上げに取り組んでいる。2010年愛知県で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、NGOグループの全体運営を担当し、COP12でも「UNDBの日」のプログラムディレクターを務めた。20年までの愛知ターゲット達成を目指し、企業や団体、自治体などのネットワーク化を行いながら、地域や企業の生物多様性戦略、「にじゅうまるプロジェクト」、UNDB-Jなどの生物多様性保全事業を推進している。
      http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160715-OYT8T50018.html?page_no=3

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  54. 絶滅危惧種の海鳥 人工の巣で初めて繁殖に成功
    7月23日 11時06分

    絶滅危惧種に指定されている海鳥の「カンムリウミスズメ」の生息数を増やすために設置された人工の巣で、5羽のひなが巣立ったことを日本野鳥の会が確認しました。人工の巣で繁殖に成功したのは初めてだということで、今後の保護活動の拡大に期待が寄せられています。

    「カンムリウミスズメ」は、日本の近海にしか生息していない体長20センチ余りの海鳥で、無人島の崖などで繁殖しますが、現在の生息数は推定1万羽ほどで、環境省が絶滅危惧種に指定しています。
    日本野鳥の会は、6年前から伊豆半島沖の無人島に人工の巣を設置し、生息数を増やす取り組みを進めてきました。巣は、コンクリートのブロックを岩で覆い隠したうえで、入り口に天敵のカラスの侵入を防ぐための幅の狭いパイプが取り付けられています。そして、先月までに、センサーで作動するカメラに親鳥の姿が映っていたほか、3つの巣にひながふ化した卵の殻が合わせて5つ残されていたということです。
    このため日本野鳥の会は、3組のつがいが繁殖に成功し、合わせて5羽のひなが巣立ったことが確認できたとしています。
    人工の巣でカンムリウミスズメの繁殖に成功した例は初めてだということで、日本野鳥の会は「6年間、試行錯誤を繰り返してようやく繁殖に成功した。繁殖しやすい巣の条件を分析し、設置場所を増やすなどの保護活動を広げていきたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160723/k10010605731000.html

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    1. 絶滅危惧種が絶滅しちゃっても世の中の普通の人はだれも困らない。

      絶滅しちゃって困るのは、それを仕事の種にして詐欺的なワークを続けたがっているヒトビト…

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  55. 「ウナギ味のナマズ」発表会
    07月22日 12時33分

    7月30日の「土用の丑の日」を前に、価格が高騰するウナギの代わりに近畿大学の研究グループが開発したウナギの味に近いナマズが大手スーパーで初めて販売されることになり、商品発表会が開かれました。

    このナマズは、近畿大学の水産・食料戦略分野の研究グループが養殖用の稚魚の減少で価格が高騰しているウナギの代わりにしようと、開発を続けています。
    このナマズが初めて大手スーパーの店舗で23日から販売されることになり、東京・品川区の店舗で報道関係者向けの商品発表会が開かれました。
    研究グループは川や湖で育つナマズを、地下水で育てることで特有の臭みをなくすとともに、脂分をより多く含むエサに使うことでウナギのように脂がのった味に近づけたとしています。
    この大手スーパーでは、このナマズをかば焼きにして、半身1枚、1480円で販売します。
    研究グループの有路昌彦教授は「スーパーで販売できるようになって本当にうれしく、第一歩を踏み出したと思う」と話していました。
    このナマズは、23日と24日、それに土用の丑の日の7月30日の3日間、大手スーパー「イオン」の本州と四国を中心とした最大で121店舗で、数量限定で、販売されるということです。
    http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160722/4011321.html

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    1. 濃い味付けしてしまえば何がなんだかわからない。

      淡水魚は基本まずい。だから濃い口のタレをからめる。

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  56. 絶滅危惧の野鳥3種 すべての遺伝情報解読に成功
    7月24日 11時47分

    沖縄県北部にしか生息していないヤンバルクイナなど絶滅のおそれがある国内の3種類の野鳥について、国立環境研究所の研究グループが、すべての遺伝情報を解読することに成功し、今後、保護対策などに活用していきたいとしています。

    国立環境研究所は、国内に生息し、絶滅のおそれがある100種類以上の動物の細胞を凍結保存していて、このうち野鳥について、「ゲノム」と呼ばれるすべての遺伝情報の解読を5年前から進めています。

    その結果、今月までに沖縄県北部だけに生息するヤンバルクイナと、国の特別天然記念物のコウノトリ、それにタンチョウについて、すべての遺伝情報を解読することに成功しました。このうちヤンバルクイナは、生命の設計図ともいわれる「塩基」という遺伝情報がおよそ12億対とヒトの3分の1程度で、標準的な鳥とされるニワトリとほぼ同じだったことが分かったということです。

    ヤンバルクイナは飛ぶことができないためマングースなどに襲われて急速に数が減っていて、研究グループでは、遺伝情報を詳しく分析することで、鳥インフルエンザをはじめどのような病気にかかりやすいかを明らかにしてワクチンの開発などの保護対策に結び付けるほか、なぜ飛べなくなったかなど進化の過程も明らかにしたいとしています。

    解読に当たった大沼学主任研究員は「ほかの動物でも解読を進め、適切な繁殖方法に結び付けるなど、さまざまな目的に遺伝情報を活用したい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160724/k10010606511000.html

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    1. >遺伝情報を詳しく分析することで、鳥インフルエンザをはじめどのような病気にかかりやすいかを明らかにしてワクチンの開発などの保護対策に結び付けるほか、なぜ飛べなくなったかなど進化の過程も明らかにしたい


      臭い臭い(笑)。

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  57. ニホンウナギ 生息数回復へ放流方法見直しも
    7月26日 4時54分

    絶滅のおそれがあるニホンウナギを回復させようと、全国の河川で、養殖ウナギを放流する取り組みが行われていますが、養殖のウナギと天然のウナギを同じ場所に入れると、養殖ウナギの生存率が低いことが中央大学などの実験で分かりました。これまでの放流方法では、効果を得られない可能性があり、水産庁は、放流方法を見直し、新たな指針を作る方針です。

    ニホンウナギは、この30年間、漁獲量の減少傾向が続いて、おととしには国際自然保護連合から絶滅危惧種にも指定され、全国100余りの漁協や養殖業者では、生息数を回復させようと毎年200万匹余りの養殖ウナギを各地の河川に放流する取り組みを行っています。

    中央大学と鹿児島県水産技術開発センターのグループは、放流した養殖ウナギが天然のウナギと共存できるか調べるため、同じ水槽や池に入れる実験を行いました。

    このうち、天然のウナギと養殖のウナギを1匹ずつ同じ水槽に入れて、隠れがとなる細い筒にどちらが入るか調べる実験では、およそ90%の割合で天然のウナギが筒に入り、映像には、天然のウナギが、養殖のウナギに激しくかみつく様子が記録されていました。また、同じ池に入れる実験では、20か月後、天然のウナギは18匹のうちおよそ90%に当たる16匹が生き残ったのに対し、養殖のウナギは18匹の半数の9匹が死んでしまったということです。

    こうした結果について、中央大学の海部健三准教授は「天然ウナギは想像以上に攻撃性が強く、天然のウナギがいる河川に養殖ウナギを放流するこれまでの方法では、効果を得られない可能性がある」と指摘しています。中央大学のグループでは、天然のウナギと競合しない放流の方法についてさらに研究を続けていて、水産庁は「今後の研究成果をもとに放流方法を見直し、新たな指針を作りたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160726/k10010608661000.html

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  58. びわ湖でハス育たず 滋賀県が葉や茎採取し調査
    7月27日 17時03分

    全国有数のハスの群生地として知られる滋賀県草津市のびわ湖で、ことし、ほとんどハスが育っていない原因を探るため、滋賀県などは葉や茎を採取するなどして調査を進めています。

    びわ湖南部の草津市の烏丸半島の周辺一帯は、例年6月下旬ごろからおよそ13ヘクタールの広さにわたって、ハスが育つことで知られる全国有数の群生地ですが、ことしはほとんど育っていません。
    27日は、その原因を探るため、滋賀県と草津市の職員たちが船でびわ湖に出て、調査を行いました。調査では職員たちが水中に入り、ハスの葉や地下茎を採取して調べましたが、動物に食べられたような痕は見当たらなかったということです。
    調査に加わった、水生植物の専門家で滋賀県立琵琶湖博物館の芦谷美奈子主任学芸員は「葉と地下茎の両方があまり育っていないので、採取した芽を別の環境で育てるなどして、ハスそのものとびわ湖の水質などの環境のどちらに問題があるか、調べていく必要がある」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160727/k10010610801000.html

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  59. 社説
    ウナギ激減 日本が資源保護を主導したい
    2016年7月30日6時8分

     絶滅が危惧されるニホンウナギの資源保護をいかに進めるか。日本は最大の消費国として、リーダーシップを発揮せねばならない。

     ニホンウナギは太平洋沖で孵化ふかし、稚魚は黒潮に乗って東アジア沿岸の河川を目指す。これを日本や中国、韓国、台湾の業者などが捕獲し、養殖池で育てている。日本の市場に出回る成魚は、ほとんどがこうした養殖ものだ。

     稚魚の国内漁獲量は、50年前の10分の1に激減した。乱獲が主因とされる。国際自然保護連合(IUCN)は2014年、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。

     資源の回復が見込めなければ、野生動植物の保護に関するワシントン条約に基づき、国際取引が規制される可能性がある。

     今秋の締約国会議に向け、欧州連合(EU)は実態調査を提案している。3年後の次回会議では、取引規制が現実化しかねない。強制措置により、生産・消費両面で大きな打撃を被る前に、有効な保護策を打ち出すことが肝要だ。

     日中韓台は14年に、養殖池に入れる稚魚の量を2割削減する自主規制で合意した。

     問題は、高値で取引される稚魚の密漁が横行し、規制の実効性が上がっていないことである。

     日本は法的拘束力のある枠組みへの格上げを提案しているが、中国などでは、生産量の減少を嫌う関連業者の反発が強いという。4か国・地域の協議は、1年以上開かれていない。

     密漁した稚魚を使っていないか。成魚の出荷量は適正か。不正な取引を監視する仕組みを4か国・地域で構築することが重要である。輸入国として日本の果たすべき役割は大きい。

     国内の河川に遡そ上じょうしたウナギの保護も大切だ。

     環境省は、生態調査に基づき、魚道整備など、成育しやすい河川の在り方を来年3月をめどに取りまとめる。河川改修の際の参考にしてもらう狙いがある。

     秋から冬に産卵のため海に向かう「下りウナギ」の捕獲も控えねばならない。九州などでは禁漁や再放流の動きが広がっている。

     資源不足を解消する決定打が、天然稚魚を捕獲せず、卵から孵かえす完全養殖の実現だ。長年の研究を経て、実証試験に至っている。早期の事業化を期待したい。

     日本の旺盛なウナギ需要も見直す時期にきているのではないか。きょうは土用の丑うしの日。伝統の食文化を末永く楽しむため、希少な資源の継承に思いを馳はせたい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160729-118-OYT1T50167

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  60. 絶滅危惧種カンムリウミスズメ、人工巣繁殖成功
    2016年8月24日17時57分

     日本野鳥の会は、日本近海に生息する小型の海鳥カンムリウミスズメが、伊豆半島沖の無人島に設置した人工巣で初めて繁殖に成功したと発表した。

     今後、周辺の島にも人工巣を作り、生息数の回復を目指す。

     カンムリウミスズメは体長約24センチの小型の海鳥で、後頭部の冠羽が特徴。絶滅危惧種で、国の天然記念物になっている。海上で生活し、繁殖期のみ島に上陸して岩場に営巣するが、カラスに狙われるなどして生息数が減り、現在は推定5000~1万羽しかいない。

     繁殖の機会を増やすため、同会は2010年、営巣が確認されている神子元みこもと島(静岡県下田市)にコンクリート製のU字溝を利用した人工巣の設置を始めた。

     U字溝を岩で覆い、カラスが入り込めないように直径10センチのパイプで入り口を作るなど工夫を重ねたところ、今春、27か所の人工巣のうち3か所で親鳥が子育てを行い、計5羽のひなが巣立ったことを確認した。

     同会保全プロジェクト推進室の手嶋洋子チーフは「日本を代表する海鳥も、何もしなければ消えてしまう。1000羽以上の規模の繁殖地が確保できるよう人工巣を増やしていきたい」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160824-118-OYT1T50100

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  61. ヒガシゴリラの絶滅危険性を最高に引き上げ
    9月6日 4時29分

    世界の野生生物の専門家などでつくるIUCN=国際自然保護連合は、絶滅危惧種に指定しているアフリカのヒガシゴリラについて、絶滅の危険性の評価を最も高い段階に引き上げました。

    スイスに本部があるIUCNは4日、世界の野生生物の絶滅の危険性を分類した最新のレッドリストを公表しました。

    この中で、アフリカ中部のコンゴ民主共和国の東部などに生息する絶滅危惧種のヒガシゴリラについて、3段階で評価する絶滅の危険性をこれまでの2番目の段階から最も高い段階に引き上げました。ヒガシゴリラの生息数は過去20年間で70%減少し、5000頭以下になったということで、IUCNはその原因として、森林の減少に加え、鉱物の違法採掘者などが食料にするため密猟していることを指摘しています。IUCNのアンデルセン事務局長は4日、記者会見し、「きょうは悲しい日だ。人類が最も近い親類を絶滅に追い込みつつある」と述べました。

    一方、同じく絶滅危惧種のジャイアントパンダについては、中国政府による保護策で生息数が増えたとして、絶滅の危険性の評価をこれまでの2番目の段階から3番目に引き下げました。ただ、地球温暖化の影響でパンダの住む竹林が今後80年間で35%減ると見込まれることから、保護策の強化が必要だとしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160906/k10010671331000.html

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    1. 我田引水の「絶滅危惧」利権創出、なんちゃって自然環境保護国際マフィア組織…

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  62. 用水路で絶滅危惧種ゼニタナゴなど100匹死ぬ
    2016年09月07日 12時48分

     秋田県平鹿地域振興局は6日、横手市安本地区の用水路で、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている淡水魚ゼニタナゴなど約100匹の魚の死骸が見つかったと発表した。

     発表によると、6日午前9時頃、県の自然保護指導員が体長約5センチのゼニタナゴや同約15センチのフナなどが死んでいるのを発見し、県自然保護課に通報した。死骸の9割以上が希少なゼニタナゴだった。

     県は今年4月、生息する同地区の農業用ため池4か所を自然環境保全地域に指定した。用水路はため池とつながっている。

     同地域振興局で現地調査を行う。県水産振興センターで魚の死因を特定し、県健康環境センターでため池や用水路の水質を調べる。
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20160907-OYT1T50031.html

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  63. 「生きた化石」カブトガニ、原因不明の大量死
    2016年9月14日15時41分

     北九州市小倉南区の曽根干潟で今年夏、絶滅危惧種に指定されているカブトガニの大量死が起きた。

     原因は特定されておらず、保護団体「日本カブトガニを守る会」の福岡支部は「早期の究明が必要だ」と訴えている。

     カブトガニは2億年前から生息しているとされる節足動物で、「生きた化石」とも呼ばれる。環境省のレッドリストでは、絶滅の危機に直面している「絶滅危惧1類」に分類される。

     全長50~70センチほどで、環境省などによると、九州北部や瀬戸内沿岸に生息。干潟の減少で繁殖地が限られ、曽根干潟のほか、大分県の杵築湾、長崎県の九十九島、山口県沿岸などに点在する。佐賀県の伊万里湾は繁殖地として国の天然記念物の指定を受けている。

     同支部によると、曽根干潟では年間50匹程度の死骸が見つかるが、今年は1月頃から死骸が浜に打ち上げられるようになり、産卵期を迎えた6月以降に急増。8月末までに約500匹の死骸が確認されている。死骸の雌雄や大きさは、まちまちという。

     同支部は今年、産卵期につがいを数え、曽根干潟の生息数を2000~3000匹と推計した。しかし、今年の大量死で来年以降の産卵数に影響が出る恐れがある。高橋俊吾支部長(61)は「カブトガニは条件が整った場所でしか生息できない。干潟の環境に何らかの変化が起きているのかもしれない」と危惧する。

     曽根干潟では2005年にも約300匹の大量死が発生。海水温が上昇し、貧酸素状態になったのが原因との見方もある。

     カブトガニの生態に詳しい九十九島水族館「海きらら」(長崎県佐世保市)の岩岡千香子飼育員は「これだけの大量死は曽根干潟でしか確認されておらず、海水温が1、2度上昇しただけで起きるとは考えにくい。多角的な調査が必要だ」と指摘している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160914-118-OYT1T50090

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  64. [本よみうり堂]外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 草思社 1800円
    2016年9月18日5時0分

      手つかずの自然は幻想

      ◇評・出口治明(ライフネット生命会長)

     外来種と言えば琵琶湖の在来種を脅かすブルーギルやブラックバスを連想する。いかに駆除するか、心ない放流を食い止めるか。獰猛どうもうな外来種から自然を守れ。確かにそうだと思う反面、何かひっかかるものをずっと感じていた。本書は、この問題に正面から挑んだ力作である。

     冒頭、南大西洋・アセンション島の鬱蒼うっそうとした雲霧林(グリーン山)が紹介される。原始の状態が残っていると考えた著者の推測は完全にはずれた。ダーウィンが訪れたときは丸裸の島で人間が持ち込んだ外来種が島を緑に変えたのである。孤島の生態系は外来種の絶好のカモだという思い込みには根強いものがあるが、島嶼とうしょグループを対象にした調査では在来種に重大な影響を及ぼしたものはほんのひと握りで、ほとんどの外来種は多様性を高め生態系を豊かにしていたのである。著者は、オーストラリア、ヴィクトリア湖、エリー湖などの実例を丹念に検証し、人間が破壊した環境に外来種が入り込み、むしろ自然の回復を手助けしていると論じる。

     「手つかずの自然」は地球上どこにもない。アマゾン川の両岸に広がる熱帯雨林は何百万年前から変わっていないのではなく、旧大陸から持ち込まれた病原菌によって新大陸の住民が死滅したので森林が復活したのだ。アフリカでもヨーロッパ人が牛疫ウイルスを持ち込み牛が大量に死滅したことによって、灌木かんぼくが茂り野生動物が蘇よみがえったのである。著者は外来種悪玉論からの改宗と周回遅れの環境保護運動に警鐘を鳴らす。外来種被害のデータがいかに杜撰ずさんであるか、執拗しつように数字を追っていく。この徹底した数字へのこだわりが本書の説得力を高めている。

     想像の産物に過ぎない「手つかずの自然」を守るのではなく、外来種の活力と「侵略本能」を活いかして自然の再生をめざすニュー・ワイルドこそが21世紀の環境保護ではないか、これが著者の結論である。環境保護運動に係る必読の1冊であろう。藤井留美訳。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160917-118-OYTPT50472

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  65. ワシントン条約の会議 ゾウやウナギ保護を議論へ
    9月24日 7時34分

    絶滅のおそれがある野生生物の保護を図る、ワシントン条約の締約国会議が、南アフリカで24日から開幕する予定で、アフリカゾウを密猟から守ろうと象牙取引の全面禁止を求める決議案や、ニホンウナギをはじめとして世界的なウナギの資源保護の在り方などをめぐる議論が注目されています。

    絶滅のおそれがある野生生物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議は、南アフリカのヨハネスブルクで24日に開幕し、来月5日まで開かれる予定です。

    今回の会議の最大の焦点は、象牙を狙って密猟が横行し、個体数が大幅に少なくなっているアフリカゾウの保護についてです。象牙の国際取引は原則禁止となっているものの、アフリカの国々からは、国内取引も含め象牙市場を全面的に閉鎖するよう求める決議案が出されています。日本国内の市場で象牙を適切に管理することなどで国内取引の継続を訴えてきた日本としては、決議案がもし採択されれば、厳しい対応を迫られることになりそうです。

    さらに会議では、ニホンウナギをはじめ世界各地でウナギが減少し、絶滅のおそれが高まる中で、EU=ヨーロッパ連合が「ウナギの国際的な取り引きに不透明な部分がある」として、国際取引の実態調査を提案しています。ウナギの最大の消費国、日本にも影響する議題で、世界的なウナギの資源の保護に向けてどのような議論が行われるか注目されています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160924/k10010705141000.html

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    1. 条約会議決定が「目的」なのではなく、それはあくまでも「手段」にすぎず。

      本当の目的は、学者、役人の仕事作り、雇用安定政策。

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  66. ウナギの資源保護など議論 ワシントン条約締約国会議
    9月25日 6時22分

    絶滅のおそれがある野生生物の保護をはかるワシントン条約の締約国会議が南アフリカで開幕し、アフリカゾウを密猟から守るため象牙取引を全面的に禁止する取り組みや、世界的なウナギの資源保護などについて、議論されることになっています。

    絶滅のおそれがある野生生物の国際的な取り引きを規制するワシントン条約の締約国会議は、24日、南アフリカのヨハネスブルクで、およそ180の国の代表などが出席して、開幕しました。

    開幕式で南アフリカのズマ大統領は、サイなど野生生物が密猟によって深刻な被害を受けているとして、各国が協力して対策にあたるよう訴えました。

    今回の会議の最大の焦点は、象牙を狙った密猟が横行し個体数が大幅に減っているアフリカゾウの保護で、1990年から象牙の国際的な取り引きが原則禁止されているものの、密猟を根絶するには各国の国内の取り引きも禁止する必要があるとして、アフリカ諸国などが新たな決議案を提出しています。

    また会議では、ニホンウナギをはじめ世界各地でウナギが減り絶滅のおそれが高まる中、EU=ヨーロッパ連合が国際的な取り引きの調査を提案していて、議論の行方が注目されます。

    会議は、NGOや専門家なども含め3000人以上が参加して、来月5日まで開かれることになっています。

    ウナギ 提案の背景にEUの危機感

    今回のワシントン条約の締約国会議で、EUが「ニホンウナギ」を含む、世界各地のウナギの国際取引や漁獲の実態調査を提案した背景には、国際取引の不透明さが乱獲を招いているとして、世界的なウナギの資源の保護に向けて、最大の消費国・日本などに対策の重要性を訴えたいEUの危機感があります。

    ウナギをめぐっては、およそ30年前から日本に盛んに輸入された「ヨーロッパウナギ」が、稚魚をとりすぎたことが原因で生息数が大幅に減少し、2008年に国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定され、翌年の2009年からワシントン条約で国際取引が規制されています。

    その後、日本や中国など東アジア地域に生息する「ニホンウナギ」も大幅に減少し、おととし(2014年)絶滅危惧種に指定されたほか、「アメリカウナギ」や東南アジアのウナギなども減少し、世界各地で、ウナギが絶滅する危険性が高まっているとされています。

    こうした中、最初にウナギの危機に直面したEUは、「ウナギの漁獲や国際的な取引に不透明な部分があり、そのことが、世界各地のウナギを、絶滅の危機に追い込んでいる」として、今回のワシントン条約の締約国会議でウナギの最大の消費国、日本を含めた国際取引の実態調査を提案しました。

    提案の中で、EUは、「ニホンウナギ」について、生息地である日本などの東アジア地域で、漁獲や国際取引について実態の把握が十分に行われていないほか、違法な取引が行われている懸念もあると指摘しています。

    今回の会合で、EUの提案が認められ、実際に調査が行われることになれば、日本は取引の実態について国際社会に示す必要が出てきます。調査の結果に国際社会の理解が得られない場合は、ニホンウナギの国際取引の規制など次の段階に進んでいく可能性があります。

    今回のEUの提案は、世界的なウナギの資源の保護に向けて、日本などに対策の重要性を訴える強いメッセージが込められています。

    世界のウナギを消費する日本

    世界最大のウナギの消費国・日本では、東アジア地域でとれる「ニホンウナギ」だけでなく、世界各地のウナギが流通していますが、詳しい実態を把握する仕組みはなく、専門家は、「日本の消費者が知らない間に世界での乱獲を招いているおそれがあることに気付く必要がある」と指摘しています。

    日本国内で流通しているウナギは、国内でとれた稚魚を国内で養殖したもののほかに、海外から輸入した稚魚を国内で養殖したものと、海外で養殖し、かば焼きなどになって日本に輸入したものとがありますが、もともとの稚魚がとれた場所について、詳しい実態を調べた統計などはありません。

    ウナギの生態に詳しい北里大学・海洋生命科学部の吉永龍起准教授のグループは、5年前から、毎年、神奈川県内のスーパーや飲食店で販売されている輸入もののウナギのかば焼きを集め、DNA解析を行って、世界のどの地域のウナギなのか調べています。

    その結果、ニホンウナギのほか、ヨーロッパウナギやアメリカウナギ、それに東南アジアの2種類のウナギと、世界の合わせて5種類のウナギが含まれていることがわかったということです。

    また、日本や中国などの東アジア地域で、「ニホンウナギ」の稚魚が特に不漁だった年の翌年は、世界各地のウナギがより多く確認され、おととしは輸入もののかば焼きのおよそ7割がニホンウナギ以外のウナギだったということです。

    吉永准教授は、「ウナギは、世界のどこのものか見分けが難しく、日本の消費者は、そのウナギがどこからきたものか、どのくらい危機にひんしているのか知らないまま食べていることになる。日本の消費者は、そうした実態に気付かなければならない」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160925/k10010705911000.html

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    1. ワシントン条約会議 「ウナギの国際取引」実態調査を採択
      9月26日 5時19分

      世界各地でウナギが減少するなか、南アフリカで始まったワシントン条約の締約国会議では25日、EU=ヨーロッパ連合が「ウナギの国際取引をめぐって不透明な部分があって乱獲なども招いている」としてその実態調査を提案し、全会一致で採択されました。世界最大の消費国の日本も、資源管理が適切に行われているか改めて問われることになります。

      絶滅のおそれがある野生生物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議は、南アフリカのヨハネスブルクで開幕し、25日には、世界的なウナギの資源保護に向けて議論が行われました。
      ウナギをめぐっては、日本など東アジア地域に生息する「ニホンウナギ」をはじめ、世界各地で生息数が減少し、絶滅のおそれが高まっています。こうした中、会議で、EUは、「世界的にウナギの国際的な取引に不透明な部分があり、乱獲なども招いている」と指摘し、ウナギの漁獲量や流通など国際取引の実態調査を提案しました。
      これに対して日本政府の代表は、「日本は、ニホンウナギの持続的な利用について、大きな責任を負う。調査には協力したい」と述べ、ほかの国からも支持が表明され、全会一致で提案が採択されました。
      ニホンウナギは、河口や沿岸で取れた稚魚を養殖して出荷していますが、稚魚の一部はどこで取れたかわからない状態で取り引きされている実態が指摘されており、世界最大の消費国、日本としても資源管理が適切に行われているか改めて問われることになります。

      専門家「日本への警告」

      EUが提案した「ニホンウナギ」など世界各地のウナギの国際取引や漁獲をめぐる実態調査が認められたことについて、専門家は、日本が世界最大の消費国でありながら、不透明な国際取引の問題を解決できないことへの国際社会の警告だと指摘しています。
      日本国内での養殖用に輸入されるウナギの稚魚は、およそ8割が香港からのものですが、その香港で稚魚の漁は行われておらず、稚魚がどこでとられたものなのか、不透明な状態となっています。ウナギの業界団体によりますと、香港経由で日本に入る稚魚の多くは、輸出が禁じられている台湾などからのものとみられ、水産庁もこうした問題のある取り引きが存在することを認めています。
      こうした中、EUは、「不透明な国際取引がウナギの乱獲を招いている」として、ウナギの最大の消費国、日本を含めた国際取引の実態調査を提案しました。提案の中で、EUは、「ニホンウナギ」について、生息地である日本などの東アジア地域で、漁獲や国際取引について実態の把握が十分に行われていないほか、違法な取引が行われている懸念もあると指摘しています。

      こうしたEUの提案が認められたことについて、ウナギの資源管理に詳しい、中央大学の海部健三准教授は、「問題のある取り引きや資源が適切に管理されていない実態を、これまで日本が野放しにしてきたことに目を向けなければならない」と述べ、日本が不透明な国際取引の問題を解決できないことへの国際社会の警告だと指摘しています。そのうえで、海部准教授は、実態調査の結果やその後の対応に、国際社会の理解が得られない場合は、3年後に開かれる次のワシントン条約の会議で、ニホンウナギなどの国際取引の規制が提案される可能性が非常に高いと指摘しています。ニホンウナギなどの国際取引が厳しく規制される事態になれば、ウナギの多くを輸入に依存している日本では、ウナギの流通量に大きな影響が出るおそれがあります。日本は世界最大のウナギの消費国として、流通の正常化をはじめとする資源管理の責任を果たすことが求められています。

      業界団体「本気で取り組まなければ」

      EUが提案した実態調査が認められたことについて、全国の養殖業者でつくる業界団体「全日本持続的養鰻機構」の村上寅美会長は、「3年後に開かれる次の会議で、ニホンウナギの国際取引の規制が提案される可能性があり、規制されれば、日本のウナギ業界は大打撃を受け、食文化も守れなくなる。イエローカードどころの話ではなく、本気で取り組まなければ大変なことになる」と話しています。そのうえで、村上会長は、「ニホンウナギが生息する東アジア各地の業界団体と協力して、天然ウナギの保護や養殖の制限を自主的に進めることで、国際社会の理解を得られるように取り組みたい」と話しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160926/k10010706721000.html

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    2. 自然保護「役人仕事」の持続的な開発目標(笑)。

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  67. [ECO]湖沼覆う外来スイレン 各地で駆除 景観惜しむ声も
    2016年9月26日5時0分

     夏から秋にかけて可憐かれんな花を咲かせるスイレンは、全国の湖沼に生息し、観光客らの目を楽しませている。だが、その多くは人為的に植えられた外来種であることは、あまり知られていない。繁殖すると在来の植物を脅かして生態系を乱す恐れがあり、近年は各地で駆除する動きが広がっている。(野崎達也)

    ■強い繁殖力

     この夏、名古屋市名東区の住宅街の中に広がる「猪高いたか緑地」内のため池「塚ノ杁いり池」(約3万2000平方メートル)では、外来スイレンがピンクや白の花を咲かせていた。直径15センチほどの丸い葉が、隙間なく水面を覆っている。同市内で生態系保護に取り組む「なごや生物多様性保全活動協議会」の小菅崇之さん(34)は、「外来スイレンは訪れるたびに増えている。花はきれいでも、地下茎は太さ8センチほどもあり、繁殖力が強い」とため息をついた。

     外来スイレンは、ヨーロッパ原産の「セイヨウスイレン」などが明治時代、園芸用に品種改良されて日本に導入されたものの総称。5~10月の長い期間、花を楽しむことができる。戦後、特に湖や池などで繁殖するようになった。

     協議会の調査では、名古屋市内に110か所あるため池のうち24か所で繁殖が確認されており、一部で8年前から駆除を行っている。塚ノ杁池には環境省が準絶滅危惧種に指定する水草「ガガブタ」など、貴重な在来植物も生息するが、ここ数年は外来スイレンの増加に伴い大幅に減少。協議会では、10月から小型無人機「ドローン」を使って外来スイレンの詳細な分布状況を調べ、駆除に役立てる予定だ。

    ■人が植えた

     小菅さんの調査では、同市内の外来スイレンはいずれも、人が植えたとみられるという。小菅さんは「景観が良くなると思ったのだろう」と指摘する。

     外来スイレンは、外来生物法による飼育などの規制はないが、在来種への影響があり、環境省や農林水産省が2015年に策定した「生態系被害防止外来種リスト」で、対策が必要な種と位置づけられている。全国各地で人の手で植えられて広まったとみられ、駆除する自治体も出てきた。

     静岡県は昨年11月、浜松市の遠州灘を望む海岸防災林にある池で、初めて大規模な外来スイレンの駆除を実施。県浜松土木事務所が池の在来種保護を目的に、地元企業と協力して引き抜いた。同事務所は「生命力が強くて再び増える可能性が高いため、継続して駆除したい」としている。

    ■消えた名物

     東京都練馬区の都立石神井公園にある「三宝寺池」では、外来スイレンにより、国が1935年に天然記念物に指定した水生植物群が脅かされている。同公園は約4年前から毎年秋、天然記念物周辺の一部のスイレンを取り除いている。

     公園をよく訪れるという同区の会社員小林康弘さん(45)は「色とりどりの花なので、駆除するのは惜しい気もする。でも、天然記念物を守るためには仕方ないのかな」と複雑な心情だ。公園の担当者も「毎年、スイレンの開花を楽しみにしている人も多い。外来種でも市民権を得ている感があり、全てを駆除するのは難しい」と困惑気味に話す。

     長野、新潟県にまたがる妙高戸隠連山国立公園の観光スポット「いもり池」(新潟県妙高市)でも、約20年前から外来スイレンが繁殖し、固有種のヒツジグサが減少した。妙高山が池の水面に映る「逆さ妙高」が名物の一つだが、スイレンが水面を埋め尽くして見られなくなったこともあり、妙高市などが毎年駆除している。今年も7月上旬に職員らが手こぎボートに乗ってスイレンを引き抜いた。

     環境省の担当者は「広い範囲に分布し、名所とされるような場所もある。対応は難しいが、実害のある所は駆除を促し、これ以上、野外で植えないように呼び掛けたい」としている。

    スイレン 丸い浮葉を持つ水生植物で、太い地下茎から地上に細長い茎を伸ばし、直径3~20センチの花を咲かせる。在来種は、同3~4センチの小さな白い花を咲かせる「ヒツジグサ」の1種類のみ。外来スイレンは長さ2メートル以上の地下茎を横方向に伸ばして水面に多くの葉を出すが、ヒツジグサは地下茎が小ぶりで、横方向には広がらない。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160925-118-OYTPT50143

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  68. 外来種カメ、ドローン調査…低速飛行で川面撮影
    2016年10月07日 11時17分

     愛知県豊田市内で、小型無人機「ドローン」を使った外来種のカメ「ミシシッピアカミミガメ」の生息調査が始まった。

     7月に発足した市職員によるドローン飛行隊の隊員が操作し、水辺に潜むカメの動きを探る。

     ミシシッピアカミミガメは北米原産で、「ミドリガメ」とも呼ばれている。子ガメは甲羅がきれいな緑色をしてペットとして人気が高いが、成長すると30センチぐらいまで大きくなる。飼えなくなって野生に放置されるケースもあって全国の川や池で繁殖し、ニホンイシガメをはじめ在来種のカメの生息域を奪っているほか、レンコンの芽を食い荒らすなどの食害も報告されている。

     環境省は4月、国内の自然界に推定約800万匹が生息しているという調査結果を発表した。緊急対策外来種と位置づけ、効果的な捕獲方法や生態系を守るためのプロジェクトがスタートし、同市は市民グループや研究者と協力してプロジェクトのモデル事業に参加した。

     同市汐見町の逢妻女川で4日から始まった調査には、カメの生態に詳しい愛知学泉大(豊田市)の矢部隆教授や、市内で河川の生物保全活動をしている市矢作川研究所職員らのメンバーが参加。カメは人が近づくと川に潜ったり、川岸に隠れたりするため、静かに近づくことができるドローンを使ってカメの生息域の確認を進めることにした。

     ドローンは、水面から2~4メートルの高さで低速飛行し、雑草で覆われて人が入りにくい入り組んだ川岸などでもスムーズに行ったり来たりした。撮影した映像は画面に映し出されてパソコンに記録され、メンバーがカメの生息域などの確認に役立てる。矢部教授は「ドローンは警戒心が強いカメに気づかれずに調査できる。雄雌の見分けもできて予想以上の効果を発揮している」と語った。

     調査は28日まで流域22・5キロにわたって行われ、仕掛けによるカメの捕獲調査も予定している。調査結果は環境省がモデル事業として発表するほか、研究所が研究成果としてまとめて学会などで報告する。(黒岩宏行)
    http://www.yomiuri.co.jp/eco/20161006-OYT1T50165.html

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  69. 台風7号、マリモの生育環境を改善 阿寒湖の水草一掃
    奈良山雅俊2016年10月11日11時05分

     今夏、北海道に大きな被害をもたらした台風が、国の特別天然記念物の阿寒湖(釧路市)のマリモを絶滅の危機から救った。マリモの生育を妨げていた水草が大量に打ち上げられ、環境が一気に改善したためだ。

     8月17日に上陸した台風7号は、強い南風が湖をかき回し、マリモが群生するチュウルイ湾北側の湖岸に、約122トンもの水草を打ち上げた。マリモは一部が打ち上げられただけで、湖内はすっきり。

     温泉街の排水で富栄養化した阿寒湖は、下水道の整備で約20年前から徐々に水質が改善し、水草が浅瀬で分布を拡大した。これにより、マリモは群生地で数年前から光合成に必要な回転や移動ができず、枯死や崩壊が急速に進んだ。

     群生地は国立公園特別保護地区…
    http://www.asahi.com/articles/ASJB851KHJB8IIPE00Z.html

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    1. 【自然】台風7号が阿寒湖のマリモを絶滅の危機から救う。水草を一掃し環境改善
      http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1476152843/

      「マリモ」のニュース
      http://www.2nn.jp/word/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A2

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    2. ある特定のお気に入りのものを守ると称して、自然を破壊するヒトビトをマンセーするアカいナンチャッテ新聞アジビラ…

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  70. 絶滅危惧種の水草を初確認…横浜の川、水質改善
    2016年10月24日17時57分

     横浜市は、市内を流れる鶴見川など六つの水系で生物の生息調査結果をまとめた。

     調査を開始した1973年以来初めて、神奈川県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている水草「セキショウモ」を確認し、総数も最多の439種に上った。市環境科学研究所は「下水道の普及により、一定の水質改善が進んでいる」と分析する。

     調査は、同研究所が約3年ごとに実施しているもので、今回で14回目。冬季(2014年12月~15年2月)と夏季(15年8~10月)に分け、河川に生息する魚類や底生動物(エビ、貝類など)、水草などを調べた。

     鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点で確認された生物は、魚類54種、底生動物204種、水草27種など計439種となり、このうち、環境省や県が絶滅の恐れがあると指定した生物は計35種に上った。セキショウモは鶴見川水系の3地点で確認された。

     一方で、近年はオオクチバスなどの外来種が増加。今回確認されたのは計44種で、魚類では約3割が外来種だった。流域が広い鶴見川水系と境川水系は、外来種が侵入しやすい傾向にあるといい、同研究所は「外来種が増えることで在来種への影響も懸念される。今後も動向を注視していく必要がある」としている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161024-118-OYT1T50023

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  71. ニホンウナギ保護へ 「消費の在り方見直しを」
    10月29日 20時10分

    絶滅のおそれがあるニホンウナギをめぐり、対策を検討する専門家などの会合が東京で開かれ、国際機関から絶滅危惧種に指定されたあとも小売店や飲食店で大量に提供されている現状では、資源の保護への市民の理解が広がらず、消費の在り方を見直すことが必要だといった指摘が出されました。

    おととし、国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定されたニホンウナギをめぐっては、先月、南アフリカで開かれた野生生物の保護を図るワシントン条約の締約国会議で、乱獲につながる不透明な国際取引の実態調査を行うことが決まるなど、国際社会の関心も高まっています。

    こうした中、対策を検討する国内外の専門家の会議が東京で開かれ、中央大学の海部健三准教授が、去年国内で水揚げされたニホンウナギの稚魚の6割が統計上報告されていないと見られるなど、資源が適切に管理されていない現状を指摘しました。
    また、東京大学の青山潤教授は、絶滅危惧種に指定されたあとも小売店や飲食店で大量に提供されている現状では、消費者が混乱し、資源の保護に向けた市民の理解が広がらないため、消費の在り方を見直すことが必要だと指摘しました。

    29日の会合には国際自然保護連合でウナギの評価を担当するイギリスの研究者も参加し、再来年にはニホンウナギが絶滅する危険度をさらに引き上げるかどうか改めて評価が行われることになっています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161029/k10010749251000.html

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    1. 青山潤・東京大学教授
      「資源の保護に向けた市民の理解を広げるためにも、消費の在り方を見直すことが必要だ」

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    2. 目的と手段との倒錯、偏差値優等生学歴エリートくんのスリカエ論法、「学者のウソ」…

      「学歴エリートの用いる戦法の肝は、自らに都合のいい手段を誰も反対できない理念(目的)とセットにすることである」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD+%E6%8E%9B%E8%B0%B7+%E6%88%A6%E6%B3%95%E3%81%AE%E8%82%9D

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  72. ニホンウナギ、「魚道」で生息環境守れ…骨子案
    2016年10月31日19時14分

     絶滅の恐れがあるニホンウナギの生息環境を守るため、環境省は31日、河川にウナギの通り道となる「魚道」を設置して生息地を広げるなどの対策を盛り込んだ指針の骨子案を明らかにした。

     詳細を詰めた後、来年3月に指針を公表する。

     骨子案は専門家らによる検討会で示され、了承された。骨子案では、魚道設置のほか、川の流れを調節する堰せきの高さを低くしてウナギが移動しやすくすることや、川底に大きな石などを置いて「隠れ場所」をつくる環境改善などの対策をとるとしている。

     ニホンウナギは、国際自然保護連合(IUCN)が2014年、河川環境の悪化などで激減しているとして絶滅危惧種に指定した。

     希少生物の国際取引規制を協議するワシントン条約締約国会議は今年9月、世界のウナギの実態調査を行う決議を採択しており、次回会議でニホンウナギが規制対象となる可能性がある。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161031-118-OYT1T50105

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  73. すべては「保護利権」勢力のお仕事作りのために…

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  74. 宝石サンゴ 人工増殖につながる成果 高知
    11月2日 4時47分

    乱獲や密漁で資源量の減少が懸念されている、高級な宝飾品に使われる「宝石サンゴ」を人工的に増やそうと、高知県の研究所がサンゴを切断したうえで海に沈める実験をしたところ、半年後に組織の数などが増えているのが確認されました。研究所は「資源保護につながる技術だ」として期待を寄せています。

    「宝石サンゴ」は高級宝飾品の材料として人気が高まっていますが、最近は小笠原諸島の周辺で中国漁船による密漁と見られる行為が相次ぐなどして資源量の減少が懸念されています。

    これを受けて、全国有数の産地、高知県にある「黒潮生物研究所」が人工的に増やす方法を開発しようと、地元の漁業者から提供を受けた宝石サンゴの1種「アカサンゴ」を使い、枝のようになっている部分を複数に切断したうえでコンクリート製の魚礁に移植し、深さおよそ100メートルの海底に沈める実験を行いました。その結果、およそ半年後には移植したそれぞれの部分で、栄養分をとる「ポリプ」と呼ばれる組織の数や、骨格を覆う「肉」の表面積が増えているのが確認されたということです。

    宝石サンゴをめぐっては、絶滅のおそれがある野生生物の国際取り引きを規制するワシントン条約の締約国会議で、先月、生息状況や取り引きの実態調査を求める提案が採択されています。

    黒潮生物研究所の中地シュウ所長は「資源保護と持続的な利用の両立につながる技術と考えられる。人工増殖の方法を確立できるよう研究を続けたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161102/k10010753041000.html

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  75. カミツキガメ捕獲へ専門家、千葉県が公募
    2016年11月13日12時41分

     千葉県は、印旛沼周辺で急増している特定外来生物のカミツキガメの捕獲を強化するため、専門的な知識を持つ任期付き職員を14日から公募する。

     県の調査によると、印旛沼周辺のカミツキガメの生息数は約1万6000匹と推定され、個体数を減らすには年約1250匹以上のメスを捕獲する必要がある。しかし、県庁には現在、カメの専門家がいないといい、2015年度の捕獲は1000匹に満たなかった。担当者は「早急に手を打たなければ、さらに高いコストを払わなくてはならなくなる」と危機感を募らせる。

     募集人員は1人で、副主幹級か主査級。任期は3年間で、来年2月以降、カミツキガメの新たな捕獲方法の開発や捕獲作業の実施、捕獲の技術指導などを行う。

     応募資格は、大学などで生物学を専攻し、爬虫はちゅう類に関する専門的な知識があり、民間企業などで生態調査の実務経験がある人。今月30日まで募集し、12月に選考する。採用の問い合わせは、県環境政策課(043・223・4136)。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161113-118-OYT1T50047
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20161113-OYT1T50047.html

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    1. 人一人雇うくらいだったら、つかまえたらキロいくらいくらで買い上げする、って告知出せばいくらでもつかまえて持ってくる人がいるよ、たぶん(笑)。

      公務員って意外なところでバカなんだな。

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    2. 殺処分なら、「動物愛護センター」っていう専門機関があるじゃないか(笑)。

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  76. 希少なチャツボミゴケ群生地が天然記念物に 群馬
    11月19日 11時45分

    群馬県中之条町にある希少なコケ「チャツボミゴケ」の群生地などが、国の天然記念物に指定されることになりました。

    チャツボミゴケは、水温が高く硫黄の成分などを含む強い酸性の水域で育つ希少なコケで、広さ6ヘクタール余りと国内最大規模とされている群馬県中之条町の群生地などが、国の天然記念物に指定されることになりました。

    一帯は閉山した「群馬鉄山」の跡地で、湧き出ている水からチャツボミゴケや、バクテリアの働きで鉄鉱が生成されていて、この仕組みは周辺の地層を調べた結果、1万年以上続いていると見られるということです。

    このため、文化庁の文化審議会で、自然の働きにより鉄鉱が作り出される仕組みや歴史を観察できる貴重な場所だと認められたということで、今年度中には正式に国の天然記念物に指定される見通しだということです。群馬県によりますと、県内で国の天然記念物に指定されるのは、およそ半世紀ぶりで19件目となります。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161119/k10010775081000.html

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  77. アマガエル、東西で違い…近畿が境目
    2016年11月28日17時39分

     日本や朝鮮半島などに広く生息するニホンアマガエルは、近畿地方を境に遺伝的に異なる東西二つのグループに分類できると、日本や中国、欧州など6か国の国際研究チームが発表した。

     体形や鳴き声などに違いがないかを調べる。論文が英専門誌に掲載された。

     広島大両生類研究センターの三浦郁夫准教授らは、日本国内と韓国、中国、ロシアの34か所で計96匹のニホンアマガエルを採取し、DNAの特徴で分類した。

     その結果、近畿地方を境界として、北海道や国後島、サハリンまで生息する東のグループと、九州地方、韓国、中国、ロシア沿海州まで生息する西のグループの二つに分かれることが判明。約500万年前に遺伝的に分かれたとみられるという。

     三浦准教授は「2グループに分かれたのは、近畿周辺にできた浅い海で分断されたという意見と、大陸で分かれた後に別々のルートから日本に来たとする指摘もある。進化の過程も探りたい」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161128-118-OYT1T50121

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  78. 経団連 生物多様性を守る活動に1億5000万円助成
    11月29日 4時08分

    経団連は、生物の多様性を守る活動を支援しようと、専門の人材を育成するプロジェクトなどに対し、来年度(平成29年度)から3年間で総額1億5000万円の助成を行うことを決めました。

    これは、多様な生物を守る取り組みが企業活動などにも求められていることから、経団連が支援することになったものです。

    経団連によりますと、アジア・太平洋地域で自然保護や生物の多様性を守る人材を育成したり教材を作成したりするプロジェクトに対し、来年度から3年間で総額1億5000万円の助成を行うということです。

    複数のNGOなどが連携していることが条件で、来年5月までに対象となるプロジェクトを選定するということです。

    経団連自然保護協議会の二宮雅也会長は「各国や地域で活動している組織や団体が、今回の事業をきっかけに連携し、持続可能な地球を目指して新しい革新を起こしてほしい」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161129/k10010787501000.html

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  79. 2016.11.29 08:15
    アフリカツメガエルいつのまにか淡路島に定着…生態系に悪影響、兵庫県ブラックリスト入り

     兵庫県は、県内の生態系に悪影響を及ぼす恐れが高い外来種リスト(ブラックリスト)に、南アフリカ原産のアフリカツメガエルを「Zランク(警戒種)」として追加すると発表した。今年5月に淡路市で定着が確認され、在来種を捕食して駆逐する恐れがあるとして注意を呼びかけている。

    アメンボなど在来種の水生昆虫補食

     兵庫県の外来種リストには「Zランク」のほか、将来影響を及ぼす可能性がある「Yランク(注意種)」がある。アフリカツメガエルは体長5~13センチで、全体が黒っぽく大きい後ろ足が特徴。繁殖力が高く、アメンボなど在来種の水生昆虫などを捕食しているという。

     国内では平成19年、和歌山県田辺市のため池で繁殖しているのが初めて確認された。千葉県や静岡県などでも見つかっている。兵庫県内では24年6月に淡路市江井のため池で20匹が見つかり、今年5月には同じ場所で繁殖も確認された。

     県によると、大学などの研究機関での実験用として輸入されるケースが多いが、国内の自然界で繁殖した理由は不明という。県は「在来の生物に影響を与える恐れがあり、駆除が必要」としている。
    http://www.sankei.com/west/news/161129/wst1611290010-n1.html

    六甲山のブナ群落も引き上げ

     絶滅の危険性がある生物を記載した「県版レッドリスト」では、神戸市北区有馬町六甲山のブナ群落について、山頂付近で近年種子ができておらず、より危険性が高まったとしてランクをBからAに引き上げた。さらに同市灘区と東灘区、西宮市、芦屋市の一体で保全する必要があるとしてエリアを拡大した。

     地質関係では、24年に恐竜「小型獣脚類」や角竜の化石が見つかった篠山市西古佐の県立丹波並木道中央公園(篠山層群)をAランクに追加した。
    http://www.sankei.com/west/news/161129/wst1611290010-n2.html

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  80. 「湯の滝」のグッピー、根絶苦戦…水温下がらず
    2016年11月28日8時4分

     阿寒国立公園内の「オンネトー湯の滝」の湯だまりで、メダカ大の外来熱帯魚「グッピー」の根絶に環境省などが苦戦している。

     7月に完全駆除が期待できるまでに減ったが、湯だまりは冬季も水温が下がりきらず、根絶に至っていない。グッピーは湯の滝にある貴重なマンガン鉱物に影響を与えるため、同省は今冬、湯だまりを冷やす雪の投入量を従来より増やす構えで、早期の根絶を目指す。

     オンネトー湯の滝は温泉が高さ二十数メートルを流れ落ち、大小二つの湯だまりにマンガン鉱物を生成。海底で形成されることが多いマンガン鉱物を地上から観察できる世界でも珍しい場所で、2000年に国天然記念物に指定された。湯だまりでは、微細な藻類と細菌の作用で鉱物が生成される。

     グッピーは藻類を食べるため、環境省などの「生態系被害防止外来種リスト」で、総合的な対策が必要な外来種に分類され、駆除などが行われている。

     同省によると、湯だまりでは1980年代に外来熱帯魚のナイルティラピア(成魚の体長約30センチ)を初確認、グッピー(同約3センチ)は97年に確認された。グッピーは観賞用、ナイルティラピアは養殖用として日本に持ち込まれ、何者かが湯だまりに放流したとみられる。

     グッピーの主な原産地は南アメリカ、ナイルティラピアはアフリカ大陸で、20度以上で産卵し、繁殖力が強い。湯だまりは底からも温泉が湧き出し、水温は冬季でも20度以上ある。2種類は繁殖を繰り返し、最盛期の2009年頃は、少なくとも計2万匹以上いたと推計されるという。

     地元の足寄町などは、1999年度に駆除に着手。湯だまりの温水を抜き、タモ網で捕まえる人海戦術を繰り広げたが、グッピーには湯だまりの複雑な地形の隙間に逃げ込まれた。

     同省は2013年度から、滝の温水が湯だまりに入らないように迂回うかいさせる工事と、冷たい沢水を湯だまりに引き込み、水温を下げて繁殖を防ぐ作戦を実施した。その結果、湯だまりの水温は最低3度まで下がり、ナイルティラピアは15年3月以降、確認されなくなった。

     グッピーは今年7月の調査時に4匹に減った。ほぼ駆除できたとみられたが、9月に20匹に増え、11月10日の調査でも14匹が確認された。同省阿寒湖自然保護官事務所は「根絶まであと一歩。この機会を逃したくない」として、今冬の取り組みを強化。湯だまりに投入する雪を増量し、職員による駆除も実施して、「根絶宣言」に結びつけたい考えだ。

     ◆生態系被害防止外来種リスト=環境省と農林水産省が2015年に策定した。それまで「要注意外来生物」だったグッピーは、リストで「その他の総合対策外来種」に区分された。掲載種は、国内に定着が確認され、生態系等に被害を及ぼしているか、及ぼすおそれがあるため、防除や普及啓発などが総合的に必要。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161128-118-OYT1T50014

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  81. 「外来種は本当に悪者か?」
    https://twitter.com/search?f=tweets&vertical=default&q=%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%A8%AE%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E6%82%AA%E8%80%85%E3%81%8B%3F&src=typd

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  82. なにがなんでもやっつけてしまわなきゃいけない、という思想信条・主義信仰こそが生き物にとって本当の悪者かもしれない…

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    1. 常に新たな敵をさがしてやまない一種の病的な性癖とか嗜好とか志向・性向みたいなものが具わった生き物であるのかもしれん。

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  83. アムール川流域の野生生物保護に協力を ロシア専門家が呼びかけ
    12月7日 21時30分

    ロシア東部のアムール川流域で長年、野生生物の保護に取り組んでいる専門家が来日して講演し、この地域は日本でも知られたコウノトリなど希少な渡り鳥の重要な繁殖地だとして保護への協力を呼びかけました。

    講演を行ったのは国際自然保護団体・WWFのロシア・アムール支所ユーリ・ダーマン所長で、30年以上にわたるアムール川流域での野生生物保護の功績で日本の財団から賞を受賞しました。

    ダーマン氏は、この地域はアムールトラやアムールヒョウなど希少な哺乳類が生息しているだけでなく、野生復帰の取り組みが進むコウノトリなど日本でも知られた希少な渡り鳥の重要な繁殖地になっていると述べました。

    ダーマン氏はこうした生き物を守るために流域の400万ヘクタールを新たな保護区に指定することに成功したと説明した一方で、気候変動によると見られる河川の氾濫や、国境を接する中国や北朝鮮で進む農地開発が脅威となっていると指摘しました。

    NHKのインタビューに対しダーマン氏は、「絶滅のおそれが高い渡り鳥はアムール川を繁殖地とし、冬に中国や日本に渡って来るため、保護には各国の協力が不可欠だ。東京のようなコンクリート・ジャングルに住んでいる人たちにも生物多様性の必要性をわかってほしい」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161207/k10010798501000.html

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  84. キリンを絶滅危惧種に指定 各国に保護呼びかけ
    12月9日 4時21分

    世界の野生動物の保護を目指すIUCN=国際自然保護連合は、絶滅の危険のある動植物を分類した「レッドリスト」の中で、新たにキリンを絶滅危惧種に指定し、各国に対して保護に取り組むよう呼びかけました。

    スイスに本部をおくIUCNは、地球上のさまざまな動物や植物の生息状況を調べ、毎年数回、絶滅の危険のある動植物を分類したレッドリストを改定して発表しています。

    8日、発表したレッドリストの最新版で、IUCNは、アフリカに生息するキリンを新たに絶滅危惧種に指定しました。IUCNによりますと、キリンは過去30年間に個体数が36%から40%減少したと推定されていて、絶滅の危険性によって分けられる3つの段階のうち、3番目の「絶滅の危険が増大している」という段階に分類されています。
    また、キリンが減少している理由についてIUCNは、森林の伐採や干ばつが増えていることなどから生息できる土地が少なくなっているうえ、一部の国では食用目的などで密猟が横行していると指摘しています。

    IUCNでは、キリンが生息できる土地や環境を守るための法整備が必要だとして、各国に対して保護に取り組むよう求めています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161209/k10010800281000.html

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    1. 官僚機構の典型的な「パーキンソンの法則」発動役人仕事…

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  85. 県内絶滅?水草「フサタヌキモ」を発見 =青森
    2016年12月15日5時0分

     弘前市みどりの協会は14日、日本固有種の水草で、県内では絶滅したと考えられていたフサタヌキモ=写真=が津軽地方のため池で発見されたと発表した。

     フサタヌキモは池や流れの緩い小川などに浮遊する多年生の食虫植物で、捕虫嚢ほちゅうのうと呼ばれる数ミリ大の袋状の器官でプランクトンなどを捕まえる。環境省のレッドリスト(2015年)では、絶滅危惧1B類(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)に分類され、県レッドデータブック(2010年)では絶滅野生生物に指定されている。

     同協会によると、今年7月、同協会のこどもの森配属職員(当時)がフサタヌキモらしき水草を発見。津軽植物の会(五所川原市)会員の協力を得て標本化し、国内水草研究第一人者の角野康郎・神戸大教授にフサタヌキモであることを確認してもらったという。同協会は、具体的な発見場所の公表は控えるとしたうえで「県内で確認されたのは約50年ぶりで、保護や調査については県と相談したい」としている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161214-119-OYTNT50278

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    1. だから何なの? ってかんじ…

      それがあろうがなかろうが、世の中の大勢にまったくなんの関わりもない。

      ありがたがるやつらの気が知れない。なにかの私的な欲で動いてんじゃないのかな?

      ま、趣味と欲の問題は、最初からわかる人にしかわからんけれど…

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  86. 「ヨウム」など23の野生生物 来月から商取引を原則禁止へ
    12月24日 6時41分

    ワシントン条約の締約国会合で絶滅のおそれがあり、保護が必要とされた大型インコの「ヨウム」など23の野生生物について、環境省は、年明けから商業目的での輸出入や国内での取引を原則禁止することになりました。日本でもペットとして多く飼育されている種類もあり、環境省は、周知を徹底することにしています。

    今回の規制の対象になるのは、アフリカに生息する大型インコの「ヨウム」や、インドやアフリカなどに生息し、皮が財布などに使われる「センザンコウ」、それにアフリカのタンザニアの森林に生息する「アオマルメヤモリ」など23の野生生物です。
    いずれも、ことし9月下旬から10月はじめにかけて南アフリカで開かれたワシントン条約の締約国会合で絶滅のおそれがあり、保護が必要とされました。

    これを受けて環境省は今月、絶滅のおそれのある野生の動植物を守るための法律、「種の保存法」を改正し、改正法が施行される来年1月2日から、商業目的での輸出入や国内での取引を原則禁止することになりました。

    環境省によりますと、今回の措置で、すでに国内にいるものについても国に登録をしないと取り引きができなくなりますが、このうち「ヨウム」や「アオマルメヤモリ」などは日本でもペットとして多く飼育されているということで、環境省は、周知を徹底することにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161224/k10010818291000.html

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  87. カミツキガメ駆除強化へ

    生態系に大きな影響を及ぼし人にかみつくおそれがある外来生物、カミツキガメの駆除を進めるため、千葉県は、捕獲方法の開発や指導を行う専門の職員を採用するなどして、対策を強化する方針です。

    カミツキガメは、かつてはペットとして輸入されていましたが、大きくなって飼えなくなり、池などに捨てられるケースが相次いでいて、生態系に大きな影響を及ぼすうえ人にかみつくおそれがあるとして特定外来生物に指定されています。
    千葉県内では、印旛沼周辺でおよそ1万6000匹が生息していると推定されていて、千葉県は今年度、オスとメス合わせておよそ1400匹を駆除していますが、数を減らすには、繁殖などを考慮すると、年間にメスだけで1250匹以上を駆除する必要があるということです。
    このため千葉県は、は虫類の調査や研究に実績があるカミツキガメ専門の職員を来年2月に1人採用し、駆除を進めるための取り組みを強化する方針です。
    専門職員の任期は3年で、新たな捕獲方法の開発や、捕獲現場での指導などを行うことになっています。
    千葉県は、「カメの専門家として新たな捕獲法をあみ出してもらい、駆除に貢献してほしい」としています。

    12月30日 06時58分 NHK千葉放送局
    http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086037011.html

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    1. 稚亀が鯉や鷺のエサになって、落ち着くところに落ち着いて、結果無問題…

      人が勝手にわあわあ騒いでるだけ。世の中の大勢になにも関係ない。世の中のほとんどだれも頼んでない。一部のやたら声がデカイ物好きの連中が騒いでるだけだろ。

      オタク的な仲間意識をもった連中が…

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  88. [ECO・ここが聞きたい]生物多様性は農業の基盤…東京大大学院農学生命科学研究科教授 宮下直さん 56
    2017年1月9日5時0分

     メキシコのカンクンで昨年12月、生物多様性条約第13回締約国会議が開かれ、農林水産業や観光業で生物多様性に配慮した取り組みを求める「カンクン宣言」が採択されました。生物多様性と私たちの暮らしはどんな関わりがあるのでしょうか。

         ◇

     地球上の生物の種類は、これまでわかっているだけで約200万種類あり、実際には、この数十倍はいるといわれる。古来、人間は自然をうまく利用しながら共存してきたが、近代以降は産業化や人口増加が進み、世界中で生物多様性が失われるようになった。

     生物の種の豊富さを示す生物多様性には、森林など生物の生存基盤をつくる働きを始めとするさまざまな役割がある。

     生物多様性は、人間にとって有用な製品を生み出す基盤にもなる。例えば、大村智・北里大特別栄誉教授が2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞する理由となった抗寄生虫薬「イベルメクチン」の場合、基になる物質は土壌中の微生物から見つかった。この微生物がいなかったら、大発見もなかったことになる。

     生物が持つ優れた能力を、ものづくりに生かす「生物模倣(バイオミメティクス)」という研究も盛んになっている。壁に張り付くヤモリの足からヒントを得た接着テープや、鉄の300倍も強いといわれるクモの糸を基にした新素材などが代表例だ。

     作物の花粉を媒介する昆虫の多様性が失われると、収穫量が減少するという研究結果がある。人間の生命を支える農業も、生物多様性がなければ成り立たない。カンクン宣言も、生物多様性が農業の基盤であると明言している。

     生物多様性を保全するためには、まず環境中にどんな生物がいるのか、定期的に調査することが重要だ。記録がなければ、ある生物種が減っているかを判断することもできない。人の手が加わることで生態系がどう変化するかを予測する研究をしており、そのための基本的なデータにもなる。

     生物多様性が失われるのは、自然と人間との距離が遠くなり、自然からの恩恵を実感しにくくなっていることも一因だろう。日本には、地域ごとに異なる風習や食文化があり、それらは自然に根ざしている。その多様性を守ることが、地域の生態系を維持していくことにつながるだろう。


    長野県出身。東京大農学部卒業。国立環境研究所客員研究員、東大准教授、新潟大朱鷺(とき)・自然再生学研究センター客員研究員などを経て、2012年から現職。生物多様性の保全のほか、クモの生態についても研究しており、日本蜘蛛(くも)学会会長を務める
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170108-118-OYTPT50081

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    1. 「生物多様性」という政治スローガンで、公的資金を吸い込んでそれを「仕事」然とする、いわゆる「役人の仕事」の偽善欺瞞「雇用対策」なだけ…

      頭のいい連中のさもさもなネタ。世の中にはちっとも役に立たない、無意味な仕事。

      「パーキンソンの法則」仕事の典型例。

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  89. 絶滅危惧で和名は「カマキリ」の川魚、常設展示
    2017年1月10日11時37分

     九頭竜川流域に生息し、現在は国の絶滅危惧2類に指定されている川魚アラレガコ(和名・カマキリ)について、福井県立大と県立若狭高の共同研究で養殖技術が確立され、9日、越前松島水族館(福井県坂井市)で常設展示が始まった。

     アラレガコはカジカ科の淡水魚で、産卵時には河口まで移動する習性がある。大野市から福井市にかけての九頭竜川流域が生息地として国の天然記念物に指定されているが、護岸工事などの影響で生息数が激減。県が1988年から繁殖を目的に研究事業に乗り出し、県立大と県立若狭高海洋科学科(当時は県立小浜水産高)が高大連携事業として引き継ぎ、2010年から取り組んできた。

     はじめは3000匹の稚魚が誕生してもおよそ半数が死ぬなど不安定だったが、産卵場所の汽水域を再現して水槽の塩分濃度を海水の3分の1ほどにするなど生育環境に工夫を凝らした。現在では生存率が90%以上まで高まり、この日、15センチ程度に育った成魚8匹を専用の水槽に入れた。

     アラレガコは、甘露煮や焼き物、から揚げなどの料理で親しまれてきた。同高の新谷勝利教諭(45)は「繁殖技術の確立だけでなく、地域の食文化が残る手助けにもなれば」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170110-118-OYT1T50028

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  90. ボタンウキクサ違法栽培容疑で逮捕の会社員 不起訴に
    1月10日 18時59分

    生態系に影響を及ぼすおそれがある外来生物の「ボタンウキクサ」を国の許可を受けずに栽培したとして、警視庁に逮捕された静岡県の39歳の会社員について、東京地方検察庁立川支部は嫌疑不十分で不起訴にしました。

    不起訴になったのは、静岡県富士宮市の会社員、平田倫啓さん(39)です。

    国の許可を受けずに「ボタンウキクサ」11株を販売目的で栽培したとして、特定外来生物被害防止法違反の疑いで、去年6月、警視庁東村山警察署に逮捕されました。

    平田さんは処分保留で釈放され、東京地方検察庁立川支部が、任意で捜査を進めた結果、起訴するための証拠が得られなかったとして、嫌疑不十分で不起訴にしました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170110/k10010834641000.html

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    1. 「ボタンウキクサ」栽培容疑の男性不起訴に
      2017年1月20日 14:45 日テレNEWS24

       特定外来生物の水草「ボタンウキクサ」を違法に栽培したとして、去年6月、警視庁に逮捕された男性が、不起訴処分となった。

       不起訴となったのは静岡県富士宮市の自営業・平田倫啓さん(39)。平田さんは2015年11月、特定外来生物に指定されている「ボタンウキクサ」11株を国の許可なく栽培したとして去年6月、警視庁に逮捕されたが、その後、釈放されている。

       東京地検立川支部は、任意による捜査を続けていたが、今月、平田さんを不起訴処分にしたという。
      http://www.news24.jp/articles/2017/01/20/07352012.html

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    2. ホテイアオイがよくて、ボタンウキクサがダメな根拠は?

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    3. 「ホテイアオイ ボタンウキクサ」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9B%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4+%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%B5

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    4. ホテイアオイはじつはメダカの繁殖に一番好都合な水草だったりする…

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    5. 「ホテイアオイ メダカ」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9B%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4+%E3%83%A1%E3%83%80%E3%82%AB

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  91. 「マルハナバチ」絶滅危惧種に…米で初の指定
    2017年1月11日18時34分

     【ワシントン=三井誠】米国魚類野生生物局は10日、20年前には米国本土で広く見られたマルハナバチを絶滅危惧種に指定したと発表した。

     米国本土でハチが絶滅危惧種に指定されるのは初めて。開発による生息域の減少や農薬の影響などが原因とみられている。

     指定されたのは「ラスティーパッチドマルハナバチ」と呼ばれる種で、農作物も含め多くの植物の花粉媒介で重要な役目を担っており、生息数の減少で生態系への影響も懸念されている。

         ◇

     国内では、「ノサップマルハナバチ」と「クロマルハナバチ」が、環境省のレッドリストで2012年に準絶滅危惧種に指定されている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170111-118-OYT1T50108

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    1. 絶滅しても誰も困らない。「生態系の影響」って何さ?

      絶滅しちゃうと困るのは、「絶滅するから保護しなきゃいけない」とご託宣や講釈をふりまくことをお仕事にしちゃってるヒトビト…

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  92. 絶滅危惧動物の登録票 不正使い回しのケースも
    1月22日 14時06分

    絶滅のおそれがあるとして輸入が原則禁止されている動物を国内で取り引きする際に必要な、国の「登録票」が、密輸された動物に不正に使い回されているケースがあるため、環境省は登録票の管理体制を強化することにしました。

    「ワシントン条約」では700種類余りの動植物について、絶滅のおそれがあるとして商業目的での輸出入が原則禁止されていて、正規に輸入されたものを国内で取り引きする場合にも、国から登録票の発行を受ける必要があります。

    登録票は対象となる動物が死んだ場合、返却することになっていますが、環境省によりますと、返却されないものが多数に上り、中には密輸された同じ種類の動物に不正に使い回されたケースもあったということです。

    このため環境省は、登録票に有効期限を設け、5年ごとに更新させるようにするほか、動物の体にマイクロチップを埋め込み、動物が死んだりして別の個体に変わっていないか確認するなど、違法な取り引きを防ぐため管理体制を強化することにしました。

    環境省はこの制度の導入に必要な法律の改正案を、20日に召集された通常国会に提出する方針です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170122/k10010848671000.html

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    1. 生き物一個一個は、最終的にみな必ず死ぬ。

      「絶滅」を避ける目的があるなら、もっと別な管理方法、繁殖を推進する方法があるだろうに…

      ま、「繁殖」を本気でやられてしまうと、かえってその「絶滅危惧種」利権みたいなものが破壊されることになって不都合なヒトビトでもいるのだろう…

      マトモなことは、そういうヨコシマな勢力によって、適正に行われない。アコギな連中によってまともな現実がゆがめられるのいつもの図…

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  93. インベーダーとのたたかい…

    「外来種」
    http://www.2nn.jp/word/%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%A8%AE

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  94. 実際にどういう被害や危害を及ぼしたというのだろう…

    あきらかに行政が手がける動物虐待ではないのか?

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  95. センザンコウのうろこ3トンを押収 タイの空港
    2月2日 20時39分

    絶滅のおそれがあり国際的な取り引きが禁止されている動物、センザンコウのうろこおよそ3トンがタイの空港で押収され、関税当局は薬の原料などとして中国に密輸される目的だったと見て、取締りを強化する方針です。

    センザンコウは、アジアやアフリカに生息するうろこで覆われた動物で、絶滅のおそれがあるとして、ワシントン条約でアジア産については2000年から、アフリカ産についても先月から国際的な取り引きが禁止されています。

    タイの関税当局は2日、去年12月、首都バンコクの国際空港で、アフリカ中部のコンゴ民主共和国からタイを経由してラオスに送られる途中の荷物の中から、3回にわたってセンザンコウのうろこ合わせておよそ3トンを押収したと、発表しました。

    押収されたうろこはセンザンコウおよそ6000匹分で、金額にして9300万円相当に上るということです。

    うろこが押収されたのは、ワシントン条約でアフリカ産のセンザンコウの国際取引が禁止される前でしたが、荷物が正規の手続きを経ずに送られていたことから取締りの対象になったということです。

    センザンコウは、中国で薬の原料や高級食材として高値で取り引きされていて、タイ当局は今回についても最終的な密輸先は中国だったと見て捜査するとともに、取締りを一層強化する方針です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170202/k10010862511000.html

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  96. 絶滅危惧種 アカメが定置網に

    環境省のレッドリストで絶滅危惧種になっている大型の魚、アカメが、室戸市の沖合で、定置網にかかっているのが見つかりました。

    アカメがかかっていたのは、室戸市の椎名地区の沖合1キロメートルほどに仕掛けられていた定置網です。
    体長が1メートル25センチ、重さが30キロと大型で、地元の漁業関係者も驚いていました。
    漁港には、珍しいアカメを見ようと地元の人たちが訪れていました。
    桂浜水族館などによりますと、アカメは本州から九州にかけての太平洋沿岸に生息する日本固有の大型の魚です。
    環境省のレッドリストで、「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」と絶滅危惧種となっています。
    定置網漁を30年ほどしている橋本修平さん(55)は「定置網に入ったのは初めてで、大きいのにビックリしました」と驚きを隠せない様子でした。
    02月02日 18時31分 NHK高知放送局
    http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/8013586141.html

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    1. 絶滅は世の常、絶滅したところで、実際はだれも困らない。

      困るふりしているのは、ソレを仕事にしている人だけ。

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  97. 埼玉「県の魚」 激減を非公表
    2/12(日) 8:17 掲載
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6229876

    <ムサシトミヨ>希少魚調査、非公表 「激減、混乱招く」
    毎日新聞 2/12(日) 7:30配信

     埼玉県と熊谷市が、昨年2月に公費で実施した希少魚「ムサシトミヨ」の生息数調査の結果を非公表としていることが、毎日新聞の取材で分かった。同様の調査は5回目だが、非公表は初めて。県と市は取材に「推定生息数が前回調査を大きく下回り、混乱を招く」と非公表理由を説明しているが、調査関係者は「数が大きく減っていることは事実とみられるのだから、隠蔽(いんぺい)するのではなく、現状を世の中に伝えて保護活動に生かすべきだ」と批判している。

     調査は1996年からほぼ5年おきに、熊谷市内の元荒川上流部の生息流域2キロで1~2月に実施。サンプル区間を選んですくい網で捕獲し、その数とすみかとなる水草の生育状況から生息数を推定する。「ムサシトミヨ保全推進協議会」を構成する県や市、市民団体「熊谷市ムサシトミヨをまもる会」などが調査を担い、従来は県と市が5月ごろに結果を公表してきた。

     推定生息数は、過去4回の調査で約1万6000~3万4000匹だった。調査関係者によると、今回は数十匹しか捕獲できず、推定生息数は2000匹程度にしかならない。

     複数の関係者は「何らかの原因で水草が減り、2014年に台風で下流のせきが壊れた影響からか、天敵のザリガニや、餌が同じ魚が増えたことが減少の主な原因と考えられる」と推測する。一方で、調査に参加したメンバーの一人は「前回まで調査に参加していたムサシトミヨの専門家が、今回は参加せず、調査熟練者が少なかった。一部のメンバーが騒がしくし、魚が逃げた可能性もある」と批判。さらに「網で水草を引き抜いてしまったのに、植え戻しもしなかった」と調査自体が生息環境を乱した可能性を指摘している。

     調査データを集計、分析する県みどり自然課と市環境政策課は、結果を「まもる会」など他の協議会構成員にも明らかにしていない。両課は取材に「調査手法に問題はなかった。(大幅減の)結果は一過性の可能性がある」と話している。

     両課は昨年12月、県の天然記念物である生息流域の一部の保護を担当する市教委に再調査の許可を求めたが、「2年連続で調査を行うと、水草などの河川環境の回復に影響を及ぼす恐れがある」として今年1月に不許可となった。【三股智子】

     トゲウオ科の淡水魚で体長4~5センチ。湧き水などきれいな冷水を好む。かつては埼玉県本庄市や東京都内などにも生息していたが、高度経済成長期に地下水がかれるなどして激減。現在は、埼玉県熊谷市の元荒川上流部の約2キロの範囲でしか生息が確認されていない。環境省のレッドリストは、ごく近い将来に野生で絶滅する危険性が極めて高い「絶滅危惧1A類」に分類。埼玉県は「県の魚」に指定している。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170212-00000003-mai-env

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  98. 身近な生き物が絶滅危惧種に

    奈良県内で絶滅のおそれがある野生生物などをまとめた「奈良県版レッドデータブック」が10年ぶりに改訂され、「イタチ」など身近な生き物が新たに絶滅危惧種として掲載されることになりました。
    奈良県は、県内の野生生物のうちすでに絶滅したものや絶滅のおそれがあるものをまとめたレッドデータブックを平成18年度に初めてまとめました。
    その後の環境の変化を受けて、10年ぶりに改訂されることになり、15日開かれた県の自然環境保全審議会の会合で概要が報告されました。
    改訂されるレッドデータブックには、これまでより420種多い1535種が掲載され、新たに▼「イタチ」が絶滅危惧種に、▼「アカハライモリ」が生息数の少ない希少種に加えられます。
    このほか、▼奈良県の鳥にもなっている「コマドリ」が希少種から絶滅危惧種に、▼絶滅寸前種だった「ニッポンバラタナゴ」は、飼育されているもの以外には生息していない野生絶滅種に変更されます。
    奈良県景観・自然環境課の今治安弥主査は、「奈良でも環境の変化で対象が増えてしまい残念です。
    レッドデータブックを通じて多くの人に生物の大切さを伝えていきたい」と話しています。
    新しい「奈良県版レッドデータブック」は、来月、発行され、概要版がインターネットで公開される予定です。
    02月15日 17時11分 NHK奈良放送局
    http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053916361.html

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  99. 桜の食害 花見ピンチ 外来カミキリ幼虫 幹で繁殖…特定生物指定へ
    2017年2月16日15時0分

     桜の木を食い荒らす外来種の昆虫「クビアカツヤカミキリ」(クビアカツヤ種)が、国内での生息範囲を広げている。すでに7都府県で生息が確認されており、花見シーズンを前に、桜の名所では木々が弱っているところもある。事態を重く見た環境省は、輸入や飼育を原則禁止する特定外来生物の指定に向けて動き出した。

      ■中国などから

     「驚異的な繁殖力。今食い止めないと、取り返しのつかないことになる」

     幼虫期を桜や桃の木の中で過ごすクビアカツヤ種を研究している森林総合研究所(茨城県つくば市)の加賀谷悦子企画室長は、この昆虫が持つ強い生命力に危機感を募らせる。

     日本在来のカミキリは1匹あたりの産卵数は多くても100個程度なのに対し、同種は1000個も産卵するという。2012年に愛知県西部で確認されて以降、埼玉、群馬、徳島、栃木県、東京都、大阪府でも確認されている。

     もともとは中国やベトナムなどが原産で、輸入木材に生息していたものが国内に広がっている可能性が高いが、入り込んだルートは不明だ。成虫の体長は2・5~4センチ。体色は黒いが首のように見える胸部だけ赤い。

     幼虫が木を食べて衰弱させ、6~8月に成虫となり木の外に出る。1本に何匹も巣食う場合があり、樹木は最悪、枯死こしに至る。

     加賀谷室長は「幼虫は木の中で2~3年程度育つことから、さらに多くの地域に入り込んでいる可能性もある」と指摘する。

      ■名所で枯死

     13年夏に同種の生息が確認された埼玉県草加市。400本以上の桜並木が楽しめる「葛西用水」では、これまでに約20本が枯れ、伐採された。

     現在では、同市と同県生態系保護協会が、桜の木の幹に網を巻き付け、成虫を捕獲、駆除する取り組みを行っている。同協会草加・八潮支部長の加納正行さん(82)は「弱っている木が数本ある。今年咲いても、すぐ枯れるかもしれない」と懸念する。

     東京都あきる野市では昨年、農林水産省と共同で多摩川沿いの公共施設付近の桜の木150本を調べたところ、4割にあたる約60本に同種の寄生時に発生する木くず(フラス)が確認された。同市の担当者は「予想以上に広まっている。穴を見つけ、成虫がいたら捕まえて繁殖しないようにするしかない」と頭を抱える。群馬県館林市でも、昨年の調査では市内43か所でフラスが確認された。

     桜ばかりではなく、徳島県板野町では15年、17か所の果樹園で、桃の木計130本への寄生が確認された。同町の桃農家奥尾周二さん(68)は、「これから夏にかけて虫が出てくる。見回りして駆除するには手間がかかるから、廃業も考えている仲間までいる」と明かす。

      ■農薬まだ

     効果的な専用の農薬がまだ開発されていないということも、不安に拍車をかける。農水省では昨年、虫が発生している各市と協力し、どの農薬に効果があるか試験を実施。同省植物防疫所は「まだ開発の途中。来年度以降の実用化、普及を目指したい」としている。

     環境省によると、桜が老木になって枯れたと思って放置していると、中から幼虫が出てきたという事例があったといい、「まだ、脅威が認識されていない」(同省担当者)と危機感を強めている。

     このため、同省では今月下旬に有識者会議を開き、特定外来生物の指定に向けて話し合い、具体的な対策を決めていく。

     日本大の岩田隆太郎教授(森林・木質昆虫学)は「数十年したら日本から桜の名所がなくなっていることも考えられる。桃や梅がまとまって生えている果樹園などでは大発生も心配される。伐採後の枝や幹を燃やしたり、水につけたりして虫を拡散させない対策を徹底的に行ってほしい」と話している。

     ◆特定外来生物 日本固有の種ではなく、生態系などに被害を及ぼすとして、外来生物法(2005年施行)で輸入や飼育、野外への放逐などが原則禁じられた外来種。同法に違反すると懲役や罰金が科せられる。現在、カミツキガメ、ゴケグモ類など132種類が指定されている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170216-118-OYTPT50303

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    1. 脅威をあおって我田引水、仕事を作って予算を誘導する常套手段…

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  100. 外来種の交雑サル57頭殺処分
    02月21日 17時15分 NHK首都圏ニュース

    千葉県富津市が運営するニホンザルを飼育する動物園で、164頭のうち、およそ3分の1にあたる57頭のサルが、周辺に住みついた特定外来生物のアカゲザルと交雑して生まれたサルだったことがわかり、動物園が処分したということです。

    千葉県富津市が運営するニホンザルの飼育施設「高宕山自然動物園」は、周辺の山などに特定外来生物のアカゲザルが生息し、野生のニホンザルとの交雑が進んでいるおそれがあるとして、園内のサルについてDNA鑑定を行いました。
    その結果、動物園で飼育されている164頭のうち、およそ3分の1にあたる57頭が、アカゲザルと交雑して生まれたサルだったことがわかりました。
    交雑が進んだ理由について、動物園は、フェンスが破損するなど施設に不備があり、サルが園の外と出入りできる状態になっていたためではないかとしています。
    ニホンザルとアカゲザルとの交雑で生まれたサルも特定外来生物になり、この動物園では飼育の許可がないため、去年12月から今月にかけて、これらのサルを処分したということです。
    動物園は「やむをえない対応だった」としたうえで、今後は交雑を防ぐ対策が必要だとして、施設の改善や飼育環境の整備を進めることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170221/4100961.html

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    1. 外来種の交雑サル57頭殺処分

      千葉県富津市が運営するニホンザルを飼育する動物園で、164頭のうち、およそ3分の1にあたる57頭のサルが、周辺に住みついた特定外来生物のアカゲザルと交雑して生まれたサルだったことがわかり、動物園が処分したということです。

      千葉県富津市が運営するニホンザルの飼育施設「高宕山自然動物園」は、周辺の山などに特定外来生物のアカゲザルが生息し、野生のニホンザルとの交雑が進んでいるおそれがあるとして、園内のサルについてDNA鑑定を行いました。
      その結果、動物園で飼育されている164頭のうち、およそ3分の1にあたる57頭が、アカゲザルと交雑して生まれたサルだったことがわかりました。
      交雑が進んだ理由について、動物園は、フェンスが破損するなど施設に不備があり、サルが園の外と出入りできる状態になっていたためではないかとしています。
      ニホンザルとアカゲザルとの交雑で生まれたサルも特定外来生物になり、この動物園では飼育の許可がないため、去年12月から今月にかけて、これらのサルを処分したということです。
      動物園は「やむをえない対応だった」としたうえで、今後は交雑を防ぐ対策が必要だとして、施設の改善や飼育環境の整備を進めることにしています。
      02月21日 17時28分 NHK千葉放送局
      http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086052021.html

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  101. 「純血種」に、どういう価値があるのかね?

    「混血種」は「穢れ」なのかね?

    むごいことをするものだ。

    「優生学」「純血」キチガイ思想は、まだ脈々と生きているらしい。

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  102. 外国産クワガタなど14種、販売や飼育禁止へ
    2017年2月23日21時58分

     環境省は23日、ペットとして輸入されている外国産のクワガタムシや桜の木を食い荒らすカミキリムシなど14種の動物について、特定外来生物に指定する方針を決めた。

     7月頃に正式に指定される見通しで、指定後は販売や飼育、野外に放すことなどが原則として禁止される。これまで特定外来生物として132種類が指定されているが、人気のクワガタムシが対象となるのは今回が初めてという。

     指定されるクワガタムシは、体長約3~8センチでインドや中国などが原産の「マルバネクワガタ」の仲間10種で、国内でも流通している。沖縄に生息している希少種の「オキナワマルバネクワガタ」などとの間で交雑することが知られており、野生に定着すれば国内の希少種が駆逐される可能性があるため、優先的に指定を決めた。

     環境省によると、クワガタムシやカブトムシはペットとして人気が高く、年間約40万匹が輸入されているが、いずれも指定の対象にはなっていなかった。

     今回の指定ではクワガタ以外に、桜の木を食い荒らす昆虫「クビアカツヤカミキリ」や関東地方で定着しているチョウの「アカボシゴマダラ」、海外で深刻な農作物被害の原因となっている「シリアカヒヨドリ」など鳥類2種が対象となる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170223-118-OYT1T50096

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    1. おカルトな「純血」主義をつらぬいて、「多様性」を拒絶する、キチガイ役人の巣窟組織…

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  103. 屋久島のウミガメNPO存続…新たな職員確保で
    2017年2月26日10時44分

     人手不足を理由に存続の危機に陥っていた鹿児島県屋久島町のNPO法人「屋久島うみがめ館」が、4月以降も活動を継続することになった。

     継続の条件だった新たな職員が確保できたためで、ウミガメの生態に関するデータの提供を受けている研究者らは一安心している。

     同法人は30年以上にわたり、北太平洋有数の産卵地である屋久島・永田浜で生態を調査。上陸数や孵化ふかした卵の数などをデータベース化し、多くの研究者が活用している。

     職員は、代表の大牟田一美かずよしさん(66)を含め3人。昨夏、大牟田さんは体力の衰えを理由に退く意向を示し、職員が1人でも辞めると活動継続が困難になる状況に陥った。今年1月までに新たな職員確保のめどが立たなければ、解散を決める方針だった。

     昨年11月から職員を募り、20~60歳代の男女7人が応募した。書類審査で2人に絞り込み、12月上旬、面接を兼ねて屋久島の施設に3日間滞在してもらい、埼玉県越谷市の会社員竹島葉子さん(30)に決まった。自然保護への関心の高さが評価されたという。

     25日、鹿児島県・種子島で開かれた九州のウミガメ研究者らの会議に出席した竹島さんは「現場の仕事がしたかった。うれしい反面、不安もある。ウミガメの生態を勉強して、早く力になりたい」と語った。3月上旬から勤務する。カメの生態に詳しい岡山理科大の亀崎直樹教授(爬虫はちゅう類学)は「積み重ねられたデータが途絶える懸念がなくなり、良かった」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170226-118-OYT1T50053

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  104. 環境省、北岳でキツネを駆除へ
    ライチョウ保護
    2017/2/28 19:59

     環境省は28日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種「ニホンライチョウ」を保護するため、生息地の北岳(山梨県)で天敵のキツネとテンを試験的に駆除する方針を明らかにした。時期などは今後詰める。

     一方、人工飼育を進めるため、2015~16年に乗鞍岳(長野、岐阜県)で実施した卵の採集は、人工ふ化で雄と雌が確保できたとして、今年は見送ることを決めた。

     環境省によると、北岳周辺のライチョウは1980年代から3分の1以下に激減。カメラによる調査などで、キツネやテンの捕食被害に遭っている可能性が高く、試験的に駆除して影響を確かめる。
    https://this.kiji.is/209252070061196793

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    1. ご都合自然環境保護主義… なにやってんだか…

      ほんとうに「絶滅危惧」で増やそうとするなら、飼育と譲渡を、せめて届出制くらいにして、自由に繁殖させるといくらでも増やす腕をもったツワモノがわんさかいるぜ。

      ヘンに「自然繁殖」にこだわってたら、それこそさっさと絶滅してしまうと思われ。

      やってることが逆なんだよ。

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  105. かつて食用「有害」生物の今
    3/6(月) 20:12 掲載
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6232226

    かつては食用、貴重なタンパク源だった 巨大カタツムリと巨大タニシのいま

     沖縄に行かれたことのある読者なら、とても大きなカタツムリが島に生息しているのを目撃したことがあるのではないでしょうか? 本土で身近に見かけるカタツムリと違って、紡錘型の巻貝を背負っており、殻の大きさは最大20センチメートル、体長も伸びれば20センチメートルを超える大物です。(THE PAGE)

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    1. 【連載】終わりなき外来種の侵入との闘い(国立研究開発法人国立環境研究所・侵入生物研究チーム 五箇公一)
      http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170306-00000005-wordleaf-sctch&p=3

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  106. よみうり寸評 3月15日
    2017年3月15日15時0分

     高知県須崎市に新荘川という川がある。そこは最後にニホンカワウソが目撃された場所とされる◆残念なことにニホンカワウソは5年前、「絶滅」と国が認定した。でも「しんじょう君」は明るい。今日もカワウソの友達を探して旅をしている…と、須崎市は紹介する。市のホームページで、くりっとした愛らしい目の写真を見たとき、年がいもなく胸がきゅんとしてしまった◆昨秋の「ゆるキャラグランプリ」で優勝したご当地キャラである。先週末はハワイを旅したという◆日本との交流イベントに参加し、すり下ろした葉ニンニクにみそを加えた調味料「ぬた」など市の産品をPRした。淡水にすむカワウソの仲間がハワイの海にいるはずはないにしても、人間の友達の輪は広がったろう◆自然環境への切ない感情も着ぐるみにまとう。「地域ぐるみの活動」はワープロで「地位着ぐるみ…」と誤変換されることがある。過熱するゆるキャラ競争を実はやぼとも感じていたのだが、彼のおかげで今は正しく変換されている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170315-118-OYTPT50285

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  107. 「レッドリスト」海の生物を初指定 56種類
    3月26日 5時51分

    絶滅のおそれがある野生生物をまとめた環境省の「レッドリスト」で海に生息する生物が初めて評価され、大型のサメやハタの一種など56種類が、絶滅の危険性が高い「絶滅危惧種」に新たに指定されました。

    環境省の「レッドリスト」は、これまで主に陸上や川、湖などに生息する生物が対象でしたが、今回、魚やさんご、甲殻類など日本の海に生息するおよそ1万種類が初めて評価されました。

    このうち、昭和10年に小笠原諸島の父島の沿岸で生息が確認された「オガサワラサンゴ」は、近年の調査や一般のダイビングなどでも確認されていないことから、日本近海では絶滅したとして「絶滅種」に指定されました。

    また、主に沖縄本島より南に生息し体長が最大2メートルになるハタの一種の「タマカイ」や、小笠原諸島周辺に生息する大型のサメ「シロワニ」、それに沖縄県の西表島などの沿岸に生息するチンアナゴの一種、「ゼブラアナゴ」など56種類が「絶滅危惧種」に新たに指定されました。

    一方、224種については、絶滅のおそれがあるかどうか判断するための十分な情報が得られなかったとして、「情報不足」とされました。

    環境省は、今後、「レッドリスト」を広く普及し絶滅危惧種などの保護を進めるとともに、「情報不足」とされた種についてはさらに情報が得られるよう調査を続けることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170326/k10010924741000.html

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    1. んなもん税金かけて「保護」して、何の利益になるというのだ…

      役人組織の仕事をつくる「利権」でしかないだろが。

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  108. 絶滅危惧種に56種 海のレッドリスト初公表
    2017年3月30日15時0分

     環境省と水産庁は海洋生物について初めて、絶滅の恐れのある生物をまとめた「レッドリスト」を公表した。小笠原諸島・父島のオガサワラサンゴは、今回のリストで唯一「絶滅」と判断された。絶滅危惧種には、ハタの仲間の巨大魚タマカイ、父島だけに生息するオガサワラベニシオマネキなど56種が指定された。

     同省によると、海の生物は生息数などの評価が陸の生物に比べて難しかったため、従来のレッドリストは陸域の生物についてまとめていた。掲載された海の生物は、河川でも見られるニホンウナギや貝類、藻類などに限られていた。

     しかし海洋生物についても絶滅の切迫度などの評価を求める声が高まり、同省などは2012年からリストの作成作業を開始。今回はニホンウナギなどすでに掲載されている種や、マグロなど国際機関で資源管理されている種を除いた海洋生物約1万種を評価した。

     最も絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IA類」となったタマカイは、最大で体長2メートル超にもなる魚で、国内では沖縄のサンゴ礁などに生息するとされる。しかし近年は、確認例がほとんどないという。同じく1A類のオガサワラベニシオマネキも、個体数が減少しているという。

     マイワシやマアジなど主要な漁獲対象となる65種と、ツチクジラやマイルカなど小型鯨類29種では、絶滅危惧種に指定されたものはなかった。絶滅危惧種に次ぐ「準絶滅危惧種」は、162種だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170330-118-OYTPT50206

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  109. 絶滅危惧種 新たに38種指定 レッドリスト見直しで
    4月4日 11時48分

    絶滅のおそれがある野生生物をまとめた、環境省のレッドリストが見直され、カメやカエルなど38種が、絶滅の危険性が高い絶滅危惧種に新たに指定されました。

    環境省によりますと、絶滅危惧種に新たに指定されたのは38種で、このうち沖縄県の西表島と石垣島、それに与那国島に生息するヤエヤマイシガメは、ペット用として捕獲され、急激に数が減っています。

    また5年前に新種に認定された、新潟県の佐渡島に生息するカエルの一種サドガエルも新たに指定されたほか、宮崎県の湿原に生えるホシクサの一種で、17年前に絶滅種に指定されたヒュウガホシクサは、最近再び生息が確認されたことから、絶滅危惧種に切り替えられました。
    環境省は、「土の中で長く休眠していた種が発芽した可能性がある」と分析しています。

    このほか長崎県の対馬に生息するシジミチョウの一種、ツシマウラボシシジミは、以前から絶滅危惧種に指定されていましたが、生息域で増えたシカが幼虫の餌となる葉を食べるため急激に数が減っているとして、絶滅危惧種の中でも絶滅の危険性が最も高い「※1A類」に分類されました。

    環境省は「絶滅危惧種が採取されたり、生息環境が悪化したりすることがないよう、レッドリストの周知を図りたい」と話しています。

    ※「1A類」の1は、本来はローマ数字です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170404/k10010936351000.html

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  110. 有害なオニヒトデ 人為的な原因で拡散か
    4月6日 4時00分

    世界各地でサンゴを食い荒らし、大きな被害を与えている有害なオニヒトデについて、日本とオーストラリアで遺伝情報を解読したところ、ほぼ一致することが沖縄の大学などの研究でわかり、研究グループは、船のバラスト水など人為的な原因で、世界各地に広がっている可能性もあると指摘しています。

    大きさが30センチから60センチもある「オニヒトデ」は、沖縄など世界各地でサンゴを食い荒らし大きな問題となっているほか、トゲの表面には毒があることから人に対しても危険な生き物となっています。

    沖縄科学技術大学院大学などの国際共同研究グループが、日本とオーストラリアで捕獲したそれぞれのオニヒトデの遺伝情報を解読したところ、98.8%が同じでほぼ一致したということです。

    一般に、多くの生き物は、生息地域が違えば遺伝情報も変わることから、研究グループは、有害なオニヒトデが船のバラスト水など人為的な原因で世界各地に広がっている可能性もあると指摘しています。

    沖縄科学技術大学院大学の佐藤矩行教授は「人の手が介在しなければ起きえないことが起きている。人間によって有害な生き物が各地に広がることは避けなければならず、さらに詳しく実態を調べ対策を検討する必要がある」と話しています。

    また、今回の遺伝情報の解読では、オニヒトデが仲間を集めるときに分泌していると見られる物質も特定されました。

    現在、オニヒトデは、ダイバーが一匹一匹、捕獲して駆除していますが、今回、特定された物質を使えば、わなを仕掛ける方法などで効率的に駆除を行うことができる可能性があるということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170406/k10010938541000.html

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    1. 「サンゴを守る」利権なヒトビトの我田引水方便…

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  111. サンゴ食害 オニヒトデ退治へ光
    2017年4月6日15時0分

    仲間集めるたんぱく質特定

     沖縄科学技術大学院大学の佐藤矩行のりゆき教授(比較ゲノム科学)らの国際研究グループは、サンゴを食い荒らすオニヒトデのゲノム(全遺伝情報)を解読し、仲間を集めるとみられるたんぱく質を特定したと、発表した。オニヒトデの効率的な駆除につながる成果で、5日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

     大きさが30~60センチのオニヒトデによるサンゴの食害は、世界各地で問題となっている。沖縄でも毎年10万匹前後を駆除しているが、ダイバーの手作業に頼っているのが現状という。

     研究グループは、オニヒトデの遺伝子約2万4500個の情報を解読。11個の遺伝子が、繁殖時に仲間を引き寄せるたんぱく質などを作っているとみられることを明らかにした。

     一方、約5000キロ離れた沖縄とオーストラリアの個体の遺伝子配列を比較したところ、98・8%が一致することもわかった。「これほどの一致は自然では考えにくい」(佐藤教授)といい、船のバランスをとるために船底に入れるバラスト水などにヒトデが紛れ、生息域が各地に広がった可能性があるという。

     オニヒトデの生態に詳しい横地洋之・東海大非常勤講師の話「仲間を集めるたんぱく質を人工的に作って捕獲できれば、大量発生を抑えられる。駆除方法の幅が広がる可能性がある」
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170406-118-OYTPT50310

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    1. >11個の遺伝子が、繁殖時に仲間を引き寄せるたんぱく質などを作っている

      >遺伝子配列を比較したところ、98・8%が一致することもわかった。「これほどの一致は自然では考えにくい」(佐藤教授)

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  112. [本よみうり堂]外来種のウソ・ホントを科学する…ケン・トムソン著
    2017年4月16日5時0分

    害悪論、科学的再考促す

      評・塚谷裕一(植物学者 東京大教授)

     冒頭で著者は、ラクダはどこの動物かと問う。中東だと思うだろうが、本当にそうかと。

     ラクダ類は八千年前まで永らく北米で繁栄し、それが分布を広げて北アフリカと南西アジアにヒトコブラクダが、そして中央アジアにフタコブラクダが棲すむに至った。また野生のヒトコブラクダは現在、オーストラリアにしかいない。こう見ていくと、ラクダの本来の分布地は曖昧あいまいになり、翻ってみるに、外来種という概念も揺らいでくる。著者はこうした事例を列挙して、外来種と見れば条件反射的に駆除対象としてきた、これまでの保全策に疑念を呈す。

     もともとは著者たちが六年前にネイチャー誌で発表した意見論文に始まる議論だけに、調査・解析は徹底している。論の組み立ても明快で、論証も極めて具体的だ。それらを通じて著者は、外来種の繁栄を促しているのは、人間の都市化という営みそのものであることを強調する。そして外来種に対してこれまで主張されてきた、生態系の破壊や環境悪化といった罪状の多くが、誤解にすぎないことを示す。

     私自身これまで、猛威をふるう外来種は当然駆除すべき対象と考えていたが、駆除にかかる膨大な費用と手間に比べ、駆除対象生物が与える害が意外に小さいことをデータで示されると、世界各地で採られてきた外来種防除計画の多くは、失敗だったと思わざるを得ない。

     ただしその著者も、特定の事例においては外来種が実際に生態系に多大な被害を与えたことを認める。それを考慮すると本書は「外来種」に対し、弁護が過ぎる印象もないではない。しかし著者はその点、実害をもたらしてきた外来種は、人為的に導入されたものであること、またそれを促した環境攪乱かくらんも人間活動それ自体が原因だと指摘する。

     生態系保全に関し、生き物の顔ぶれを人間側はどこまで制御でき、すべきなのか。科学的に再考することを促す好著である。屋代通子訳。

     

      ◇Ken Thompson= 生物学者。英国シェフィールド大で動物、植物科学を教える。ガーデニングにも詳しい。

     
     <注>原題はWhere Do Camels Belong?

    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170415-118-OYTPT50512

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  113. 飼育禁止の鳥を飼う 男2人逮捕
    04月19日 16時41分 NHK鹿児島 NEWS WEB

    飼育や販売が禁止されている特定外来生物の鳥「ソウシチョウ」を飼育していたとして出水市の男2人が逮捕されました。


    逮捕されたのは出水市高尾野町柴引で観賞用の鳥を販売する出水愛鳥園を経営する跡上男治容疑者(64)と弟の平紀容疑者(61)です。
    調べによりますと2人は国から特定外来生物に指定され飼育を禁止されている鳥「ソウシチョウ」6羽を販売する目的で飼育していたということです。
    調べに対し2人は「販売目的で飼育していたことは間違いない」と話し容疑を認めているということです。
    警察によりますと、去年9月、伊佐市の住宅でソウシチョウが飼育されているのが見つかり、警察が販売した業者を調べたところ跡上容疑者らが浮上したということです。
    環境省の九州地方環境事務所によりますと、ソウシチョウは東アジアや東南アジア原産の全長15センチほどの小鳥で、江戸時代以降に輸入され観賞用として飼われていましたが、逃げ出したり捨てられたりして野外に定着して数が増え生態系に悪影響を与えていることから12年前に特定外来生物に指定され国の許可がない飼育や販売は禁止されています。
    警察は跡上容疑者らに事情を聴いてソウシチョウの入手先や販売したかどうかについても調べることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055721481.html

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    1. いつから飼っちゃいけないことにされたんだか詳しくは知らんが、その昔は普通にみんなどこでも売り買いして、あたりまえに飼っていた飼育愛玩鳥類なんだが…

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    2. いまさら、そこらじゅうにうようよいて定着してしまったいわば「帰化鳥」を「特定外来生物」指定なんぞして、飼育禁止販売禁止にするなんぞ、役人学者どもは頭がいかれてんのか?

      「学芸員」よろしく、そんな馬鹿な制度をつくる連中は一掃してしまったほうがよいな。

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  114. 欧州のイモリ
    絶滅の危機、その訳はアジア由来菌の感染症
    毎日新聞2017年4月20日 18時49分(最終更新 4月20日 18時52分)

    病原菌イモリツボカビ アジアのイモリの一部には耐性
     【ブリュッセル八田浩輔】日本を含むアジア由来の菌による感染症が原因で、欧州に生息するイモリが絶滅の危機に追い込まれている。ベルギー・ゲント大などの研究チームが国内で感染が確認された森で追跡調査を続けた結果、半年で約9割の個体が減り、2年後には1%未満になった。チームは絶滅を防ぐため自然生息地以外での保全を呼びかける。

     20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表した。

     それによると、2010年代半ばから病原菌イモリツボカビによる感染症で、欧州に分布するイモリの仲間ファイアサラマンダーが激減。研究チームは調査で、ファイアサラマンダーはこの菌に感染すれば10日間で9割近くが死ぬことを確認した。菌は水中や土壌のほか寄生する生物でも毒性を維持して繁殖を続けるという。チームは「前例のない脅威」だとして、保全のため欧州全土での緊急行動計画の策定を訴えている。

     日本の国立環境研究所などの先行研究によると、菌はアジア由来で、イモリなどがペットとして輸出される中で欧州に広がったとみられる。アジアのイモリの仲間の一部には耐性が確認されている。
    https://mainichi.jp/articles/20170421/k00/00m/030/031000c

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  115. インチキ医科様ツボカビ国際ネットワーク(笑)。

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  116. 在来種が住みにくくなったことも一因・・・五箇公一さん<上>
    2015年11月11日9時0分

     国境を超えた人やモノの移動の速度と量が増す中で、外来生物が人や農産物などにまじって日本にやってくるケースが増えている。日本の環境に適応して在来種の存在を脅かすだけでなく、人間に危害を与えるハチなども確認されている。こうした外来種に対し、どんな対応が可能なのか。国立環境研究所プロジェクトリーダーとして外来種の研究、対策に取り組んでいる五箇公一さんが、BS日テレ「深層NEWS」に出演し、注意点や対応などを語った。

    (取材・構成 読売新聞編集委員 伊藤俊行)

     ――番組は、岸田雪子キャスターが、3年前に長崎県対馬で確認され、今年8月下旬には福岡県北九州市でも確認されたツマアカスズメバチについて、その性質を五箇さんに尋ねるところから始まる。

    ◆危険度高いツマアカスズメバチ

     ツマアカスズメバチは、基本的にスズメバチという狩りバチですから、獲物を捕らえるために毒針を持って襲うという性質を非常に強く持っています。その意味では、人に対する影響、危険度の大きい生き物だと考えなければいけません。

     中国、東南アジア原産の大陸型のスズメバチなので、日本列島に生息するスズメバチに比べ、若干、性格がしつこいと言われています。中国南部の大陸で、他の生物と競合しながら進化してきたプロセスと、島国で進化してきたプロセスの違いによるもので、大陸型の方が、増殖力が強く、性格も荒い種類が多い。ツマアカスズメバチの名の由来は、お尻の先に行くほど色が薄く黄色くなって、飛んでいるときには赤く見えるところから来ています。

     日本のオオスズメバチに比べると、ツマアカスズメバチの方が小さい。何しろ、日本のオオスズメバチはアジア最大のスズメバチですから。それでも、ツマアカスズメバチは、普通のハチよりは十分に大きい。しかも、狩りバチですから、注意が要るのです。

     ツマアカスズメバチの特徴の一つとして、巣が非常に大きいということが挙げられます。図2は、2年前に対馬で撮影された写真で、長さが2メートル、幅が80センチにも達しています。これは、ツマアカスズメバチの巣の中でも最大級のものです。

     巣が大きいということは、それだけたくさん、働きバチを生むということです。1匹の女王蜂が非常にたくさんの子を産み、それだけの数の子が巣をどんどん大きくしていくことで、これだけ大きな巣になります。繁殖力が非常に強いのも、ツマアカスズメバチの特徴です。

     普通のスズメバチだと一つの巣の中に、だいたい500匹ぐらいの働きバチがうごめいていますが、ツマアカスズメバチの場合は、最大で2000匹以上の働きバチがいて、さらに、次の世代の新しい女王蜂も多数生まれます。1匹の女王蜂が秋になると、次の世代の女王蜂を最低でも500匹ぐらい産みます。その新しい女王蜂が交尾して、次の年に別の巣を作ることを繰り返しますから、増えるスピードが非常に速いのです。

     スズメバチの天敵はスズメバチで、スズメバチ同士で巣を襲い、乗っ取り、幼虫やさなぎを食べてしまうことがあります。その意味では、オオスズメバチがツマアカスズメバチを「退治」することもあり得ますが、エサが豊富であれば、あまり喧嘩(けんか)しません。それ以外の天敵は、熊や人間ということになります。

    ◆刺されると発作やけいれん、場合によっては死亡

     人が刺された場合、体質によりますが、発作やけいれんが起きることがあります。その甚だしいものがアナフィラキシーショックと言って、場合によっては死亡するケースもあります。実際、中国やフランスでは、ツマアカスズメバチによるアナフィラキシーショックによる死亡例が報告されています。フランスでは、今年に入って既に10人ほどが死亡しているそうです。どうも、中国から輸出された鉢植えや陶器に隠れてフランスにツマアカスズメバチの女王蜂が侵入し、そこから繁殖が始まったのではないかと言われています。

     韓国でも、中国南部から侵入したツマアカスズメバチが非常に繁殖しています。とくに増えている場所が、港町の釜山です。釜山では、民家や建物の軒下に作られた巣が、多数見つかっています。生息環境として森が必要になる一般的なスズメバチとは違い、市街地でも繁殖できる種であることが分かってきました。理由の一つは、エサです。いろいろなものを食べることができる。また、比較的乾燥した都市空間にも適応できる能力を持っているとも考えられます。

     ツマアカスズメバチが食べるのは、基本的には虫ですが、中でも、ミツバチが非常に好きなので、養蜂場がある地域では、エサに困りません。その意味では、人間が多く暮らしている地域でも、十分に繁殖していけると言えます。

     日本のスズメバチもミツバチを襲います。ただ、その方法は、巣の中にどんどん入って、巣の中でミツバチと戦って壊していくというやり方です。ツマアカスズメバチは、ミツバチの巣の周辺を飛び回って、飛んでくる働きバチを奪い去って食べます。ツマアカスズメバチが他のミツバチに襲われるリスクは低く、ミツバチの側にしてみれば、働きバチをどんどん持っていかれてしまうので、兵糧攻めに遭っているような格好になるのです。

     ツマアカスズメバチの巣の駆除は、難しい面があります。というのも、営巣期は地面の中にいますが、大きくなってくると、人間の手が届かない樹木の高いところに移動して、そこに大きな巣を作る性質を持っているからです。

     ツマアカスズメバチが増えると最も心配なのは、養蜂業への打撃です。また、ブドウなどの果実を食べて、農作物そのものに直接被害をおよばす可能性もあります。市街地に巣を作った場合、巣が大きい分、働きバチがたくさん出てきますので、必然的に人間と出会う確率も上がってきます。かりに、攻撃的な性格が日本のスズメバチと同じ程度だったとしても、数が多くなれば刺されるリスクは大きくなりますので、十分に注意する必要があると思います。

    ◆全国拡大の恐れ

     日本への侵入ルートについては、はっきりしたことは分かりません。先ほど申し上げたように、韓国で非常に繁殖していますので、韓国と対馬、韓国と九州を往来する船に乗ってやってきた可能性が指摘されています。

     本州に拡大していく恐れは強いと思われます。とくに北九州は、物流の拠点ですから、そこからトラックや船で国内のあらゆるところに運ばれて、増えていく可能性が非常に高いということになります。

     今のところ、ツマアカスズメバチに対して有効な防御手段はありません。巣を見つけたら壊すという方法しかないのですが、人間の見えないところでも、たくさん巣を作っている可能性がありますから、見えないところの集団を含めて、どうやって効率良く防除していくかがこれからの研究の課題の一つです。早期防除が重要ですから、今後、早急に新しい駆除法を開発し、まだ、それほど定着していない今の時期に決着をつける必要があるだろうと思います。

    ◆20年で全国に広がったセアカゴケグモ

     セアカゴケグモは、20年ほど前に大阪で確認された後、現在は岩手県から沖縄本島まで定着しています。毒グモとして知名度はあがりましたが、実際に毒そのものは、量が非常に少ないので、1匹に噛(か)まれても、人が死ぬ危険性はありません。このため、だんだんリスク感覚がなくなり、記憶の中から消えていってしまったのではないでしょうか。体質によっては、非常に強い影響が出るケースもあるのですが、件数が少なかったので、駆除がおろそかになったと思われます。また、見つけたら殺虫剤をかけるか、踏みつぶすという対処療法しかなく、根本的な駆除方法、解決方法がなかったことも、分散拡大を許してしまった要因でしょう。

     これまで日本には、いろいろ外来生物が入ってきています。しかし、いったん定着して広がってしまった外来種を駆除できた事例はありません。

     では、なぜ、外来種が増えていくのでしょうか。

     それは、日本の環境がどんどん変わる中で、在来種がむしろ住みにくくなり、外来種が住みやすい環境が増えているためです。こうした現象を「空きニッチ」と呼びます。空間やエサは生物にとって「資源」です。在来種が住みにくくなり、生き物がいなくなった地域に残された資源に、外来種が適応し、はまりこんで増えていく状況があるのです。

    (10月16日放送の深層NEWS「外来種」の内容を再構成した。<下>は11月18日に掲載)

     ◆ 五箇公一氏さん  1965年生まれ。国立環境研究所主席研究員。農学博士。90年京都大学大学院昆虫学専攻修士課程修了、宇部興産株式会社農薬研究部に就職。96年国立環境研究所入所。主な研究分野は保全生態学で、外来生物や化学物質による生物多様性への影響評価を進めている。映画鑑賞、恐竜やSFキャラのフィギュア収集、コンピュータグラフィクス製作が趣味で、専門がダニ学なので、ダニのCG製作にはとくに力が入るという。


     「深層プラス」は、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜日22:00~23:00)の放送から、視聴者に好評だったテーマをとり上げ、もう一歩深く解説するコーナーです。読売プレミアムに随時掲載していきます。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151106-118-OYTPT50226

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    1. 侵入阻止は困難 啓発活動が重要・・・五箇公一さん<下>
      2015年11月18日9時0分

       外来生物の脅威について取り上げたBS日テレ「深層NEWS」の後半で、国立環境研究所プロジェクトリーダーの五箇公一さんは、食料の多くを輸入に依存し、外国からの観光客も増えている日本で、外来種の侵入を防ぐことは難しいという前提で、国民に対する啓発を行うことが重要だと訴えた。また、外来種の増加は、日本古来の自然環境の劣化を示すメルクマールだとして、日本の将来の自然環境をどうしていくのか、国民的なコンセンサスをもとに、取り組みを考えていく必要があると強調した。

      (取材・構成 読売新聞編集委員 伊藤俊行)

      ◆抜群の「競争力」誇るアルゼンチンアリ

       アルゼンチンアリは、それほど強い毒を持っていないので、人体に対する影響はほとんどありません。ただ、他のアリや虫に対する攻撃やエサの取り合いといった競争する力が抜群に強いアリです。アルゼンチンアリも巣が非常に大きく、たくさんの女王アリが一つの巣の中でたくさん子どもを産み、大きな帝国のような巣を作ることができます。これは、スーパーコロニーと呼ばれています。普通のアリに比べ、極めて大きな巣を作ることで、他のアリや虫をどんどん駆逐する性質を持っています。

       たくさんの種類のアリがいたのに、アルゼンチンアリしか生き残らないという状態になれば、生態系の基盤が変わる恐れが非常に高いということを意味しています。

       数が多くなると、人の家の中にも入ってきて、家の中にある食べ物をどんどん持っていってしまいます。土の中に巣を作るというよりも、遮蔽物の陰のところで塊になって巣を作る性質をもっているので、巣自体が動くことができるのです。女王アリが子どもを産みながら動けますから、まさに動く絨毯(じゅうたん)のように巣を移動させ、家の中で巣を作ってしまうのです。

       危険度という意味では、まだ日本に入ってきていませんが、ヒアリを挙げたいと思います。強い毒性を持つ針を持っていて、ハチのようにお尻の針で相手を攻撃します。人間が刺されると、刺された瞬間が痛いばかりでなく、毒が体に回ってアレルギーが出ると、皮膚に発疹が出たうえ、発熱して呼吸困難に陥ってしまう可能性があります。自分では対処療法ができませんから、刺されたらただちに病院に行く必要があります。

       攻撃性が極めて強く、僕は一度、フロリダで野生化している集団を調査したことがあるのですが、巣に近づくと、一斉に集団で襲いかかってきました。足元からどんどん這(は)い上がってくるのですね。繁殖力も非常に強く、アリですから、気づかないうちにどんどんはびこる可能性が高い。繁殖力、分布拡大の速度、生態系と農業被害、そして人に対する影響という全てのリスクを持っているという意味で、危険度は五つ星です。

       ヒアリは、最初は南米から北米に侵入し、2000年代に入るとニュージーランド、オーストラリア、中国、台湾と、太平洋側に広がっています。BRICSの一つとして、ブラジルが農産物を太平洋沿岸の国々に盛んに輸出する過程で、おそらくヒアリも一緒に付いていったのではないかと考えられます。全ての農産品をくまなく検疫するのは困難です。とりわけ、日本のような輸入大国では難しいので、ヒアリが日本に入ってくる可能性は、極めて高いと見た方がいいでしょう。

       とすれば、入ってくることを前提に防除体制を確立しておくことが必要です。もちろん、検疫で見つけることも大事ですが、入ってきて定着している状況をいち早く見つけ、その場で根絶していくことを繰り返していかなければなりません。

      ◆リスク前提の啓蒙を

       日本では一度駆除した種類の害虫が、他国で抵抗性をつけて、再び入ってくるようなケースもあります。

       例えば、殺虫剤が効かなくなったスーパー南京虫は、既に日本に入っています。これは、トコジラミと呼ばれている吸血性の害虫です。日本では戦中、戦後、公衆衛生の悪さから、あちらこちらで発生していて、DDTという殺虫剤で防除しました。その後、日本の環境が良くなり、公衆衛生も発達して、随分と減りました。ところが、海外では、いまだにたくさん発生しているところがあり、駆除のために大量の薬剤を使い続けた結果、薬に抵抗性を持つ系統ができてしまいました。これが、国際的な人の往来の増加に伴い、衣服などに付着して日本に入ってきてしまったようです。別の薬の開発が進んでも、また抵抗性をもった種類が出てくると、イタチごっこです。できるだけ早期に見つけ、ある程度効く薬もあるので、封じ込め、防除することが重要になってきます。

       必ずしも、外来種が在来種より強いわけではありません。もともと住んでいた環境では天敵がいたり、競争相手がいたりして、弱かった生物でも、違う環境に来て、天敵がいない、競争相手がいないということになると、強くなるわけです。ツマアカスズメバチ、アルゼンチンアリ、ヒアリなどが、原産地でものすごい勢いで繁殖しているかというと、そんなことはありません。決まった数でしか生きられない生態系の中で進化しているからです。それが、全く違った進化をしてきた環境に入ることで、爆発的に増えてしまう可能性が出てくるのです。

       外来種を完全に防ぐことはできません。となると、入ってくることを前提にした啓発が重要になります。国民が、そうした外来生物が入ってくるリスクを知らなければ、例えばヒアリに刺されたときに、その可能性に考えが及ばないわけです。医療機関や保健所なども、リスクがあるという前提で、対策を考えていく必要があるのではないでしょうか。

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    2. ◆「タマゾン川」のピラニア

       知らないうちに侵入してくる外来種の一方、人間がペットとして飼い、飼いきれなくなって逃がしたことで繁殖するものもあります。東京都と神奈川県の間を流れる多摩川は、一時期、200種類以上の外来生物がいたので、「タマゾン川」と呼ばれていたほどです。ピラニアやスポッテドガーという肉食の魚も、捕獲されました。観賞魚として飼っていたのを、川に逃がしたのです。

       多摩川沿岸には多くの住宅街がありますので、生活排水で水温が上がっている場所があり、ピラニアのような熱帯魚の定着が可能になっていると言われています。普通の日本の河川では、水温からして到底生き残れないはずなのに、排水溝の近くに水温の高いところがあり、生き延びているのです。飼いきれなくなって逃がした人は、「自然に帰す」という感覚かもしれませんが、そこは本来、ピラニアなどが生息してきた「自然」ではないことを考えてもらいたいと思います。

       河川環境そのものも、どんどん改修されたり、のり面がコンクリートで固められたりしていくうちに、日本の在来種の魚が住みにくくなっている状況もあります。

       逆に言えば、河川環境をできるだけ元の姿に戻し、生活排水の量を減らす努力をすれば、日本に昔からいる魚が泳ぐ川を復活させていくことは、十分に可能です。外来種を減らしつつ、本来ある環境を取り戻せば、日本の生き物も住みやすくなります。人間にとっても、自然共生型社会を取り戻す利点があります。ただ、外来種の数が種類も含めて増えすぎてしまい、生態系自体が非常に複雑に変わってしまったものですから、例えばブラックバスを排除すると、アメリカザリガニが繁殖するといった現象も出てきます。どれか一種だけ排除することでは済まなくなってしまっていますから、生態学的な研究も進めながら、科学的に十分計算したうえで防除していく必要があると思います。

      ◆「自然」に対するリテラシーを

       重要なのは、生物、生態系に関するリテラシーを高めていくことです。本来ある自然というものに、日本で進化してきたものが住んでいる。それが、「日本の自然」なのだと十分に理解したうえで、地域の固有性、多様性は、一度壊してしまうと、なかなか元に戻せないことを知ってもらいたいのです。「外来種が増えて、何が悪い」という意見もあるでしょうが、外来種が増えて悪いというのではなく、外来種が増えやすい環境ができていることが、本来の自然が劣化していることの表れです。つまり、外来種の増加は、環境破壊や劣化のバロメーターだと思った方がいいのです。

       もう一つ大切なことは、日本の自然の将来像に対する国民のコンセンサスです。どういう自然を、日本国民が、あるいは地域の住民が望むのかを考え、合意に基づいて、生物多様性の保全などの行動戦略を立てていくべきでしょう。農産物の品種改良を考えれば、外来種が全て悪いということにはなりません。人間の役に立つものもあるのですから、外来種を十分に管理できるかどうかが、一つの重要な目安になります。

       検疫体制のあり方は、影響の大きなものだけを規制するブラックリスト方式に対し、原則全て輸入禁止にし、安全だと証明されたものだけを許可するホワイトリスト方式があります。ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドはホワイトリスト方式で、観光客が持ち込む荷物の中に有機物や生き物が入っていると、絶対にダメです。天然物を利用したキャンディーさえも持ち込みが禁止される厳しいチェック体制をとっています。

       では、日本でホワイトリスト方式ができるかというと、物流や人の往来の多さなどを考慮すると、なかなか難しく、現実的に臨むしかありません。水際の体制をしっかりすることに加え、通報体制や駆除体制を社会的にどう整えていくか、人間の健康のみならず、生態系、農業、林業、水産業への危険性も念頭に考えていくことが、環境政策としての課題となってくるだろうと思います。

      (10月16日放送の深層NEWS「外来種」の内容を再構成した)

       ◆ 五箇公一氏  1965年生まれ。国立環境研究所主席研究員。農学博士。90年京都大学大学院昆虫学専攻修士課程修了、宇部興産株式会社農薬研究部に就職。96年国立環境研究所入所。主な研究分野は保全生態学で、外来生物や化学物質による生物多様性への影響評価を進めている。映画鑑賞、恐竜やSFキャラのフィギュア収集、コンピューターグラフィクス製作が趣味で、専門がダニ学なので、ダニのCG製作にはとくに力が入るという。


       「深層プラス」は、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜日22:00~23:00)の放送から、視聴者に好評だったテーマを取り上げ、もう一歩深く解説するコーナーです。読売プレミアムに随時掲載していきます。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151106-118-OYTPT50242

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